かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:お祝い

部屋を出てエレーベーターに向かいながら

「そうそうかつおさん、綿子さんにお礼言うた?」

「なんや?」

「ほら、誕生日のお祝い貰ったやん」

「まだ貰うてない」

そういう問題と違うやろ!
先週、綿子さんが「かつおに1万円やっといて」って言うてくれたことはちゃんと伝えたやん。
自分が管理している綿子さんの財布から1万円頂くだけのことじゃないか。
それをしてないからって!
貰ったことにしてちゃんとお礼を言えよ!

けど当の綿子さんはポカンとしている。
先週のやり取りのことはすっかり忘れているようだ。

「ほら先週、かつおさんの誕生日やったやん。59歳になるって話したやん」

綿「お前もそんな歳になるんか!」

初めて聞いたような顔とリアクションだ。
はぁ~。
ぼけぼけ親子で好きにしてくれ。
わたしはもう知りません!
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昨日の続き

結局ハーベストも食べ、またゆうくんのアルバムを取り出した。

綿「朝、これを見よったんや。まさか会えるとは~」

さっきと同じことを繰り返している。
そして先日の名付けの時の写真を見て

綿「この時は良かったわ~。みんなでご飯食べられて」

「美味しかったなぁ」

綿「ほんま美味しかったわ~。ところで今度じいさんの誕生日があるやろ。その時にでもまたみんなでご飯食べたらどうやろか?たしか7月27日がじいさんの誕生日やったはずや」

ええっ!!!
無茶苦茶驚いた!
まさか茂造さんの誕生日を覚えているとは!
なんて日だ

かつおさんの誕生日は忘れてたのに。
それに茂造さんに絶対に会いたくないってあんなに拒否っていたのに、まさか茂造さんの誕生祝いで集まろうと言い出すとは夢にも思わなかった。
ホントビックリだ。
先日の名付けの時に久々に会ったのだが、自分のことが分からなくなっていることに結構ショックを受けているように見えた。
あれで少し気持ちが変化したのだろうか?
とにかく以前ほど茂造さんに対して拒否感が無くなったようだ。

実は27日は土曜日だし、また茂造さんを連れて帰ってちょっとしたごちそうを食べさせようと考えていた。
が、この計画には綿子さんは抜きという事になっていた。
けれどこの様子なら二人とも連れて帰って一緒にお祝いできそうだ。
いい方向に転んだようで喜ばしい。

「そやな。そしたらかつおさんと相談しとくわ」

綿「そういえば今日はかつおは?」

「今日は田植えや」

綿「あの子も大変やなぁ」

そう思うならせめて誕生日ぐらいは覚えといてあげてよ。
ま、でも仕方ないよね。

「さぁそろそろお暇するわ。茂造さんとこも寄らないかんからな。また来るわ」

綿「ありがとなぁ。じいさんも喜ぶやろなぁ。そしたらエレベーターのとこまで一緒に行くわ」

茂造さんのことを考える余裕ができている。
やはり少しは気持ちが変化したのだろう。

前回同様綿子さんがベビーカーを押し、ハルちゃんがシルバーカーを押しながらエレベーターへ向かう。
途中、スタッフさん達に「あら綿子さん押しとるもんが違うやん!」「ええもん押しとるなぁ。」「うわ~可愛いなぁ~」と声をかけられ鼻高々なのが手に取るように分かる。
ちょ~ご機嫌だ。

綿「ありがとなぁ。また来いよ」

ゆうくんに声をかけていた。
はいはい。また連れてくるからね。

帰宅後、かつおさんに今日の綿子さんの様子を伝えた。
茂造さんの誕生日を覚えていてみんなで会食しようと言っていたことを伝えると怒り出した。

「なんやばあさんは!わしの誕生日忘れとったくせにジジイのは覚えとるんか!ほんまアホらしいわ。これだけ世話してやっとるのにばあさんはわしの誕生日忘れとるし、じいさんはわしのこと秀夫って言うし」

