かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ショック

5月24日 日曜日

週末、翔ちゃんがやって来た。
昨晩はちょっと遅くなったが母の日のプレゼントという事で食事に連れて行ってくれた。
翔ちゃんお気に入りのイタリアンへ。
かつおさんと3人でしかっかり食べて飲んで楽しい時間を過ごした。

このバーニャカウダとっても美味しかった~!
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そして今日は朝から毎年恒例の祖母の畑の草刈りへ。
実は翔ちゃんには前もって草刈りの手伝いを依頼して無かった。
昨日やってきた翔ちゃんに突然「明日草刈りしようと思うから手伝って」と言ったのだが、快く引き受けてくれた。
美味しいものをおごってもらって、その上こき使って悪いねぇ。

昨年はゴールデンウイーク中の5月1日に草刈りをした。
まだ膝丈だったので結構楽だった。
今年もまだ5月下旬とはいえ5月。
楽勝だろうと思っていたが、全然違っていた。
雑草は胸元の高さまで伸びていた。
マジかー!
3人で約3時間かかってようやく刈り終えることができた。
疲れたー。
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今回不覚にもレモンの気を1本刈り飛ばしてしまった。
実はこの畑、毎年数回草を刈るだけじゃもったいない、けど遠いから何か植えてもあまり世話が出来ないしという事で数年前にレモンやライムの苗木を数本試しに植えていた。
甘い実がなるものはイノシシが寄ってきそうなので甘くないものを選んだ。
幸いイノシシに倒されることもなく順調に育っていたのだが、ちょうど草丈と同じ大きさに育っていて草に紛れて刈ってしまったのだ。
ショック!!
なんてこった。
無念。

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その後も「違う!」を連発する茂造さん。
みんなで「違うことないで。茂造さんの奥さんやで」と繰り返していると「どこから来たんや?」と言い出した。

「病院や。足が悪くなって入院しとんや」

「ほらやっぱり違うやないか!綿子はクスミから来たんやぞ」

茂造さんの「どこから」は出身地の事だったのだ。
けど「クスミ」はフネさんの出身地。
記憶がこんがらがってるのね。

「ああ、そういう事。ほな綿子さんはニゲタから来たんや」

「ニゲタ?」

しばし考え込む。
以前「逃げてないのにニゲタ!」ってつまらんダジャレ言うとったやん。
早く思い出せ!
「ニゲタ」は頭の片隅に残っていたのだろう。
けどうまく整理できないよう。
言う事が変わった。

「コレ誰や?」

綿「綿子や」

「ほんまか?」

綿「私、分からんの?」

「これは誰や?」

かつおさんを差して言う。

「かつおや」

「おお!秀夫か!」

何、聞いとったんや!
誰も秀夫やって言うてないで。

綿子さんは初め「違う!」と言われてちょっとショックを受けたようだったが、茂造さんの訳分からない発言があまりにも続くのを見て、かなりボケが進んでいることを実感したようだった。
途中からは笑っていた。

そして「ニゲタ」が効いてきたのか綿子さんに向かって

「綿子か?」

綿「そうやで」

「来てくれたんな、ありがとなぁ」

ようやく分かってくれた!
良かった~。
ともったのも束の間、1分後には「コレ誰や?」と言ったのだった。
ガックリ。

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昨日の続き

かつおさんはスタッフさんから面白い話を聞いたそうだ。

このところちょくちょく綿子さんと茂造さんのニアミスが起きているそうだ。
リハビリ室の手前で何度か遭遇したそうだ。

綿子さんは大腿骨を骨折して再入所してから、リハビリが日課になっていているようだ。
以前よりリハビリ室に通う頻度が増えたのだから遭遇することも増えるだろう。
綿子さんが茂造さんに会うのを嫌がっていることはスタッフ皆さんご存じだ。
なので気をつけてくれているのだが、それでも遭遇することが起きてしまう。
仕方ないよね。

しかしスタッフさんの話によると二人が会ったところで茂造さんは全く綿子さんだとは気付かずスルーだったそうだ。
何度かニアミスしたが、毎回スルーなんだそうだ。

やっぱりね。
茂造さんは綿子さんに会ってもきっと分からないだろうと思っていたよ。
きっと茂造さんの中で綿子さんはもっと若い頃のままで、今みたいにおばあちゃんの綿子さんじゃないのだろう。
なのでもうスタッフさん達に二人がニアミスしないように努力してもらわなくてもいいんじゃないかなと思う。
いちいち茂造さんがいないかチェックするのも面倒じゃないか。

「ところで綿子さんの方はどうなん?」

「どうなんやろ?聞くの忘れたわ。今度聞いてみるわ」

綿子さんの反応が気になるよね。
茂造さんに気づいているのか?
気付いていたとして、茂造さんが自分の事に全く気付いてない様子にどう思っているんだろうか。
良かった~とホッとしているのか、それとも軽くショックを受けてたりして。

