かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:デイルーム

その後もゆうくんを見て茂造さんは「わしにそっくりや~。わしの顔にそっくりやが~」と何度も言い続ける。
ハルちゃんが「それ悪口やん」とぼやいた。
すると廊下にいたスタッフさんが思わず吹き出した。
「ごめんなさいね。聞こえちゃって(笑)」
この会話は茂造さんには聞こえてないから大丈夫。
基本自分の言いたいことだけ言って人の話は聞いて無いもの。

今日は「家に帰りたい病」が落ち着いていてよかった。
落ち着いている時の茂造さんはやっぱり面白い。
ほんと楽しく過ごせた。
けど帰ろうとしたら「帰るんか?そしたら一緒に行くわ」と言い出した時には焦った。
が、一緒に部屋を出るとデイルームの自分の指定席に座った。
ホッ。
行くってココのことだったのね。
良かった。

「ほなまたね」

あっさり別れられた。
今日はとっても優秀じゃん。
いつもこうだといいのにな。
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6月2日 月曜日

今日もかつおさんがいぶきの森へ洗濯物を回収に行ったのだが、超ウキウキで戻ってきた。
今日もノーマルな洗濯物だったからだ。
やはり幅広テープに替えてから調子がいいようだ。
本当に良かった。
かつおさんも「良かった~」を連発している(笑)

けれど今日は茂造さんの洗濯物が定位置になくて困ったそうだ。
洗濯物はいつも部屋のタンスの上にのせてある。
ノーマルでも汚染物の時でも一緒だ。
なのに今日はタンスに何も乗ってなかったそうだ。
それでスタッフさんに「今日は風呂に入らなかったんですか?」と尋ねたところ「入りましたよ」と言うではないか。
じゃあなんで洗濯物がないんだ?

スタッフさんも一緒に探してくれたが見つからない。
部屋の中にはなさそうだ。
そこでデイルームを探してくれたそうだ。
で、やっと見つかったのだが、なんとデイルームの奥の戸棚の中から出てきたそうだ。
なんでそんなとこ?
茂造さんが入れたのではないだろう。
茂造さんがデイルームの奥に行くことなどない。
という事は誰かほかのボケた入居者さんの仕業なのかな?
時々考えつかないようなことをするよね。
ボケた人に行動を読むのはホント難しい。
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そしていよいよ2階へ。
こちらも食事は終わっているようだ。
デイルームに茂造さんの姿はない。
きっと部屋だろう。

部屋に入ると茂造さんはすっかり寝入っていた。
ほっ。
ま、起きていてもわたしのことはスタッフかなんかだと思うからあまり関係ないのだが。

で、気になるタンスの上のナイロン袋だがなんと3つもあった。
うわっ!マジか!!
まずは着替えをタンスにしまい、入れてきたカゴ(買い物カゴを使っている)を空ける。
そして一つづつ袋を取ってカゴに入れる。
一つ目には『尿汚染』と書いてあった。
う~ん、まだマシか。
二つ目には『便汚染』とある。
やっぱりかー。
三つ目は汚染とは書かれてなかった。
という事はノーマルな洗濯物なのね。
全部じゃないだけましか。
綿子さんの物も合わせて全部で4袋なのでカゴがパンパンだ。
さあ早く帰って洗濯開始だ。

玄関へ向かっているとちょうど外から戻って来たマネージャーの畑田さんに会った。

畑「ありがとうございます」

「いえいえ、こちらこそいつもありがとうございます。今日も洗濯物がいっぱいでしたね」

畑「なんでもおへその上からよく漏れてるんっですって」

「おへそですか?」

畑「なんでもおへそに綿を詰めたりして看護師さんが工夫してるけど上手くいかないようで。すいません」

「いえいえ、こちらこそ申し訳ありません」

けどおへそって?
ちょっとよく分からないが漏れていることには違いない。
畑田さんも実際自分がするんじゃなくて聞いた話なのでよく分かっていないみたいだし、今度看護師の大井さんか黒田さんに聞いてみよう。
とにかく便汚染が減ってくれることを祈るばかりだ。
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昨日の続き

綿子さんを4階まで送り届け、2階の茂造さんのもとへ向かった。
おやつはさっきコンビニで買った北海道チーズ蒸しケーキだ。
そう、綿子さんが選んだ蒸しケーキだ。

デイルームに茂造さんの姿は無かった。
スタッフさんが部屋にいますよと教えてくれた。
部屋を覗くと茂造さんは爆睡中だった。
さっきのスタッフさんが「さっきやっと寝たところなんですよ」と言った。
今日は朝からずっと「家に帰るんや!!」と騒いでいたそうだ。
茂造さんの「家に帰りたい病」は完治しない。
落ち着いて安定期に入ることもあるが時々急性期がやって来て騒ぎだす。
ここのところ落ち着いてたのになぁ。

しかし急性期になるとスタッフさん達も大変そうだ。
大きな声で「なんで帰らせてくれんのや!!」と叫ばれたらたまったもんじゃないだろう。
そして茂造さんの不穏が伝染して他の入所者さんまで落ち着かなくなってしまう。
本当に申し訳ない。

「やっと寝たところ」を起こすのは憚られる。
なので起こさず帰ることにした。
おやつを食べさせてあげられないが仕方ない。
残念と言いつつも内心わたしもかつおさんもラッキー!と思っていたのだが(笑)

で、今日も便汚染の洗濯物が。
いつまで続くんだー!!
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その後、お風呂のこともあるので綿子さんの面会は早々に引き上げた。
そして2階へ。
ガラス扉の外側から中を覗くと茂造さんはデイルームの定位置にいた。
近くにいたスタッフさんが「今日は割と落ち着いてますよ」と教えてくれた。
良かった~。
安心して中に入った。

茂造さんのそばへ行き声をかけた。

「茂造さんこんにちは!ひ孫が来たで」

「お~ゆうきか!よう来たのぉ」

やっぱりゆうくんのことは分かる。
やはりアルバムの効果なんだろう。

茂造さんと話しているとまわりにおばあさんたちが集まってきて、ゆうくんを見て嬉しそうにするのでしばらくデイルームに留まった。
かつおさんは一歩引いて立っていた。
するとスタッフに間違えられたのか入所者のおばあさんに話しかけられていた。
見慣れない方だ。
最近入所したのかな?
そのおばあさんはかつおさんに「家の者に電話してくれんやろか。それで迎えに来るように言うてくれんかな。家の者が来たら帰れると思うんや」と真剣な顔をして話しかけていた。
かつおさんは対処に困って「はぁ~」としか言えない。
それでもおばあさんは切々と訴え続けていた。
おばあさん見た目は普通だがやはり痴呆なのかな?
家の者はおばあさんがここに入ってやれやれと思っているんじゃないかな。
うちもそうだったもの。
かつおさんがほとほと困っているようなので茂造さんに声をかけ部屋に移動することにした。

続く
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