かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:スルー

昨日の続き

かつおさんはスタッフさんから面白い話を聞いたそうだ。

このところちょくちょく綿子さんと茂造さんのニアミスが起きているそうだ。
リハビリ室の手前で何度か遭遇したそうだ。

綿子さんは大腿骨を骨折して再入所してから、リハビリが日課になっていているようだ。
以前よりリハビリ室に通う頻度が増えたのだから遭遇することも増えるだろう。
綿子さんが茂造さんに会うのを嫌がっていることはスタッフ皆さんご存じだ。
なので気をつけてくれているのだが、それでも遭遇することが起きてしまう。
仕方ないよね。

しかしスタッフさんの話によると二人が会ったところで茂造さんは全く綿子さんだとは気付かずスルーだったそうだ。
何度かニアミスしたが、毎回スルーなんだそうだ。

やっぱりね。
茂造さんは綿子さんに会ってもきっと分からないだろうと思っていたよ。
きっと茂造さんの中で綿子さんはもっと若い頃のままで、今みたいにおばあちゃんの綿子さんじゃないのだろう。
なのでもうスタッフさん達に二人がニアミスしないように努力してもらわなくてもいいんじゃないかなと思う。
いちいち茂造さんがいないかチェックするのも面倒じゃないか。

「ところで綿子さんの方はどうなん?」

「どうなんやろ?聞くの忘れたわ。今度聞いてみるわ」

綿子さんの反応が気になるよね。
茂造さんに気づいているのか?
気付いていたとして、茂造さんが自分の事に全く気付いてない様子にどう思っているんだろうか。
良かった~とホッとしているのか、それとも軽くショックを受けてたりして。

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2月28日 土曜日

ようやく出張から戻ったかつおさんとゆうくんを連れて茂&綿の面会へ。
綿子さんのいる4階の入所者の入浴は基本、水曜日と土曜日なんだけど、2月は施設の都合で土曜の入浴は金曜に行う事になっていた。
なのでこのところずっと4階での面会だ。

いつものように日向ぼっこスペースに移動して面会。
まずはおやつ。
今日はドーナツとはるみを用意した。
ゆうくんにも分けてやりながら美味しそうに食べた。

「本、見よる?」

綿「見よる、見よる!あれ、ほんまにええわ~。懐かしい歌がようけ載っとるわ。ありがとなあ。」

「サザエさんの本は?」

綿「・・・」

スルーだ。
きっと読んでないのだろう。

綿「あの本な、みんなが居るところに持って行ったらみんな見せて見せてって言うんや。見せてあげたら老眼鏡が無いと読めんって、今度家の者に老眼鏡持って来てもらおうやって言うとる人も居るんや」

歌の本は大人気の様ね。
綿子さんもすっごく嬉しそうだ。

「サザエさんの本は読まんのか?」

綿「・・・」

これまたスルー。

綿「それであの歌の本いつも持っとるんや。ほんまにありがとなあ」

とにかく歌の本の話に戻す。
おもしろいぐらいサザエさんの話題はスルーだ(笑)

あまりお気に召さなかったのだろう。
仕方ない。

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そして少し落ち着いたところでおやつのかしわ餅を出した。
綿子さんは「かしわ餅」を食べながら「こどもの日」を思い出したようだ。

綿「かつお、もうすぐこどもの日やろが。私の年金で足りるか分からんけど翔ちゃんとハルちゃんに1万ずつやってくれ」

「よっしゃ分かった」

さすが綿子さん、こういう気はまだまだまわる。

「ありがとう!」

「ばあさん、わしは?わしもばあさんの子やろが」

綿「・・・・・」

完全スルーだった(笑)

綿子さんはかしわ餅を半分だけ食べ残りをパックに戻そうとする。

「ちゃんと食べてしもてよ。餅を置いて帰る訳にはいかんからな」

綿「いや~でも~」

「これも持って来たで」

キンカンを見せた。
それでようやく残りのかしわ餅を食べたのだった。
そしてキンカンは晩に食べるそうだ。
もう知らん!好きにして。
ま、キンカンは2個しかないから他人にあげたりはしないだろう。
けど毎回こんなやりとり、おやつを持って来るのがイヤになる。
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2月17日 月曜日

今日もかつおさんが茂造さんの洗濯物の回収に行った。
今日はちょうど食事の真っ最中だったそうだ。

かつおさんは食事をしている茂造さんの肩をポンと叩いて「じいさん!」と話しかけたがスルーされたそうだ。
スルーと言うより気付いてない様だったそうだ。
とにかく食べる事に集中していて他のことは耳に入らないのだろう。
肩まで叩いてるんだが…。
ま、特に話がある訳じゃないからいいんだけど。

そして今日は便汚染は無く、普通の洗濯物だけだった。
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11月7日 木曜日

今日も洗濯物の回収にいぶきの森へ。
まずは2階の茂造さんのところへ。
いつもは4階の綿子さんのところから回ってたんだけど、食事の提供は2階、3階、4階の順でされるようなので少しでも遅く行った方が食事中の可能性が高い。
なので行く順番を変えることにしたのだ。

茂造さんはまだ食事前だった。
茂造さんの向かいの席の人が今日も大声で「ご飯をください!」と叫んでいた。
今日はちょっと遅れているのかな?

部屋に入り洗濯物を取るとまたも便汚染、ガックリだ。
そして部屋を出るとちょうど配膳車がガラス扉を開けて入ってくるところだった。
茂造さんの向かいの席の人はまだ「ご飯はまだですかー!」と叫び続けていた。
もう一人壁際に座っていたおばあさんが「おっ!来たで!やっと来た!!」と大声で言っていた。
やはり2階は手のかかる人が多いようだ。

そして4階へ。
4階でも食事の提供が始まったところだった。
綿子さんはちょうど振り返ってこちらを見ていたのでバレた。
が、スルーして部屋へ急いだ。
部屋でさっさと着替えをタンスにしまい、洗濯物を回収していると追いかけてきた。
やっぱりそうなるよねぇ。
はぁ~。

綿「やっぱり好子さんや。来てくれたんやなぁ」

「洗濯物を取りに来ただけやから」

綿「仕事の帰りな?忙しいのにごめんなぁ」

「綿子さん、もう晩御飯やろ。勝手に持って帰るからわざわざ部屋まで来んでもええで。平日はわたしも忙しいからな、ゆっくりできんから放っといてくれたらええからな」

綿「そうな、ありがとなぁ」

「ほな」

これで次からスルーしてくれればいいんだけど。
きっとそうはならないよねぇ。
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