かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ビックリ

5月16日 土曜日

今日もかつおさんと二人で茂&綿の面会へ。
いぶきの森に向かいながら

「今日も綿子さん、茂造さんに会いに行くっていうかな?」

「もう言わんやろ~」

「とりあえず今日も会いに行く?って聞いてみようで」

「そやな」

綿子さんが茂造さんに会いに行ってくれたら面会が一度で済むのでわたし達としては有難い。

早速、4階綿子さんのもとへ。
淡~い期待を抱きながら

「今日も茂造さんに会いに行く?」

綿「そやなぁ。行こうか」

ええっ!
マジで!
いや~ビックリだ。
けどラッキー!
早速2階へ向かった。

今日も4階のスタッフさん達並びに2階のスタッフさん達がビックリしながらも喜んでくれた。
特に畑田さんがたいそう喜んでくれた。
大井さんは先週いなかったのでこの光景を見るのは初めて。
「いや~どうしたん!けどいい事や~」
みんな同じ気持ちだと思う。

今日は茂造さんはデイルームの指定席にいた。

畑「茂造さん、今日も奥さんが来てくれたよ」

「違う。こんなんと違う」

本人の目の前で失礼極まりない。
とりあえず部屋に行っておやつ食べよう。
ぞろぞろと部屋に移動した。

今日のおやつは酒蒸し饅頭。
一口サイズのお饅頭が8個入り。

「美味いのぉ~」

食べるスピードが速い!
あっという間に4個食べてしまった。
残りを狙っているが

「これはばあさんのや」

と言うとあっさり聞き入れた。
優秀じゃん(笑)
そして綿子さんをまじまじと見ながら「綿子と違う」と言う。

「違うことないで綿子さんやで。綿ちゃんやで」

「違う。こんなん違う」

茂造さんの中の綿子さんはもっともっと若いのだ。

「違う事ないで」

綿「私、分からんの?」

「・・・・」

しばらく考えていたようだ。

「ほんまか?ほんまに綿子か?」

綿「そうや」

「ほうか。年取ったのお」

「そりゃそうや、じいさんやって93やろ。ばあさんやって90やが」

「ほうか~。頭が白いとこと黒いとこがあるのぉ」

どした?
急に観察を始めた。
よく分からないが一応綿子さんだと理解したようだ。
やれやれ。
1週間前とほぼ同じやり取りやん。
ちゃんと憶えといてよね。
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善は急げ。
だけどとりあえず4階のスタッフさんに2階に行ってくると伝えなくては。
黙って連れ出すわけにはいかない。
廊下に出て近くにいたスタッフさんを呼び留め「綿子さんが茂造さんに会いたいって言ってるのでちょっと2階に連れて行ってきます」と伝えると「ええっ⁉」と驚いていた。
他のスタッフさんも「急にどうしたん?」と驚きを隠せない。
そりゃあ、みんなびっくりするよね。
さんざん「私がここに居ることはじいさんには言わないで」って言い続けていたものね。
それでもスタッフさん達は笑顔で「いってらっしゃい」と送り出してくれた。

2階に着くとこれまたスタッフさん達がみな驚いていた。
みんな二人がニアミスしないように気遣ってくれてたんだからそりやあ驚くよね。
畑田マネージャーは「茂造さんのいい刺激になるわ」と喜んでくれた。
じゃあ早速中へ。
とそこにリハビリスタッフさんが通りかかった。
なのでわたしは綿子さんの靴の件で4階スタッフとのやり取りを伝えておくことに。
2つ靴を持って来たので適当に使い分けてくださいとお願いしておいた。

わたしがリハビリスタッフさんと話している間に綿子さんとかつおさんと畑田マネージャーは先に茂造さんのもとへ。
茂造さんは部屋だったよう。
わたしが後を追いかけて部屋に行くと綿子さんは茂造さんのベッドのすぐ脇にいた。
遠くから見るだけじゃなかったんかい。
茂造さんはまだベッドで横になったままだった。

畑「茂造さん、起きようで。ほらみんなが会いに来てくれとるで」

声をかけているがなかなか起きないようだ。

「腹減ったが~、ご飯か?」

「ご飯はまだや。おやつ持って来たからそれ食べようで」

「ほな起きようか」

やはり食べ物でつられる男(笑)
今日のおやつはコンビニのあんまんだ。
入れ歯を入れると早速かぶりついた。

「これはええ!」

食べる事に集中して周りは目に入らないようだ。

畑「ほら奥さんが来てくれとるよ」

「ん?」

そう言ったきり後は反応なし。
食べ終わるまで待つしかないよね。
で、食べ終わった茂造さんに

畑「綿子さんが来てくれたで」

「違う!」

畑「違うことないわ。奥さんやがな」

「違う!」

「じいさん、違うことないぞ。綿ちゃんやが」

「こんなんと違う!」

おいおい!
せっかく会いに来てくれた奥さんに向かってそれはないやろ。
けど茂造さんはいくら言っても「違う」と言って信じない。
きっと茂造さんの中ではもっと若い頃の綿子さんの姿で記憶されているのだろう。
久々の再会は何とも言えないビミョーなものとなりました。
残念。
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どっちの靴がいいのか?問題も無事解決したので、そろそろ茂造さんのところへ行こうか。

