かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:デイサービス

1月18日 土曜日

今日はハルちゃんゆうくんも一緒に4人で茂&綿の面会へ行った。
綿子さんに会うのは久しぶりだ。
ほぼ1カ月ぶりになる。

まずは1階のロビーで綿子さんと面会した。
綿子さんはゆうくんもいたので大喜びだ。
「おぉ~来てくれたんか~」
けっこう元気そうだ。

今日はデイサービスに来ている比較的元気なおばあさんたちがロビーを端から端まで行ったり来たりと歩いていた。
どうもリハビリの一環のようだ。
そのおばあさんたちがゆうくんを見て足を止め「かわいいなぁ~」とか「色の白い子や~」などと口々に褒めてくれた。
綿子さんは満面の笑みだ。
ひ孫を褒められて嬉しくて仕方ないようだ。

おばあさん達がリハビリを再開し、落ち着いたので綿子さんに誕生日プレゼントを渡した。
プレゼントは色々悩んだが結局洋服にした。

「はいこれ、遅んなったけど誕生プレゼントや」

綿子さんはびっくりしたような顔をした。

綿「かまんの?」

「どうぞ、どうぞ」

「開けてみてよ」

袋から取り出した。

綿「うわ~キレイやな~ありがとう」

気に入ってもらえたようでホッとした。

綿「かつおが買うてきてくれたん?」

「買うたんはかつおさんやけど選んだのはわたしや」

「おう、わしが選んだら頓珍漢なのになるからな」

その通り!
かつおさん、自分の服の趣味は悪くないのに女物の服のセンスはまるでない。
相手の好みとか全く理解してないし、脱ぎ着のしやすさとかも考慮しない。
もう少し勉強しようね、かつおさん。
ま、自覚があるだけまだマシかな。
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昨日の続き

ひろこさんはボケている茂造さんを見てちょっとうらやましく感じたようだ。

ひ「秀夫さんも義兄さんくらいボケてくれたらええんやけど。秀夫さんは足腰は悪くなっとるけど頭はしっかりしとるんや。それも困るんで~。一人では歩けないからちょっとした用事でも私の事を呼ぶや。トイレも一人で行けんから尿瓶に取るんやけど前立腺を患っとるから日に何回もおしっこするんや。そのたびに私がトイレに捨てに行かないかんのや。デイサービスは行くのを嫌がって週に2回、半日しか行かんし、私の方がまいってしまうわ。一応、施設の申し込みはしとるんやけど入れるようになっても本人が嫌がって行かんやろなぁ。せめてショートステイでも行ってくれたらええんやけど。それも嫌やって言うし。周りの人は騙して連れて行ったらええんやって言うけど頭はしっかりしとるから無理や」

ひろこさん相変わらずストレスが溜まりまくっているようだ。
愚痴り出したら止まらない。
茂造さんと梅ちゃんたちが盛り上がっている横で、わたしにひたすらグチを吐き出していた。
上記のグチはほんの一部だ。
かなり大変な思いをしているのだろう。
ホントひろこさんが倒れないか心配だ。
そしてそろそろ秀夫さんにおひるごはんを食べさせないといけないからと帰って行った。

その後、梅ちゃんたちも帰り支度を始めた。
車まで見送りに行っていると梅ちゃんが

梅「好子さん、ありがとなぁ。兄ちゃんの面倒見てくれて。兄ちゃんあんなけど悪い人ではないんで。世話になると思うけど頼むわな」

はいはい。知ってますよ(笑)

「分かっとるで。根はいい人や。だから施設でもアイドルなんやで(笑)」

梅「ほうな⁉」

梅ちゃんも驚いていた。

「今日はありがとうございました。また会いに来てやってくださいね」

皆さんのおかげで茂造さんも楽しい時間を過ごすことができました。
またこうやって集まれるといいなと思う。
君が根はいいやつだってこと


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昨日の続き

あとハルちゃんは綿子さんのことではないが、いぶきの森で面白かったことを話してくれた。
いぶきの森に行くとまず受付で体温を計って受付カードを記入する決まりになっている。
ハルちゃんはゆうくんをベビーカーに乗せカードを記入していると、そばを通りかかったおばあさんが「うわ~可愛いなぁ~」と言ってくれたそうだ。
そして「あんた!こっち来な!あかちゃんがおるで」と他の人を呼び始めたそうだ。
そして「可愛いなぁ~何か月?」と尋ねられたので「2カ月です」と答えると「うわ~小さいなぁ~。ほらほら、みんな見なよ~。滅多に見られんで~」とまたも他人を呼び寄せゆうくんの周りにちょっとした人だかりができたそうだ。
この人だかり、帰りにも全く同じことが起きたそうだ。
エレベーターを降りロビーに出るとまたも「うわ~赤ちゃんや~!可愛いなぁ~。みんなも見なよ。こっち来な!」
するとスタッフさんが「みんな見るだけよ。触ったらダメですよ」幼稚園の先生のようだ。
なかなか面白かったとハルちゃんが話してくれた。
おばちゃんは仲間を呼んだ

「2階や4階の人に比べて結構しっかりした人ばっかりやったわ」

「たぶん1階におったんやったらデイサービスの利用者さんやと思うわ」

「なるほど。だからしっかりしとるんやな」

外から通ってくる人たちでもやはり赤ちゃんを見る機会はあんまりないのだろう。
わらわらと人が集まったそうだ。
口々に可愛いなぁと褒めてくれてハルちゃんも嬉しかったそうだ。

「でも迷惑やったかな?」

「大丈夫やろ。お年寄りには刺激になってかえって喜ばれるんと違うかな」

茂&綿にとってゆうくんに会うことは確実にプラスになっている。
きっと他の方たちにとってもプラスになると思う。
なのでまたお願いね。
よろしく!


