かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:びっくり

昨日の続き

午後4時、今度は翔ちゃんと快世病院の駐車場で落ち合って、かつおさんと3人で綿子さんの面会へ。
ハルちゃんとゆうくんは行かなかった。
というか行けなかった。
快世病院では子供の面会はご遠慮くださいということで、入れないのだ。
ゆうくんを見せるのが一番の薬になるとは思うが、病院の方針だから仕方ない。

今日の綿子さんはずい分元気になっていた。
翔ちゃんの顔を見つけると「来てくれたんか~」と涙を流した。
その声に張りがある。

「おう、ばあさん、大変やったのぉ」

綿「ありがとのぉ。昨日と今日と手術したんやが」

「違うで、手術したのは昨日だけやで」

綿子さんはポカンとしている。
大丈夫か?

「ばあさん、ここどこか分かっとるんか?」

綿「いぶきの森やろが」

「違うぞ!ここは快世病院や」

綿「えっ?」

えっ?ってこっちの方がえっ?やで!
もう麻酔は完全に切れてるはずだ。
部屋の雰囲気もいぶきの森とは全然違うのに分かってないとは!

それにしてもこの部屋、大分ヤバい。
4人部屋だが皆高齢のおばあさんばかり。
一人でベッドから下りられる人はいない様だ。
で、ずっと「う~~~~、う~~~~~」と唸っている人。
わたし達をジ―――ッと凝視する人。
なんだか目がすわっていて不気味な人。
なんかまともじゃなさそうな方ばかり。
そりゃあ精神科病棟だものね。
精神病を患っているか、綿子さんのように痴呆の方か、痴呆だとしてもかなり重症のようだ。
こりゃあ綿子さんの話し相手になりそうな人はいないじゃん。
歩けない綿子さんは一日中ベッドの上で話し相手もいないとなると、とても退屈だろう。
こりゃテレビを契約するしかないようだ。
様子を見てそのうちにとは思っていたが、急いだほうがよさそうだ。
少しでも刺激になってほしい。
このままじゃ痴呆がどんどん進んでしまいそうだ。
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そして今日のおやつは豆大福だ。
茂造さんはとても喜んで食べた。
やはり餅が大好きなようだ。
喉に詰まらせるといけないのでお茶も用意してきた。
茂造さんはごくごく飲んだ。
すると黒田さんが「あら、今日はしっかり飲めよるね。良かった、良かった」と言う。

黒田「昨日は全く水分を取ろうとしなくて困ったのよ~」

やはり高齢者にはしっかり水分を取らせないといといけないという事で朝昼晩の食事の時と10時と3時にお茶の時間がある。
茂造さんは昨日、頑としてお茶を飲まなかったそうだ。
茂造さんの場合、特に水分補給が大事なのに。
と言うのも水分が不足すると便が固くなってストーマのパウチに上手く排出されなくなるのだ。

スタッフさんがあの手この手でお茶を飲ませようと声掛けしたがちっとも飲まなかったそうだ。
終いに「お茶を飲まんのやったらご飯はあげれんわ」と言ったら「そしたら食べんでええ!!」と言ったそうだ。
マジか⁉
いつも腹ペコで食べる事が大好きなのに。
一体どうしたんだ?

黒田「とにかく昨日は頑固で困ったのよ~。けど今日はふつーに飲んでるし。昨日は何のスイッチが入ってたんだろう?」

1日限定のことだったようだ。
1日だけとはいえご迷惑をおかけしました。
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そしてお昼ご飯の用意が整った。
あとは翔ちゃんが到着するのを待つばかり。
11時頃には来る予定だったのだが、寝坊したから遅れると連絡があった。
もう11時半だし、冷めないうちに食べてもらおう。
リビングへ声をかけに行った。
と同時に翔ちゃんがやって来た。

「こんちは!」

「兄ちゃん遅いやん!」

「すまん、すまん」

よかった、これで皆揃った。
が、綿子さんはポカンとしている。

綿「あれは誰?」

は?
誰ってあなたの大好きな翔ちゃんやん!!

「アニキやん。翔平やで」

綿「ええっ!!翔ちゃんか!」

かなりビックリしているが、こっちはそれにビックリだ。

綿「いや~ハルちゃんの旦那かと思うたわ~」

いやいやどう見ても翔ちゃんやん。

まあとにかくお昼にしよう。

「そしたら私はお暇するわ」

「えっ⁉いやいや、一緒に食べて行ってよ。もう用意しとるんや」

おいおい!前もって案内して無かったんかい!
まったくかつおさんは!

