かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:お金

その後もとにかく家中のチェックに余念がない綿子さん。
しまいには洗濯機の中まで覗き込んでいた。
は?何のため?
とにかくまだこの家に執着があるようだ。
ここは私の家だ!という意識が強いのだろう。
ま、まだ入所して3カ月、もう少し時間が必要か。

会食後もまた自分の部屋へ行き、そこら中の棚を漁っていた。
そして「財布が無いんや」と言う。
財布をしまってあるところは分かるがお金を施設に持ち込まれては困るから出すわけにいかない。
そっと見守りながら気が済むまで探させていたら記念硬貨のセットを見つけたようだ。
実は綿子さんは記念硬貨と切手を集めるのが趣味だったようでそういった物がたくさんあった。
それは手を付けずにそのままにしていた。
そして見つけた記念硬貨のセットを翔ちゃんに差し出し「これやるわ。売ったら結構な値になるはずや」と言った。
そうか翔ちゃんに小遣いを渡したくて財布を探していたのね。
財布が見つからなかったので記念硬貨を渡すことにしたという事のようだ。
しかし翔ちゃんは「いや、ええわ」と断った。

綿「そんなん言わんと。結構価値があるんやぞ」

綿子さんはそう信じているようだが後で調べてみると『内閣制度創始100周年記念硬貨セット』はほとんど価値が付いていなかった。
ま、ここでも綿子さんのあげたがりが発揮されたわけだ。
翔ちゃんは綿子さんがしつこいので渋々受け取ったのだった。
流通量が多すぎて…

今回は翔ちゃんに渡すだけで終わったから良かったが、いぶきの森に持ち帰りスタッフに渡そうとしたら大変だ。
やはりお金や金目のものは全て回収しておかなくては。
次回までの課題だな。


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昨日の続き

綿「おう、そうや!お前に電話しようと思っとったんや。電話してお金を持って来てもらおうと思っとったんや」

はあ?!
お金?
嫌な予感がする。

  ※嫌な予感の根拠となる過去のいきさつです
  
  
  
  (この後も入院するたびいろいろありました)

「お金?なんでお金がいるんや?お金使うとこや無いやないか」

綿「いや、2000円くらい持って来て欲しいんや」

「2000円って何に使うんや?」

綿「よう世話してくれる子が居るんやけどの」

出た!
またいつもの悪い癖だ。
かつおさんとわたしは思わず顔を見合わせた。

綿「その子がこの3月末で国に帰るんや。(いぶきの森には外国人実習生が数名いるようだ)それでみんなでお金を渡すことになったんや。わたしはお金持ってないから、息子に持って来てもらうわって言うてあるんや」

「そのことスタッフの人は知っとるんか?」

綿「みんなでそうやって話したんや」

答えになってない…。

「いや、それはアカンのと違うか?」

綿「みんなに息子に持って来てもらうって言うたのに。ほら私は10円も持ってないから」

「いやいや、そうやってお金を渡すのはトラブルの元やないか。みどり整形の時もそうやったやろが」

綿「持って来てくれんのか?」

「持って来れんわ」

綿「けどみんなに…。ほんまにようしてくれるんや。今度、親元に帰るからの」

みんなと約束したからか、やけに食い下がる。

「ここにはお金は持ってきたらイカンことになっとるからな。みんなやってお金持ってないと思うで」

「そうやが、みんなどうしよんや?」

綿「みんなは引き落としにでもしてもらっとるんやろ」

はぁ?
引き落とし?
よく思いついたなぁと感心するわ。

綿子さんの言うみんなというのは、綿子さんと仲の良いおしゃべり仲間のことだろう。
けど今の話を聞いて思ったのだが、そのみんなもボケているんじゃないだろうか?
きっとみんなもお金なんか持ってないのに、そんな話になっているという事はやっぱりそういう事なのだろう。

綿「持って来てくれんのか?」

「そうや!」

綿「はぁ~~~~」

とても悲しそうな暗い顔になってしまった。
もう何も言えない。
しばらく沈黙が続いたのだった。

続く
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8月15日 火曜日

今日は実家へ仏さん参りに行った。
台風接近中でどうなることかと思ったが、そこまでの雨&風じゃ無かったので予定通り訪問した。
今日から我が家に帰省してきた翔ちゃんも一緒に行った。

皆でお昼ご飯を食べてから家にもどり、やっとゆっくりできる時間がとれた。
かつおさんも翔ちゃんも疲れがたまっているようで、昼寝するわと二階へ上がっていった。
わたしは明日から仕事だ。
なんだか慌ただしい盆休みだった。
結局、なんやかんやで綿子さんの顔を見ない日はなかった。
今から僅かだがゆっくりできるとリビングで溜まっていたビデオを見ていた。
ついウトウトしていたらチャイムが鳴った。
ゲッ!
案の定、綿子さんだ。