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昨日の続き

あと他にも聞きたい事があった。

「あの~ここはお花とか持って来てもいいんですかねぇ?」

ス「お花ですか?」

「綿子さんお花が好きで、家にいた頃はよくお花を飾ってたんです。デイサービスにも持って行ったりしてたし」

ス「ここでもなるべくお家にいた時のようにできたらと思ってるんです。お花を飾ったりするのはいいんじゃないかなぁ」

「でもガラスや陶器の花瓶はダメですよねぇ。それにハサミとか持ち込んでもいいんでしょうか?面会が緩和されたので週に何度かはこうやってここに来ますので、週1くらいで花を持って来て、枯れた花は持ち帰ろうと思うんです。その間の管理を綿子さんにしてもらったらと思いまして。お水を入れ替えたり、傷んだところをカットしたりお世話をするのも綿子さんにとっていいんじゃないかなと思うんです」

ス「いいと思います!ハサミはスタッフの方でお預かりしてて、使う時に声をかけてもらったらお渡しするようにとか対応できますし、花瓶は割れる物はやはり危ないのでオアシスに挿すとかとかしたらいいんじゃないかな?いろいろ工夫すれば出来ると思いますよ。綿子さんにとっても、いい事だと思うし。けど私の一存では決められないので一度マネージャーと相談させてください」

「分かりました。よろしくお願いします」

ス「今なら紫陽花とかいいですよね」

「紫陽花と言えば、去年はうちの庭の紫陽花を綿子さんが大量に切って活けてたんですよ。家の中だけでなくてさくら苑にも持って行ったりして。庭の紫陽花が坊主のようになっちゃって(笑)」

ス「あら~(笑)」
ばらしちゃった

気さくで話しやすいスタッフさんだったのですっかり話し込んでしまった。
ほんと色々話せてよかった。
お花の件は何とかなりそうだし、楽しみだ。



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1月15日 月曜日

昨日の日曜日、かつおさんは旧友と日帰り旅行に出かけた。
この旧友のカンちゃんはかつおさんの中学の頃からの親友で、とても気が合う友人だ。
お互い結婚して家庭を持ってからも毎年1回は機会を作って二人で遊びに行っている。
ただしコロナの間は控えていたので今回は久しぶりだ。
朝早くから出かけ、戻って来たのは日付が変わった夜中の2時過ぎだった。
とてもはずんだのだろう。
わたしはとても付き合いきれないので寝ていたので、今日の夕飯時に旅行での話を聞いた。

二人は九州まで足をのばしていたそうだ。
そして福岡でガンダムを見たそうだ。
が、二人がどこへ行って何をしたかはあまり興味がないので後は覚えていない。
それより面白かったのが、カンちゃんも介護で大変だったという話だ。

かつおさんはカンちゃんに再会して一番に「いや~やっと落ち着いたんや~。実はじいさんが入所して、ばあさんも今入院しとるからやっと自由に出かけられるようになったんや~」と言ったそうだ。

「二人ともボケて大変やったんや~」

カン「オレもや!」

「えっ⁉」

カンちゃんのお母さんも昨年施設に入所したそうだ。
お互いコロナで会えなかった間に親の介護と直面していたのだ。
カンちゃんのお父さんは早くに亡くなり、お母さんだけだ。
そしてカンちゃんは実家から少し離れた場所で奥さんと奥さんのお母さんと住んでいる。
こちらのお母さんはお元気だそうだ。
カンちゃんのお母さんは娘さん、カンちゃんの妹さんと一緒に暮らしていたが数年前から痴呆の症状が出て、デイサービスを利用したりして頑張ってきたが痴呆が進み、とうとう入所させたそうだ。
ケアマネや施設とのやり取りや介護保険の手続き等は主にカンちゃんがやっていたそうだ。
わたしはカンちゃんのお母さんに会ったのは一度きりなのでよく知らないが、かつおさんによると昔は看護婦さんをしていてしっかりした人だったそうだ。
だけど痴呆になるとどんどんわがままになり、人格が変わったそうだ。
そんな人でも痴呆には勝てないのか。
本当に残酷な病気だ。

そしてカンちゃんのお母さんは「かえで荘」というグループホームに入所しているそうだ。

「かえで荘ってあのかえで荘?」

「そうや。さくら荘の隣のあのかえで荘や。デイサービスはさくら荘に通っとったんやって」

「ええっ!!マジ?」

「ビックリやろ。世間は狭いわ」

さくら荘は茂造さんが入所するまで通っていたデイサービス施設だ。
痴呆の人ばかりのところだ。
カンちゃんのお母さんも昨年までそこに週3回通っていたそうだ。
茂造さんは週4回だったからきっとご一緒した日もあったに違いない。
そして今はさくら苑の系列のグループホームのかえで荘に入ったという事なんだそうだ。
茂造さんだって急に体調を崩さなければひょっとするとかえで荘にお世話になることになっていたかもしれない。
ま、かえで荘は利用料が高いからできれば避けたかったのだが。

それにしてもまさかニアミスしていたとは!
とにかく旅の最初から介護の話題で盛り上がったそうだ。
お互い似たような境遇だったことを知り、一体感が生まれたようだ。
今回の旅行はとてもいい息抜きになったようだ。
それにしても世間は狭い。
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