かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:お見舞い

1階のロビーでゆうくんがカタカタを押して歩いているとスタッフさんが寄ってきて
「いや~カワイイ~!もうこんなに大きくなったんやね~」
「こないだまでねんねやったのに~」
「えっ!もう1歳なん!」
皆が口々に言った。

振り返ると昨年7月に骨折してベッドから動けなくなった綿子さんのためにハルちゃんがゆうくんを連れてしょっちゅうお見舞いに行ってくれた。
あの頃のゆうくんはまだ生後2カ月ちょっとだった。
そんな頃から毎週のようにいぶきの森に通ってたものだからスタッフさん達も茂&綿の可愛いひ孫としてしっかり覚えてくれたし可愛がってくれる。
ありがたいことだ。

綿子さんはスタッフさん達がゆうくんを褒めるのを見て得意そうな顔をしている。
そこへ2階のスタッフさんが通りかかった。
歩いているゆうくんを見て「かわいい~」と言いながら寄ってきた。
そして「茂造さんさっき「ゆうきはどこ行ったんや~」って言ってましたよ」と教えてくれた。
やっぱりゆうくんのことは覚えてるのね。
みんなに可愛がってもらえてよかったねゆうくん。
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ひき続き27日のこと

かつおさんが茂造さんを車に乗せいぶきの森に向かって出発した後、5分くらい開けてわたしと翔ちゃんとでいぶきの森へ向かった。
翔ちゃんが綿子さんのお見舞いに行くためだ。
綿子さんが骨折してからまだ一度も会ってなかった。
茂造さんのお祝いに駆けつけたついでに綿子さんのお見舞いも行こうという事なのだが、茂造さんには綿子さんがいぶきの森にいる事は内緒なので念のため時間をずらせて訪問したのだ。

茂造さんを2階に送り届けたかつおさんと玄関で合流し3人で4階へ。
ここでも驚く事があった。
なんと綿子さんがデイルームにいたのだ。
車イスに乗ってはいるが服もパジャマではなく普段着を着ている。
木曜日に会った時にはベッドで横になっていたし、まだまだあまり動けない様子だったのに急にこんなにステップアップしているとは!
本当にむっちゃ驚いた。
スタッフさんが「今日からこうしてなるべくデイルームで過ごしてもらうようにしたんです」と説明してくれた。
そしてこれまた驚くような話をしてくれた。

ス「実は綿子さん、立ってたんです。なんかね、お茶を他人にあげようとしてベッドから降りたみたいなんですよ。センサーマットは普段ベッドに乗り降りする方にしか敷いてなくて、けど綿子さんマットが無いタンス側に降りたので初め気が付かなかったんです。そしたら「綿子さんが立てっとるで」って教えに来てくれた人がいて。それで急いで駆けつけたんですよ」

うわ~綿子さんならやりかねない!

ス「それでもう立てれるんならずっと寝てばかりよりは車イスでデイルームで過ごしてもらった方がいいだろうという事になりまして」

そりゃあデイルームにいた方が目も届くし、本人も他人と話ができていいだろう。
それにしてもスタッフさん達は肝を冷やした事だろう。
わたし達は良くなって来たらそのうちなにかやらかすだろうとは思っていたが、ここのスタッフさん達にとっては初めての事だもの。
それにしてもお茶をたくさん持って来たことが裏目に出てしまった。
ほんと綿子さんの『あげたがり』には困ってしまう。
余分なものは極力持ち込まないようにしなくては。

「どうもすみません。お騒がせしました」

ス「また転ばなくてよかったです」

本当、申し訳ない。

一方、綿子さんはわたし達が来たことに早々に気付いた。
そして翔ちゃんが居るのを見つけ「うわ~翔ちゃん~来てくれたんか~」と涙を流す。
想像通りの展開だ。

スタッフさんにお部屋でお話されるといいですよと促され、皆で部屋へ移動した。
部屋ではベッドに移乗させるのも大変なので車イスのままで話をした。
この車イスは背もたれが高くリクライニングするタイプのもので30度くらい傾いていた。
これ以上起こすと痛くてたまらないそうだ。
ベッド上で食事をしていた時に使っていたデーブルがまだあったのでそれを近づけ、持って来たショートケーキを出した。

