かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:シャインマスカット

茂造さんの面会を終えると急いで4階の綿子さんのもとへ。
もう11時を過ぎている。
昼食は11時半からのはずだから30分もない。

綿子さんはデイルームにいた。
わたし達に気づくと立ち上がって寄ってきた。
皆で部屋に向かう。
やはり以前より躓くことが増えたような気がする。
シルバーカーがあるから転びはしないが、やっぱりヒヤッとする。
そろそろ花を届けるのは止めた方がいいのかなと思う。
片手に花瓶を持って歩くのは危険な気がするもの。
今度、マネージャーに相談してみよう。

綿子さんのおやつはシャインマスカットのみにした。
お昼ご飯の直前だからね。
綿子さんは「コレ甘いわ~」と喜んだ。

「このブドウ兄貴が送ってきたんや。じぃやばぁにも食べさせてやってくれって」

綿「ほうか。典夫が送ってくれたんか」

一層美味しくなったでしょ(笑)

ベッドに腰かけてシャインマスカットを食べている綿子さんの様子を観察した。
今日は足を組んでいたのだが、左足が上になっていて、その左足がずっと動いていた。
先週とあまり変わりないようだ。

ホントどうするのがいいのだろう?
マネージャーや先生の話をもっとよく聞いてみたい。
ちょうど先日、綿子さんの介護認定の継続申請書が届いたからマネージャーと話をしなければと思っていたところだ。
その時に色々聞いてみようと思う。
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9月7日 日曜日

午前10時半前、かつおさんと茂&綿の面会へ向かった。
今日は午後から予定があってやむなくこの時間になった。
11時半頃から昼食の時間になるだろうから1時間ほどしかない。
おやつも控えめにしなくては。
けど茂造さんは先週、面会をパスしておやつをあげられなかったので、今日こそはたくさん食べさせてあげたい。
なので今日は茂造さんから面会することにした。
用意したのは抹茶クリーム大福とシャインマスカットだ。
このシャインマスカットは典さんが送ってくれたものだ。

茂造さんはデイルームの指定席に座っていた。

「こんにちは。元気になった?」

茂造さんはポカンとしている。
元気になった?と聞かれても体調が悪かったことなんて忘れてるよね。

「美味しいもの持って来たから部屋に行こう」

「へえ」

茂造さんを部屋に誘導しベッドに腰かけさせた。
そして急いで詰め所へ行って入れ歯を受け取ってきた。
今日は時間が無いからサッサと行動しなくては。

先ず大福を渡した。
特に美味いとも何とも言わずに黙って食べた。
あれ?
お気に召さなかったのかな?
次にシャインマスカットを渡した。

「これ、皮も食べられるやつやから」

そう言ったところで聞いちゃあいない。
ペッ、ペッと皮を吐き出しながら食べた。

「美味いのぉ~!」

良かった。
こっちは気に入ったようだ。
マスカットを食べ終わると牛乳を。
これ今日のノルマの分だ。
さっきスタッフさんからおやつの時に飲ませてと預かったのだ。

ストローをさして牛乳パックを渡すとチュ~と飲んだが、3分の1くらい飲むと「腹いっぱいや~」と止めてしまった。
あらら。
ま、でも3歩歩いたら「腹減ったー!」と言い出す茂造さんだからちょっと間をおけば、また飲むでしょ。
そう思っていたんだけど、焦っているかつおさんはすぐスタッフさんのところへ「牛乳半分以上残っているのに欲しくないって言うんですが」と相談しに行ってしまった。
スタッフさんは「あら、珍しい、茂造さんが残すなんて。ま、昼食の時にまた飲ませます」と言ってくれたそうだ。
ほっとして戻ってきたかつおさん。
けど、かつおさんが部屋を出たすぐ後、茂造さんは全部飲み干したのだった。
ほらね、やっぱり。

「えっ?飲んでしもたん?」

「そやで」

あいかわらず分かってないよね~。

ところでこの牛乳だが、ちゃんと冷えていた。
以前、スタッフさんから「便秘対策で牛乳を飲ませたいので持って来て欲しい」と依頼され「冷蔵庫が無いから毎回来るたびに持って来て」と言われたのだった。
平日の仕事帰りに牛乳を買いにスーパーに寄るのは面倒くさい。
それで常温保存できる紙パックの牛乳を1週間分まとめて届けるようにしたのだった。
なので常温の牛乳を飲ませているんだとばかり思っていたのに、ちゃんと冷えていたので驚いた。
どうも詰め所に小さい冷蔵庫はあるようだ。
そこに何本かだけ入れておいて、冷えたものを飲めるようにしてくれているようだ。
ありがたい。
基本、茂造さんは喜んで飲んでいるらしい。
良かったね、茂造さん。

