かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ビデオ通話

昨日の続き

それからまた病室の近くまで移動した。
通りかかった看護師さんにここでビデオ通話してもいいか尋ねたら「いいですよ」と言ってくれたので典さんにビデオ電話をかけた。

典さんはせっかく正月休みに綿子さんの望みを叶えようと帰省する段取りをしていたのに、綿子さんが骨折、入院してしまい、正月頃はどこにいるか分からないので帰省は延期することになった。
年末にもし退院で来ていたらいぶきの森にいることになるから面会は出来るけど、退院できずに快世病院に居れば多分面会は出来ないだろう。
面会禁止が解除になる時期は決まってないそうだが、当分は解除されない見込みだそうだ。
それにもしいぶきの森に戻れたとしても外出は出来ない。
これは昨日、確認済みだ。
綿子さんがいくら驚異的な回復をしたところでお正月に家で過ごすことは不可能なのだ。
ならもう少し良くなって家に帰ったり泊まったりしてもいい状態になってから帰省した方がいいよねということになったのだ。
綿子さんに典さんが帰省してくることはまだ伝えてなかったのが幸いだ。

典さんも心配しているだろうから電話してみよう。
前もって電話するとは伝えてなかったので出るか心配したが、幸い出てくれた。
綿子さんはスマホの画面に映る典さんを見て「典夫か~元気か~」と言った。
典さんのことは一発で分かったのだ。
良かった。
大分しっかりしてきた。
二人で会話してもらうと綿子さんはまた泣いていた。
すぐ感極まるのよねぇ。
そして「典よ、帰って来てまた顔見せてくれの」と何度も言っていた。
綿子さんが転ばなかったらお正月には会えてたんだけどなぁ。
最悪のタイミングで転んじゃったよね。
早く治して典さんに会えるようにリハビリ頑張ってよね。

電話を終えると部屋に戻り、今度は車いすからベッドへ移る。
これまたかなり痛そうだ。
必死の形相でベッドに移りなんとか横になるとハァハァと大息をついた。
よく頑張りました!!
この調子!

かなりお疲れの様子なのでそろそろとお暇したのだった。
これからは当分会えないけどリハビリと頭の体操頑張ってね!
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そういえば

「かつおさん、典さんに電話した?」

「あっ!忘れとった」

実は前日、典さんに「明日、二人を家に連れて帰るので、お昼ごろ電話するから予定を開けといて」とLINEを送っていたのだ。
もう2時前だ。
かつおさんは慌てて電話をかけた。
幸い典さんは電話に出てくれた。
ずっと待機してくれていたようだ。
申し訳ない。
そしてビデオ通話に切り替える。
綿子さんは久しぶりに典さんの顔が見られて泣いて喜んだ。

綿「典夫か!元気か?また帰って来てくれの」

典さん、たまには顔を見せに帰って来てくださいね。

そして茂造さんはまだ寝ていたが起こして電話に出てもらった。
スマホに映る典さんを見て「これわしか?」と言う。
そんな訳あるかい!
鏡見たこと無いの?
けどやっぱり茂造さんは面白い。
笑わせてくれる。
で、電話を切るとまた寝てしまった。
よっぽど眠いのね。

ゆうくんも眠そうにし始めたのでハルちゃんがお昼寝をさせるために我が家に連れて行った。
さすがに茂造さんと一緒にお昼寝は出来ないものね。
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8月15日 木曜日

今日もかつおさんとハルちゃんとゆうくんと一緒に茂&綿の面会へ行った。
今日も色々忙しくて訪問したのは夕方だった。

まずは4階の綿子さんのもとへ。
綿子さんは今日もデイルームにいた。
が、なんと車イスではなく椅子に座っていた。
そして移動には歩行器を使うようになっていた。
12日の月曜日に以前より少し小さい車イスに変更したばかりだったのにもう車イスを使わなくなるとは!
なんという回復力!!!
綿子さんが使っている歩行器は下に車輪がついているタイプのものだった。
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その歩行器にもたれかかるようにして歩いていた。
スーパーで買い物中、カートにもたれて歩いてた時に似た感じだ。
あの時のようにスタスタと歩く。
スタッフさんが慌てて「もっとゆっくり歩いてよ!そんなスピードで歩いたらダメよ!」と歩行器を掴んだ。

ス「今は歩くときは必ずスタッフが付き添うようにしているんです。いつも歩くのが速くって。まだあのスピードでは危ないですから。ゆっくり、ゆっくりって声をかけてるんです」

さすが綿子さんだ。
ベビーカーを押すハルちゃんがゆっくり、ゆっくり進んだ。
それにつられて綿子さんもゆっくり歩く。
目線の先はずっとゆうくんだ(笑)
ゆうくんの顔を見せるのが何よりのプレゼントだ。

部屋ではベッドに腰かけてゆうくんを抱いた。
またいつものセリフが出てくる。

綿「かつお、8月の年金出たやろが。それでこの子に何か買うてやって」

しばらくゆうくんと触れあった後、次は典さんだ。
LINEでビデオ通話をする。
お盆くらいハッピーなことがあってもいいじゃない。
綿子さんは久しぶりに典さんと話せて喜んだ。
実は典さん、今回のお盆休みに帰省してくる予定だったんだけど体調を崩して来れなくなってしまった。(もう回復したそうだ)
昨年9月に一緒に旅行してから後、会えていない。
お正月はインフルエンザが流行って外出&面会禁止だったし、5月のゴールデンウイークは綿子さんが入所してまだ落ち着いてなかったためパスしてもらった。
ようやく会えると思っていたので残念だ。
なのでせめてビデオ通話でもと考えた。
想像したとおり綿子さんは泣いて喜んだ。
今日は何度顔を手で覆ったことか(笑)
ま、お盆だしハッピーが溢れてもいいんじゃない。
喜んでくれてなにより。