拗ねてしまった。
ドンマイ、かつおさん。


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5月25日 土曜日

いいよいよ今日、茂&綿が自宅に戻ってくる。
ゆうくんにも初めて会ってもらうことになっている。
この日のために入念に計画を練った。

先ず今週の初めにいぶきの森へ連絡し、土曜日に二人を外出させたいと申し出て、10時に綿子さんを、10時半に茂造さんを迎えに行き、そして15時半に綿子さんを連れて行き、16時に茂造さんを連れて行く予定だと伝えた。
もちろんOKだ。
しかし生ものは食べさせないでくださいねと念を押された。
そしていぶきの森の許可をもらったあと当日のお昼にみんなで食べる折り詰めを注文した。
こぢんまりだがゆうくんの名つけのお祝いをするためだ。
参加するのはゆうくん、ハルちゃん、数くん、茂造さん、綿子さん、かつおさんとわたし、それに翔ちゃんだ。
そして麦さんも参加してもらえることになった。
これである程度準備は出来た。
そして今朝、朝早くから茂造家へ行き、家中に掃除機をかけ、ふすまを外し座敷にテーブルと椅子を並べた。
今日使う小皿やコップを出した。
ゆうくんのミニベッドも運んできた。
これで迎え入れる準備はOKだ。

10時前、かつおさんがいぶきの森へ出かけて行き、綿子さんを連れて帰って来た。

「お帰り~綿子さん。さあ、こっちから上がって」

レンタルしていた手すりが無くなったので土間から上がりにくくなっていた。
そこでこれも今朝、急きょ廊下の手すりを外してリビングの上り口に付け直した。
なのでここからなら安全に上り下りできる。

リビングのソファに座り、早速ゆうくんとご対面だ。

綿「うわ~かわいいなぁ~」

「抱っこしてやって」

綿「かまわんの?」

ゆうくんを抱いた綿子さんはとても幸せそうだ。

綿「まさかひ孫を抱ける日が来るとは~。嬉しいわ~」

また泣きだした。
今日はちゃんと目が潤んでいた。
ゆう君良かったね

綿「この子キレイな顔しとるな~」

「やろ~」

「赤ちゃんはみんなこんなもんやろ~」

綿「いやいや、キレイや~」

しばらく抱っこしたまま顔を眺めていたのだけれど、ゆうくんがぐずり始めた。

「そろそろお腹が空いたかな?」

ゆうくんを受け取った。

綿「この子、何を飲んどるん?」

「母乳とミルクと両方や」

綿「お乳は出よるんな?」

「まあまあ出よるけどミルクも足しとるんや」

綿「それはええ!お乳が出るんなら良かったわ。安心したわ~。出んかったら大変や」

「そやな。ミルクって高いからな」

綿「この子に何か要る物があったら私のお金で買うてやって。お祝いや。まだあるやろ?」

そう言いながらわたしの方を見た。

「あるある」

綿「そしたらそこから渡してやって」

「いやいや、お祝いはもう貰ったで」

綿「それは違う!この子にやるんや」

この間のお祝いは出産祝いでハルちゃんにやったもので、今言っているのはゆうくんへの誕生祝という事のようだ。
理解したハルちゃんは

「ありがとう~!そしたらミルクを買わせてもらうわ」

綿子さんの『あげたい病』は健在だ。
ハルちゃんラッキーだったね!



