かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ビール

そうそうビールは一応用意した。
綿子さんは入所する前までは毎晩飲んでいたからだ。
けれど飲ませてもいいものか?ちょっと悩みどころだ。
なので一応テーブルに持って来たが勧めることはせず、結局本人が欲しいと言わなかったので出さなかった。
茂造さんはビールに気づいていない様だった。
茂造さんは入所前からあまり飲まなくなっていたし、かなり弱くなっていたので飲ませたくない。
欲しがらなかったので良かった。
結局ビールを飲んだのは翔ちゃん一人。
かつおさんも当然のように飲もうとしたが止めた。
後で二人をいぶきの森に送って行かないといけないのに飲んだらダメじゃん。
それに二人をしっかり見守らないといけないのに。
アルコールを摂取してちゃんと仕事が出来るわけない。
わたしに止められる前に自ら判断してほしい。

会食はとても賑やかで楽しいものとなった。
茂造さんはおごちそうに目を輝かせ食べるのに必死だ。
食べている間は静かだったが、一旦お腹が落ち着くとまた質問を繰り返した。
「あれ誰や?」、「秀夫はどこにおるんや?」、「秀夫の嫁さんは何言うんや?」
色々出てくる。
シゲーマン軍曹の地獄の点呼

とりあえずわたしやかつおさんが返事をしていたら麦さんが
「二人とも凄いなぁ。よう相手してやって。私やったら無理や!」
と言い出した。

「毎日やったらキレるやろうけどたまにやからな」

「でも凄いわ。感心するわ」

茂造さんの目の前でこんな会話をしても茂造さんは聞こえてないのか、理解できないのか素知らぬ顔だ。
そして綿子さんだけが苦々しい顔をしていたのだった。


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12月4日 月曜日

今朝も見守りカメラの通知がよく鳴るので見てみると、流し台の前に立っている綿子さんが映っていた。
鍋から湯気があがっている。
ゆで卵でも作っているのだろうか?
そんな事をしようという気になっという事は大分元気になった証拠だろう。
良かったような、怖いような。

そして夕方も通知が鳴るので見守りカメラを見ると、宅配弁当を食べている綿子さんの姿が映っていた。
今日はちゃんと座って食べている。
椅子はキャスターのついてない方だ。
有言実行は今も継続中のようだ。
そして今日はテーブルの上にビールも出ていた。
マジか!!
食欲はすっかり元通り、それ以上かも。
ずい分回復したようだ。
実際、歩くスピードも速くなってきた。
あまり掴まらなくても杖があれば大丈夫なようだ。
恐ろしい回復力だ。
けどビールはやめといた方がいいのでは。
大分回復したとはいえ、まだ足どりは元通りとはいかないのに、酔っ払ったら危ないじゃないか!
そこまで考えが及ばないのだろう。
ある意味幸せなのかも知れない。
憎まれっ子世にゲフンゲフン


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11月10日 金曜日

今週もかつおさんは出張で不在だったが綿子さんがうちにやって来ることはなく、穏やかに過ぎた。
今日は食料品を届ける日だ。
出張から戻ったかつおさんと綿子さんちに向かった。
今日も食料品を買ってきたのはわたしだが、綿子さんに説明しながら冷蔵庫等へ片付けるのはかつおさんに任せた。
わたしは先日家に持ち帰って洗濯を終えた綿子さんの夏服を片付けよう。

奥の部屋でタンスにしまっていたら、台所の二人の会話が聞こえてきた。

「ばあさん食べる物買うてきたぞ」

綿「ありがとのぉ」

「ばあさん!また先週のお惣菜が残っとるやないか!」

先週の金曜日に届けた『サバの塩焼き』と『カレイの南蛮漬け』が残っていたそうだ。

綿「もう、ようけ(たくさん)買ってこんでええぞ。あんまり食べんようにしよるんや」

「そうか。そら、ええことや」

そして次々、品を見せながら片付けていく。

「太るもとやけど、ビールも持って来たぞ」

綿「ビールも飲まんようにしよるんや」

冷蔵庫にはビールが2本残っていたそうだ。
たしかに先週3本あったので1本しか飲んでいないようだ。

「そしたら持って帰ろうか。わしが飲んでやるわ」

綿「いやええ!腐る物でもないから置いとく!」

奪うようにしてビールを抱え込んだそうだ。
そして柿を見つけ

綿「うわ~柿は好きなんや~。今から一つ剥いで食べようか」

「さっきあんまり食べんようにしよるって言うたとこやないか!やめとけ」

夕ご飯はとっくに終わっている。
今、8時過ぎだ。
寝る前に甘い柿を食べるのは太る元じゃないか。

どうも先日、ケアマネやスタッフさんたちに体重増加を指摘されたことで少しは食事量を減らそうという気になったようだ。
9月にも一度「食べるのを控えとるんや」と言っていた時期があったが、あっという間に元に戻っていたよな。
今回もいつまで続くか分からないが、とりあえず買い物の量は控えて様子を見ようと思う。
くそデブ

それにしてもこの間から毎週、1週間遅れのお惣菜を食べているが、これで3週連続だ。
けどピンピンしている。
胃腸が丈夫な人は長生きすると聞くが、まさに!といった感じだ。


