かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:なぜ?

8月21日 木曜日

今日もかつおさんが洗濯物を回収してきた。
で、かつおさんは田んぼへ行くというので洗濯はわたしが引き受けた。

茂造さんのは・・・尿汚染だった。
ほっ。
便汚染に比べたら尿汚染なんて可愛いものだ。
サッと予洗いして洗濯機の中へ。

そして綿子さんの袋を開けてびっくりした。
なんか軽いなぁとは思っていたが、中には下着しか入っていなかった。
マジか!
まだまだ暑い日が続いているからズボンもトップスも汗を吸っているだろうに。
なんですんなり洗濯に出さないんだろう?
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ひき続き17日のこと

用事は終わったから帰ろうとしていたら綿子さんが「かつお、私、月曜日はデイサービスを休んだ方がええかのぉ?」と言い出した。
???
突然何を言い出したんだ?

「どうして休まないかんのや?」

綿「月曜にまた大阪の大北が来るんやろが」

!!!!
心臓が飛び出るかと思うくらい驚いた。

実は今週の火曜日、その大北氏からハガキが届いていた。
ハガキには今週の金曜日からそちらへ旅行に行きますので、土曜日の午前中に仏壇を参りに伺いますと書いてあった。

このことは綿子さんには内緒にしていた。
内緒で来訪を断っていたのだ。

なぜかというと…
この人は茂造さんの父、為五郎の妹の息子だ。
茂造さんのいとこになる。
いとこと言っても特に仲がいいわけでもない。
この人が毎年やって来るのだ。
旅行がてらやって来て、近所の光三さんちと茂造家に寄るのだ。
(光三さんは大北氏の叔父になる)
そんなに近い親戚でもないのに毎年来られてもハッキリ言って迷惑なのだ。
綿子さんも「いつまで来るんやろか!」と毎回ぼやいていた。
なので今回、茂造さんも入所して家にいないことだし、これを機に断ることにしたのだ。

だいたいこちらの都合も聞かずに、間際になって伺うからとハガキで報告されても困る。
実際、土曜日は営農の仕事が入っている。
そしてこちらも手紙で断ろうにも間際過ぎて間に合わない。
電話をかけようにも電話番号がわからない。
綿子さんちの電話帳や親戚の連絡先を書いてあるノートを見ても大北氏は載っていなかった。
なので光三さんから上手く断ってもらおうと、光三さんに電話をかけた。
余談だが、光三さんの奥さんの米さんも入所する前には毎年「いつまで来るんや!」とぼやいていたそうだ。
光三さんから「本家はもう茂造も入所しているし、綿子も痴呆が進んで実質息子のかつおに代替わりしとるから訪問は遠慮せえ」と言って欲しかったのだが「お前からハッキリ言うたらええが」と断られてしまった。
光三さんも言いにくいのだろう。
仕方ない。
光三さんから大北氏の電話番号を教えてもらった。
かつおさんは意を決して電話をかけた。

「土曜日に来られるとハガキを貰いましたが、もう、父も入所していますし、母も痴呆が進んで応対が難しいんです。僕もその日は仕事でして、すみませんが」

大北「そうな。そしたらお墓だけでも参らせてもらうわ」

ホッ。
これでやっと縁が切れる。
そう思ったのだが

大北「近くまで行ったらまた電話するわ」

はぁ?
何のために?

結局来るか来ないかよく分からないことになってしまっていた。

大北氏が来ることは、綿子さんには伝えないでおこうと決めていた。
耳に入れたらまた面倒なことになるのは目に見えている。
だから内緒でことを進めたのに。

なんで綿子さんが知ってるんだ⁈
  
続く
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引き続き5月23日のこと

今日は仕事から戻ると粗大ごみを出す準備をした。
先日の市の特別収集日には粗大ごみは出せない決まりだ。
けれど今週は地区の回収日があるので、そちらに出すためだ。

古い布団を一枚づつ巻いて紐で縛ったり、長い物は切って束ねたりしないといけない。
小さな家電や、壊れた傘、自転車の空気入れなどなど粗大ごみも結構ある。
それらをどんどん軽トラに積み込んでいった。