麦さんは悪いなぁと言いながらも残ってくれた。
良かった。
麦さんがいると楽しいし頼りになる。
話も弾み楽しく賑やかな食卓となった。
綿子さんも麦さんもどれも美味しいと喜んでくれた。
けれどやはり量が多かったようだ。
綿子さんにはウナギ半身を出したのだが、その半分を残して「これ持って帰って食べるわ」と言い出した。
そんな無茶な!
それを施設に持って帰っていつ食べるん?
食事の時に自分だけそれを出して食べるん?
それとも部屋でこそっと食べるん?
そんな事無理でしょ。
そもそも食べ物の持ち込みは禁止だ。

「アホ言うな!それは持っていけんぞ!」

綿「そんなこと言わんと」

やれやれまたこのやり取りかい!
勘弁してくれー!!
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7月12日 金曜日

今日もハルちゃんがゆうくんを連れて綿子さんのお見舞いに行ってくれた。
本当にありがたい。
そして今日の差入れは『王林』だ。
そう綿子さんの大好物の青りんごだ。
りんごと言えば王林!
いくら高くても買ってたっけ。
王林を持って行けばきっと喜ぶだろう。

ハルちゃんがお見舞いに行くとまたも泣いて喜んだそうだ。
ゆうくんを綿子さんの隣に寝かせ、持って来た王林を食べさせてあげたそうだ。
まだベッドは少ししか起こせない。
なので1口サイズにカットしてきたものをフォークに刺して渡す。

綿「美味しいわ~」

「これなにか分かる?」

綿「梨かのぉ」

おいおい!!
りんご前提の質問だったのにまさかの"梨"
ハルちゃんは面食らったそうだ。

「いやいや、これりんごやで」

綿「えっ?りんごか?」

「なにか分かる?」

綿「いや~~。分からんな~」

「王林やで」

綿「王林?」

まさか分からないとは。
旬じゃないからか?
でも綿子さん王林を見つけると夏でも必ず「これ好きなんや~」って買ってたやん。
今日のも結構高かったんやで。
なのに分からないとは。
ビックリだ。
王林エアプか?

そしてあまり美味しくなかったのか、お腹が空いてなかったのか半分しか食べなかったそうだ。
半個分を持参していたので4分の1個分食べたという事だ。
せっかく用意したのにがっかりだ。
今日はりんごよりとにかくゆうくんLOVEの様子だったそうだ。
今日も「私の年金からこの子に何か買うてやって」と言っていたそうだ。
そして帰り際もまた「ありがとのぉ~」と言って泣いたそうだ。
もうルーティンとなっている。


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そして11時半頃翔ちゃんがやって来た。
翔ちゃんには折り詰めを取りに寄ってもらっていたのでこの時間になった。
一気にリビングが賑やかになったがわたしは食事の準備があるので台所へ。

そして茂造さんが「腹がへったのぉ」と言い出したので急いで座敷に用意したテーブルに支度を始めた。
みんなにテーブルに着くように案内する。
座る位置は下図のとおり。
フォーメーション


あらかじめこう計画して準備していた。
これが綿子さんは気に入らない。
茂造さんの前が嫌なようだ。
「そしたら麦さんと入れ替えるわ」と言うと「それは悪いからこのままでええ」と渋々席に着いたのだった。
本当に面倒くさい。
そんなんだから忘れられるんじゃん。

折り詰めやコップを配りお茶を注いでいく。
こんな時茂造さんは待てない。
目の前に食べ物があったら一人先に食べ始めてしまう。
しかし今日は違っていた。

「みんな揃うまで待たないかん」

どうした⁈茂造さん!
急に普通の人みたいなことを言うのでみんな驚いた。
いぶきの森で集団生活を送るようになったからか?
人として成長しとるやん!
素晴らしい!
といっても普通の人は元から出来るのだが、茂造さんにはできなかったことだ。
本当に驚いた。
で、ちょっとだけフライングしたことは目を瞑ろう。

みんなのコップに飲み物を注ぎ、さあみんなで乾杯だ。

「ゆうくんの健やかな成長を願って乾杯!!」

皆「乾杯!!」

賑やかな会食が始まった。

続く

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