かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ビミョー

昨日の続き

かつおさんも綿子さんの顔を見て安心したようだ。
やはりなんやかんや言っても心配だったのだろう。
かつおさんは大腿骨骨折と聞いてばあさんもここまでか!と、もう歩けなくなると思ったそうだ。
が、2~3週間で退院できるし、元のように歩けるようになると聞いて驚いていた。
そりゃそうだよね。
高齢者が寝たきりになる一番の原因が足の骨折だというものね。
綿子さんのことだからしっかりリハビリして必ず復活するだろう。
「足が弱ったらイカン」が口癖だもの。
しかしまた歩けるようになると欲求も復活してくるだろうから嬉しいような、困るような…。
介護卒業はまだまだ先になりそうだ。

かつおさんと家に戻りながら、やはりもう歩行器に変えるべきだよねと話し合った。
このところちょこちょこ転んでいるとは聞いていたが、大したケガも無かったので良かったが、こんな大ケガをするようじゃあねぇ。
シルバーカーは限界でしょ。
少々お高くてもいぶきの森の取引業者さんから中古の歩行器を買おうと決めた。

家に戻ると典さんと麦さんに電話をかけた。
典さんには昨日かつおさんが、綿子さんが施設で転倒して快世病院に運ばれたこと、大腿骨が折れていたこと、今日手術することは伝えていた。
今日は手術が無事成功したことを報告した。
そして典さんの帰省をどうするか?を話し合った。
入院は先生の説明によると2~3週間、看護師さんの説明によるともう少し長くなるということ、そしてインフルエンザの流行のため面会が制限されていてこの日曜までは面会できるが月曜からは全面的に禁止になること、解除の見込みはたってないことを伝えた。
せっかく帰省する気になってすでに新幹線のチケットを取っていたそうなので、できれば帰って来て顔を見せてあげて欲しい。
綿子さんがどんなに喜ぶだろう。
けどもし入院が長引いていたら、そして面会禁止が解除になってなかったら、せっかく帰って来ても全く会えないのだ。
かつおさんが「どうする?」と尋ねた。
典さんは「う~~ん」そりゃ悩むよね。
で、結論は先送りに。
もう少し経過を見てから決めることになった。

そして麦さんに連絡を。
麦さんにはまだ何も伝えてなかった。
伝えようか黙っておこうか悩んだが、黙っていても入院、手術したことはバレるだろう。
そうすぐ元通りにとはならないだろうから。
なら先に伝えた方がいいだろうと考えた。
麦さんに綿子さんが施設で転んで大腿骨が折れて手術したことを伝えると「またこけたんな!」と驚いた。
やはり皆まず出てくる言葉は「また!」だ。
そうそう快世病院に運ばれた日、整形の先生がレントゲンを見ながら説明をしてくれた時のことを思い出した。
先生から「綿子さんは手術をしたり全身麻酔をしたことがありますか?」と質問を受けた。
どうだろう?

「何度も腰の骨を折って入院したことはありますが、麻酔をかけるような手術はしてないと思います。多分ですけど」

先生「そうですねぇ。背骨を見ると骨折の跡が1、2、3、4…6か所は確実にありますね」

へえ~~。
そんなことまで分かるんだ。
治っても跡は残るのね。
それにしても6か所も跡があるとは!!
先生もちょっと驚いているように見えた。

という事で綿子さんを知る人は「また!」と思ってしまうのだ(笑)

麦さんはそれでも綿子さんを心配してくれて「お見舞いに行くわ」と言ってくれた。
そこで日曜日に一緒に面会に行くことになった。
面会は家族のみという事だが、麦さんは実の妹なんだから家族でしょと解釈した。
家族ってどこまでを差すんだろう?
聞いたらやぶへびになりそうなので聞きません。
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昨日の続き

それからまた病棟の入り口でしばらく待機。
面会時間の13時になりようやく病室へ入ることができた。
綿子さんの部屋は4人部屋の手前側右手だった。
看護師さんから「術後なので面会は短時間でお願いします」と伝えられていたので

