かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:コンビニ

とうもろこしを食べ終わるとみんなで外に散歩に出かけた。
ゆうくんをベビーカーに乗せ、それを綿子さんが押す。
外をこうやって歩くのは初めてのことだ。
綿子さん、とっても嬉しそうだ。

そしていつものコンビニへ。
4人で入るのはちょっと躊躇われる(なにせ狭いから)ので、わたしとゆうくんは先に公園へ。
ハルちゃんが綿子さんに付き添った。

公園でゆうくんを遊ばせていると買い物を終えた二人がやって来た。

「何買ったん?」

綿子さんの手元を見るとチョコスティックパン(6本入り)1袋とアーモンドチョコ(ポケットサイズ)1袋を握っていた。
マジ⁉
さっきとうもろこし食べたとこやん!
そんなに食べきれるわけないやん。
絶対施設に持って帰る気やろ。

ハルちゃんがこそっと「ヤバいとは思ったんやけどイカンってよう言えんかったんや」とわたしに言った。
まいったなぁ、どうしよう。
そう考えていると綿子さんがパンの袋を開けた。
するとパンが大好きなゆうくんが綿子さんのそばに寄っていく。

綿「コレ食べさせてもええ?」

「う~ん、パンは好きでよく食べるんやけど、チョコはまだ食べさせたことないんや。そしたらチョコの少ないとこをちょっとだけなら」

すると綿子さんがハルちゃんに1本渡した。
そしてわたしにもどうぞと1本くれた。
ハッキリ言って欲しくない。
けど少しでも減らさないと。
「ありがとう」と受け取り食べた。
多分ハルちゃんも同じ気持ちだろう。
結局6本入りのパンを大人3人で2本ずつ食べ、持ち帰る物をなくすことに成功したのだった。
アーモンドチョコはゆうくんが握ってもみもみしたタイミングでハルちゃんが取り上げ、バッグに隠した。
そう二人から(笑)
という事で無事回収できたのだった。
アーモンドチョコなんて危険極まりないもの。
ホントヒヤヒヤしたわ。

しばらく公園で日向ぼっこした後施設へ戻った。
4階まで送り届け、帰ろうとすると

綿「今日はありがとなぁ~」

と今生の別れのように泣いた。
今日はよっぽど嬉しかったのだろう。

ハルちゃん、ゆうくん今日はお付き合いありがとうございました。
またお願いね。

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そして4階、綿子さんのもとへ。

「今日も散歩に行くか!」

綿「おう!」

綿子さんとっても嬉しそうだ。

先週と同様コンビニへ。
で、またも店内をぐるぐるぐるぐる。
あれもこれも気になって仕方ない(笑)

ようやく選んだのはプリンだった。
それだけ?
物足りないのでは?

「それだけでええんか?」

綿「そしたらもう一つ貰おうか」

またも店内を徘徊する。
そして小さいカップケーキが10個ぐらい入った袋を手にした。

綿「これ、あそこに持って帰って・・・」

「他人にやるつもりやろが!それは買わん!」

渋々棚に戻し、結局シャルロットサンドを選んだのだった。

綿「あと飴が欲しいんや」

「それも他人にやろうと思うとるやろが!」

綿「持っとる人おるが。私、貰うばっかりで・・・」

「それはルールを破っとる人や。わしはそんなこと出来ん!施設のいう事聞かんで追い出されたら困るが」

ホント飴なんてとんでもない!
それにしても懲りないねぇ。
却下されるの分かっとるやろ。
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4月20日 日曜日

かつおさんと二人で茂&綿の面会へ。
今回は久しぶりに日曜日の訪問だ。
まずは4階の綿子さんのもとへ。

今日はおやつを用意して行かなかった。
なぜかと言うと今日は先日のように散歩に連れ出すつもりだからだ。
いぶきの森から少し歩いたところにコンビニが1軒ある。
綿子さんの足なら十分歩ける距離だ。
なのでそこまで行って綿子さんに自分で好きなものを選んでもらおうと考えた。
やはり自分で実際見て選んで購入するのは楽しいし、認知症の進行を抑えるのにも効果があるんじゃないかなと思う。
綿子さんもきっと喜ぶだろう。

綿子さんはデイルームにいた。

綿「来てくれたんやなぁ」

「こんにちは。今日も散歩に行こうで」

綿「ほんま!」

とても嬉しそうだ。
一旦部屋に行って着替えをしまったり洗濯物を回収してから散歩に出かけた。
スタッフさんに「行ってらっしゃい」と声をかけられ笑顔でさっそうと歩く。

外に出てかつおさんが「こっち行こう」と誘導する。
5分ほど歩くとコンビニに到着した。

「さあ好きなの選べ」

綿「かまんのか?」

大好きな買い物ができるとあって綿子さんはさらに嬉しそうだ。
小さいコンビニの中をぐるぐるぐるぐる何周もしていた。
あれもこれも気になってなかなか選べないようだ(笑)
さんざん悩んだ末に選んだのはヤマザキの北海道チーズ蒸しケーキだった。
よくパンコーナーに置いてあるやつだ。
かつおさんはそれを見て驚いていた。
もっと甘いものを選ぶと思っていたからだ。
そんなに驚くことじゃないじゃん。
まだ入所する前、買い物に連れて行ったらこれを毎回買ってたもの。
かつおさんは綿子さんが何を買ってるか何が好きなのか全然見てなかったのね。
もうちょっと興味を持って、甘いもの以外にも好きなものがあるって覚えておいてよね。

