かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:アピール

9月30日 火曜日

今日は綿子さんの介護認定のために調査員が聞きとりにやって来る。
いぶきの森で面談するそうだ。
家族は立ち合っても立ち会わなくてもどちらでもいいそうだ。
が、かつおさんは「絶対立ち会います」と有休をとった。

実は先日、草野マネージャーと打ち合わせをした時、「綿子さん、調子がいい時はかなりしっかりしているので要支援になるかも知れません。以前、そういうケースもあったんです」と言われたそうだ。
老健に入所していても要支援になる事があるとは!
そして要支援になったら老健は退所しなければならないそうだ。
そんなの困る!!
心配になったかつおさんは聞きとりに立ち会って要介護がつくようにアピールしなくてはと思ったのだ。

かつおさんは朝からソワソワ、ソワソワしている。

「そうは言うても大丈夫やろ。要介護がついた3年前と比べてもパーキンソンっぽい症状も出とるし、耳も遠くなったし、入所しとっても骨折したくらいやし」

「そうや、それも言うとこう。それと早めに行ってばあさんに釘差しとかないかん。あんまり何でもできるって言うなよって」

「まあ頑張って」


お昼すぎ、かつおさんから電話がかかってきた。
調査員との面談が終わったのだろう。

「はい。どうやった?」

「それがヤバいんや!ばあさんムチャムチャ調子が良くって、何でもできるんや!ヤバいわ!イカンはあれは。」

とても興奮している。
ヤバいを連発している。

「えっ?早めに行って綿子さんに言うて聞かせたんでなかったん?」

「それが行ったらもうすでに調査員が来とって始まっとったんや。急いで中に入ったんやけど、言うて聞かせる間はなくて。それで調査員が「立ってください」って言うたらばあさんすくっと立つんやが!なんも掴まらんとやで!ビックリしたわ!その後も足踏みしたり手を動かしたりとか調査員が言う事全部ちゃんとできてしもうて。いつもと全然違うんやが!」

「マジ⁉いつも立てる時、ヨロヨロしとるやん」

「そやろ!わしもビックリしたわ!で、ヤバいと思うたから「いつもはこんなこと無いのに。こんなばあさん初めて見たわ」ってフォローしたんや。「人間ってすごいですねぇ」って。それから「今日は何曜日ですか?」って質問にも「火曜日です」ってスラスラ答えるし。ほんまヤバいわ。草野マネージャーと4階のスタッフの人も居ったんやけど、いつもと全然違うって援護はしてくれたんやけど、ヤバいわ。」

綿子さん絶好調だったのね。
っていうか知らない人の前だから張り切ったのだろう。
これってあるあるだよね。
けどこういうこと綿子さんだって経験しているのに。
以前フネさんが介護認定を受ける時、調査員の前ではやたらシャキッとして普段と違う様子を見せていて怒っていたじゃん。
今、自分があの時のフネさんと同じことをしている事に気が付かないとは。
やはり痴呆なのねと感じる。

「ヤバいわ!ヤバいわ!どうしよう要支援になったら」

要支援になったらいぶきの森を退所して家で過ごすことになる。
できるだけデイサービスに通うようにしても要支援では何日もは通えないだろう。
せいぜい2日がいいとこだろう。
あとは野放し。
考えただけで恐ろしい。

かつおさんの話を聞いてわたしも不安になってきた。
絶好調すぎる。
マジでヤバいのでは?
痴呆老人が火事場の馬鹿力を見せているということを見抜ける調査員だったことを祈ろう。
結果は半月から1か月後くらいに届くそうだ。
それまで落ち着かない。
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2月10日 土曜日

3時前、かつおさんといぶきの森へ綿子さんの面会に行った。

いぶきの森は玄関を抜けるとロビーがありその横に受付兼事務所がある。
その奥に階段とエレベーターがあり、そのまだ奥に広いホールがある。
ちなみに洗濯物置き場は階段の下のスペースだ。
そしてホールとロビーは簡易的なパーテーションやロープで仕切られていて、勝手に出入りしないでねって分かるようにしてある。

ホールには30名ほどの入所者さんたちがいた。
多分4階の入所さんたちだろう。
ホールの横にはお風呂があるようだ。
入浴日は午後になるとみんなでこのホールに降りてきて、順番に入浴するらしい。
そして全員が終わるまで皆ここで思い思いに過ごすようだ。

綿子さんの姿は見えない。
まだ入浴中かな?と思いわたしたちはホールの方を眺めながらロビーで待っていた。
ホールにいる入所者さん達は、ぼーーっとしている人が多かった。
中にはおしゃべりをしたり、お茶を汲みに歩いたりしている人もいたが、そういう人はごく一部だった。
ほとんどの人が何をするでもなくぼーーっとしている。
綿子さん、ここでやっていけるのか?

