かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:アルバム

昨日の続き

さあミッション完了だ。
早く帰ろう。
しかしこんな時に限ってスタッフさんが追いかけて来た。

ス「すみません!今日、茂造さんがまた自分でおしっこを捨てちゃったんです」

茂造さんは自力でおしっこが出なくなって以来、導尿の管を入れてウロバッグにおしっこが溜まるようになっているのだが、看護師さんが管理していて、どのくらいおしっこが出ているか測るために自分で捨てないでねと言われている。
普段は覚えていて勝手に捨てたりしないのだが、たまに忘れて自分で捨てることがある。

「あら、また忘れちゃったんですね。申し訳ありません」

ス「いえ、それがトイレに捨てたんじゃなくてですね…実はアルバムの入ってたナイロン袋の中に捨てちゃったんです」

「は?」

ス「このところゆうくんのアルバムを持ち歩くのにナイロン袋に入れてウロバッグ用のカゴの中に一緒に入れてたんですよ。で、何を思ったのかその中に自分のおしっこを捨てちゃったんです。それでアルバムがどっぷり浸かってしまっちゃったんです。一応おしっこを捨てて、新聞で巻いて水分を取ろうとしたんですけど…」

塗れた新聞紙にくるまれたずっしり重いものが入った袋をを手渡された。
マジか!
なんてこった。
1冊のアルバムに40枚の写真が入っていた。
ちょくちょくハルちゃんがプリントして届けてくれていて、それがもう5冊目になっていた。
約200枚がパアになったという事か!

スタッフさんも勝手に処分する訳にもいかず一応救出を試みてくれたのだろう。
いやでもおしっこまみれの写真なんか復活できるのだろうか?
捨ててもらうのも悪いのでとりあえず持って帰ることにした。

はぁ~。
どうしたもんじゃろのぉ~。
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そうこうしているとかつおさんがやって来た。
わたし達が脱出した後、大変だったそうだ。
その前も結構大変だったけどね。

茂造さんが「あいつらどこ行ったんや!!逃げたんか!!」と怒り出したそうだ。

「どこって、先生のとこに行くって言うたやん」

聞いちゃあいなかったのね。
ま、でも「逃げたんか!」って正解です(笑)

かつおさんは必死でなだめて「わしもちょっと急ぐんや」とかなんとか、けむに巻いて逃げてきたそうだ。
ホント今日の茂造さんはヤバかったよね。

こんなやりとりを綿子さんの前でしていたのだが綿子さんはほとんど理解できていない様だった。
最近めっきり耳が遠くなってしまったようだ。
きっと何を言っているのか聞き取れてないのだろう。
加齢のせいかな?
テレビを見るときのイヤホンも良くないのだろう。

その後、綿さんにもハルちゃんが持って来たゆうくんの写真を見せた。
この写真、1歳の記念にスタジオアリスで撮ったものだ。
つい先日、できあがたそうだ。

ベストスーツに蝶ネクタイを締めた格好のものや季節柄か兜の前で桃太郎の衣装を着けたものなどで、どれもいい顔をしている写真ばかりだ。
さすがプロ!
綿子さんも大喜びだった。
ハルちゃんがその撮影時の様子などを話しながらポケットアルバムに入れていった。

「はい、どうぞ」

全部入れ終わったアルバムを渡すと「ええの?」「もちろん」「うわ~嬉しい~」またも満面の笑みだ。

綿「かつお、この子にも私の年金からナンボかやっといてくれ」

「はいはい」

さすがに今日は「わしには?」とは言わないかつおさんだった(笑)
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暫くすると茂造さんはスタッフさんにキレイに整えてもらい部屋に戻って来た。

「お~来てくれたんか」

久しぶりのハルちゃんやゆうくんを見てもいつもと変わらない反応だ。
時間の感覚もよく分からくなっているのかな?
けどゆうくんの名前だけはちゃんと覚えていた。
ハルちゃんやかつおさんの名前は分からないんだけどね。

茂造さんにも新しいゆうくんの写真を見せた。
アルバムに追加しようと思いベッドの手すりに取り付けたウォールポケットを見るとアルバムが無かった。
ひょっとしてと思い茂造さんのズボンのポケットを見るとアルバムが。
ちゃんと見てくれているようだ。
先日「ここに写真があるから見てな!」とウォールポケットからアルバムを出して見せた効果があったという事だ。
やっと覚えてくれたようだ。
けどやっぱりポケットがパンパンだ(笑)
だからウォールポケットを用意したんだけどなぁ。

「じいちゃん新しい写真持って来たで!」

「おお~」

1枚1枚じっくり見ている。
そして

「これどこや?畑か?」

「これは公園や」

「これはわしの家か?」

「そうや」

「お~やっぱり。見覚えがある!」

どうも場所が気になるようだ。
そしてまたも「温室は?」が始まりいつものループに突入していくのだった。
もうええって!!

