かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ショートステイ

昨日の続き

せっかく畑田さんにお会いできたので聞いてみよう。

「茂造さんの隣の方また居なくなってましたね」

畑「この間からよく代わるでしょう」

​好「そう、日曜日に来た時はいらしたのに」

畑「茂造さんは独語があるでしょ。あれがずっとラジオが鳴ってるみたいだっておっしゃって。それで他の部屋に移ってもらったんです。そしたらそこではその方がもともと居た方の荷物を触るんでこれまた違う部屋に移動になったんですよ」

いろいろ部屋の調整も大変なのね。

畑「その方の前にもショートステイの方が入ったりとかしてましたから出入りが多かったんです」

そうだったんだ。

​好「いえね、茂造さん独り言が凄いから。大きな声で延々喋るから同室の方にご迷惑だろうなぁと思いまして。ほんと申し訳ありません」

畑「もう次に入る方は決まってるんですよ。ちょっと先なんですけどね。その方は耳元で大きな声で話しかけないといけない方だから大丈夫だと思います」

​好「それなら良かったです。」

やはり同室になる人は耳が遠くなくっちゃね。
だって茂造さんの独り言は止められないもの。
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


昨日の続き

ひろこさんはボケている茂造さんを見てちょっとうらやましく感じたようだ。

ひ「秀夫さんも義兄さんくらいボケてくれたらええんやけど。秀夫さんは足腰は悪くなっとるけど頭はしっかりしとるんや。それも困るんで~。一人では歩けないからちょっとした用事でも私の事を呼ぶや。トイレも一人で行けんから尿瓶に取るんやけど前立腺を患っとるから日に何回もおしっこするんや。そのたびに私がトイレに捨てに行かないかんのや。デイサービスは行くのを嫌がって週に2回、半日しか行かんし、私の方がまいってしまうわ。一応、施設の申し込みはしとるんやけど入れるようになっても本人が嫌がって行かんやろなぁ。せめてショートステイでも行ってくれたらええんやけど。それも嫌やって言うし。周りの人は騙して連れて行ったらええんやって言うけど頭はしっかりしとるから無理や」

ひろこさん相変わらずストレスが溜まりまくっているようだ。
愚痴り出したら止まらない。
茂造さんと梅ちゃんたちが盛り上がっている横で、わたしにひたすらグチを吐き出していた。
上記のグチはほんの一部だ。
かなり大変な思いをしているのだろう。
ホントひろこさんが倒れないか心配だ。
そしてそろそろ秀夫さんにおひるごはんを食べさせないといけないからと帰って行った。

その後、梅ちゃんたちも帰り支度を始めた。
車まで見送りに行っていると梅ちゃんが

梅「好子さん、ありがとなぁ。兄ちゃんの面倒見てくれて。兄ちゃんあんなけど悪い人ではないんで。世話になると思うけど頼むわな」

はいはい。知ってますよ(笑)

「分かっとるで。根はいい人や。だから施設でもアイドルなんやで(笑)」

梅「ほうな⁉」

梅ちゃんも驚いていた。

「今日はありがとうございました。また会いに来てやってくださいね」

皆さんのおかげで茂造さんも楽しい時間を過ごすことができました。
またこうやって集まれるといいなと思う。
君が根はいいやつだってこと


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



12月14日 木曜日

かつおさんは昨日の夜、出張から戻って来た。
今日は早速、綿子さんをいぶきの森へ入所させるために動き出した。
まずは入所の申し込みをしなくてはならない。

先日、みどり整形で入院を断られ、ショートステイも断られ絶望した時、もう入所させようと決意した。
その時はまだ佐藤病院で入院させてもらえてなかったため真剣に考えた。
またこんな風になった時、たちまち困る。
かつおさんはコロナの行動制限が無くなったので、出張が多くなった。
もともと出張ありきの職なので行かないわけにはいかない。
けど綿子さんが施設を頼りたいときはいつも突然だ。
そして綿子さんをケガしないように行動を制限することは不可能だ。
何かあった時、すぐ頼れるところがあればいいが、無いのだから仕方ない。
もう入所してもらおう。
これ以上、綿子さんに振り回されてはかなわない。

綿子さんを入所させるなら典さんと麦さんには報告しておかないと。
かつおさんはまず麦さんに電話をかけた。
先日からの経緯を説明し、みどり整形で入院を断られたことを伝えた。
そして「もうアカンわ。施設に入所させようと思うんや」と言うと、麦さんは「その方がええと思うわ」と言ったそうだ。
とても気が楽になった。
そういえば光三さんからはもう2年も3年も前から「あの二人はさっさと入所させろよ」と言われていたのを思い出した。
やはり傍から見ていてもそのレベルだったという事だろう。

そして典さんには電話でなく直接会って伝えることにした。
関東に出張だったのでちょうどよかった。
典さんには、麦さんに伝えたように今回のことをしっかり説明し「もう限界や。入所させようと思うんや」と伝えたそうだ。
そして典さんの反応は?
かつおさんによると「アニキは我が道を行くかんじ」なんだとか。
は?
どういうこと?
反対はされてないってこと?
意味が分からないんですけど。
かつおさんに問いただしたのだがさっぱり要領を得ない。
なので諦めた。
典さんは反対してはいないという事にしておこう。