綿「うわ~美味しそうや~」

「どうぞ。今日は茂造さんの誕生日やから皆でお祝いしたんや。これはお裾分けや」

綿「じいさんも喜んだやろなぁ」

そう言いながら食べ始めた。
すると綿子さんもフイルムを剥がさずに食べようとする。
かつおさんが急いで除けてあげた。
何気に二人そっくりやん(笑)
そして綿子さんはケーキを食べながら翔ちゃんに

綿「ありがとなぁ。翔ちゃんに会えるとは思ってなかったわ~。けどばあちゃん今、一銭ももってないから何もやれんのや~」

ここでもあげたがり精神が出てきたが、渡せるものがないのだった。
けどゆうくんには私の年金から~っていつも言うのに。
残念ながらゆうくんに負けたようだ。
兄貴は時代の敗北者

帰りにスタッフさんに尋ねた。

「お茶はまだ持って来た方がいいですか?」

ス「もうデイルームで過ごしてますし、もう持ってもなくてもいいと思います」

よかった。
けどまだタンスの中に4、5本残ってたっけ。
明日回収してしまおう。


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7月25日 木曜日

今日は久しぶりにいぶきの森へ寄った。
久しぶりと言っても日曜日以来なので4日ぶりなのだが。
綿子さんが骨折して以来、ほぼ毎日誰かが顔を出すようにしていたのだが、だいぶ落ち着いてきたのでそろそろ間隔を開けていこう。
今週は月曜日にかつおさんが昨日の水曜日にハルちゃんが面会に行ってくれた。
今日は洗濯物がある事だしわたしが訪問だ。
明日はお休みしようと思っている。

今日もまずは4階の綿子さんのもとへ。
綿子さんはテレビを見ていた。

「こんにちは、変わりない?」

綿「好子さん来てくれたんな。ありがとなぁ」

いつもの会話を交わす。
そして持って来た着替えをタンスにしまったり、ペットボトルのお茶の在庫を確認しながら話し相手をしていた。

綿「昨日ハルちゃんとゆうくんが来てくれたんや~」

「良かったなぁ」

綿「あの子の気持ちが嬉しゅうて~」

毎度同じことを言っている。

ふと壁際に椅子が置いてあるのに気付いた。
普段この部屋に椅子はない。
面会者が来た時だけスタッフさんが持って来てくれる。
ここに椅子があるという事は誰か面会に来たのだろう。

「綿子さん、今日誰かお見舞いに来たん?」

綿「見舞い?・・・・あぁ二人来たんや」

思い出すのに時間がかかる。

「誰が来てくれたん?」

綿「あれ?誰やったかな?」

考えているが思い出せないようだ。

「麦さんが来たん?」

綿「いや、違う。誰やったっけ?」

「そしたらゆきちゃん?」

綿「あ!思い出した!かっちゃんや!かっちゃんと光三さんと米さんが来たんや」

なんと!米さん達とは!
けど二人ちゃうやん、三人やん。

綿「かっちゃんが二人を連れてきてくれたんや」

「良かったなぁ。みんな元気やった?」

綿「元気そうやったで」

「米さんとは話したん?この間かつおさんがここの2階で米さんに会うたんやけど、その時はニコッと笑うだけやったんや」

綿「今日もそんな感じや。けどかっちゃんが米さんに私の事を「誰か分かる?」って聞いたらちょっと時間はかかったけど「綿ちゃん」って言うたんや」

「へ~~。良かったなぁ」

綿「ほんま良かったわ。同じところにおるけど滅多に会えんし、今は私、動けんからなぁ」

「そやなぁ」

綿子さんによると光三さんも元気そうだったようだ。
きっとスタッフさんから綿子さんが骨折してずっと部屋にこもっていると聞いてお見舞いに来てくれたのだろう。
ありがたい事だ。
けど当の綿子さんは会ったことを忘れているとは。
昨日ハルちゃんとゆうくんが来たことは覚えていて嬉しそうに話していたのに。
姉妹のことにはあまり興味がないという事か。
痴呆の人は思わぬところで本音が見える。
なんだか怖いし悲しい。
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7月19日 金曜日