「ほな、ばあさん、じいさんのとこ行くわ」

綿「ほうか。あの~ちょと・・・ちょっと見るだけでええから・・・」

わたし達が帰ろうとするといつもこうして何か言って引き留めようとする。
「お前に頼みたいことがあったんやけど、何やったっけ」とか「一度家に帰って泊りたい」とか色々言い出す。
なのでてっきり「ちょっと見るだけでええから」の後に家を見たいと言うのだと思った。
車いすでは家に帰れないとこの間から散々伝えたから見るだけでいいからと言い出したのだと思ったのだ。
けど「ちょっと見るだけでええから」の後に出てきた言葉は全く予想もしなかった言葉だった。

綿「ちょっと見るだけでええから・・・私もじいさんのとこに行ってみようか」

!!!!
今、何て?
じいさんのとこに行くって言った?
マジか!

綿「遠いとこから見るだけでええから」

聞き間違いじゃないのね。
いや~~ビックリ!!
まさか綿子さんが自分から茂造さんに会いに行きたいって言い出すなんて。

「そばに行っても誰か分からんから大丈夫や」

「毎週会うとるかつおさんのことも分からんぐらいやからな」

それにしてもどうしたんだ?
ま、気が変わらないうちにレッツゴー!
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11月9日  日曜日

今日はハルちゃんとゆうくんと3人で茂&綿の面会へ。
かつおさんは留守番だ。
まだ用心しとかないと。
わたしは先週、先々週と面会をパスしていたので久しぶりだ。
半月空くと拒否感も少ないかな(笑)

まずは4階の綿子さんのところへ。
エレベーターを降りると目の前に綿子さんがいてびっくり!
窓際に並べた鉢植えの手入れをして、日向ぼっこをしていたようだ。
ゆうくんを見つけ「来てくれたんか~」と喜んだ。
半月ぶりに見た綿子さんはあまり変わりはないようだった。
相変わらず左足はくねくね動いている。

以前の2人部屋ならそこでおやつを食べさせられたのだが、4人部屋は他の人もいたり、デイルームにも近いので落ち着かない。
このエレベーターホールの方がいいだろう。
幸い他の入居者さん達からは見えないし。

今日のおやつは柿と北海道チーズ蒸しケーキだ。
まずはチーズ蒸しケーキから。
今回は4個入りパックを買ったので1個が少し小さい。
ちょうどいいサイズだ。
ゆうくんにも1個あげると椅子に座って上手に食べた。
それを見て「上手に食べるやないの」とこれまた嬉しそうだ。
そうやってゆうくんを眺めるばかりして全然チーズ蒸しケーキを食べようとしない。
多分とっておきたいのだろう。
けどそれは阻止しなくては。

「開けてあげようか?」

綿「いや、自分で開けられるから大丈夫」

ようやく食べ始めたのだった。
ちまちま食べるから時間がかかる。
ここにも『置いときたいが』現れている(笑)
そしてやっと食べ終わったので柿を出した。

綿「うわ~柿な?わたし柿が一番好きなんや~」

知っとるって!
だから今の時期、毎回柿を持って来とるんやん。

一切れ食べると「うわ~これ甘いわ~。美味しいわ~」とご満悦。
よほどおいしかったのかさっさと食べきった。
ふ~~、やれやれ。

「ばあちゃん、部屋替わったんやろ?どう?」

綿「そうなんや。ちょこちょこ転んでの。それで替わることになったんや。前の部屋は一番奥で遠かったやろが。今度の部屋は皆が居るとこにも近いからの」

へぇ~。
一応、よく転んでいるという自覚はあるのね。
自分なりに部屋を替わった理由を考えて納得していることにちょっと驚いた。
今度の部屋はスタッフルームに近いし、デイルームのすぐ隣だし、みんなベッドの横にポータブルトイレが置いてあるし、きっと介護度の高い人ばかりなんだろう。
ということはこれまた話し相手になるような人はいないのかもしれないなと思う。
ちょっと残念。

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今日のおやつは桃。
一口大に切ってタッパーに入れてきた。
時間が時間なのでデザート的なものがいいだろうと思って。

綿子さんは桃を見るととても嬉しそうな顔をした。
桃も大好物だものね。
「ここでは一つもこんなん出んのや」といつものセリフ。
そりゃ桃とかフルーツは全般的に高いからね。
限られた予算でメニューに入れるのは難しいだろう。

綿子さんは嬉しそうに食べた。
が、またいつものように「半分置いとくわ」と言い出す。

「もう晩やないか」

いつも置いといて晩に食べると言うから、この返しなのだが

綿「明日、食べるわ」

とにかく食べ物を手元にキープしておきたいにね。
けどそれはNGなんだってば。
それに冷蔵庫も無いのにダメです!

かつおさんに「ほな持って帰るわ」と言われ、結局完食したのだった。
タッパーに溜まっていた汁までキレイに飲み干した。
ホント疲れる。

今日の花は赤いモナルダ。

綿「きれいやなぁ。買うてきたんな?」

「いやいや、庭に咲いとったやつや」

綿子さんはビックリしていた。
こっちはその事にビックリや。
一昨年までうちの庭の花を物色して、色々採っていってたじゃないか。
それも忘れたの?
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