かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ゆうくん

昨日の続き

このところ歩くのが上手になったゆうくんはいろんなものに興味を持ち、今日もロビーをウロウロと歩き回った。
それを見て綿子さんが「かつおや典夫の小さい時のことを思い出すわ~」と言い出した。

綿「2階で二人を子守りしよった時に・・・」

2階?
綿子さんちって平屋やん。
それにかつおさんと典さんは10歳差。
一緒に子守りをする事なんてなかっただろうに。
なんかへん?

綿「かつおが「今から出張に行ってきます」って部屋を出て下に降りて行っとったのを思い出すわ~」

ちょと待て!
それって翔ちゃんのことじゃん。

翔ちゃんとハルちゃんが小さい頃、わたしは月に1週間だけ仕事をしていた。
その1週間は綿子さんに子守りを頼んでいて、うちに来てもらっていた。
うちに来てもらう方が子供仕様になっていて安心、安全だったから。
で、主に2階の子供部屋で過ごしていたはずだ。
その頃からかつおさんはよく出張に行っていて、翔ちゃんがかつおさんを真似て「出張に行ってきます!」と言っていたのだ。
綿子さんもよく「翔ちゃんがかつおの真似するんや~」と言っていたではないか。
なのに記憶がすり替わってしまってるじゃん。
翔ちゃんとハルちゃんのことがかつおさんと典さんになっている。

「それ翔ちゃんやん。翔ちゃんが小さい時によく言うとったやん」

綿「へっ?」

「それに2階で子守りしとったんはうちの2階やろ。翔ちゃんとハルちゃんやろ」

綿「えっ?そうかのぉ?そうやったんかいな?」

しばらく考え込んでから「ああ、そうや」と言ったのだった。

わたしは少し怖くなった。
茂造さんをみていて思ったのだが、古い昔のことって結構ちゃんと覚えているものだと思っていた。
が、綿子さんは昔のことも混乱して記憶がすり替わっているじゃないか。
短期記憶もヤバいのに。
痴呆の進行を止めることは出来ないのかな?
悲しいなぁ。
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1階のロビーでゆうくんがカタカタを押して歩いているとスタッフさんが寄ってきて
「いや~カワイイ~!もうこんなに大きくなったんやね~」
「こないだまでねんねやったのに~」
「えっ!もう1歳なん!」
皆が口々に言った。

振り返ると昨年7月に骨折してベッドから動けなくなった綿子さんのためにハルちゃんがゆうくんを連れてしょっちゅうお見舞いに行ってくれた。
あの頃のゆうくんはまだ生後2カ月ちょっとだった。
そんな頃から毎週のようにいぶきの森に通ってたものだからスタッフさん達も茂&綿の可愛いひ孫としてしっかり覚えてくれたし可愛がってくれる。
ありがたいことだ。

綿子さんはスタッフさん達がゆうくんを褒めるのを見て得意そうな顔をしている。
そこへ2階のスタッフさんが通りかかった。
歩いているゆうくんを見て「かわいい~」と言いながら寄ってきた。
そして「茂造さんさっき「ゆうきはどこ行ったんや~」って言ってましたよ」と教えてくれた。
やっぱりゆうくんのことは覚えてるのね。
みんなに可愛がってもらえてよかったねゆうくん。
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綿子さんの相手はハルちゃんたちに任せて、わたしは今のうちにと4階へ着替えを片付けに行った。
ついでにアルバムを取ってきた。
今日持ってきた写真を追加するためだ。

1階に戻ると一通り説明が終わっていた。
が、綿子さんはまだ熱心に写真を見ていた。

「写真はいつでも見れるんやから、せっかく本物のゆうくんが来とるんやから写真見んとゆうくん見なよ」

綿「そやなぁ」

綿子さんから写真の束を受け取り、アルバムに追加していった。
かなりの量だ。
ちなみに茂造さんに渡しているアルバムは写真1枚分の大きさのもので何とかズボンのポケットに入るサイズ、綿子さんはポケット入れるわけではないし、基本部屋で見るのでもう少し大きく1ページに2枚入るサイズのもので厚さも結構あるものなのでかなりの写真が入る。
けれど今回の写真を追加したらパンパンになってしまった。
次は2冊目のアルバムを用意しないとね。

写真を入れ終わり「はい、どうぞ」と綿子さんに渡した。
綿子さんはびっくりしたような顔をしている。

綿「これ、くれるん?かまんの?」

さっきまでの会話は何だったんだ?
はじめっから「これどうぞ」って言うてあるやん。
茂造さんのもちゃんと用意しとるって言うたやん。
それでも自分にくれたとは思ってなかったのか?