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そしてこの会食の最中、みきさんと典さんに電話をかけた。
みきさんは綿子さんと麦さんの妹だ。
綿子さんの兄弟は8人だがここ近年次々と亡くなり後はこの3人と米さんの4人だけになってしまった。
綿子さんと米さんはいぶきの森に入所しているしみきさんは遠方に住んでいるのでなかなか会う事も話をする事も出来ない。
今日は話をする絶好の機会なので電話をかけた。
実はみきさんは昨年腰の骨を折ってしまい、ほとんど歩けなくなっているそうだ。
電話が離れた場所にあると取るのに時間がかかるそうだ(麦さん談)
長い間呼び出し音を聞いていたらつながった。

「みき元気?今な、綿ちゃんと一緒におるんや。ちょっとビデオ通話に切り替えるからもう一度かけ直すわ」

そしてLINEのビデオ通話で話をした。
お互いの顔が見える。
顔を見るのは何年ぶりだろう。

綿「うわ~みきか?元気にしよるんか?」

そう言ってまた泣きだした。
そしてゆうくんも披露した。

み「綿ちゃん、ひ孫だけたんや。良かったね」

綿「ほんまに良かったわ~」

これまた幸せな時間が過ぎた。
FullSizeRender
一方、典さんは外出中でちょっと電話が出来ない状況なので後でかけ直すわとの事だった。
が、なかなか折り返しが来ない。
結局お開きになるまでにかかってこなかったので話をする事は出来なかった。
残念。
またの機会に。


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ひき続き10月28日のこと

ところで茂造さんが家に戻って来ていた間の綿子さんの様子はというと、
茂造さんとかつおさんが家に戻ってまず仏壇を参ったのだが、その後、台所へやって来ると
「私、もうしんどいからちょっと寝るわ」と言い出した。
はぁ?
茂造さんが帰って来たとこやん!
避けるようにしなくてもええやん!

「今からお昼の用意するけど、綿子さんは後で食べるんな?そしたらうどんやから自分で温めて食べてな。そうか、今食べるんやったら一緒に準備するで」

綿「それやったら今、食べようか」

茂造さんと一緒にいる事と自分で食事の用意をする事を天秤にかけた結論は一緒に食べるだった。
どれだけ炊事が嫌いなんやねん。

お湯を沸かしている間に、お刺身を盛った皿や巻きずしをテーブルに並べた。
うどんとお刺身で十分だとは思うが、物足りなかった時のために巻きずしを用意したので、これは分けずに出した。
巻きずしは6切あったのだが、それを見て綿子さんは
「これ3つはお父さんのやけど、あとの3つは私のやからな!食べんといてよ!」
と言い放った。
えっ?
わたしとかつおさんは数に入ってないんかい!
それよりだ。

「いやいや、茂造さんはめったにこういうの食べられんのやから好きなだけ食べさせてあげなよ。綿子さんにはまた買うてくるから」

一応、買って来たけど、そんなにたくさん一度に食べられるわけないじゃないか。
そんなに目を剥いて言わんでもええやん!

お刺身は茂造さんと綿子さんにだけ用意し、わたしとかつおさんはうどんにちくわの天ぷらを乗せる予定だったのだが、その天ぷらを見て「それは晩に食べるから置いといて」と言う。
いやいや、あなた揚げ物は好かんって言うとったやん。
だから天ぷらでなくて刺身を用意したのに。
どれだけ食べ物に執着しとんや。

そして食後に茂造さんがよく喋るのを面白くない顔をして見ていた。
時々、会話に参加するが、口調が偉そうで、声のトーンもいつもより低い。
茂造さんとの会話の中で典さんの話が出たので、典さんにLINEのビデオ通話をかけて話をしたのだが、典さんと茂造さんが通話中はあからさまに面白くない顔をしていたが、綿子さんに典さんと通話できるようにスマホを向けると、途端に声のトーンが上がった。
「典夫、元気か?」
その10分の1でもいいから茂造さんにもあたたかい言葉をかけることは出来ないのか?
不機嫌な様子を隠そうともしない。
まっ、茂造さんはそういう事には疎いので全く気付いてないのが救いなのだが。

その後、茂造さんんとかつおさんが散歩に出かけると、さっさと自分の部屋へ寝に行った。
茂造さんたちはすぐ戻って来たのだが、部屋から出てこない。
そして翔ちゃん達が来たことに気付くといそいそとリビングにやって来た。
孫と喋る時と茂造さんと喋る時の声が違う。
顔つきも違う。
あからさま過ぎますやん!
これもボケから来ることなのか?

そしてケーキを食べ終え、お皿を洗うためにわたしが席を外していた時、翔ちゃん達から茂造さんが4時過ぎに施設に戻ると聞いたのだった。
途端に顔が明るくなったそうだ。
そしてわたしとかつおさんが茂造さんをお墓へ連れて行こうと車に乗せているとわざわざついて来た。
そして出発する車に向かって満面の笑みで手を振ったのだった。

この二人を見ていると淋しい気持ちになる。
こういう姿を見るたびに綿子さんには何もしてあげたく無くなっていくのだった...。
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