かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:テレビ

茂造さんが寝転んでしまったので帰ることにした。
綿子さんを4階まで送って行くと皆はビデオ体操の真っ最中だった。
デイルームの大きなテレビに映ったお兄さんの動きに合わせて入所者さん達が手足を動かしていた。
かつおさんが車いすを押して綿子さんを定位置まで連れて行っていたのだが、綿子さんはもうビデオに釘付けだ。
移動中なのに皆と同じように手を動かし始めた。
とても嬉しそうな顔をしていた。
そしていつものように別れを惜しんだり泣くこともなくあっさり別れたのだった。
ビデオ体操に夢中でかつおさんのことなど眼中にないのだ。
その様子にはちょっとびっくりした。
こちらとしてはウザい別れが無くてよかったけれど。
気遣いが出来なくなっていることがちょっと悲しかったのだった。
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4月13日 月曜日

かつおさんは今日から出張。
という事で久々に洗濯物の回収に行った。

スーパーに寄ったりしていたのでいぶきの森に着いたのは6時前だった。
急いで綿子さんの部屋に向かった。
いつもなら月曜は綿子さんのところへは行かなくてすむのだが、土曜日に着替えを持って行ってなかったので(乾いてなかったので)届ける必要があったのだ。

部屋に着くと4人のうち一人はすでにベッドに寝転んでいた。
ヤバい、ヤバい、早く片付けないと綿子さんも帰ってくるかも。
手早く着替えをタンスにしまっていると隣のベッドの方も対角のベッドの方も戻って来た。
みんな車いすだ。
一人は早々にベッドに寝転び、頭まで布団をかぶってしまった。
もう一人は車いすに座ったままテレビを見始めた。
イヤホンを付けず音のしない画面だけ見ている。
三人とも全く喋らない。
なんだか辛気くさい部屋だ。
これじゃあ綿子さんもつまらないだろう。

そうそう今日も枕元にピンクのマスクが置いてあった。
気に入って使っているようだ。
これで少しでも気分が上がればいいなと思う。
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昨日の続き

綿子さんとあっさり別れ、茂造さんのところへ。
デイルームに居た茂造さんを部屋に連れて行く。
このところいつもデイルームにいる気がする。
いい事だと思う。

部屋に入ると隣に新しい人が入ったことに気づいた。
人はいないがベッドが整えられ、タンスの上にも荷物が載っていた。
テレビも持ち込んでいて、そのためかベッドが仕切りのカーテンギリギリのところに設置してあった。
この方も耳が遠いのだろうか?
そうじゃなきゃ茂造さんと同室にはならないはずだよね。

茂造さんにもおやつのクリームパンを渡した。
直ぐに昼食の時間だが茂造さんには関係ないだろう。
満腹中枢がいかれてるからね。
茂造さんもクリームパンをとても喜んだ。
そして食べながら「これ食べたら家に帰れるんやろが」と言う。

か「違うぞ」

そんな事はありません!
けれど茂造さんは「ご飯食べたら帰れるって言うたが!」と言い出した。
どうもスタッフがよくそう言ってるらしい。
茂造さんがうるさい時は食べ物でつるのが一番手っ取り早いのだろう。

クリームパンを食べ終えても「帰るんや、お前が車に乗せてくれんのやったら歩いて帰るわ」とわめいていた。
が、ちょうど昼食が運ばれてきた。
茂造さんをデイルームに戻し、食事を食べ始めたところで「ほな、帰るわ」と言うと、「気をつけて帰れよ」と。
やはり食べ物を与えるのが一番だ(笑)
この時間の訪問はなかなかいいね。

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12月7日 日曜日

今日は麦さんと一緒に綿子さんのお見舞いに。
面会は家族のみと制限されているが、麦さんは綿子さんと血のつながった妹なんだからいいでしょ。
快世病院では病棟の入り口で検温し面会カードを記入しなければならない。
説明が面倒だし、万が一ダメですと言われたら困るので面会カードには綿子さんの苗字で記入した。
そしてインターホンを押して看護師さんが鍵を開けてくれるのを待つ。
これがなかなか来ない。
人手不足なのだろう。
いつ見ても看護師さんは忙しそうだ。
ところでこの病棟は日当たりが悪いのか廊下が薄暗い。
いぶきの森が明るかった分、なんだかどんよりしているように感じてしまう。
やはり早く退院できるように綿子さんに頑張ってもらわないと。