このチーズケーキとコンビニコーヒーを購入して店を出た。
近くの公園に移動し、ベンチに座って食べることにした。

綿「こんなん久しぶりや~」

かなり感激していた。
食べ終わった後もまだ歩きたいというのでその辺りをプラプラ歩いてから施設に戻った。
別れ際には

綿「ホンマにありがとなぁ~こんなんしてくれて~」

と泣いてしまった。
こちらとしても思った通り大喜びしてくれてかなり嬉しい。
コンビニ買い物プラン大成功!!
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そんなこんなで茂&綿の面会に行くのが遅くなってしまったため一度家に戻らず、直接いぶきの森へ向かった。
なので途中のコンビニでおやつを買うことにした。
何がいいだろうと悩んだ末にいちご大福を買った。
このくらいならのどに詰まらせることもないだろう。
それと綿子さんにコンビニコーヒーを買った。

「ばあちゃんはお茶の方がええんと違う?」

「いや、コーヒーも好きなんや。いぶきの森ではコーヒーは飲めんやろうから」

という事でコンビニコーヒーといちご大福を持って面会に行った。

3時半を過ぎてしまったのでもう入浴は終わって部屋に戻ったかも?と心配していたのだが、幸い綿子さんはまだ1階のホールにいた。
車イスの人たちがエレベーターの前で行列をつくって順番待ちをしていた。
綿子さんのように歩ける人はその後のようだ。
ギリギリ間に合ってよかった。
スタッフさんに綿子さんを呼んでもらい、ホール横のロビーで面会した。

綿「来てくれんな~」

「かつおさんは出張中なんや」

綿「うわ~また大きくなったな~~」

ゆうくんを見ながら言った。
ゆうくんが来てくれればかつおさんはどうでもいいようだ。

「はい、今日はコーヒー持って来たで」

綿「うわ~~嬉しい~~!飲みたかったんや~」

「ほらな」

「ほんまや。ばあちゃんは緑茶が好きなんやと思っとったわ」

綿「緑茶も好きなけどコーヒーも好きなんや」

「そうやったんや」

綿子さん、毎朝かかさずコーヒーを飲んでいたもの。
そしてコーヒーがきれるたびにうちに来て「コーヒーが無いんや。明日のが無いんや」って言っていたっけ。
残り少なくなったら買っておくという事が出来なかったよなぁ。
今となっては懐かしい。

綿子さんは思っていた以上に喜んでくれた。
また持ってこよう。

「それとハイこれ。今日のおやつやで」

いちご大福を手渡すと

綿「そしたらこれは明日食べるわ」

即、ポケットに入れてしまった。
なんとなくそうなる予感はしていた。
やっぱりか!

「絶対、他人にあげたらいかんで!」

綿「明日の楽しみにするわ」

やっぱり個包装のものは止めときゃよかった。
ま、でも1個しかないから他人にはあげないはず。
いちごが入っているから分けることも出来ないだろう。
あとは隠れて食べていてのどに詰まらせないことを祈るのみだ。
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昨日は自転車を修理に持って行った。

先日、綿子さんが川に自転車ごとボテ込んで以来なんだかハンドルがガタガタしていたためだ。

軽トラに乗せて近くの自転車屋さんに持って行った。

さすがその道のプロ!
ちょっと見ただけでちゃちゃっと直してくれた。
5分とかからず終わった。

この茂造さんと綿子さんが愛用している自転車は老人向けに造られているそうで、新しく買おうとすると結構なお値段だ。
とにかく直って良かった。

その後、買い物をしてから自宅へ向かった。
途中、ドリンク剤を買おうと自宅近くのコンビニに立ち寄った。

すると見覚えのある自転車が!!
この老人用自転車を買う前まで茂造さんたちが乗っていた自転車ではないか!

店内に入るとちょうどレジで支払いをしている茂造さんに遭遇した。

近所のセブンイレブンはレジが機械化されていて
自分で支払方法を選んでお金を投入するタイプだ。

ここは茂造さん行きつけのコンビニだが支払い機の前で格闘していた。
どうもまず押さなければならない【現金】ボタンを押してないようだ。

かつおさんが横から

「茂造さん、ココ押さな。」

と【現金】ボタンを押した。
茂造さんは無言で現金を機械に入れた。

「お釣り取りなよ。」

素直にお釣りを取り出して商品を手に取り、出口へ向かう茂造さん。
突然現れて手助けするかつおさんに何の反応もしない。

普通、驚くやろ!
全く平常運転の茂造さんにびっくりや!
動じていない茂造


それにしてもコンビニ店員も高齢者にはもうちょっと親切にしてくれてもいいんじゃないかなぁ。
茂造さんが支払い機と格闘中レジにはもう誰もいなかった.....。




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