一通り見たら「ん、ありがとう」と写真を返してきた。

「いやいや、これはじいちゃんのやで。アルバムに入れとくわな」

「ほんまか!ありがとうございます」

これでアルバムは5冊目に入った。
お願いだから見る分だけを取り出すようにして、あとはウォールポケットにしまっておいてください。
そうじゃないと5冊もポケットに突っ込んだらポケットに穴が開きそうだ。

その後おやつのカステラをこれまたとっても美味しそうに食べ、ゆうくんを見て喜び、楽しくひと時を過ごした。
そして今日は割とあっさり別れることができた。
いつもこうだといいのにな。
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綿子さんの相手はハルちゃんたちに任せて、わたしは今のうちにと4階へ着替えを片付けに行った。
ついでにアルバムを取ってきた。
今日持ってきた写真を追加するためだ。

1階に戻ると一通り説明が終わっていた。
が、綿子さんはまだ熱心に写真を見ていた。

「写真はいつでも見れるんやから、せっかく本物のゆうくんが来とるんやから写真見んとゆうくん見なよ」

綿「そやなぁ」

綿子さんから写真の束を受け取り、アルバムに追加していった。
かなりの量だ。
ちなみに茂造さんに渡しているアルバムは写真1枚分の大きさのもので何とかズボンのポケットに入るサイズ、綿子さんはポケット入れるわけではないし、基本部屋で見るのでもう少し大きく1ページに2枚入るサイズのもので厚さも結構あるものなのでかなりの写真が入る。
けれど今回の写真を追加したらパンパンになってしまった。
次は2冊目のアルバムを用意しないとね。

写真を入れ終わり「はい、どうぞ」と綿子さんに渡した。
綿子さんはびっくりしたような顔をしている。

綿「これ、くれるん?かまんの?」

さっきまでの会話は何だったんだ?
はじめっから「これどうぞ」って言うてあるやん。
茂造さんのもちゃんと用意しとるって言うたやん。
それでも自分にくれたとは思ってなかったのか?

「そやで。これは綿子さんにってハルちゃんが持って来てくれたんやで」

綿「うわ~~!嬉しいわ~~!ありがとなぁ」

やっと理解したのね。
ま、喜んでくれてなにより。
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その後、2階の茂造さんのところへ。
茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。
久しぶりのひ孫のことはちゃんと覚えていた。

「お~ゆうきか!よう来たの」

やるやん!茂造さん!

おやつを食べさせるために部屋に移動した。
おやつはこちらもあんまんだ。
熱々ではないが我慢してね。
茂造さんは「おお~これは美味い!」と喜んで食べた。
そしてここでも白い皮のところをゆうくんにお裾分け。
いつもなら誰にも取られまいとするのにゆうくんには気前よく分けてあげていた。
食べ終わったゆうくんがジーっと茂造さんを見ると「まだ欲しそうなが。ちぎってやってくれ」と言ってあんまんを差しだす。
ひ孫には大人な茂造さんだった(笑)

ところでゆうくんのアルバムだが、写真が増えてアルバムももう3冊をこえている。
ポケットに入るサイズにしていたのでいつもポケットに入れて持ち歩いていたのだが、さすがにポケットに入りきらない。
タンスは壁の方を向いているし置いておく場所がないので、ベッドの手すりにウォールポケットを取り付け、そこに仕舞えるようにしたのだった。
けれどそうしてからどうも見ていないようだった。
なのでもう一度「ゆうくんのアルバムはここに入っとるからな。時々見てな」と声をかけた。
実際取り出し茂造さんに見せた。
「おお~これはゆうきか?」
「そやで」
やはり久しぶりに見たようだった。
生まれたばかりの頃の写真を見て今目の前にいるゆうくんと見比べている。
「大きんなったのぉ~」
ページをめくり名付けのお祝いをした時の写真を見て
「これ美味かったのぉ」
コスモス畑で花を眺めている写真を見て
「これ温室か?」
「いや違うで」
「温室は?」
「とっくにつぶしたやないか」
「つぶしたんか!そらお金にならんからのぉ」
連想ゲームのようだ。
写真を見るといろいろ思い出すきっかけになるのだろう。
そして綿子さんが映っている写真を見た。
「綿ちゃんは?何しよんや?」
一応綿子さんだと分かったようだ。
「入院しとるぞ」
「どこが悪いんや?」
「頭や」
「ええっ!」
「だからじいさん、家に帰っても誰も居らんのや。一人になるんやぞ。ここにおった方がええぞ」
「ほうか」
こんな会話をしても先日綿子さんに会ったとは一言も言わない。
やはり綿子さんだと認識して無かったのだろう。
それにそんな事があったこと自体忘れているのだろう。
こうしてみると綿子さんの痴呆の方がまだまだ可愛いものだなと思う。
茂造さんの方がかなり重症だ。
が、相手をしていて可愛いのは茂造さんなんだけどね。
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