ふと、机の上の桝が目に入った。
お米などを計る桝で、一升桝、五合桝など4個の桝が入れ子になっている。
使い込んで味の出た古道具だ。


IMG_3120
この間、片づけをした時に全部揃えて米の冷蔵庫の前の机の上に置いておいたのに、一升桝しかない。
中の桝がなくなっていた。
目につくところは探したがどこにも無い。
かつおさんが怒って
「またババァのせいやろが!どこに持って行ったんや!」とわめきだした。
そして怒りに任せて、そのまま綿子さんんのもとへ。

「ばあさん!米の桝、どこに持って行ったんや!」

綿「桝?私は知らんぞ」

「知らん訳ないやないか!どこや!」

絶対、綿子さんの仕業だと思うが、聞いたって無駄に決まっているじゃないか。
いきなり責めるような口調で問われたら、まず知らんって言うに決まっているじゃないか。
こういう時のかつおさんはつくづくバカだと思う。
そして綿子さんまで納屋にやって来た。
一升桝を見ながら「これやろが」と言う。

「これの中が無いんやが。どこに持って行ったんや!」

綿「そんなん、知らんわ。わたしは触ってないで」

「ウソ言え、そこら中、触っとるやないか」

一層、面倒くさいことになった。
聞いても思いだせる訳ないやん。
もっと穏やかに質問したら「あっ」って思いだせるかも知れないが、頭ごなしに「どこや!」と言ったところで思いだせる訳がない。

しばらく綿子さんも一緒に探していたが出てこない。
そのうちひょこっと出てくるやろと探すのをやめることにした。
綿子さんは「腰が痛うていかんのや~」と言いながら帰って行った。

「なんでいきなり怒鳴り込むんや。そんなの一番の悪手やん」

「いや~~」

と頭をかいている。
しっかりしろよ!!

その後、すべてのゴミを運び出し、ようやく納屋からゴミが無くなった。
と思ったら、新聞にくるまれ、上にレンガで重しをされているナゾの物が残っていた。
それこそ一升桝くらいの大きさのものだった。

「かつおさん、これ何?これはゴミと違うん?」

「わし知らんで。なんやろ?これ」

新聞を開くと中から五合桝や一合桝など、さっき必死で探していた物がでてきた。
かつおさんと顔を見合わせた。

何これ?
なんで新聞にくるんで重ししてあるん?
なんでここに置いてあるん?
疑問だらけだ。
そしてこんなことをするのは綿子さんしかいないじゃないか。
けど、本人はきれいさっぱり忘れていたじゃないか。
桝は見つかったが呆気にとられた出来事だった。
それではここでクエスチョン



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2月22日、水曜日

かつおさんは今日も半休を取った。
綿子さんをみどり整形に連れて行くためだ。

今回、どこの病院に連れて行こうか正直迷った。
みどり整形には多少不信感がある。
けれど一番近いし、何といっても慣れている。
綿子さんがボケていることも分かっている。
それにあのリハビリ野郎はもういない。
あの後、退職したそうだ。

  ↓リハビリ野郎について書いた記事はこちら
  
  
  
  ↓あの後とはこのことです
  
綿子さんの件があったからではなく、その前に退職することが決まっていたそうだ。
なのでやっぱりみどり整形がいいだろうと判断したのだった。

「結果が分かったら連絡してね」とかつおさんに頼んで、私は仕事に向かった。

そして10時過ぎ、かつおさんから電話がかかってきた。

「ばあさん、入院になったわ。肋骨が折れとんやって」

「あらまぁ。やっぱり昨日、ゴゾゴゾしとったんやろか?」

「それが、今日も「どこも行ってないし、打ったりしてない」って言い張るんや。そしたら先生が「もうこの年になったら骨が脆くなっとるから、ちょっとした物をふんだだけで折れたりするんや」って言うとったわ。ベッドの上に物があって、その上に寝たりしたら、肋骨が折れることもあるんやと」

「なるほど」

「ほんで、先生がこれは入院せないかんわって。本人、一人で歩けんのや。朝も車に乗せるのに大変やったんや」

「肋骨が折れただけで歩けんの?なんで?」

「よう分からん。で、もしかすると入院することになるかもと思って、パジャマやスリッパや水筒とかすぐ要るような物は初めから持って行っとったんや。あとは夜、持って行くことになっとるんや。なんで下着とか会社から戻ったら見てくれる?」

