かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ひ孫

その後もゆうくんを見て茂造さんは「わしにそっくりや~。わしの顔にそっくりやが~」と何度も言い続ける。
ハルちゃんが「それ悪口やん」とぼやいた。
すると廊下にいたスタッフさんが思わず吹き出した。
「ごめんなさいね。聞こえちゃって(笑)」
この会話は茂造さんには聞こえてないから大丈夫。
基本自分の言いたいことだけ言って人の話は聞いて無いもの。

今日は「家に帰りたい病」が落ち着いていてよかった。
落ち着いている時の茂造さんはやっぱり面白い。
ほんと楽しく過ごせた。
けど帰ろうとしたら「帰るんか?そしたら一緒に行くわ」と言い出した時には焦った。
が、一緒に部屋を出るとデイルームの自分の指定席に座った。
ホッ。
行くってココのことだったのね。
良かった。

「ほなまたね」

あっさり別れられた。
今日はとっても優秀じゃん。
いつもこうだといいのにな。
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茂造さんがとうもろこしを食べているとゆうくんがジッと見つめる。
今日はゆうくん用にビスケットを持参していた。
あんまり見つめられると食べづらいものね。

ゆうくんにビスケットを渡すと嬉しそうに食べ始めた。
すると食べかけのビスケットを茂造さんに向かって差し出した。

「おっ?くれるんか?」

茂造さんが受け取ろうとした途端、腕を引いて渡さない。
あらら~いけずなことを。
食欲大魔神の茂造さんが怒るんじゃないかとちょっとヒヤッとした。
が、これが茂造さんに大ウケだった。

「くれんのか~」

ひ孫にからかわれたのが面白かったようだ。
何回かこのやり取りが繰り返されたがとても嬉しそうだった。
けど後で「わしにもちょっとくれ」とゆうくんのビスケットをハルちゃんからもらって食べていた(笑)

おやつの後、歩き回るゆうくんを見ながら

「お~達者になったのぉ~。わしに似たんやのぉ。わしも木に登るんは上手かったんや。やっぱり申年生まれやからのぉ」

さっきの夢に引っ張られてる?(笑)
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6月7日 土曜日

かつおさんは出張中。
一人で茂&綿の面会に行くのはさすがにキツイ。
なのでハルちゃんに同行を頼んだのだった。
もちろんゆうくんも一緒に。

ところで今日は土曜日、綿子さんの入浴日だ。
が、施設の都合で昨日に変更になっていた。
という事で今日は茂造さんから面会することにした。
綿子さんの面会は後にしてゆっくり外に散歩に連れ出そうと考えたからだ。

エレベーターで2階へ。
恐る恐る部屋を覗く。
先日の「家に帰りたい病」が酷かった時のことがトラウマになっている。

茂造さんは寝ていた。
寝言を言いながら(笑)

「ネコや!」

いきなり大きな声を出すからビックリした。
が、目はつむったまま。

「やっぱり逃げ足が一番速いのはネコや!」

どんな夢を見てるんだ?
ハルちゃんと思わず笑ってしまった。

「ネコは上手に木に登るからのぉ」

「茂造さん!」と声をかけても全く目を開けないので完全に寝言だと思う。
面白過ぎる!(笑)
とっても平和な夢を見てるのね。

ハルちゃんがスマホを取り出し、撮影を始めた。
が、その途端無言になった。
なんやねん。
まさか起きてる?

けどやっぱり寝ているようで目を瞑ったままだ。
なので肩をたたいて起こした。

「茂造さん来たで。ひ孫も来たで」

「ん?ゆうきか?」

やっと目を開けた。
それにしても寝起きでもゆうくんの名前がちゃんと出てくるとは凄いなひ孫パワーは。
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5月24日 土曜日

今日は久しぶりにハルちゃんとゆうくんも一緒に4人で茂&綿の面会へ行った。
このところゆうくんが体調を崩すことが多くてなかなか一緒に行けなかった。
今日はやっとだ。
きっと二人とも喜ぶだろう。

午後2時過ぎにいぶきの森に着いたら綿子さんはちょうど入浴中だった。
なので先に茂造さんのところへ。

茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。
わたし達に気づくと開口一番

「家に連れて帰ってくれ!」

と言った。
おいおい!いきなりそれかい!
軽くスルーして

「茂造さんこんにちわ。ひ孫が来たで!」

「おぉ~ゆうきか~。それよりわし帰りたいんや」

う~~ん、こりゃかなり重症だ。
ヤバいなぁ。

「まあまあ、とりあえず部屋に行こうで」

なんとか部屋に誘導しベッドに座らせた。

「わしもう生まれたところに帰りたいんや」

「ほうか。でも帰ってどうするんや?帰ってもオカンは居らんし一人やぞ」

「かまん!お前、帰る時わしも一緒に車に乗せてくれ」

「それはできん!」

「車に乗せてくれんでも歩いて帰るんや!」

「家に帰るには先生の許可が下りんと無理やで」

「なんでや!わしが帰りたいんやからええやないか!!」

アカン、話にならない。
いつもなら「ほうか」と引き下がるのに今日は何を言っても反論してくる。

「そうや、おやつ食べようで」

今日のおやつはモンブランだ。
茂造さんはおやつを食べながらも「これ食べたら家に帰るんや」と言い続ける。
いつものように「美味い!」とは一言も言わない。
それにいつものようにフイルムを舐めたりもせず、食べ散らかして「もうええ!」と突き返してきた。
ひえ~~!!
今日はゆうくんの効果もほぼなし。
たまに「お~歩いとるんか~」という事もあったがまたすぐ「家に連れて帰ってくれ!」に戻る。
今日はハルちゃんがゆうくんの写真をプリントして持って行ったのだがこれにもあまり興味を示さず、とにかく『家に帰る』にとりつかれていた。

もうお手上げだ。

「そしたら帰ってええか先生に聞いてくるわ」

ハルちゃんとゆうくんを連れ、茂造さんの部屋を脱出した。
かつおさん、後は頼んだ!
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1階のロビーでゆうくんがカタカタを押して歩いているとスタッフさんが寄ってきて
「いや~カワイイ~!もうこんなに大きくなったんやね~」
「こないだまでねんねやったのに~」
「えっ!もう1歳なん!」
皆が口々に言った。

振り返ると昨年7月に骨折してベッドから動けなくなった綿子さんのためにハルちゃんがゆうくんを連れてしょっちゅうお見舞いに行ってくれた。
あの頃のゆうくんはまだ生後2カ月ちょっとだった。
そんな頃から毎週のようにいぶきの森に通ってたものだからスタッフさん達も茂&綿の可愛いひ孫としてしっかり覚えてくれたし可愛がってくれる。
ありがたいことだ。

綿子さんはスタッフさん達がゆうくんを褒めるのを見て得意そうな顔をしている。
そこへ2階のスタッフさんが通りかかった。
歩いているゆうくんを見て「かわいい~」と言いながら寄ってきた。
そして「茂造さんさっき「ゆうきはどこ行ったんや~」って言ってましたよ」と教えてくれた。
やっぱりゆうくんのことは覚えてるのね。
みんなに可愛がってもらえてよかったねゆうくん。
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