さ、おやつも食べ終わったし、牛乳も飲み終えたのでお暇しないと。
綿子さんのところへ行かなくては。
さっさと行かないと昼食の時間にかぶってしまう。

「ほな、帰るわ」

「まだええやないか」

「急ぐんや、すまんのぉ」

「ほうか~」

ごめんね茂造さん。
次回はもう少しゆっくりできるようにするからね。

森永牛乳(200ml×24本)[牛乳 紙パック 常温保存 成分無調整 カルシウム]
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ゆうくんがいないと間がもたない。
またゴゾゴゾされても困る。
それじゃちょっと早いけどおやつにしようか。

今日のおやつはシャインマスカットと梨、それとカステラだ。
カステラは昨日の梅ちゃんたちのお茶請けに用意したものの残りだ。
先にシャインマスカット5粒、梨4分の1玉を出したのだがあっという間に平らげた。
そしてカステラもペロリ。
そしてまな板の上にまだのっていた梨をみて「あれも食べたいのぉ」と言う。
そんなに食べて大丈夫?
そうでなくてもお昼ご飯はかなり多かったはず。
普段少量のご飯(65g)しか食べてないのに、急にそんなに食べたら胃がビックリしないだろうか?
とにかく冬眠前のクマのごとく、すさまじい食欲だ。
食い溜めしているようだ。
で、結局残っていた梨、半玉まで食べてしまった。
胃は小さくなってないのね。

そろそろ茂造さんも起こしておやつを食べさせようかしらと思っていたらちょうど起きてきた。
匂いを嗅ぎつけてきたのか?(笑)
茂造さんもマスカットと梨を完食した。
カステラは出すのを控えた。
あまり食べさせないでとクギを刺されているからね。
茂造さんはおやつを食べ終わるとかつおさんの顔をまじまじと見ながら「おまえ、ええ顔になってきたの!」と言った。
かつおさんは「じいさん、しっかり寝たから、ええようになってきたんと違うか?大分思い出して、しっかりしてきたぞ」と嬉しそうだ。

「お前、なんぼになったんや?」

「わしか?59歳や」

「89か」

そんな訳あるかい!
89歳に見える?

「やっぱようなってないわ」

「ところでお前は誰かのぉ?」

ズコッ!
誰か分かってなかったんかい!

「全然ようなってない!」

さっきのは何だったんだ?

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9月7日 土曜日

今日は夕方4時前にハルちゃんとゆうくんと三人で茂&綿の面会へ行った。
かつおさんは今週出張で不在だったのだが昨日帰宅した。
が、月曜から水曜まで熱が出ていたそうだ。
そして今も倦怠感が残っているということで自ら「わし隣で寝るわ」としばらく茂造さんちで過ごすことにしたのだった。
そのため二人の面会も行けないのだ。

今日は綿子さんが入浴する日だ。
下のホールにいればロビーで面会したらいいし、部屋への移動中でバタバタしていたら先に茂造さんの面会に行こうと考えていた。
いぶきの森に着くとホールは電気が消え誰も居なかった。
もう4階に移動してしまったのだろう。
けど時間的に4階に戻ったばかりで落ち着いていないかもしれないなと思い、やはり先に茂造さんを訪問することにした。

2階のガラス扉を開けるとスタッフさんが「こんにちは。茂造さん、今、部屋に戻ったところです」と声をかけてくれた。
部屋から茂造さんの声が聞こえる。
相変わらず独り言を言っているようだ。
部屋に入ると茂造さんはベッドで横になっているが何やらずーーっと喋っていた。

「茂造さん、こんにちは。ひ孫連れて来たで」

「え!!何?」

「ひ孫が会いに来たで」

「ゆうきか!」

「そうや」

「ほな起きようか」

ベッドに腰かけてベビーカーに乗ったゆうくんを眺めたが、ちょっと見にくい。
なのでゆうくんを降ろし茂造さんのベッドにおいた。
すると茂造さんは嬉しそうに「おお~大きんなったのぉ~」と手を握ったり足をなでたりした。

「今日はおやつにブドウ持って来たで。シャインマスカットや。食べる?」

「おう」

一粒口に入れると

「歯がないが」

と言った。
そうだった。
茂造さんは総入れ歯なんだけど普段は入れ歯を外していて、食事の時だけ入れるようにしているのだ。
施設の方針なのだが、なぜなのかは分からない。
4階の綿子さんも総入れ歯だがいつも入れ歯は入っている。
人によって対応が違うのか、フロアによって違うのか?
とにかく茂造さんは入れ歯が入ってないのでおやつを持って来た時はスタッフさんに入れ歯を持って来てもらわないといけない。
なのでなるべく歯がなくても食べられるもの、例えばプリンや桃などを持ってくるようにはしているのだがやっぱり旬の美味しいものも食べさせてあげたい。
シャインマスカットは歯がないと食べられないのに入れ歯を出してもらうのをすっかり忘れていた。
急いで入れ歯を取りに行こうとしたら気の利くスタッフさんが持って来てくれた。
「歯がないが」と言ったのが聞こえたようだ。
即、持って来てくれたのだ。
さすが!!
茂造さんは入れ歯を入れてしっかりシャインマスカットを食べた。

「美味い!!」

それは良かった。
さあ、次は綿子さんのところだ。

続く
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