ようやく看護師さんが来て中に入ることができた。
部屋に入ると綿子さんは寝ていた。
どうしよう?と相談していたら目が開いた。
よかった~。
せっかく来たからね。
それに明日から家族も面会禁止で当分会えないもの。

麦さんが「綿ちゃん大変やったなぁ~」と声をかけた。
が、綿子さんの反応が鈍い。
寝起きだから?

麦「わたし誰か分かる?」

綿子さんは首を横に振った。
えっ?マジ⁉

麦「私やん」

綿「誰やろか?」

思わず

好「麦さんやで」

と言ってしまった。
すると

綿「あ~」

なんとか分かったようだ。
なんかヤバいなぁ。
ここ数日でボケが進んでる?

とりあえず麦さんを思い出したようなので後は麦さんとかつおさんに任せてわたしは詰め所へ。
テレビの申込書を出しに行った。

看「イヤホンはお持ちですか?」

好「はい、持ってきました」

看「じゃあセットしますね」

部屋に行き、何やらスイッチを入れるとテレビがついた。
いつもの綿子さんなら「うわ~良かった~」と言うところだが、今日の綿子さんは反応が無い。
ほんと大丈夫か?

しばらく話をしているとだんだん調子が戻ってきた。

麦「ここは昔、ばあちゃんが入院しとったよなぁ」

綿「そうや、そうや」

麦「あの頃よりずいぶんきれいになったな」

ばあちゃんが入院したのってわたしが結婚するより前のことなので30年以上前のことだ。
やはり昔のことはよく覚えているのねぇ。

そんな話をしていると隣の人のところにもお見舞いの方がいらした。
プリンを持参して食べさせていた。
綿子さんにも少し甘いものを食べさせても大丈夫かしら?
でも飲み込みに不安があるって言ってたからどうかしら?
そこでまた詰め所に行って尋ねてみた。
すると少々ならいいですよとの事だった。
そこでリンゴジュースを買ってきた。
これも病棟から出ないといけないので、出る時、入る時といちいち鍵を開けてもらわなくてはならず恐縮だった。
ホント不便だ。
ジュースを買って病棟に戻ると「確かとろみ剤を使ってましたよね。一緒にいきます」と言ってくれた。
一旦、とろみ剤無しで飲ませてみたらむせることなく飲めた。
「混ぜなくても大丈夫そうですね」
そのまま飲むことに。
良かった。
徐々に回復しているということだろう。

続く

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12月12日 木曜日

かつおさんは昨日出張へ発った。
今回は長くて26日までだそうだ。
いつもは長くても週末は家に戻っていたが、今回は土日も仕事のため14日(土)と15日(日)は戻らず、次の21日の土曜日にやっと帰ってくるそうだ。
じゃあ10日間はわたし一人じゃないか。
ひえ~~~。
何事も起こりませんように。
祈るしかない。

という訳で今日は久々にいぶきの森へ洗濯物の回収に行った。
買い物をしたので訪問は7時ごろになった。
まずは4階へ。
遅いからかデイルームに人はまばらでひっそりしていた。
綿子さんは真っ暗な部屋でテレビを見ていた。
ベッドのすぐ横に立っても気づかない。
隣りのベッドの人は寝ているようで小さな寝息が聞こえていた。

好「綿子さん、洗濯物取りに来たで」

小さい声で話しかけたら全然気づかない。
イヤホンをしているからしようがないか。
けど大きな声を出すわけにもいかないのでそっと肩をたたいた。

綿「うわっ!」

もの凄く驚く。

好「ごめんよ。洗濯物取りに来たんや。持って帰るわな」

綿「ありがとう!」

イヤホンを入れたままなので声がデカい!
隣りの人が起きるのではとヒヤヒヤした。
そしてテレビに夢中なのか見送りについてこなかった。
これなら声をかけなくてもよかったかも。
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