「そやで。これは綿子さんにってハルちゃんが持って来てくれたんやで」

綿「うわ~~!嬉しいわ~~!ありがとなぁ」

やっと理解したのね。
ま、喜んでくれてなにより。
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4月5日 土曜日

今日は久しぶりにハルちゃんとゆうくんも一緒に4人で茂&綿の面会に行った。
ハルちゃんは一体いつぶりだろう?
本当に久しぶりだ。
ゆうくんも体調を崩したりしていたので1か月ぶりだ。

まずは1階ロビーで綿子さんと面会だ。
スタッフさんに綿子さんを呼んでもらう。
ハルちゃんやゆうくんも来ているのに気づくととても喜んだ。
やはりかつおさんとわたしだけが行くより断然嬉しそうだ。

綿「うわ~来てくれたんか~。ありがとなぁ~。また大きんなったなぁ」

ゆうくんを見てとびっきりの笑顔になる。

今日はなかなか来れなかったお詫びにとハルちゃんがゆうくんの写真をたくさん持って来ていた。

「はい、ばあちゃんこれどうぞ」

前回、写真を持って来てからずい分間があいていたので、結構懐かしい写真もあった。
まだお座りもおぼつかなくて転がっていたころの写真を見ると懐かしい。
ほんの数か月前なんだけど。

ハルちゃんが「これは〇〇に行った時の写真で、こっちは✕✕に行った時のや」と説明してあげていた。
綿子さんはとても嬉しそうだ。

綿「これじいさんに見せたら返してくれんようになるやろなぁ」

「いやいや、じいちゃんのはちゃんと用意してあるから大丈夫やで」

綿「えっ?そうなん」

そんなに驚く事か?
一応、二人分け隔てなくと心掛けているんだから。
綿子さんはまだニコイチの感覚なのかな?
けどそれはムリやん!
だって綿子さんが拒否ってるんだから。

それにしても最近よく綿子さんの口から茂造さんの名前が出てくる。
長い間会ってないから気になるようになったのかな?
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昨日の続き

前置きが長くなったが、今日はこの一つ身を綿子さんに見せてあげようと持参したのだ。

今日はかつおさんとハルちゃんとゆうくんと4人で面会に行った。
4時頃なら入浴も終わっているだろう。
思った通り1階のホールはもう誰もいなかった。
4階へ上がると綿子さんはデイルームにいた。
わたし達に気づくとすくっと立ってシルバーカーを押しながらスタスタと近づいて来た。

「えっ?歩行器ちゃうやん!シルバーカーに戻っとるやん!」

あっそうか、先週は翔ちゃんと来たからハルちゃんは知らなかったのね。

「先週から換わったんや」

「スタスタ歩いとるやん。やっぱ不死身やな」

「さすがやろ」

みんなで部屋へ移動したのだが相部屋の方がベッドで寝ていたので廊下の突きあたりのベンチがある場所に移動した。

まずはゆうくんから。

綿「来てくれたんか~」

やはりゆうくんを連れてくるのが一番喜ぶ。
抱かせてあげると「また重んなったなぁ」と目を丸くする。
そして次は押し寿司だ。

「今日はお祭りなんや。だからお寿司持って来たで」

「ばあちゃんの実家の近くの産直のやで」

綿「うわ~~。嬉しいわ~。ここではこんなんは食べれんから~」

お箸を出したりお茶を汲んだりと準備をしていると

綿「かつお、花は用意したんか?」

「ちゃんと用意しとるから大丈夫や」

綿「ほうか」

祭りと聞くと花代のことが気になったようだ。
こういう所はまだまだしっかりしている。

「今年は喪中の家がようけあってのぉ」

綿「そうなんか」

「〇〇さんと✕✕さんと△△さんと・・・」

綿「えっ✕✕さんも亡くなったんか?」

「おう」

綿「ほうか~。香典は・・・」

「ちゃんとしとるから大丈夫や」

やはりお金のことが気になるようだ。

綿子さんがいぶきの森に入所して8カ月。
その間に同じ地区で4人も亡くなった。
みんな茂&綿より若い人ばかりだ。
そう考えるとやっぱりこの二人はすごいなぁと思う。
ほんと体は丈夫だ。
田んぼで鍛えていたからか?

押し寿司を食べ始めた綿子さんは「美味しいわ~」と喜んでくれたのだがほんの2口ほど食べると箸が止まった。

綿「これ置いといて明日食べるわ」

またかよ!

「それはイカン!」

「お腹空いてないん?」

今、4時過ぎだ。
お腹は空いているはずだが。

綿「いや、お腹は空いとるんやけど、これ美味しいから明日の楽しみに取っときたいんや」

「だからそれはダメなんやって」

また食べ始めたのだが半分ほど食べるとまた箸が止まる。

綿「これだけ置いとくわ。明日の朝食べるからナイロン袋に入れとくわ」

「ナイロン袋やないわ」

綿「そこに見えよるが」

なんと目ざとい。
お寿司や割りばしなど入れてきたバッグからナイロン袋が少し見えていた。

「これは紙コップが入っとるんや。じいさんにも同じもん持って行くから」

綿「そしたら部屋に行って取ってくるわ」

どうしても置いておくつもりだ。
しゃあないなぁ。

「そしたらこのまま置いて帰るわ。明日忘れんと食べなよ」

入れてきたタッパーのまま置いて帰ることにした。
お寿司なので明日の朝なら傷むこともないだろう。
それに食べかけの物なので他人にあげたりもしないだろうと考えてのことだ。
けどもう食べ物を持って行くのは止めようかしら。
このやり取りがストレスだ。
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