かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ストレス

ひき続き4月10日のこと

まずは4階へ。
綿子さんは食事中だったが今日は気づかれた。
軽く手をあげ、さっさと部屋へ行ったのだがやっぱり追いかけてきた。
もうええって。
「平日は面会に来よるわけでなくて洗濯物取りに来とるだけやから。急いどるからわざわざ来んでもええで」って何度言っても綿子さんには届かない。
けど今日は追いかけてきてくれたおかげで謎が解けた。

綿子さんが使っているタンスというかキャビネットには引き出しが3つあるんだけど、一番上の浅いところにタオルと靴下を、2番目に下着(ババシャツ、パンツ、ズボン下)を入れるようにしている。
一番下は大判のバスタオルや防水シーツをしまってある。(これは普段は使っていない)
で、下着をしまおうと2番目の引き出しを開けたところ、中に下着だけでなくズボンや長袖の服、それにタオルや靴下まで詰め込まれていたのだ。
引き出しの中はぎゅうぎゅうだ。
なんじゃこれ?
こんな事、初めてだ。
なんでここにこんなに衣類が詰まってるんだろう?
どうしよう?
元の位置に戻そうかしら?と考えていたところに綿子さんが来たのだった。

「綿子さん、これどしたん?」

綿「ああこれな、今度風呂に入った後に着る分をここにかためといたんや」

「えっ?そうなん」

次にお風呂に入るのは土曜日なので明後日だ。
気が早いなぁ。
それにしてもまた違う事してんのね。

ここではタンスの上に脱衣かごが置いてあってそこに着替えを入れて風呂場に持って行くようになっている。
持って行くのはスタッフさんだ。
脱衣かごに自分で着替えを入れられる人は各自で入れ、入れられない人のはスタッフさんがタンスから取り出して入れてくれる。
ちなみに茂造さんはスタッフさんチョイスの服を着ている。
次の着替えを用意するならかごに入れればいいのに何で狭い引き出しに無理矢理入れるんだろう?
そういえば洗濯物の入った袋もタンスの上に置いておくのがルールなのだが、綿子さんはベッドの横の床の上に置いている。
そこに置いたら掃除のする人の手間が増えるのに。
それにわたしも持ち帰る時、車のシートの上に置くのに抵抗がある。
なので車に段ボール箱を積んでおいてそこに入れて持ち帰るようにしている。
ルール通りにやってくれればいいのに。
タンスの上だと人目につくから嫌なのかな?
けどみんなそうしているし、タンスだって部屋に入らなきゃ見えない位置なのに。
でも言ったところで聞き入れないだろうから黙って我慢だな。
小さい事だがこういう事がストレスとなって溜まっていく…。
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3月6日 木曜日

今日も洗濯物の回収にいぶきの森へ。
まずは4階の綿子さんのところから。

4階はまだ食事が始まる前だったようで綿子さんは私が来たことに気づき部屋まで追いかけてきた。
さっさと着替えをタンスに仕舞い、部屋を出ようとしているところにやって来た。

綿「いつもすまんなぁ」

「いえいえ」

このやり取りがストレスなのだ。
「ホンマやで、めっちゃめんどくさいわ!さっさと帰りたいからついて来んといて」と言えればいいのだが、本心を押し殺して「いえいえ」というのがやっとだ。

「もう晩御飯やろ。平日は洗濯物を取りに来とるだけやからわざわざ来んでええで」

綿「だけど悪いわ~」

来ない方がええんやってば!!
とは言えず…。

綿「かつおは出張な?」

「そやで。もう心置きなく出張に行けるようになったからな」

思わず嫌味を言ってしまった。
が、分かっていないだろう。

その後2階の茂造さんの洗濯物を回収した。
こちらはちょうど食事中だったので楽勝だ。
しかしスタッフさんに茂造さんんが牛乳を喜んで飲んでいるか、どれが好みかを聞いてみたかったが忙しそうなのでやめた。
また週末の面会時に聞いてみようと思う。
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11月23日 土曜日

今日はハルちゃん達も一緒に4人で茂&綿の面会へ行った。
先週、1階のホールで綿子さんと面会したら『おやつ半分置いとく』ストレスから解放されたので今週も土曜日に面会に行くことにしたのだ。
土曜日の午前中は実家の両親との買い物がルーティンだし、午後から茂&綿の面会をルーティンにすれば日曜日が丸々自由になるのでありがたい。
これからは毎週土曜日に面会に行こうと思っている。

まずは1階の綿子さんから。
綿子さんは先日、名前を付けて届けておいた米さんのベストを着ていた。
さすが、新しいもの好きの綿子さんだ。

ところで先日かっちゃんから頂いた米さんの洋服はどれもキレイだしセンスのいいものばかりだったんだけど、ほとんどがMサイズで綿子さんにはちょっと合わない物だった。
なのでベストぐらいしか持ってくることができなかった。
いずれ痩せた時に活用させてもらおうと思っている。
あと靴はやはり2足譲ってくれていた。
1足は貰ったその日から履いていたようだ。
が、靴の方はサイズが大きかった。
綿子さんのものより1㎝大きく横幅も7Eだった。
綿子さんは5E。
なのでかなりぶかぶかだろう。
サイズの合ってない靴は危ないので回収した。
中敷きを入れたら大丈夫だろうか?
また試してみようと思う。