今日、かつおさんはケアマネの川上さんに連絡を取り、もう綿子さんを入所させたいと思うので申し込みをしたいと伝えた。

「今回みたいに急に歩けなくなった時、預ける所がないと困るんです。ショートステイも急には無理って言われましたし。コロナが収まって来て出張も増えてますので」

しっかり嫌味を挟んでそう言ったところ

「そうですね。綿子さんは突然ですからね。前もってっていうのがないので困りますよね」

嫌味は全く通じてなかったそうだ。
とにかく次の火曜日、19日に申し込みに行くことが決まったそうだ。

そして入院中の綿子さんの様子を少しだけ聞くことができたそうだ。
ケアマネによると綿子さんは落ち着いているそうだ。
けれどそれ以上のことは知らないようで、看護師さんたちに迷惑をかけてないか?などは分かっていない様だったそうだ。
病院に電話して聞くのが一番だと思うが、様子を聞いたら「いつでも退院できますよ」と言われるのが怖いので、かつおさんは電話はしたくないそうだ。
向こうから「退院してください」と言ってくるまで、できるだけ関わらないようにする作戦で行こうと思っているそうだ。

はやくいぶきの森に空きが出て、このままスライドで入所できることを願うばかりだ。
悔い改めろ


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村



12月1日 金曜日

結局、入院も出来ず、ショートステイにも入れず、いつも通りデイサービスに通うのみとなった綿子さんは、かなり痛みがあるようで、デイサービスから戻ると大人しく家で過ごしていた。
移動するときは何かに掴まりながら、ゆっくりゆっくりだ。
今まで見たことがない姿だった。
いつもは人がいる前ではヨロヨロしたりするが、一人きりになるとスイスイ歩いていたのに、今は誰もいなくても超スローペースで歩いている。
そして夜中、トイレに行く時のために小さい電灯をつけときなと言っているのに消してしまい、いつも通り懐中電灯を手にトイレに向かう。
片手がふさがるから危ないじゃないか!
でも他人の言う事は、全く耳に入らない。
我が道を突き進む。
お手上げだ。
勝手にしろよ。
ショートステイを拒否したのは綿子さんだ。
あまり手を貸して当てにされたら困る。
本人が大変な思いをして、次からは入りたいと思ってもらわないと。
なので今回は最低限のことしかしないでおこうと決めていた。
けれど、もしまた転んでひっくり返っていたら駆けつけなくてはと思い、ちょこちょこ見守りカメラは見るようにしていた。

綿子さんはデイから戻ると、宅配弁当は忘れずに取ってくる。
しかし、動くのが面倒なのか、立ったまま手づかみで食べている。
お箸を用意するのも面倒なようだ。
そしてあまり食欲もないようだ。
多分ご飯を炊いてないように思う。
(宅配弁当はおかずのみなので、ご飯は自分で用意しなければならない)
けど痛いからか薬は忘れずに飲んでいた。
そして食事が終わるとすぐベッドで横になっていた。
よしよし、いいぞ!

明日もデイサービスだ。
なんて気が楽なんだ!
買い物も明日でいいし、綿子さんが大人しいとこんなに楽なのかと実感している。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


昨日の続き

みどり整形に入院を断られたことはかつおさんからの電話で知った。
しばらく楽になると喜んでいたのにとても残念だ。
それよりどうするんだ。
明日からかつおさんは出張なのに。

「ケアマネにショートステイに入れんか聞いてみてよ」

「ケアマネがちょうど来るんや。2時過ぎに、ばあさんの様子を見に来るって」

「1週間ショートステイさせてくれってしっかり頼んでみて。出張で不在やからって」

「分かった」

ショートステイに一縷の望みを託した。

予定通り2時頃、ケアマネの川上さんがやって来た。
心配なので見守りカメラで様子を見ていた。

「綿子さん大丈夫なんな?どの辺が痛いん?」

綿「ここが痛うてなぁ」

「歩いたりは出来るん?」

綿「何かに掴まっとたら歩けるんや」

「ちょっと立ってみてくれる」

そうして歩く様子を見ていた。
ヨロヨロと歩いている。

「一応歩けるな。良かった」

「でもこんな様子なんでショートステイで預かってもらえませんか?」

「それが、急には難しいんです。それに今見たら何とか歩けるようなんで、家でもなんとかなるんじゃないですかね」

綿「大丈夫や」

「昼間はデイサービスで見守りができますし」

綿「私、あそこ好きなんや~。他人と話も出来るし、しんどかったら寝るとこもあるし」

綿子さんは以前お試しショートをしたことがあって、そこが気に入らないようだった。
その事を憶えているのか、大丈夫アピールをする。
川上さんも急な受け入れは出来ないことは無いと思うが(以前茂造さんの時に経験済み)、面倒なのか
デイサービスを押してくる。

「昼間はデイに行ったら気もまぎれるし、周りにスタッフがいますから心配ないと思います。なのでちょっと痛いとは思うけど、頑張ってデイに行きましょう」

綿「そうするわ」
四次元殺法

結局、二人がタッグを組んでデイサービスに通う方向に話が進んでしまった。
マジか!
わたしはすぐにかつおさんに電話をかけた。

「2~3日だけどもショートに入れんか聞いてみて。ダメなら、佐藤病院に入院させて貰えんのかも聞いて。どっちもダメなら今度の土、日もデイで受け入れてくれんか聞いて!」

こっちも必死だ。
かつおさんが不在の土日、そうでなくても不安なのに。

「分かった、聞いてみるわ」

「しっかり頼むで!」

で、結果は「土日もデイ」だった。
はぁ~~~~~。
かつおさんも結局は自分の事じゃないから必死さが足りないのでは?
とにかくわたしはもう知らんで!!



↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


↑このページのトップヘ