今日もハルちゃんがゆうくんを連れて綿子さんのお見舞いに行ってくれた。
本当にありがたい。
いぶきの森では前回同様、1階で大勢の利用者さんに囲まれ「可愛い!!」の大合唱だったそうだ。
綿子さんは相変わらずとても喜び涙を流し、そしていつものように母乳の話&年金でゆうくんに何か買ってやってくれと言ったそうだ。
ハルちゃんは小一時間ほど話し相手をしたそうだ。
だんだん昔辛かった話や為五郎がいかに酷い人間だったかという話になり、ちっともかばってくれなかったフネさんや茂造さんの悪口に発展していったそうだ。
特に酷いと感じたエピソードはまだかつおさんが赤ちゃんだった頃、夜中に泣くと翌朝「子供を泣かせるな!」「昨晩はうるさくって寝られんかったわ」と皆から責められたという話だ。
この頃は為五郎のほかにもトラ(為五郎の母親)や茂造さんの兄弟がいたのだ。
皆、口々に綿子さんを責めたそうだ。
それで綿子さんは納屋にゴザを敷いてかつおさんと寝るようにしたんだそうだ。
もちろん綿子さんは夜泣きするかつおさんをあやしたり、ゴザで寝るので体の疲れも取れず睡眠不足できつかっただろう。
けれど翌朝、誰より早く起き、朝ごはんの用意&兄弟たちの弁当を作っていたそうだ。
今みたいに炊飯器などない時代だ。
かまどでご飯を炊き、卵焼きを作って弁当箱に詰めていたら「毎日卵焼きばっかり、恥ずかしいわ」と文句を言われたそうだ。
この時代の嫁は本当にひどい扱いだ。
まるで女中じゃないか。
そして朝食が終わるとすぐ田んぼに行かないと為五郎に怒られたそうだ。

この話を聞いてハルちゃんも今ちょうど乳児の子育て中なので綿子さんにかなり同情したそうだ。

「ばあちゃん、よう我慢したなぁ。私やったら何言うんじゃボケ!って殴っとるわ!」

綿「そんな時代やったんや」

本当、今なら考えられない。
綿子さんが茂造さんや為五郎のグチを今でも言い続ける気持ちがハルちゃんにも少しは分かったようだ。
泣くまで殴るのをやめない


しかしこの話、1点だけ間違っている。
夜泣きしていた赤ちゃんはかつおさんではなく典さんだ。
かつおさんが生まれた頃には茂造さんの兄弟は皆、結婚して家を出ていた。
やっぱり所どころ記憶が間違っているのがちょっと悲しい。


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7月14日 日曜日

今日もいぶきの森へ。
今日は茂造さんにも会ってこよう。
おやつにはピオーネを用意した。

ハルちゃんと数くんは買い物に行きたいそうなのでわたしとかつおさんとゆうくんとで面会に向かった。
ゆうくんを連れて行けば茂&綿が喜ぶし、大型スーパーへ連れて行くよりは安心だろう。

まずは4階へ。
思った通り綿子さんはゆうくんを見て大喜びだ。

綿「おお~来たんか~」

嬉しそうにゆうくんに話しかける。
そして「こないだハルちゃんがゆうくん連れてきてくれたんや~。あの子の気持ちが嬉しゅうて~~」
これ、このところ何回も聞いたセリフだ。
よっぽど嬉しいのだろう。

ピオーネを食べさせ、しばらく話し相手をした。
今日はかつおさんも元気でちゃんと綿子さんの話し相手をしていた。
田んぼの話やフネさんの話など聞いた事がある話ばかりだ。
ベッドから動けず寝るかテレビを見るだけなので昔のこととかを思い出すのだろうか。
けど今日は枕元に本が置いてあった。
ハードカバーの文芸書で、瀬戸内寂聴の『愛に始まり愛に終わる』という本だ。
この施設のもののようでスタッフさんがこれでも読んだらと置いて行ったそうだ。
暇つぶしにと気遣ってくれたようだ。
けど綿子さんが本を読むところを想像できない。
家にはそういった文芸書や文庫本は一冊もない。
本を読んでいる姿を見たことがなかった。
綿子さん読むのかしら?
読むようなら他にも読みやすそうな本を届けるのもいいかもしれない。
カツオは特に日本語が不自由な節がある


「そろそろ行こうか」

綿「じいさんとこにも寄るん?」

「おう、今から行くんや」

綿「じいさん、お前の事分かるんか?」

「分かっとらへんわ!わしにいつも「秀夫」って言うんや」

綿「そうか!秀夫か。弟やないか」

「そうや。なんべんかつおやって訂正してもすぐ秀夫になるんや」

綿子さんはほうか~と笑っていた。

「ほな、またの」

綿「ありがとのぉ~」

結局また泣くのだった。


愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉 [ 瀬戸内 寂聴 ]
愛に始まり、愛に終わる 瀬戸内寂聴108の言葉 [ 瀬戸内 寂聴 ]

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