かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:びっくり

7月29日 水曜日

今日もかつおさんが洗濯物の回収へ。

茂造さんはまだデイルームで食事中だったそうだ。
そしてなんと向かいの席のボケじいさんが茂造さんの皿のおかずをつまんでいたそうだ。

「そんなことしたら茂造さん怒るやろ」

「いやそれが怒らんかったんや」

「ええっ!」

仲良く?シェアして食べていたそうだ。
かつおさんもかなりびっくりしたそう。
そりゃあそうだよね、茂造さんと言えばいつもお腹がペコペコで食い意地が張ってるイメージしかないもの。
自分の分を取られても怒らないなんてありえないと思うもの。
へえ~ホントびっくり!
いつの間にか仲良くなったのだろうか?
それとも取られてることに気づいてないのだろうか?
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昨日の続き

いぶきの森に着き、エレベーターで4階に向かいながら

「綿子さん、今日も茂造さんに会いに行くって言うかな?」

「えっ?会いよるん?」

「あれ?言うてなかったっけ。そうなんや。このところ3回くらい会いに行っとるんや」

「えーーー!!」

かなりびっくりしていた。

「茂造さんは綿子さんのこと全然誰か分からんのやけどな。「綿子さんやで」って言うても「こんなん違う!」ってなかなかひどいんや(笑)けど綿子さんに茂造さんに会いに行く?って聞いたら「ほな行こうか」って言うんや」

「へ~」

本当に綿子さんの気持ちはナゾだ。
けど奥さんが旦那さんに会いに行ったって聞いてこんなに驚くのもよく考えると変だよね。
ま、世の中にはいろんな夫婦がいるよね。
旦那さんに絶対に会いたくないっていう奥さんも決して珍しいことではないのかもしれない。

4階に着き、エレベーターホール横が開いていたので綿子さんを連れてきてもらった。
綿子さんはゆうくんを見た途端、パッと顔がほころび、直ぐに泣き出した。
はい、いつも通り(笑)
そして「茂造さんに会いに行く?」と聞くと

綿「私がここに居るって知ったら4階まで押しかけて来るようになったら困るからええわ」

それは絶対にないって分かったんじゃなかったのか?
要は今日は会いに行きたくないのだろう。
きっとゆうくんとゆっくり過ごしたいのだろう。
素直にそう言えばいいのにね。

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午後からは茂&綿の面会へ。
翔ちゃんは出張のため帰宅した。
明日は朝から仕事なので今日中に前乗りしないといけないそうだ。
ホント忙しいのにこき使って悪いねぇ。
という事でかつおさんと二人で面会に行った。

今日もあわよくば茂造さんに会いに行くと言ってくれますようにと願いながら綿子さんのもとへ。
が、綿子さんは寝ていた。
あらら、珍しい。
じゃあ先に茂造さんのところに行こうかとかつおさんと話していたらスタッフさんが「こんにちわ」と寄ってきた。

「今、寝てるみたいなので先に茂造さんのところに行ってきます。いや~、今日も一緒に茂造さんのところに行こうって誘うつもりだったんですけどねぇ」

ス「えっ⁉」

むっちゃ驚いている。

ス「綿子さん、茂造さんに会ったんですか?」

「はい。先週と先々週と2週続けて。いえね、先々週、そろそろ茂造さんのとこに行くわって帰ろうとしたら綿子さんが「私もちょっと見るだけでええから行ってみようか」って言い出しまして。離れたところから見てみたいって言うから2階に連れて行ったんですよ。急にそんなこと言い出すからビックリしてねぇ」

ス「いや~ホントに!!」

「じゃあ一緒に行こうかって。ま、近くで会うても茂造さんは綿子さんのこと分からんから大丈夫やでって言いながら連れて行ったんですよ。そしたら離れたとこからちょっと見るだけって言ってたくせに自分からそばに寄って行って「私誰か分かる?」って声かけたんですよ」

ス「ええっ!!びっくり~!!」

「ほんとに」

ス「茂造さん、良かったですねぇ」

「いえそれが茂造さん、綿子さんのこと全然分からなくって「これ誰や?」って。なので「綿子さんやで。茂造さんの奥さんやで」って言ったら真顔で「こんなん違う!嘘言うな!」って「そんなことないで。綿子さんやで」って何回も説明したんですけど「違う」って」

