ひき続き29日のこと
今日の差入れは先日茂&綿の二人がとても気にっていた栗のカップケーキにした。
そう、二人ともなめるように食べていたあのカップケーキだ。
あの後、ハルちゃんが「残さずキレイに食べるのはマナーやって思っとったけど、キレイに食べても行儀が悪いことってあるんやな」って言ってたっけ。
ホント引くぐらい二人の食べっぷりは凄かった。
そんなに気に入ったのならまた食べさせてあげたいと思い買ってきた。
好「綿子さん、はい今日のおやつはコレやで」
綿「うわ~嬉しいわ~」
喜んで食べ始めた。
綿「かつお、これ余分ないんか?」
えっ?もっと欲しいってこと?
そう思ったが違っていた。
綿「いやな、隣の部屋の人にいつも世話になっとるから余分があるんやったら持って行こうと思うて」
か「ないない!ばあさんの分だけしかないわ」
綿「ほうか。そしたら今度来るときに持って来てくれ」
か「それは出来ん!食べ物をかってに他人にあげたらいかんや」
ハ「そやで。糖尿病をもっとる人かもしれんし、アレルギーもっとったら大変や。だから食べ物は絶対にダメなんや」
綿「いや~でも~」
好「綿子さんは食べ物貰ったことある?」
綿「ないけど」
好「ほらな。みんなやってそんな事しよらんやろ」
綿子さんはとても残念そうな顔をして黙ってしまった。
そりゃぁ仲の良い方たちと甘いお菓子でも食べながらお茶したい気持ちは分からなくもないが、やはり施設のルールは守らなくては。
それこそスタッフさんが知らないところで何か食べて、のどに詰まらせたりしたら大変だ。
綿子さんはまたカップケーキを食べ始めたが半分くらい食べると食べるのをやめた。
好「どしたん?お腹一杯なん?」
綿「いや、これ美味しいから明日も食べたいなぁと思って。半分残しといて明日食べようと思うんや」
施設からは面会中に食べきれる量ならOKと言われている。
なので取っておくことはアウトだ。
が、これ以上もう言えない。
こんな食べかけの物を他人にあげることもないだろうし、ま、いっか。
半分になったカップケーキをナイロン袋に入れてあげた。
綿子さんは「また明日食べるわ」と嬉しそうに言った。
施設の人にバレないように頼みますよ。
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今日の差入れは先日茂&綿の二人がとても気にっていた栗のカップケーキにした。
そう、二人ともなめるように食べていたあのカップケーキだ。
あの後、ハルちゃんが「残さずキレイに食べるのはマナーやって思っとったけど、キレイに食べても行儀が悪いことってあるんやな」って言ってたっけ。
ホント引くぐらい二人の食べっぷりは凄かった。
そんなに気に入ったのならまた食べさせてあげたいと思い買ってきた。
好「綿子さん、はい今日のおやつはコレやで」
綿「うわ~嬉しいわ~」
喜んで食べ始めた。
綿「かつお、これ余分ないんか?」
えっ?もっと欲しいってこと?
そう思ったが違っていた。
綿「いやな、隣の部屋の人にいつも世話になっとるから余分があるんやったら持って行こうと思うて」
か「ないない!ばあさんの分だけしかないわ」
綿「ほうか。そしたら今度来るときに持って来てくれ」
か「それは出来ん!食べ物をかってに他人にあげたらいかんや」
ハ「そやで。糖尿病をもっとる人かもしれんし、アレルギーもっとったら大変や。だから食べ物は絶対にダメなんや」
綿「いや~でも~」
好「綿子さんは食べ物貰ったことある?」
綿「ないけど」
好「ほらな。みんなやってそんな事しよらんやろ」
綿子さんはとても残念そうな顔をして黙ってしまった。
そりゃぁ仲の良い方たちと甘いお菓子でも食べながらお茶したい気持ちは分からなくもないが、やはり施設のルールは守らなくては。
それこそスタッフさんが知らないところで何か食べて、のどに詰まらせたりしたら大変だ。
綿子さんはまたカップケーキを食べ始めたが半分くらい食べると食べるのをやめた。
好「どしたん?お腹一杯なん?」
綿「いや、これ美味しいから明日も食べたいなぁと思って。半分残しといて明日食べようと思うんや」
施設からは面会中に食べきれる量ならOKと言われている。
なので取っておくことはアウトだ。
が、これ以上もう言えない。
こんな食べかけの物を他人にあげることもないだろうし、ま、いっか。
半分になったカップケーキをナイロン袋に入れてあげた。
綿子さんは「また明日食べるわ」と嬉しそうに言った。
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