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あと、かつおさんが30日に綿子さんを連れ出すそうだ。
以前から会うたびに「正月に家に帰ったら姉さんの仏壇を参りに行きたいんや」と言っていた。

今、米さんの位牌はかっちゃんちにあるそうだ。
米さんの家は今空き家で誰もいない。
そこに置いておくのも可哀そうだからということらしい。
まあそうなるよね。
なのでお参りに行くとしたらかっちゃんちなのだが元旦早々訪問するのも憚られる。
それで30日に綿子さんだけ外出させて連れて行くことにしたそうだ。
かっちゃんにもアポをとったそうだ。
そしてお参りをした後、JAに連れて行くそうだ。
そこで定期を解約して普通預金に入れる目論見なのだ。

半月くらい前、いつものようにハルちゃんとゆうくんと一緒に面会した時のこと、綿子さんがこれまたいつものように「私の年金からこの子に何か買うてやって」と言った。
このセリフ毎回言うのだが、この日はそれに続いて「まだ年金残っとるやろが。ところでかつお、ここの支払いはどのくらいいるんや?」と言った。
かつおさんがどう答えようか?というような目でわたしを見る。

「毎月だいたい10万やな」

すると綿子さんは顔色が変わった。

綿「えっ!10万!そしたら私の年金では足りんやないか!」

綿子さんボケてもお金に関することは割と覚えている。
自分の年金が9万だということは覚えていたのだ。

綿「そんなにいるんか⁉」

いやいや、かなり安い方やで。

「じいさんの年金から補填するから大丈夫や」

綿「けどそんなにいるんやったら家に帰ろうか」

おいおい、何を言い出すんだ。

「何を言うとんや。家で居っても同じくらいいるやろが。ここやったらエアコンがきいて暑くも寒くもないし、風呂も入れてくれるし、食べる事も心配せんでええやろが。10万で全部してくれるんやで、ありがたいもんや」

綿「けど...10万...」

10万という額にかなりショックを受けたようだった。
毎回「私の年金からこの子に何か買うてやって」と言うけど綿子さんの年金は残ってませんから。
茂造さんが生きていて茂造さんの年金があるから何とかなってるんだからね。
「私の年金」はありませんから!

とまあこんなことがあったのだが、次の週にはすっかり忘れたのか、またも「私の年金からこの子に何か買うてやって」と言うのだった。
おいおい。

しかし少しは頭の片隅に残っているだろう。
なので「少しづつ貯金を崩していってるから定期では困るんや」と言って普通口座に移す作戦なのだ。
定期の解約は本人を連れて行くのが一番手っ取り早い。
うまくいきますように。
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かつおさんの帰りを待ち、これからの事を話し合った。
話し合うと言ってもまだ通夜や葬儀の日時も場所も分からない。
とりあえず暦を確認したら友引にはかからないようなので多分明日がお通夜で明後日の月曜日がお葬式になるだろう。
場所は多分米さんの時と同じ斎場だろう。
そう想定してどうするか考えた。

わたしは月曜日はどう頑張っても休めない。
日曜なら出席できるのだが。
なのでお通夜は二人で、お葬式は節夫さんが一人で参加することになった。
ハルちゃんもお通夜には参加すると言ってくれた。
あとは茂造さんと綿子さんをどうするかだ。
連れて行くのかやめておくのか。

茂造さんは光三さんの甥だが4歳しか歳が違わず、同じ家で一緒に育った。
兄弟のようなものだ。
連れて行くべきかとは思うが大丈夫だろうか?
茂造さんの口から『秀夫』と『梅子』はよく出てくるが、光三さんの名前は全然出てこない。
連れて行ったところで光三さんと分かるだろうか?
それに式の間静かに長時間座っていられるだろうか?
どう考えても無理だ。
やっぱり連れて行くのはやめておこうという結論に至った。

綿子さんはどうしよう。
綿子さんは光三さんの死を理解して葬儀の間座っていることはできる。
が、それも結構疲れるだろう。
明日は寒波で一段と寒いようだし。
それに先日の米さんの葬式からあまり間が空いてないし精神的にもきついのでは?
それに血族の茂造さんを連れて行かないのに姻族の綿子さんだけ連れて行くのも違うような。
色々考えた挙句やっぱり二人とも連れて行かないことに決めた。

その後麦さんから連絡があり、明日がお通夜で明後日が葬儀に決まったと教えてもらった。
想定通りだ。
典さんや翔ちゃんに連絡したら、二人とも仕事が忙しいようだ。
そりゃ12月だものね。
典さんは帰れないので香典を頼まれた。
翔ちゃんはお通夜だけ出席するとの事だ。

という事でかつおさんはサポートが誰もいないので茂&綿を連れて行くのは絶対無理!ということで決着したのだった。
亡くなったという知らせもまだ伝えないことにした。
わたしでも光三さんが亡くなったという知らせは結構ショックだった。
二人はどうだろう?
どれだけのダメージか予想がつかない。
もう少し落ち着いてから折を見て話そうと思う。
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