かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:シルバーカー

茂造さんの面会を終えると急いで4階の綿子さんのもとへ。
もう11時を過ぎている。
昼食は11時半からのはずだから30分もない。

綿子さんはデイルームにいた。
わたし達に気づくと立ち上がって寄ってきた。
皆で部屋に向かう。
やはり以前より躓くことが増えたような気がする。
シルバーカーがあるから転びはしないが、やっぱりヒヤッとする。
そろそろ花を届けるのは止めた方がいいのかなと思う。
片手に花瓶を持って歩くのは危険な気がするもの。
今度、マネージャーに相談してみよう。

綿子さんのおやつはシャインマスカットのみにした。
お昼ご飯の直前だからね。
綿子さんは「コレ甘いわ~」と喜んだ。

「このブドウ兄貴が送ってきたんや。じぃやばぁにも食べさせてやってくれって」

綿「ほうか。典夫が送ってくれたんか」

一層美味しくなったでしょ(笑)

ベッドに腰かけてシャインマスカットを食べている綿子さんの様子を観察した。
今日は足を組んでいたのだが、左足が上になっていて、その左足がずっと動いていた。
先週とあまり変わりないようだ。

ホントどうするのがいいのだろう?
マネージャーや先生の話をもっとよく聞いてみたい。
ちょうど先日、綿子さんの介護認定の継続申請書が届いたからマネージャーと話をしなければと思っていたところだ。
その時に色々聞いてみようと思う。
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帰りに部屋からエレベーターの前まで移動するときの様子も撮影した。

足取りは以前とあまり変わらないように見えた。
シルバーカーを押すので結構速い。
時々足が引っ掛かって躓いたようになるが、シルバーカーのおかげで転びはしない。
スタスタ歩いていた。

で、問題の手の方はかつおさんが言うように動いていた。
これも左手だけだ。
シルバーカーのバーを握っているのだが、手首を返したり戻したりを繰り返す。
ほんとバイクのアクセルを回しているようだ。
しかし動画は上手く撮れなかった。
残念。

とにかく動くのは左手、左足。
かつおさんが言うように本人に自覚は無く、勝手に動いていることに気づいてもなさそうだ。
ま、その方が幸せかもね。
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茂&綿を乗せた車が庭に入ってきた。
わたしは急いで介助に向かった。
綿子さんはシルバーカーも杖も持っていない。
かつおさんに聞くと「あつ!忘れとったわ」
おいおい。
それこそ綿子さんの家では必須アイテムなのに。
仕方なく手を引いて家まで連れて行った。

かつおさんは茂造さんに付き添った。
茂造さんはしきりに周りを見回して「ここはわしの家か?」と言う。
いつも思い浮かべている景色と違っているのだろう。
なんてったって茂造さんは今、自身が若い頃にタイムスリップしているんだもの。
ガラスの温室があった頃に。
そりゃあ景色は全然違っているだろう。

「こんなかったかのぉ?」

ずっと疑っている。

「そうやが、ここがじいさんの家やないか」

「ほうかのぉ?」

とにかく家の中に入り、リビングまで連れて行き、ソファに座らせた。
かつおさんはお弁当を受け取りにでかけた。
わたしは台所へ行き、お茶を汲んだ。
リビングに戻ると茂造さんと綿子さんが向かい合わせに座っているが会話は無い。
綿子さんは茂造さんと目を合わせようとしない。
なんだか重い空気だ。

「一息ついたら仏壇参るんな?」

「おう!そうや、仏壇参らないかん」

お盆ですものね。
茂造さんは立ちあがったが綿子さんは座ったままだ。
仏壇を参る気は無いようだ。

茂造さんを仏壇の前に連れて行くと

「南無大師遍照金剛~、南無大師遍照金剛~、南無大師遍照金剛~」

大きな声で3回繰り返す。
念仏は忘れないのね。
感心する。

「コレには見覚えがあるのぉ。おっ、ちょっと思い出してきたぞ」

仏壇を見て何となく自分の家だと感じてきたようだ。

茂造さんをリビングに連れて戻り、綿子さんに「綿子さんもお参りせんの?」と声をかけた。
すると「ほなしよか」と渋々な感じで立ち上がった。
結局行くんやったら一緒に行けよ!
面倒くさい!
初っ端からこれかよ、今日一日どうなることやら…。
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綿子さんがコーヒーを飲み終わったので、4階へ移動することにした。
ホールにはもう誰もいない。

その時、いい事を思いついた。
以前から綿子さんはゆうくんと一緒に散歩がしたいと言っていた。
そこで上手にお座りが出来るようになったゆうくんを綿子さんのシルバーカーの前かごに入れてあげたのだ。
これには綿子さん大喜びだ。
やはりベビーカーではなく自分のシルバーカーにひ孫が乗っているというのは格段に嬉しいようだ。
シルバーカーを押してご機嫌だ。
エレベーターで4階に上がり、廊下を意気揚々と歩く。
シルバーカーにゆうくんが乗っているのに気付いたスタッフさんが

ス「あら!何乗せとるんかと思ったらゆうくんやん!綿子さん良かったなぁ~」

綿子さんは満面の笑みだ。
部屋までの足取りの軽いことといったら(笑)

部屋ではゆうくんをベッドに乗せた。
すかさず、ずり這いで移動し、枕元のライトのひもを掴む。
今、ひもを引っ張るのがブームなのだ。
しかもここのひもは引っ張ると電気が点いたり消えたりする。
おもしろくて仕方ないようだ。
が、力加減のわからない赤ちゃんだ。
壊しやしないかとヒヤヒヤものだ。
そんなゆうくんを綿子さんは嬉しそうに眺めていた。

綿「こんなことも出来るようになったんか~」

本当に子どもの成長は速い。
半年前はまだねんねだったものね。

綿「家に帰ったら毎日見れるのに」

いいえ、家に帰っても毎日見れることはありません。
逆にもっと会えなくなると思いますよ!
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昨日の続き

おやつを食べ終わるとまたグチが始まった。

綿「私の手押し車がまだ出てこんのや。ここの人が探しとくわって言うたんやけどあれからあったとも無かったとも言うて来んのや。ほんまに探してくれよるんやろか?私もウロウロ歩いて見て回ったりしたんやけど無いんやが。もう出てこんかもしれんわ。そしたらかつおにまた買うてきてもらわないかんと思うとんや。ナンボするんか知らんけど、結構高いかも知れんけど無いと困るが」

シルバーカーの件は落ち着いたのかと思ったがまだこだわっていたようだ。

「いやいや、そんなに心配せんでも名前も書いとるからそのうち出てくるわ。それに今は歩行器を貸してくれとるんやから手押し車が無くてもええやん。手押し車より歩行器の方が楽やろ」

「そうやん。歩行器の方が高さもあって、もたれて歩けるからええやん」

綿「そうや。こっちの方が楽なんや。けどお金が要るやろが」

ハァ?
歩行器を使うと料金が発生すると思っているのか?

綿「これはここのやから、これを使うとったらお金とられるやろ?」

「いやいや、これはお金要らんのやで。そやから貸してくれとる間はこれを使ったらええんやで」

綿「そうなん?」

「そうそう!」

まさかお金の心配をしていたとは!
びっくりした。
けど説明したからこれからは文句を言わずに歩行器を使ってくれるかな?
そうなりますように。
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