かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:お米

10月4日 土曜日

朝、麦さんがお米を取りにやってきた。
タイミングが悪くちょうどかつおさんが田んぼへ出かけていたので戻ってくるのを待つことに。
わたしと麦さんでは30㎏の袋を運べないもの。

麦さんはお手製の栗おこわを持って来てくれた。

「ありがとうございます。午後から綿子さんの面会に行くから持って行って食べさせますね」

「綿ちゃんどうなん?」

「パーキンソンの事は聞きました?」

「こないだかつおちゃんから聞いたわ。絶対、退所やしたらいかんで。家に戻ってどうやって生活するんな。かつおちゃんや好子さんの負担が増えるばっかりやがな。もうな、治療せんでええがな」

ありがたい。
わたし達の考えに賛成してくれている。

「ところでどんな様子か動画は見た?」

「え、見てないわ」

かつおさんとは電話で話しただけだったのね。
そこで綿子さんの様子を撮影した動画を見てもらった。

「うわ~これ勝手に動いとるんやろ?」

「そうみたい。本人は自覚無くって、動いとることにもあまり気付いてないみたいなんや」

「やっぱりあそこを出るのはイカンわ。こんなのに一人では無理や」

「おばさんもそう思います?けどね、この間、介護認定の更新があって、調査員が聞きとりに来たんですけどね」

先日の聞き取り時の様子を話すと麦さんも驚いていた。

「出来る、出来る言わんと出来ませんって言うとけばええのに。あそこに居れんようになったらどうするんよ、なぁ!家に戻ることになったら結局自分が困るのに」

さすが麦さん、ちゃんと分かってらっしゃる!
けど麦さんももう82歳。
近い将来、介護認定を受けるときはこれを思い出して見栄を張らないように気をつけてくださいね。
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5月6日 月曜日

世間は今日までゴールデンウイークだがわたしは今日から仕事だ。
このゴールデンウイークは洗濯、掃除、炊事、子守りに追われほとんど休む暇が無かったので仕事に行っている方が楽かも(笑)

かつおさんは今日まで休みなのでハルちゃんとゆうくんのフォローはかつおさんに任せた。
数くんは数日前から寝不足&仕事が忙しいためダウン寸前だ。
なのでゆっくり寝てもらうと昨夜は1階の座敷で寝てもらい、夜中のゆうくんの対応はハルちゃんが一人で頑張った。
なので今日も昼間は子守りをかつおさんに任せ、しっかりお昼寝していたそうだ。
明日からは昼間手伝いは誰もいない。
週末まで頑張ってもらわないと。
少しでも寝て体力を回復しておかないとね。

ハルちゃんは午後から2階で寝ていたそうだが、4時過ぎ、外から賑やかな声が聞こえてきて目が覚めたそうだ。
麦さんがお米を取りにやって来たのだ。
かつおさんからゆうくんが生まれた事を聞いたようで「なんで教えてくれんかったん!!」とかつおさんが責められていたそうだ。