そうしていると綿子さんが向こうから歩いてくるのが見えた。
そして髪を乾かし始めた。
そしてやっと面会となった。
スタッフさんが呼びに来てくれて、ホールの中へ通された。
まず手指のアルコール消毒をしてフェイスガードをつけるように言われた。
そしてホールの隅に椅子を向かい合わせに並べただけのところで面会が始まった。
マジか?
近くの人には何をしゃべっているのか丸聞こえじゃないか。
どうも話しづらい。
けれど躊躇っている暇はない。
面会時間は10分だ。
スタッフさんがタイマーのスイッチを入れた。

「ばあさん、どうや?ここでの生活は?ちょっとは慣れたか?」

綿「まぁのぉ」

「ここやったら大勢おって一人でないから怖なくてええやろが」

綿「まぁのぉ」

「気が合う人はおるん?一緒の部屋の人はどんなん?」

綿「一緒に部屋の人は大分歳がいっとって寝るばっかりしとるからあまり話せんのや」

「そうな。そら残念やなぁ。2人部屋なん?4人部屋?」

綿「2人や」

「やったら部屋ではあまり話が出来んな。他の人はどうや?」

すると綿子さんは振り返って

綿「あそこの机の真ん中の席の人やその隣の人とかと、よう喋ったりするんや」

それはさっき見かけたおしゃべりしていた人たちだった。

「それはええわ。話し相手がおって良かったなぁ」

綿「私、あまりじゃべるん好きでないからそんなには喋らんのやけどな」

またまたまたまた。
おしゃべりするの大好きやん。
なんでおしゃべりが好きでないアピールをするんだろう?
謎だ。

とにかく相部屋の人とはあまり仲良くなれないようだが、同じフロアで話し相手が見つかったようで良かった。
そうでないと帰りたいと言い出しかねない。
ほっと一安心だ。

続く
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昨日の続き

みどり整形に入院を断られたことはかつおさんからの電話で知った。
しばらく楽になると喜んでいたのにとても残念だ。
それよりどうするんだ。
明日からかつおさんは出張なのに。

「ケアマネにショートステイに入れんか聞いてみてよ」

「ケアマネがちょうど来るんや。2時過ぎに、ばあさんの様子を見に来るって」

「1週間ショートステイさせてくれってしっかり頼んでみて。出張で不在やからって」

「分かった」

ショートステイに一縷の望みを託した。

予定通り2時頃、ケアマネの川上さんがやって来た。
心配なので見守りカメラで様子を見ていた。

「綿子さん大丈夫なんな?どの辺が痛いん?」

綿「ここが痛うてなぁ」

「歩いたりは出来るん?」

綿「何かに掴まっとたら歩けるんや」

「ちょっと立ってみてくれる」

そうして歩く様子を見ていた。
ヨロヨロと歩いている。

「一応歩けるな。良かった」

「でもこんな様子なんでショートステイで預かってもらえませんか?」

「それが、急には難しいんです。それに今見たら何とか歩けるようなんで、家でもなんとかなるんじゃないですかね」

綿「大丈夫や」

「昼間はデイサービスで見守りができますし」

綿「私、あそこ好きなんや~。他人と話も出来るし、しんどかったら寝るとこもあるし」

綿子さんは以前お試しショートをしたことがあって、そこが気に入らないようだった。
その事を憶えているのか、大丈夫アピールをする。
川上さんも急な受け入れは出来ないことは無いと思うが(以前茂造さんの時に経験済み)、面倒なのか
デイサービスを押してくる。

「昼間はデイに行ったら気もまぎれるし、周りにスタッフがいますから心配ないと思います。なのでちょっと痛いとは思うけど、頑張ってデイに行きましょう」

綿「そうするわ」
四次元殺法

結局、二人がタッグを組んでデイサービスに通う方向に話が進んでしまった。
マジか!
わたしはすぐにかつおさんに電話をかけた。

「2~3日だけどもショートに入れんか聞いてみて。ダメなら、佐藤病院に入院させて貰えんのかも聞いて。どっちもダメなら今度の土、日もデイで受け入れてくれんか聞いて!」

こっちも必死だ。
かつおさんが不在の土日、そうでなくても不安なのに。

「分かった、聞いてみるわ」

「しっかり頼むで!」

で、結果は「土日もデイ」だった。
はぁ~~~~~。
かつおさんも結局は自分の事じゃないから必死さが足りないのでは?
とにかくわたしはもう知らんで!!