「こんな年寄り違うって言うとったな」

ス「ええ~、綿子さん可哀そう~」

「けどまた次の週も「会いに行く?」って聞いたら「行く」って言うんで連れて行ったんですよ。で、また同じ。「違う!こんなん知らん!」って。

ス「あらまあ」

それにしても先週と先々週いたスタッフさん達はみんなかなり驚いてたけど、その時いなかったスタッフさん達にこういう話は共有されないのね。
そのことにちょっとびっくり。

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そして4階綿子さんのところへ。

綿子さんは典さんが来ることは知らなかったのでびっくりして固まってしまった(笑)
そして次に泣くよね。
これはお約束!

綿「典夫、来てくれたんか~。いつ来たんや」」

「さっき着いたところ」

綿「いつまでおるん?」

絶対聞くよね。

「明後日や」

綿「ほうか。ほな今日は私も一緒に帰るわ」

無茶言わないでください。
やはりお昼にランチを食べに連れ出すことにして良かった。
そうじゃなきゃどうなっていた事か。
ちょっと顔を出してさようならでは納得しなかったんじゃないかなと思う。

さあ、出発しよう。
車いすを押して近所の喫茶店へ。
もちろん先日の気持ちのいい対応をしてくれた喫茶店だ。
今日もお気遣いいただいて「どうぞこちらを使って」と2テーブル分を使わせてくれた。
ありがたい。
席に座り、ようやく落ち着いて話しができる。

「ここの2階で同窓会の2次会したことがあったわ」

「そうや、昔2階にカラオケがあったのぉ」

兄弟で会話が弾む。
綿子さんはやはりあまり聞こえていない様だ。
けれど周りが楽しそうに話しているだけで嬉しそうだ。
で、相変わらずボリューム満点のランチが運ばれてきた。
わたしがご飯半分をかつおさんに食べてもらおうとしていると、綿子さんも半分典さんに。
そしておかずの4分の1をかつおさんに。
さすがに綿子さんには多すぎだものね。
で、食後にコーヒーも飲んで大満足!
良かったね綿子さん。
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昨日の続き

午後4時、今度は翔ちゃんと快世病院の駐車場で落ち合って、かつおさんと3人で綿子さんの面会へ。
ハルちゃんとゆうくんは行かなかった。
というか行けなかった。
快世病院では子供の面会はご遠慮くださいということで、入れないのだ。
ゆうくんを見せるのが一番の薬になるとは思うが、病院の方針だから仕方ない。

今日の綿子さんはずい分元気になっていた。
翔ちゃんの顔を見つけると「来てくれたんか~」と涙を流した。
その声に張りがある。

「おう、ばあさん、大変やったのぉ」

綿「ありがとのぉ。昨日と今日と手術したんやが」

「違うで、手術したのは昨日だけやで」

綿子さんはポカンとしている。
大丈夫か?

「ばあさん、ここどこか分かっとるんか?」

綿「いぶきの森やろが」

「違うぞ!ここは快世病院や」

綿「えっ?」

えっ?ってこっちの方がえっ?やで!
もう麻酔は完全に切れてるはずだ。
部屋の雰囲気もいぶきの森とは全然違うのに分かってないとは!

それにしてもこの部屋、大分ヤバい。
4人部屋だが皆高齢のおばあさんばかり。
一人でベッドから下りられる人はいない様だ。
で、ずっと「う~~~~、う~~~~~」と唸っている人。
わたし達をジ―――ッと凝視する人。
なんだか目がすわっていて不気味な人。
なんかまともじゃなさそうな方ばかり。
そりゃあ精神科病棟だものね。
精神病を患っているか、綿子さんのように痴呆の方か、痴呆だとしてもかなり重症のようだ。
こりゃあ綿子さんの話し相手になりそうな人はいないじゃん。
歩けない綿子さんは一日中ベッドの上で話し相手もいないとなると、とても退屈だろう。
こりゃテレビを契約するしかないようだ。
様子を見てそのうちにとは思っていたが、急いだほうがよさそうだ。
少しでも刺激になってほしい。
このままじゃ痴呆がどんどん進んでしまいそうだ。
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