「いや、まだ生まれたばっかりやがな」

そしてゆうくんに会ってもらったそうだ。
ハルちゃんもリビングに降りていき挨拶したそうだ。

「つわりがきつかったんやとなぁ。私もつわりが酷くて6カ月過ぎまでずーーっと吐いとったんや。黄色い水みたいなのしか出んのにな」

「そうそう!!」

「綿ちゃんもつわりは酷かったんや。ていうか山田家(綿子さんの実家)の女はみんなつわりが酷かったんや。ハルちゃんも山田家の血やな」

「うわ~。そうなんや~」
人生初の吐血

「こないだばあさんもつわりが酷かったって言うとったわ」

「綿ちゃん喜んどったやろ~」

「すっごい喜んどったわ。それで今度ゆうくんに会わせてやろうと思うて、25日に連れて帰って来るんで、おばさんも良かったら会いに来てやってください」

「ほうな。そしたら来させてもらうわ!」

25日はますます賑やかになりそうだ。
楽しみだね、ゆうくん。


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10月6日 金曜日

夜、綿子さんちに食料品を届けに行った。
もう金曜日の恒例行事になっている。

「綿子さん、食べ物買ってきたで」

綿「ありがと、ありがと。良かった~。もう腰が痛うて買い物に行けんからなぁ」

これも毎週金曜恒例の会話だ。
そして買ってきたものを見せながら冷蔵庫へしまっていった。

「はい、ビール買うてきたで。また飲んどるんやろ」

綿「そうなんや~。もうなくなっとったから欲しかったんや~。うわ~嬉しい~」

やはり節制は長くは続かなかった。
今は本能のままに生きてる感じだものな。

そして、わたしと綿子さんが台所に居る間に、かつおさんは先日うちでしっかり洗濯しておいた夏物の寝具を押入れに片付け、埃よけのシーツを典さんのベッドに掛けるというミッションをこなした。
綿子さんが気付かれないようにしなくては。
なぜかと言うと、私たちが押入れを開けた後は必ず綿子さんのチェックが入るからだ。
どうも気になるのだろう。
そしてせっかくキレイに整理した押入れの中がぐちゃぐちゃになる。
なのでこっそり片付けるのだ。

そしてわたしもかつおさんも用事が終わったので帰ろうとしていると、綿子さんがお米の入ったタッパーを冷蔵庫から出してきた。
明日用のごはんをしかけるそうだ。
お米は1合とちょっとしかなかった。

綿「あら、これだけしか無いわ」

「1合あったらええやないか」

綿「いつも2合炊くのに」

「1合ずつ炊けっていつも言うとるやろが」

綿「面倒くさいが」

美味しく食べようと思わないのか?
今日だって冷蔵庫の中に皿で蓋をしたごはんが入っていたし。
冷蔵ごはんなんか美味しいどころか不味いと思ううんだけど。

そういえば先日の旅行の時のこと。
みんなが「この米、美味しいなぁ。多分コシ(ヒカリ)やろなぁ。うちの米と大違いや」などと言っていたら、「うちの米やって美味しいが!」と綿子さんはムキになって言っていた。
ハッキリ言ってうちの米は大したことはない。
そもそも暖地なので仕方ない。
けれど綿子さんは自分ちの米はとても美味しいと信じて疑わない。
その謎フィルターのおかげで冷蔵保存のごはんも美味しく感じるのだろうか?
不思議だ。

そして帰りそこねたついでに、デイサービスの連絡ノートを見てみた。
たいていその日何をして過ごしたかが書いてあるのだが、一昨日のページには「7月から毎月1㎏ずつ体重が増加しています」と書かれていた。
と言う事はここ3カ月で3㎏は増えたという事か。
ハイペースじゃないか。
もうすぐ90歳になろうかという歳でこんなに太る人も珍しいのでは?
やはりただ者じゃないな綿子さんは。
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9月9日 土曜日

かつおさんは今日も営農集団からお呼びがかかって田んぼへ行った。
わたしはいつも通り実家の両親と買い物へ。
産直で綿子さん用の果物を買って来た。

午後からは家中の掃除をし、晩御飯のおかずにと豚の角煮を作ったりと忙しく動き、やっと一息ついたころ綿子さんがやって来た。
本当にいつもいつも最悪のタイミングでやって来る。
ひょっとしたら我が家にもこっそりカメラが設置されていて、実はパソコンがバリバリ使える綿子さんが監視しているのでは?と思うほどだ。

綿「かつお居るんな?」

「今日も営農集団の仕事で出かけとるで」

綿「今日も行っとるんな。あの子も大変やなぁ」

「どうしたん?」

綿「いや、もうお米が無いんや」

「かつおさんが戻って来たら用意して持って行くわ」

綿「そうな。頼むわな」

ということで今日も夕方、かつおさんと綿子さんちへ。
お米と果物と豚の角煮のお裾分けを持って行った。

綿「ありがとなぁ」

果物を野菜室に入れようと引き出しを開けると大量のナスが入っていた。

「綿子さん、このナスどうしたん?」

綿「近所の✕✕さんがくれたんや」

✕✕さんちの畑はうちの畑の隣だ。
綿子さんがうちの畑を見に行ったとき、ちょうど会ったのだろう。
採れたてのナスをくれたようだ。
大きな丸ナス2個と千両ナスが5本もあった。
こんなに貰ってどうする。
ちっとも料理なんかしないのに。
ナスは生では食べられない。