「お疲れ様」

と声をかける程度で早々に退散したのだった。
綿子さんはまだ麻酔から完全に覚めてないようでとろんとした感じだった。
ハルちゃんを見て、来てくれたんやのぉと泣いた。
とにかくお疲れ様!
ゆっくり休んでね。

そして14時過ぎ、かつおさんが出張から帰ってきた。
本来なら夕方までの予定で、帰宅は夜のはずだったのだが、半日繰り上げて戻って来たのだった。
ということでもう一度、快世病院へ。
今回も看護師さんから短時間でと念を押された。
もともと長居する気はないです。

綿子さんは13時過ぎに会った時とほぼ変わらない。
やはりとろんとして半分寝ているような感じだ。
で、かつおさんの顔を見るとまた泣き出した。

「みんなの言う事ちゃんと聞いて頑張れよ!」

早々に退室した。
しかし驚いたのは左足だ。
本人はボーっとしているのに左足だけはせわしく動いていた。
パーキンソン恐るべし!

あと綿子さんの担当になったという看護師さんから話を聞いた。
「今は薬が効いていてあまり痛みはないようです。退院は早くて3週間後です。けれどなにぶん高齢なのでもう少しかかると思います」とのことだ。
ん?
昨日の先生の話とちょっと違う。
ホント年内にいぶきの森に帰れるか、ここで年越しとなるかビミョーなところのようだ。
そして食事は明日の朝から出るそうだ。
しっかり食べて、しっかりリハビリをして早く帰れるように頑張ってね!
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そして2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんはゆうくんがいなくても何も言わない。
特に気にならないようだ。
いたらいたで喜ぶんだろうけど。
この方がこちらは気が楽だ。

茂造さんはベッドで横になっていた。
かつおさんが声をかけると「メシか?」と言って起き上がった。

「ちゃう、ちゃう!メシはまだや!けどおやつ持って来たぞ」

「ほな座るわ」

そう言ってベッドに腰かけるように座った。

「はいどうぞ」

茂造さんのおやつはどら焼きとミルクティーだ。
あんまんは綿子さんの面会を終えてからだと冷めてしまうだろうと思ってやめた。

茂造さんは「美味いのぉ~」と言いながら喜んで食べてくれた。
そして「メシ食べたら家に帰れるんや」と言った。
「ほうな」
家に帰れるというのは茂造さんの妄想なので適当に相槌を打っておく。
いちいち訂正しても仕方ない。

けれど今日は何度も何度も「メシ食べたら家に帰れるんや!」と繰り返した。
見かねたのか隣のおじいさん(寝たきりで痰の吸引などが必要な方)のお世話をしていた大井さんが
言った。

大井「茂造さん、家に帰るのは検査してからやで。明日は日曜日でその次の日も祝日で休みやから火曜日やな。それまでは帰れんよ」

きっと火曜日に検査をする予定などないだろう。
とりあえずこの場を収めるための作り話だろうと思う。
茂造さんなら火曜日にはというか明日にはこの会話のことは忘れているだろうから。

茂造さんは「ほうな。分かりました」と素直に受け入れた。
そして

「ここにおったら金になるからのぉ。おらな損や!」

はぁ?
何を言い出したんだ?
お金になるだって?
そんな訳ないやん!
ん?
けどこれはラッキーかも。
ここに居る、いい理由になるじゃないか!

「そやなぁ」

すると大井さんが「ここにおってもお金にはならんよ」と言い出した。
ギャーやめてー!!
急いで違う話を振って誤魔化そうとした。
大井さんもすぐ理解してくれたようだ。

大井「そうや。ここにおったらええがな。家に帰ったらお金にならんからな」

ナイス!大井さん!

「そうや。家におったって1円にもならんからな。ここにおったらお金になるんや!」

そうだ!そうだ!
いいぞ!
そのまま素敵な勘違いのままでしっかりお金儲けしてください!

その後、そろそろ帰ろうとわたし達が立ち上がると茂造さんが御礼を言ってくれた。

「今日は美味しいまんじゅう食べさせてもろたし、美味しいコーヒーも飲んだし、ありがとなぁ」

どれもビミョーに違ってるんですけど(笑)
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