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6月11日 日曜日

かつおさんは今日も営農集団の仕事で田んぼへ。
わたしは家の片付けをしたり庭の草抜きをしてのんびり過ごしていた。
そして鬼門の午後3時過ぎ、嫌な予感は的中した。
綿子さんがチャイムを鳴らす。
何の用だろう?
玄関を開けると

綿「あそこで苗代しとるやろ。あそこの水の管理は大変なんや。ものすごくしんどいんや。去年も一昨年も頼まれて私がやったんやけどな、あんなことしとったら体壊すわ。そのぐらいしんどいんや。だからかつおにあそこの苗代の管理は引き受けたらいかんって言うといて」

「苗代の水の管理は林さんがやっとるで」

綿「そんなこと無いわ。去年もその前の年も私が一人でしたのに。じいさんに手伝ってって言うてもやってくれんから一人で大変やったんや」

そんな訳ないやん。
去年はデイサービスに行っとったやん。
その前の年は入院しとったやん。
けど言っても無駄だろう。

「そうな。そしたらかつおさんに言うとくわ」

綿「絶対に引き受けたらいかんで、体壊すからな」

「しっかり言うとくわ」

なんだか大分妄想が入っているようだが、とりあえずかつおさんを心配しているのだろう。
いつもの大変だったアピールにも思えるが・・・いい方にとっておこう。
多少は盛ってる

そして夕方田んぼから帰ってきたかつおさんに伝えた。

「はあ?去年も一昨年も田んぼややってないやん。何を言うとんや。けど、わしの心配してくれよるんか、ありがたい事やのぉ」

微妙な顔をしていた。

そして昨日の件をさくら苑に電話して伝えた。
昨日の件と言うのは『デイで頑張り過ぎるのか、しんどそうなので、ちょこちょこ休むように声をかけて欲しい』ということと『椅子に座っているとお尻が痛いそうなので、座布団を持参させてもいいか?OKならそちらに置いておいてもらえるか?』ということだ。
どちらも快く了承してもらえた。
さくら苑の椅子は木製でクッションがないそうだ。
そりゃお尻も痛くなるだろう。
綿子さんは先日からバスタオルを持って来てそれを敷いて座っているとの事だった。
バスタオルではクッション性に欠けるだろう。
そこでホームセンターで低反発の座布団を買ってきて綿子さんに届けに行った。

「これ買ってきたから明日、デイに行く時に持って行ってな。さくら苑の人にはちゃんと電話して言うてあるから。これでお尻痛くなくなるで」

「どうや、ばあさん」

綿「うわ~良かった~。そしたら明日持って行くわ!」

「そのまま置いとかせてくれって頼んであるから、いちいち持って帰らんでええからの」

綿「そうな」

「それにしんどそうにしとったら畳の間で寝させてやってくれって頼んどいたからの」

「しっかりお願いしとるから、頑張って毎日通ってリハビリしような」

「そうやぞ。先生もリハビリを頑張るしかないって言うとったやろが。寝るばっかりしとったら歩けんようになるぞ」

綿「そやな」

よっしゃー!!

週5日、なんとか行く気になってきたようだ。
あとは明日、さくら苑の方から上手く言ってもらおう。


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2月15日、水曜日

いよいよ明日は綿子さんのお試しショートステイの日だ。
16日、17日と一泊二日でいぶきの森へ行く。

夕方、かつおさんが家に戻ると血相を変えた綿子さんがやってきたそうだ。

綿「私、明日どこに行くんや!」

「明日からショートステイでいぶきの森に行くんやが」

綿「なんでそんな所に行かないかんのや!」

「どうしたんや?誰かに何か言われたんか?」

綿「今日、デイの帰りに向こうの人が明日と明後日は休みやから次は月曜やなって言うから、なんで休みなんか聞いたんや。そしたら違う所に行くんやろ、詳しいことは息子さんに聞いてみたらええわって言われたんや」

「明日はいぶきの森でショートステイやが。一泊するんやが」

綿「そんなん行きとうないわ」

「はぁ?こないだ行くって言うたやないか」

綿「そんなこと言うてない!それにわたしが居らんかったらじいさんの世話は誰がするんや」

「じいさんはわしが面倒見るわ。それより、この間契約したやろが。おかんも一緒に話したやないか」

綿「聞いて無い!わたしは行かんからの!」
なんか勘違いしてんだろなあ

はぁ?

突然何を言い出すんだ。
ちゃんと話もしたし、喜んで行くと言っていたではないか。
でもここで怒って綿子さんが頑なになって、ショートに行かないのでは困る。
ケアマネからも念を押されたからこそ、先に話をして承諾を取ったんじゃないか。
とにかく行く気にさせなくては。
そこでかつおさんは
「何を言うとんや。ショートステイに行ったら楽しいんやぞ。ホテルに泊まるようなもんや。デイサービスやって初め行きとうないって言うとったけど、行ってみたら楽しかったやろが。今では待ち遠しんなっとるやろが。ショートやって一緒やぞ。じいさんの世話はせんでええし、ゆっくりできるぞ」
必死でなだめてショートの良さをアピールしたそうだ。
綿子さんはまだブツブツ言っていたが「行かない」とは言わなくなったそうだ。
やれやれ。
それにしてもこの間まですっかり行く気マンマンのように見えたのはなんだったんだ?
理解して無かったのか?
それともすっかり忘れたのか?
よく分からないが一応、明日はショートに行くだろう。
それにしても疲れるわ。


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