かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:スタッフ

そして2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんはデイルームの指定席にいた。
部屋は替わったが、デイルームの席は替わらないようだ。

以前まで茂造さんが使っていた部屋には介護度の高そうな方が2名入っていた。
ベッドの周りに色んな機械が置いてあるし、でかい車イスが置いてあるので分かる。
茂造さんよりこの部屋にふさわしいだろう。
部屋を替わったのも納得だ。

「茂造さん、こんにちは!ええもん持って来たから部屋に行こう」

「えっ?トイレ行くんか?」

「違う、違う部屋に行くんや」

「トイレやの」

「違うってば」

やはりスタッフと間違えてるよね。
デイルームには人が大勢いるのでそこでおやつを出すことは出来ない。
やはり見えないところで渡さないと。
なので部屋に移動しないといけないのだが、今度の部屋は長い廊下のちょうど真ん中あたりなので結構歩かないといけない。
ま、茂造さんにとってはいい事なんじゃないかなと思う。
少しは歩いて運動しないとね。

部屋に着き、柿を渡すと「美味いのぉ~」と喜んで食べた。
そしてまた「家に帰らしてくれるんか?」と言い出した。

「それは先生に聞いてみんと分からんわ」

「帰れんのか?」

「分からんわ」

「ほうか」

今日も帰りたいモードになっているようだが、かつおさんがいないから声を張り上げて「帰るんや!」と言う事はなかった。
よく知らない人が相手で遠慮しているんだろうと思う。
わたしとしてはラッキーだ。
そして「ほなわし寝るわ」と言い出したので「そしたら帰るわ」とそそくさと帰ったのだった。
よしこれで今日の任務は完了だ。
やれやれ。
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その後、お風呂のこともあるので綿子さんの面会は早々に引き上げた。
そして2階へ。
ガラス扉の外側から中を覗くと茂造さんはデイルームの定位置にいた。
近くにいたスタッフさんが「今日は割と落ち着いてますよ」と教えてくれた。
良かった~。
安心して中に入った。

茂造さんのそばへ行き声をかけた。

「茂造さんこんにちは!ひ孫が来たで」

「お~ゆうきか!よう来たのぉ」

やっぱりゆうくんのことは分かる。
やはりアルバムの効果なんだろう。

茂造さんと話しているとまわりにおばあさんたちが集まってきて、ゆうくんを見て嬉しそうにするのでしばらくデイルームに留まった。
かつおさんは一歩引いて立っていた。
するとスタッフに間違えられたのか入所者のおばあさんに話しかけられていた。
見慣れない方だ。
最近入所したのかな?
そのおばあさんはかつおさんに「家の者に電話してくれんやろか。それで迎えに来るように言うてくれんかな。家の者が来たら帰れると思うんや」と真剣な顔をして話しかけていた。
かつおさんは対処に困って「はぁ~」としか言えない。
それでもおばあさんは切々と訴え続けていた。
おばあさん見た目は普通だがやはり痴呆なのかな?
家の者はおばあさんがここに入ってやれやれと思っているんじゃないかな。
うちもそうだったもの。
かつおさんがほとほと困っているようなので茂造さんに声をかけ部屋に移動することにした。

続く
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2月18日 日曜日

朝9時前、かつおさんの携帯電話が鳴った。
見ると知らない番号だ。
どうも携帯からのようだ。
誰だろう?
とりあえず出てみた。
すると電話の相手はなんと綿子さんだった。

綿「かつお、わたしもう退院しようと思うんや~」

かつおさんは目を白黒させている。
まさかの綿子さん!
まさかの帰るコール!
ビックリもいいとこだ。

「いやいや、何を言うとるんや!退院するって、退院してどうするんや?自分も納得してそこでおるって言うたんと違うんか?」

綿「いや~ここで居ってものぉ~」

「帰ったって家に一人で居るんは怖いって言うとったやないか。それに自分のこと自分でちゃんとできるんか?」

綿「いや、お前に面倒見てもらおうと思うて」

「アホ言え!わしは面倒見れんぞ!おかんが入所したからやっと出張に行けるようになったんや。わしは出張に行くからおらんぞ」

綿「いや~でも~」

「無理やし!!」

ここからしばらく押し問答が続いた。
が、終いに

綿「もうええ!」

と綿子さんが電話を切ったそうだ。
電話が切れた後もかつおさんは興奮状態だ。

「アホちゃうんか!勘弁してくれ!いかん、また胸がドキドキしてきたやないか!」

綿子さんが何か言い出すたびに、かつおさんの寿命は確実に縮んでいる気がする。

それにしても綿子さんは覚悟ができて落ち着いたんじゃなかったのか?
先週化粧品だって持って行ったのに。
でもまだ入所して1カ月も経っていない。
やはり気持ちの波があるのだろう。

それにしてもスタッフもスタッフだ。
綿子さんに頼まれて電話をかけてきたんだろうが、そんなの断れよ!
それに電話をかけるなら「綿子さんが話があるそうです」って先に言ってから代われよ!
いきなり綿子さんから電話なんて面食らうじゃないか。
今日は日曜日でスタッフが手薄だったからこんなことになったのだろうか?
よっぽど綿子さんがウザくて電話したのだろうか?
また疑問だらけになってしまった。

そしてこの日一日、かつおさんは度々「もう退院しようと思うんや~」と綿子さんのセリフを繰り返しつぶやき、「アホか!」と一人でカッカしていたのだった。
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