「綿子さん、これ貰ってもええ?」

綿「どうぞ、どうぞ。わたし1個あったらええから。他は全部持って帰って」

1個は食べるそうだ。
ほんまかいな。
とりあえず丸ナス1個を残し、他はいただいて帰ることにした。
ナイロン袋を取り出し、丸ナスを入れ野菜室に戻した。
というのもナスは裸のまま野菜室に入っていた。
そして使い捨てのキッチンダスターが上からかけてあった。
なぜダスター??
よく分からない。

「綿子さん、これ綿子さんが入れたん?」

綿「そうや、ナスの上に掛けといた方がええかと思うてな」

「そうなんや」

ナスにダスターを掛けても意味ないと思うのだが。
そもそも綿子さんはキッチンダスターが何か分かっていないようだ。
典さんやかつおさんが買ってきて置いてあるのだが、綿子さんが使ったのを初めて見た。
まさかの使い方だったが。
使う用途はかつおさんが何度も説明したんだけどなぁ。
やっぱり新しいことは覚えられないんだなぁ。
IMG_3833
※イラスト担当のハルちゃんが多忙のため、イラストが間に合いません。代わりに我が家のニャンコの写真をどうぞ。

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昨日の続き

そして5時過ぎ、夕飯後に飲む薬と眠剤を届けに行った。
綿子さんはベッドで横になってテレビを見ていた。
わたしに気づくと起きて台所に出てきた。

「晩の薬、持ってきたで」

綿「ありがとうなぁ。好子さんには世話かけるなぁ」

テーブルの上にはおはぎが二つ残っていた。
3個入りだったので1個は早速食べたようだ。
そしてお昼に飲む薬が残っていた。

「綿子さん、お昼の薬飲んでないやん。晩御飯の後は忘れんと飲みなよ。痛み止めもあるから、飲んだ方が楽になると思うで」

綿「そうするわ」

「ところで今晩は何食べるん?」

綿「今、欲しくないんや。さっきおはぎ食べたから。晩は9時ぐらいに食べようかと思うんや」

「それでもええけど、薬を忘れんと飲みなよ」

綿「もう今から飲もうか?」

「そうしな。それがええわ」

コップに水を汲んで渡す。
とりあえず薬を飲ませることはできた。

「で、晩は何食べるん?おはぎ食べるん?」

綿「おはぎ美味しかったんや。二つ残っとるから好子さん持って帰って食べな」

「いやいや、綿子さんに持って来てくれたんやから綿子さんが食べなよ」

綿「私はもうええから。そんなに食欲無いから」

「そしたら晩は何食べるん?」

綿「そこのパン食べようと思うとんや。それで十分や」

「そうな。けどお刺身買うたんと違うん?」

綿「えっ?そうやったかな?」

冷蔵庫を開けホタテのお刺身を見せた。

綿「あら、忘れとったわ。こんなん買うとったんやな。これ多いから好子さん半分持って帰って」

結局、綿子さんの晩御飯はパンとホタテの刺身3個になった。
そにかくご飯を炊くのも面倒くさいようだ。

月曜からは宅配弁当を再開することにはなったが、おかずのみを配達してもらうことになった。
ごはんは自分で炊くから要らないと言うのだ。
せっかく自分の所で作っている米があるのに、ご飯を買うなんてと言う。
いやいや、自分の所で作ってないやん。
共同で作っているのを買ってるんじゃないか。
自分ちの田んぼで自分たちが食べるために手をかけて育てた米じゃないのに。

とにかく米は自分で炊くそうだ。
今日は炊いてないけど。
様子を見てごはんも配達してもらうよう勧めよう。
ほんとかあ?

綿子さんちから戻り、ラストスパートをかけて牛屋の片付けをしていると、またもフラフラと綿子さんが外に出てきた。
パジャマのまま畑の方へ向かう。
やっぱり杖は持っていない。
そしてヨロっと転びそうになった。

「おかん、何しよんや!」

急いでシルバーカーを持って行き、押しながら家に戻るように言った。
付き添いながら見ると、お腹の辺りと太ももの辺りに醤油をこぼしたシミがある。
ホタテを食べたようだ。

「綿子さん、ここ醤油のシミができとるで」

綿「あら、ほんま」

「家に戻ったら着替えなよ」

綿「そうするわ」

あとでカメラを覗くと、ちゃんとパジャマを脱いでいた。
しかし、ババシャツと足首まであるズボン下姿だった。
ま、さすがにこの格好なら外をウロウロしないだろうからいいんじゃないか。
あまり気にし過ぎるとこっちがもたない。


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