という訳で頂いた服の中からなんとか着れそうなベストを1枚届けていたんだけど、それを早速着ていたのだ。
本人は米さんの物だと分かっていないようだ。
ま、いいか。
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昨日の続き

前置きが長くなったが、今日はこの一つ身を綿子さんに見せてあげようと持参したのだ。

今日はかつおさんとハルちゃんとゆうくんと4人で面会に行った。
4時頃なら入浴も終わっているだろう。
思った通り1階のホールはもう誰もいなかった。
4階へ上がると綿子さんはデイルームにいた。
わたし達に気づくとすくっと立ってシルバーカーを押しながらスタスタと近づいて来た。

「えっ?歩行器ちゃうやん!シルバーカーに戻っとるやん!」

あっそうか、先週は翔ちゃんと来たからハルちゃんは知らなかったのね。

「先週から換わったんや」

「スタスタ歩いとるやん。やっぱ不死身やな」

「さすがやろ」

みんなで部屋へ移動したのだが相部屋の方がベッドで寝ていたので廊下の突きあたりのベンチがある場所に移動した。

まずはゆうくんから。

綿「来てくれたんか~」

やはりゆうくんを連れてくるのが一番喜ぶ。
抱かせてあげると「また重んなったなぁ」と目を丸くする。
そして次は押し寿司だ。

「今日はお祭りなんや。だからお寿司持って来たで」

「ばあちゃんの実家の近くの産直のやで」

綿「うわ~~。嬉しいわ~。ここではこんなんは食べれんから~」

お箸を出したりお茶を汲んだりと準備をしていると

綿「かつお、花は用意したんか?」

「ちゃんと用意しとるから大丈夫や」

綿「ほうか」

祭りと聞くと花代のことが気になったようだ。
こういう所はまだまだしっかりしている。

「今年は喪中の家がようけあってのぉ」

綿「そうなんか」

「〇〇さんと✕✕さんと△△さんと・・・」

綿「えっ✕✕さんも亡くなったんか?」

「おう」

綿「ほうか~。香典は・・・」

「ちゃんとしとるから大丈夫や」

やはりお金のことが気になるようだ。

綿子さんがいぶきの森に入所して8カ月。
その間に同じ地区で4人も亡くなった。
みんな茂&綿より若い人ばかりだ。
そう考えるとやっぱりこの二人はすごいなぁと思う。
ほんと体は丈夫だ。
田んぼで鍛えていたからか?

押し寿司を食べ始めた綿子さんは「美味しいわ~」と喜んでくれたのだがほんの2口ほど食べると箸が止まった。

綿「これ置いといて明日食べるわ」

またかよ!

「それはイカン!」

「お腹空いてないん?」

今、4時過ぎだ。
お腹は空いているはずだが。

綿「いや、お腹は空いとるんやけど、これ美味しいから明日の楽しみに取っときたいんや」

「だからそれはダメなんやって」

また食べ始めたのだが半分ほど食べるとまた箸が止まる。

綿「これだけ置いとくわ。明日の朝食べるからナイロン袋に入れとくわ」

「ナイロン袋やないわ」

綿「そこに見えよるが」

なんと目ざとい。
お寿司や割りばしなど入れてきたバッグからナイロン袋が少し見えていた。

「これは紙コップが入っとるんや。じいさんにも同じもん持って行くから」

綿「そしたら部屋に行って取ってくるわ」

どうしても置いておくつもりだ。
しゃあないなぁ。

「そしたらこのまま置いて帰るわ。明日忘れんと食べなよ」

入れてきたタッパーのまま置いて帰ることにした。
お寿司なので明日の朝なら傷むこともないだろう。
それに食べかけの物なので他人にあげたりもしないだろうと考えてのことだ。
けどもう食べ物を持って行くのは止めようかしら。
このやり取りがストレスだ。
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昨日の続き

かつおさんがいぶきの森へ行き玄関でスリッパに履き替えていると男性が携帯電話で話をしながら入ってきたそうだ。
なんだか急いでいるようなので先を譲ったそうだ。
その男性はスリッパに履き替え、受付カードを記入する間もずーっと電話をしている。
なので嫌でも話が聞こえてしまったそうだ。

男性「おい、落ち着いて聞いてくれ。実は〇〇が死んだんや。喉に食べ物を詰まらせたんやと。今、急いでいぶきの森に来たとこなんや」

ええっ!
かつおさんはドキドキしたそうだ。
そんな事もあるんや。
うわ~~。
で、咄嗟に思いついたのが『羨ましい』だったそうだ。
う~ん、かつおさん相当ストレスが溜まってるのね。

その後、かつおさんも受付カードを記入し4階の綿子さんのもとへ向かったそうだ。
するとさっきの男性が4階のフロアにいたそうだ。
ということは4階の誰かが亡くなったのね。
こういう場合賠償問題とかになったりするんだろうか?
かつおさんは「わしやったら絶対そんなん責めたりせんわ。むしろありがとうやで」
これがストレスが溜まった介護者のリアルです。
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