かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:お礼

絶好調で喋り続ける茂造さん。
時々、「横浜か。遠いのに来てくれてありがとなぁ」とお礼を述べる。
典さんにだけでなくわたしにも同じことを言う。
どうもわたしの事を典さんの奥さんだと思っているようだ。
ほぼ毎週会いに行ってるのにこれかい。
ま、今日もかつおさんに「秀夫か?」と言ってたくらいだものね。
期待はしてません。

しかし横浜が遠いという事は理解できているようで、今日は家に連れて帰ってくれとは一度も言わなかった。
「遠い所をありがとうございます」を繰り返すのみ。
最後には「気をつけて帰れよ」と言ってくれた。

「今度から面会するときは横浜から来たことにしようかな」とかつおさんが呟いていた。
その方がすんなり帰れていいかもね。

茂造さんと別れ綿子さんのところへ向かおうとしていると畑田さんからまた「茂造さんは連れて行かないんですか?」と聞かれた。
茂造さんのことを思ってくれているのが伝わって来て嬉しいのだが申し訳ない、茂造さんと一緒に外食するのは勘弁してください。

そういえば典さんがいぶきの森の中に入ったのは初めてだった。
一昨年の11月に米さんのお葬式に帰って来た時に外から見たことはあったが、中に入るのは今日が初めてだ。
で、感想は?
思ったよりきれいでびっくりしたそうだ。
多分、もっと暗い感じを想像していたのだろう。
スタッフさんも気さくで明るい感じの人が多くて安心したそうだ。
畑田さんもよく見てくれているものね。
やっぱり聞くより実際見るのが一番分かるよね。
安心できたのなら良かった。
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これも12月1日のこと

仕事帰り、いぶきの森へ茂造さんの洗濯物を回収しに行った。
ちょっと遅くなったので茂造さんはもうベッドで寝ていた。
寝てたと言っても完全に寝ているのではない。
いつもの独り言は続いていた。
デイルームまでその声は届いている(笑)
何やら色々言っているが「いかん!死ぬ!」と言った時は思わず笑ってしまった。
どんな妄想?
洗濯物を回収しさあ帰ろうと思ったけど茂造さんの毛布が半分ずり落ちていることに気付いた。
しょうがないなぁと直してあげた。
すると茂造さんが薄目を開けてわたしを見た。

「毛布かけてくれたのぉ」

てっきりお礼を言ってくれるのかと思ったら

「けど、元々着とったがのぉ」

なんやねん!
ま、ええけど。
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なんとか落ち着いた茂造さんと別れホッとしながら帰っていると、先ほどと違うスタッフさんから声をかけられた。

ス「茂造さんのパウチ、ありがとうございました」

皆さん、元のツーピースのものに変えたことを喜んでいるようだ。
そりゃあスタッフさんだって茂造さんが便を漏らすたびに服を着替えさせたり、掃除をしたり大変だったのだろう。
これで便汚染が減るかも知れないので嬉しいのだと思う。

このツーピースの物を使うと年に9万円ほど足が出るそうだ。
けど1カ月に換算すると1万円いかない。
それくらいいいじゃん!
少々のお金でストレスから解放されるなら惜しくないよね。

けど今はまだ減るかも知れないと期待している状態。
実際使ってみないと分からない。
けど多分大丈夫な気がする。
以前、ツーピースを使っていた時の汚染は、茂造さんが自分でパウチの中の便を捨てようとしたり、自ら剥がしたりしていたからだそうだ。
けどスタッフさんがしてくれることに慣れてからはそういう事もなくなったようだ。
なので大丈夫だと思う。
そう信じよう。
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部屋を出てエレーベーターに向かいながら

「そうそうかつおさん、綿子さんにお礼言うた?」

「なんや?」

「ほら、誕生日のお祝い貰ったやん」

「まだ貰うてない」

そういう問題と違うやろ!
先週、綿子さんが「かつおに1万円やっといて」って言うてくれたことはちゃんと伝えたやん。
自分が管理している綿子さんの財布から1万円頂くだけのことじゃないか。
それをしてないからって!
貰ったことにしてちゃんとお礼を言えよ!

けど当の綿子さんはポカンとしている。
先週のやり取りのことはすっかり忘れているようだ。

「ほら先週、かつおさんの誕生日やったやん。59歳になるって話したやん」

綿「お前もそんな歳になるんか!」

初めて聞いたような顔とリアクションだ。
はぁ~。
ぼけぼけ親子で好きにしてくれ。
わたしはもう知りません!
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昨日の続き

いぶきの森に着くと綿子さんはもう1階ホールに降りてきていた。
もう少しで昼食が始まるようだ。
なのでまずは2階から。

スタッフさんの詰め所で借りていた靴と茂造さんの来週分の牛乳を渡し、デイルームへ。
茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。
こちらももうすぐ昼食なのでスタンバっているようだ。
茂造さんの横を通り抜け部屋へ。
分厚い毛布をはぐり、持って来た綿毛布と入れ替えた。
茂造さんはどう見ても暑いやろと思うのに未だに毛布と布団をきっちりかぶって寝る。
暑さ寒さに鈍感なのにもほどがある。
けどそのまま放っておいたら脱水になりそうなのでせめて綿毛布に替えることにしたのだ。
毛布を取っ払ってしまって夜寒いと騒いだらスタッフさんに迷惑をかけることになるので綿毛布を用意したのだった。
あと服は冬物の分厚いトレーナーやスウェットの羽織ものやズボンを回収し、持って来た薄手のズボン等と入れ替えた。
これも多めに用意した。
とにかく汚して着替える頻度が酷いので洗濯が間に合わなくて足りなくなったら困るからだ。

こうして衣替えをしている最中、茂造さんはこの間のようにデイルームからわたし達の方をボーっと見ていた。
何をしているのか分かってないだろうと思っていた。
が、帰りに横を通っていると「ありがとう」とお礼を言ってくれた。
あら、分かってたんだ。
こうやってちゃんとお礼が言えるところが茂造さんのいいとこだね。
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