かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:お薬カレンダー

ひき続き14日のこと

ところで今日と明日はこの地域の秋祭りだ。
獅子舞がメインで土曜日は各家を回って神棚の前で獅子舞を披露する。
そして日曜日はお宮さんに4つの地区が集まって御神事や浦安の舞を行い、獅子舞の競演がある。
今日は早朝5時半から太鼓やかねの音が響いていた。

綿子家は今年は綿子さんの弟が亡くなっていて喪中なのでお祭りには参加しない。
獅子も来ない。
けれど太鼓の音がするとそわそわするのか綿子さんは外に出て音がする方を眺めていた。
少しでも近づきたいのか畑に入っている。
いやいや、庭から見たって変わらんやん!
そんな所を歩かないで欲しい。
よろけて野菜の苗を踏まれたら、たまったもんじゃない。
(実は一度やられている)
けど、畑に入るなと言ったところで聞き入れられるとは思えない。
絶対無理だろう。
なので諦めている。
だからストレスは溜まる一方だ。

午後、いぶきの森から戻り、くつろいでいると綿子さんがやって来た。

綿「もう薬が無いんや」

「そんなことないやろ。昨日見たらあったで」

綿「今日のはあるんやけど明日からのが無いんや」

「薬はいつも日曜日に新しいのを1週間分持って行っとるやろ。また明日の朝、持って行く予定にしとるで」

綿「えっ、そうなん。そしたらあるんやな」

「こないだ病院で2か月分出してもらったから当分あるで」

綿「それやったらええんや。いや、もう無いから病院に行かないかんと思うてな」

「大丈夫や」

綿「そうな、そら、良かった」

やっと納得して帰って行った。
もうここ2年ぐらい薬はわたしが管理している。
毎週お薬カレンダーにセットして届けていて、切らしたことなどない。
なのになんで「薬が無い」って考えになるのか理解できない。
それに毎週けっこう飲み残しもあるくせに。
本当に付き合いきれないわ。
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9月15日 金曜日

夕方6時過ぎ、綿子さんがやって来た。

綿「かつおはまだ戻らんのな?」

「まだやな。遅いみたいや。帰って来たら電気を見に行くように言うわ」

綿「そうな。いやそれより薬が無いんや」

「は?薬はカレンダーにして持って行っとるやろ?土曜日まではあるはずやで」

綿「寝る分の薬(眠剤のこと)がもう無いんや」

「それやったら自分の部屋にでも持って行っとるんやろ。ちゃんと1週間分持って行ったんやから、あるはずや。ように探してみて」

綿「いや、探したんや。探しても無いんや」

「そしたら2日分いっぺんに飲んだんやろ。そうやって飲んだらイカンから小袋に入れてカレンダーにしてあるのに、他の日のぶんを飲んだらイカンやん」

綿「まちごうて飲んだんやろか。でももう無いんや。あれが無かったら寝られんのや。寝れんかったらしんどうて、しんどうて」

仕方ない。

「しゃあないな。そしたら、これ」

ストックから一つ渡した。

「ちゃんとその曜日のとこのを飲むんやで。量は決められとるんやからな。ようけ飲んだら体に悪いんやからな」

綿「あ~良かった~。ほな、ありがとう」

聞いてるのか?
眠剤が手に入った途端、さっさと帰って行った。

あんなに眠剤がないと寝れないと言っているが、1週間分のお薬カレンダーを交換するとたいてい1、2回分は飲み忘れていて残っている。
飲まなくても寝れてるじゃん!!
きっと気持ちの問題なんだろう。


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※結構飲み残しがあるんです

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9月2日 土曜日

朝から実家の両親と買い物に行った。
両親とは必ず産直へ行く。
そこでイチジクとまくわ瓜と梨を買った。
綿子さんに届けるためだ。
スーパーより産直の方がはるかに安い。
それにまくわ瓜なんかはスーパーには置いていない。
なので果物はなるべく産直で買うことにしている。

11時頃家に戻り、それらを綿子さんちに届けに行った。
綿子さんはちょうど台所にいた。
お菓子が入っているカゴの前でこちらに背を向けて立っていた。

わたしが「綿子さん、果物持って来たで」と声をかけるとびくっとした。

綿「えっ?ああ、ありがとなぁ。イチジクな、珍しいなぁ、嬉しいわぁ」

「冷蔵庫に入れとくからまた食べてな」

綿「今な、ちょっとお腹が空いたから前に好子さんが買うてきてくれたお菓子食べようと思うてな」

手にはチーズアーモンドのおかきの袋を握っていた。

綿「好子さんも一緒に食べようで。座ってよ」

「いや、いや、ええわ」

綿「そなん言わんと一緒に食べようで」

昨日、太ってきたから食べる量を控えとるんやって言うたとこやないかい!
おやつなんか食べてどうする。
それに一緒に食べている暇はない。

「今から佐藤病院に行って薬もらってこないかんのや。綿子さんの眠剤を頼んであるんや。昼までに行かな閉まってしまうから時間が無いんや」

綿「えっそうなん。うわ~良かった~。もう薬が無いからどうしようかと思うとったんや~。好子さん貰って来てくれるんな。良かった~」

毎週届けているお薬カレンダーは日曜始まりなので、土曜日には無くなる。
けどいつも日曜の朝には新しいお薬カレンダーを届けているではないか。
今までに一度だって薬を切らしたことはない。
何の心配があるんだ。
意味不明だ。