「OK」

仕事が終わるとダッシュで帰宅した。
かつおさんは結局、丸1日休んだそうだ。
そして病院に持って行く物の準備をしたり、茂造さんの夜食用のお菓子や、朝食用のパンなどを買いに行っていたそうだ。
なので下着とパジャマ以外はほとんど準備が整っていた。

「あとパジャマと下着やけど、どれを持って行ったらええかな?」

「肋骨が折れとったんやろ。手は上がるん?上がらんのやったら前開きのシャツの方がええと思うで」

「分からんが」

「何で聞いてないんや。しゃあないから、とりあえずこの間ショートステイ用に買ったやつ持って行きなよ。前開きでないといかんのやったら、また買ってこんと、きれいなパジャマは無いで。けどもう冬物は、ほとんど売ってないんと違うかな?」

肝心なことをちゃんと聞いて来いよ!
ひとまず比較的きれいなものを持って行くことにした。

「ところで茂造さんには綿子さんが入院したこと伝えたん?」

「いや、まだや。そんなん後でええが」

それは違うやろ。
6時を過ぎても綿子さんが帰って来なかったら、茂造さんが心配するじゃないか。
また以前のように外に探しに行ったらどうするんだ。
綿子さんの方には、たちまち必要なものは持って行ってるんだから、そこまで急がないじゃないか。
優先順位を考えてよ。
相変わらずたすいなぁ。
苦労の差


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月曜日、仕事中、かつおさんから電話がかかってきた。
嫌な予感がするなあと思いつつ出ると
「急に出張に行かないかんようになったんや。今から出るから晩御飯は要らんから」という連絡だった。
明日には帰ってくるとの事でホッとした。
明日は茂&綿のデイサービスは休みだからカバンのチェックも必要ないのだ。

そして仕事を終え家に戻った。
実は10月の後半から毎日夕食前にリングフィットをやっている。
少しは運動&ダイエットをしなくては。
ストレスなのかここ1年で3㎏も太ってしまったのだ。
みかねた子供たちから「リングフィットをしたらいいよ」とプレゼントされたため、なんとか結果を出さなくては。
なので今のところなんとかサボらず続いている。
それに体を動かすとストレス発散にもなる。

今日も早速着替え、リングフィットを始めた。
10分ぐらいたった頃
「ピンポーン」
恐怖のチャイムがなった。

勘弁してよ。バトル中やのに。
それに今、汗だくやで。


無視しようかとも思ったがチャイムがなり続けている。
仕方なくゲームを中断し玄関に行くと案の定綿子さんが立っていた。

綿「かつおはいつ戻るん?」

車が無いからかつおさんがいないことは分かるようだ。

「急きょ出張に行ったんや。だから今日は戻らんで。明日帰ってくるって」

綿「そうな」

残念そうな顔をする。
そのまま帰るのかと思いきや

綿「電話がおかしいんや」

と言い出した。

綿「なんかピッ、ピッってなっとるんや。じいさんがどこかに持って行ったんやと思うんやけど、じいさんに聞いても「わし知らん、かつおに聞け」って言うんや。わたしも探し回ったんやけど無いんや」

何を言ってるんだ?
全く意味が分からない。

音がなる?
でも電話が無い?
理解不能なので

「明日かつおさんが帰って来たら見に行くように言うわ」

そう言うと

綿「ピッ、ピッってなっとるからお金が要るんと違うやろか?そうやったらようけ(たくさん)お金払わないかんようになるんと違うやろか?」

「お金は要らんと思うで」

綿「いや、でもほんまに大丈夫やろか?ようけ要ったらどうしようか」

よもよも言い続ける。
そんなんでお金が要る訳ないやんと思うが私の言葉は信用してくれない。
しょうがない。
ちょっと詳しく聞いてみるか。

「電話が無いってどの電話?」

綿子さんんちの電話は親機が1台と子機が2台あるのだ。

綿「台所のや」

「電話が無いのになんで音がなるん?」

綿「いや、ピッ、ピッってなっとるんや」

あかん!やっぱり理解不能や。
息子もそうだし

綿「とりあえず見に来てよ」

はあ~
やっぱ避けられないか~


もう体が冷えて寒い。
上着を羽織って見に行くことにした。


続く


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