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10月6日 金曜日

夜、綿子さんちに食料品を届けに行った。
もう金曜日の恒例行事になっている。

「綿子さん、食べ物買ってきたで」

綿「ありがと、ありがと。良かった~。もう腰が痛うて買い物に行けんからなぁ」

これも毎週金曜恒例の会話だ。
そして買ってきたものを見せながら冷蔵庫へしまっていった。

「はい、ビール買うてきたで。また飲んどるんやろ」

綿「そうなんや~。もうなくなっとったから欲しかったんや~。うわ~嬉しい~」

やはり節制は長くは続かなかった。
今は本能のままに生きてる感じだものな。

そして、わたしと綿子さんが台所に居る間に、かつおさんは先日うちでしっかり洗濯しておいた夏物の寝具を押入れに片付け、埃よけのシーツを典さんのベッドに掛けるというミッションをこなした。
綿子さんが気付かれないようにしなくては。
なぜかと言うと、私たちが押入れを開けた後は必ず綿子さんのチェックが入るからだ。
どうも気になるのだろう。
そしてせっかくキレイに整理した押入れの中がぐちゃぐちゃになる。
なのでこっそり片付けるのだ。

そしてわたしもかつおさんも用事が終わったので帰ろうとしていると、綿子さんがお米の入ったタッパーを冷蔵庫から出してきた。
明日用のごはんをしかけるそうだ。
お米は1合とちょっとしかなかった。

綿「あら、これだけしか無いわ」

「1合あったらええやないか」

綿「いつも2合炊くのに」

「1合ずつ炊けっていつも言うとるやろが」

綿「面倒くさいが」

美味しく食べようと思わないのか?
今日だって冷蔵庫の中に皿で蓋をしたごはんが入っていたし。
冷蔵ごはんなんか美味しいどころか不味いと思ううんだけど。

そういえば先日の旅行の時のこと。
みんなが「この米、美味しいなぁ。多分コシ(ヒカリ)やろなぁ。うちの米と大違いや」などと言っていたら、「うちの米やって美味しいが!」と綿子さんはムキになって言っていた。
ハッキリ言ってうちの米は大したことはない。
そもそも暖地なので仕方ない。
けれど綿子さんは自分ちの米はとても美味しいと信じて疑わない。
その謎フィルターのおかげで冷蔵保存のごはんも美味しく感じるのだろうか?
不思議だ。

そして帰りそこねたついでに、デイサービスの連絡ノートを見てみた。
たいていその日何をして過ごしたかが書いてあるのだが、一昨日のページには「7月から毎月1㎏ずつ体重が増加しています」と書かれていた。
と言う事はここ3カ月で3㎏は増えたという事か。
ハイペースじゃないか。
もうすぐ90歳になろうかという歳でこんなに太る人も珍しいのでは?
やはりただ者じゃないな綿子さんは。
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9月29日 金曜日

綿子さんは、昨日からデイサービスが再開し、やっといつものペースに戻った。
夜、いつものように食料品を届けに行った。

実は今日は昼間、用事があって有休を取った。
なので綿子さんがデイに行って留守の間に冷蔵庫をチェックしに行った。
先週の金曜日に食料品を届けたが、旅行の帰りに寄ったスーパーでもあれこれ買っていたし、月曜から水曜は家に居たので、何がどれだけ残っているか把握してから買い物に行くためだ。
果物はかなりの量になっていたので、まだ相当残っているだろうと思っていたが、ほぼなくなっていた。
そしていつの間にかビールも残り2本になっていた。
飲酒は復活したようだ。

そして綿子さんの部屋を覗くと、タンスの上に菓子パンが少しだけ残っていた。
やはり隠す習慣が抜けないようだ。
それより、パンの横にデイサービスへのお土産に買って来た炭酸せんべいが放置されていた。
持って行ってないじゃないか!
そして典さんに買ってもらった『金泉焼』も大量に残っていた。
IMG_4247

このおもちの様なお菓子は旅館のお茶請けで出されていた物で、綿子さんが「これ美味しいなあ」と気に入っていたので、典さんが買ってあげたのだ。
8個入の箱の中にまだ7個残っている。
このお菓子とっても美味しいのだが、賞味期限が短いのがネックで、期限は今日までだった。
果物より先にこっちから食べろよ!
やれやれ。

これらのことをかつおさんに伝え、前もって打ち合わせしてから、綿子さんちへ行ったのだった。

「綿子さん、食べ物買ってきたで。冷蔵庫に入れるわな」

綿「ありがとなぁ~」

「あれ?綿子さんビール減っとるやん。ビールは飲むの控えとるって言うとったから買ってきて無いわ。また来週買ってくるわな」

残り少ない事は分かっていたが、わざと用意しなかったのだ。

そうやってわたしと綿子さんが台所に居る間にかつおさんが綿子さんの部屋へ行き、お土産の炭酸せんべいと金泉焼を初めて見つけた体で
「ばあさん!これ、なんでここにあるんや?」
と、一芝居うった。

綿「まだ日(賞味期限のこと)があるからええわと思うて」

「いや、いや。お土産やから早よ渡さんと」

綿「そうかなぁ」

「月曜に持って行きなよ。忘れんようにカバンの横に置いときなな」

デイ用のカバンの横に紙袋に入れて置いておくことにした。
そして

「ばあさん!お菓子残っとるやないか。これ賞味期限今日までやないか」

綿「もう食べれんやろか?」

「まだ2~3日は大丈夫やろ」

綿「ほな、持って帰って」

「そしたら半分貰うわ」

綿「いや、全部持って帰って」

「そんなにようけ(たくさん)は食べれんわ。そしたら2個残しとくから、綿子さん食べて」

綿「そうな~」

やれやれ。
こんな事ならもっと早く分けてくれ。
とにかく食べ物の管理が大変だ。


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