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5月5日 日曜日

翔ちゃんは昨日の夕方、自宅へ帰って行った。
今日はかつおさんも休日出勤するわと仕事へ行った。
ゴールデンウイーク明けに残業しなくてすむように今日出勤してある程度こなしておくそうだ。
そして数くんももちろん仕事だ。
なので今日はわたしとハルちゃんとゆうくんの3人だ。
午前は実家へ行き、両親を買い物に連れて行った。
そして午後からはしっかり子守り担当だ。
次の授乳時間は搾乳してあるお乳をのませることにしてハルちゃんはしっかり寝ることにした。
ちょっとはまとまった睡眠が欲しいよね。
ゆうくんは割と手がかからずよく寝てくれたので助かった。
IQが10ほど下がった気がする今日この頃

そして夕方、仕事から戻ったかつおさんと茂造さん&綿子さんを家に連れて帰る日について話し合った。
当初はなるべく早く連れて帰ってゆうくんに会わせてあげたいと思っていたが、まだ1カ月も経っていない新生児だし、まだまだ体力が回復していないハルちゃんを優先したい。
わたし達も何かと忙しいし、新生児中心の生活にまだ慣れず落ち着かない。
なので25日の土曜に連れて帰ることに決めた。
その頃ならゆうくんも生後1か月を過ぎているし、ハルちゃんも大分元気になっているだろう。
わたし達も少しは落ち着いて余裕ができているんじゃないだろうか。
それに25日なら翔ちゃんも顔を出せると言うのでこの日に決めたのだった。
茂造さん、綿子さん、かつおさん、翔ちゃん、ハルちゃん、数くん、ゆうくんとわたし、総勢8名の集まりになる。
賑やかな集まりになるだろう。
命名札を飾って盛大にお祝いするのもいいなと思う。
茂造さん、綿子さんもう少し待っててね。


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昨日の続き

あいかわらず嬉しくて泣いている綿子さんに

「また外出がOKになったら赤ちゃんにも会えるからな」

そう言っていると、そばにいたスタッフさんが「もう外出も外泊もOKになってますよ」と言った。

えっ⁉なんだって!
そんな事聞いてないで!
昨日、ゴールデンウイークの面会予約の件で電話した時もそんなこと一言も言ってなかったのに。
もうずいぶん前から時々「まだ外出許可は下りませんか?」と尋ねていた。
その度に「まだなんです。許可が下りたらこちらからお伝えしますから」と言われていたので、こちらから何度も聞くのも躊躇われ、聞かないようにしていたのだ。
OKになったのなら早く言ってよ!!

そして面会時に外へ散歩に連れ出すのもOKになっていた。
それだって前もって聞いていたら、今日だっておやつを持って来たのに。
仕方がないので散歩をしながら自動販売機がある所まで行き、桃のジュースを買った。
綿子さんは「うわ~~嬉しい~!」と目を輝かせた。
いぶきの森ではこういった甘いものはほとんど口に出来ないのだ。
シルバーカーを椅子代わりにして腰掛け、ジュースを飲んでもらった。
「美味しいわ~~」
本当に嬉しそうだ。

そしてまたハルちゃんや赤ちゃんの話題となった。

「ハルちゃんは妊娠初期からつわりが酷くてな、10㎏以上も痩せたんや。それで入院したりもしたんや。そんなかったから赤ちゃんもどうなるか分からんで、なかなか言えんかったんや。ゴメンな」

すると綿子さんは

綿「お前の時もそうやったんや」

かつおさんを見ながらそう言った。

綿「わたしもかつおの時も典夫の時もつわりが酷うてなぁ。ず~っと吐いとったんや」

「そうやったんか」

綿「ハルちゃんもしんどかったやろなぁ」

しみじみと言った。

綿「ところでかつお、私いつ家に帰ろうかの?」

「えっ?家に帰っても一人やったら怖いんやろが。それにわしらもしばらくは忙しいからのぉ」

綿「ほうか」

「さぁそろそろ戻らんと。面会時間とっくに過ぎとるわ」

まあまあ上手くかわせた気がする。

いぶきの森に戻っていると

綿「私の年金からハルちゃんにお祝いを渡しといてくれるんな」

「いくら渡したらええ?」

綿「好子さんが決めてくれたらええから」

「そしたらわしに10万で、よっちゃんに10万で、ハルちゃんに・・・・」

綿「5万渡しといてくれ」

被せるように言った。
かつおさんが要らんでええ事を言うから5万に決定したのだった。

続く
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