そしてテーブルの上にタッパーが置いてあり、その中に薬の小袋が入っているのに気付いた。

「これ、どうしたん?」

綿「今日飲む分をこうやって机の上に置いておくことにしたんや。この方が忘れんでええんや」

お薬カレンダーは冷蔵庫の横に掛けてあるのだが、夜の薬はよく飲み忘れていた。
本人なりに工夫しているようだ。
やるやん!綿子さん。

「それはええわ。そしたらお薬もらいに行ってくるな」


そして夕方、用があってもう一度綿子さんちに顔を出した。
綿子さんは晩御飯の最中だった。
宅配弁当と昨日わたしが買って来た『レバーの赤ワイン煮』を食べていた。
そして鍋がグツグツいっている。

「綿子さん、鍋が火にかかっとるけど、構んの?グツグツいうとるで」

綿「あれ、茶碗蒸し温めよんや」

おいおい!宅配弁当の上にそんなにおかずを足したらダイエットにならんやん!
そのおかずは宅配弁当が来ない明日用やで。

昨日、控えよるんやって言うたとこやん!!
これではいつまで経っても痩せないだろう。
それどころかもっと太りそうだ。
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8月13日 日曜日

今日の午前中には梅ちゃん一家が仏壇を参りにやって来ることになっていた。
そして午後からは綿子さんを親戚宅へ仏壇参りに連れて行く。
これらを全部典さんがやってくれるので大助かりだ。

朝、かつおさんがお薬カレンダーと車の鍵を届けに行った。
今日もウキウキの綿子さんを見て、かつおさんは複雑そうだ。

「ばあさんアニキと話しとる時はもの凄く嬉しそうな顔しとんや。わしにあんな顔見せたことない」

明日は綿子さんを連れて4人で外出しようと思っていたが、昨日のこともありすっかり行く気をなくしてしまった。
典さんが構わないのなら、17日までデイサービスを休ませ、典さんとの時間を満喫させたらいいんじゃないか。
わたし達がわざわざ何かしてあげることもないじゃないか。

そこで典さんを呼び出し、聞いてみた。
17日までデイを休ませてもいいか?
典さんは「僕は構わんで」と言った。

なので14日は綿子さん抜きで3人で高知の『牧野植物園』へ行くことにした。
NHKの朝ドラの『らんまん』の主人公牧野博士のゆかりの植物園だ。
典さんは朝ドラのファンでこの『らんまん』も見ているそうだ。
植物園に誘ったら、二つ返事でのってきた。
綿子さん抜きの提案も全く躊躇しなかった。
この植物園は広いしアップダウンもあり綿子さんを連れて行けるようなところではないのだ。

「ばあさんにわしと出かけるって言うなよ。でないと私も行くって言い出しかねんからな」

「〇〇君と出かけることになったって言おうと思うんや」

〇〇君とは典さんの学生時代の友人だそうだ。

「おぉ!それがええ!わしはアニキを〇〇君のとこまで送って行くってことにしたらええ」

話しはまとまった。
綿子さんには悪いが典さんにも息抜きが必要だ。
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6月10日 土曜日

今日は綿子さんを佐藤病院へ連れて行った。
みどり整形を退院してからまだ一度も受診していなかった。
先々週は眠剤だけ処方してもらったのだが「一度、本人を連れてきてください」と言われていた。
その眠剤がもうなくなるので、また処方してもらうためにも一度連れて行く必要があったのだ。
いろいろ気になることもあるのでわたしも同行する事にした。

朝8時半過ぎ、かつおさんが綿子さんに電話をかけ「9時に佐藤病院に行くからの。着替えて出かける準備しとけよ」と伝えた。
45分頃迎えに行くとちゃんと準備が整っていた。

「久しぶりに佐藤先生に診てもらおうな。先生からも一度診せてくださいって言われとったんや」

綿「そうな。良かったわ~。もう薬がないからどうしようかと思っとったんや」

薬がないって?
何を言ってるんだ?
薬は全部わたしが管理して、1週間ごとにお薬カレンダーにして届けている。
残りがいくつあるかなど、分かるはずも無いのに。
以前は眠剤だけは綿子さんが握っていたのだが、残数が把握しにくいのと、ボケが進んできたので、間違えて何度も飲むのを防止するために眠剤もわたしが管理する事にした。
なので残りの数は分からないはずなのだ。
いちいち説明するのも面倒なので、適当に話を合わせる。

「そうな。そら、良かったわ。先生に診てもらってお薬もらってこうな」

綿子さんは「さあ、行こか」と椅子から立ち上がるのだが、よろよろと倒れそうになる。
庭に出るまでに3度よろっとした。
そして相変わらず「腰が痛うていかんのや~」と言う。
ひとりの時はよろけることもなくスタスタ歩いとるやん!
そう思っているが口には出さない。

綿「病院の帰りに買い物に寄るんな?」

「寄らへんで。綿子さん、こんなによろよろしとるし、腰も痛いのに買い物や行けんやろ。また適当に買ってきてあげるわ。もっとしゃんと歩けるようになったら一緒に買い物に行こうな」

綿「そうな」

不服そうな顔だが、反論できないようだ。
しめしめ。
しかし、病院に向かう車の中で
「もう食べるもんが無いんや。梅干ししか無いんや」
と言い出した。

「そんなことないやろが」

綿「いや、それしか無いんや」

「そしたらお昼までに何か買って届けるわ」

綿「そうな」

どうも買い物に行きたくなってきたようだ。
一時よりは元気になったのだろう。
けど、わたし達の前でよろよろしている間は買い物には行けませんよ。
その『弱ってますアピール』をしている間はしっかり乗っかりますからね。
元気になってきた証拠かも

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