綿「あそこに車が停まっとるけど誰か帰って来とんな?」

なぜ疑問形?
翔ちゃんの車って分かっているくせに。
寝入り端を起こされたので一層イライラする。

「翔ちゃんが帰って来とんや」

綿「翔ちゃん帰って来とんな!!うわ~会いたかったんや~」

「今、寝よるわ」

綿「そうなんな。いや~顔が見たいと思っとったんや」

今にも起こしに行きそうな勢いだ。

「起きたら顔見せに行くように言うとくわ」

綿「そうなぁ」

渋々帰って行った。
時計を見ると2時半過ぎだ。
いつも休みの日の午後、家でくつろいでウトウトしていたらこうやって邪魔される。
今日は典さんがいるから大丈夫だと思っていたのに。
甘かった。
やっぱりデイサービスを休ませるんじゃなかった。
結局、今日も綿子さんの顔を見ることになってしまったのだった。

それにしてもこんな雨の中ウロウロするなよ!
そろそろ翔ちゃんが来るんじゃないかと綿子レーダーが働いたのだろうか?
綿子レーダーの性能の高さが恐ろしい。

典さんがいるじゃないか!
典さんとまったりしとけよ!
たまには解放してくれ!

そして4時過ぎにもまたも我が家にやって来た。

綿「かつおは居るんな?」

「かつおさんも寝よるわ」

(わたしも寝よったんや!)

綿「かつおにお金貰おうと思うてな。明日お金が要るんやけど、手元に全然無いんや」

(どこでお金使うんや!買い物には行ってないのに無くなる訳ないやん!それにこないだから親せきが仏壇を参りに来てご仏前を持って来たから十分あるやろ!)

もう少しで心の声をぶちまけそうになった。
グッと我慢。

「起きたら伝えるわ」

綿「ほうな。頼むわな」

結局、盆休み最終日もゆっくり休むことは出来なかった....。
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4月17日月曜日

かつおさんは先週の約束通り、夕方、仕事帰りにみどり整形に綿子さんに会いに行った。
行きたくないが仕方ない。

そして15分の面会が始まった。
綿子さんは相変わらず、面会の目的を話さない。
たわいもない話が続いた。
話題をふるのはかつおさんの方だったそうだ。
しばらくたつと、ようやく綿子さんが「お金が無いんや」と言い出したそうだ。

「なんでお金がなくなるんや?またリハビリの人に渡しとるんやろが」

綿「渡しとらへん」

「ウソ言え。看護師さんから聞いとるんやぞ。みんな困っとるそうや。渡した金はわしの所に全部戻って来とるんやからの!」

綿「・・・・」

本当に懲りない人だ。
かつおさんはとりあえず今回も2000円だけ渡したそうだ。
やはり面会の目的はお金だったようだ。
それなら電話で言えば済むことなのに、わざわざ呼び出すなよ!
寂しくて顔が見たかったとかでもないようだし、楽しく入院生活を送っているようで、まだ帰りたくないそうだ。

綿「まだココが痛うてのぉ。まだ病院におろうと思うんや」

看護師さんからはもうずい分良くなってスタスタ歩いていると聞いていたが、本人が帰りたくないというのだから、わたし達にとっても願ったり叶ったりだ。
なのでお試し帰宅はゴールデンウイーク明けに決まった。
しばらくは平和に過ごせそうだ。
金色夜叉


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4月13日木曜日

夜7時前、かつおさんの携帯がなった。
見るとみどり整形からだ。
イヤな予感しかしない。
先日のお試し帰宅の件については、まだ返事をしていなかった。
その催促だろうか?
出ないわけにもいかないので電話にでた。

用件は予想外のものだった。
また、綿子さんが面会を希望しているので来て欲しいという事だった。
しかも「お金が無いからお金を持って来て欲しい」と言っていると言うのだ。
お金を持って帰れってくれって言うたのは病院やん。
で、また「持って来てくれって言ってます」って言われてもどうせえっちゅうねん!
言って聞かせて欲しいってことか?
でもそんなことできる訳ないではないか。
やれやれ。
とりあえず行くしかないようだ。

けれどこの週末は行けない。
実は二人で結婚30周年記念で旅行に行くことになっていた。
茂&綿がいない今がチャンスだ!と3月半ばから計画し、明日から二泊三日で旅行に行く予定だった。
もう長いこと旅行になど行っていない。
コロナが流行していたし、コロナが落ち着いてきても二人がいる間は無理だとあきらめていたのだが、思わぬチャンスが巡って来た。
しかし、出発直前でこの電話だ。
とりあえず「この週末は用があるので行けません。月曜日の仕事帰りに伺います」と約束して電話を切った。
鳴らないで涙

「どれだけわしらの邪魔するんや!!」とかつおさんは怒り心頭だ。
「なんでまた面会に行かないかんのや!どうせ用や無いくせに。お金くれってだけやろ!それになんで自分で電話してこんのや!」
出発前に水を差されて、かつおさんはグチが止まらなくなってしまった。


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