綿子さんを1階に送り届け、2階へ向かった。
茂造さんはデイルームの自分の席に座り、向かいのおばあさんに何やら話しかけていた。
そういえばこの間もこのおばあさんに話しかけてたよね。
ボケたもの同士気が合うのかしら。
好「茂造さん、こんにちは」
茂「あんた誰な?」
好「ゆうきやで」
茂「あんたは誰な?」
てっきり抱いているゆうくんのことを聞いているのかと思ったら違っていた。
わたしのことを尋ねていたようだ。
けど、誰でもええやん。
言うても分からんやろ。
なのでスルーして「さあ部屋に行こう」と言うと
素直についてきた。
ベッドに腰かけさせ「はいどうぞ」とプリンを渡すと「おお~これはええ!」と喜んで食べ始めた。
好「これやったら歯がなくても食べられるやろ?」
茂「・・・・・・」
ムシだ。
食べるのに夢中だから無理もないよね。
そして食べ終わると
茂「あ~美味かった~。ええもん持って来てくれてありがとうございます」
好「いいえ、どういたしまして」
茂「いやな、今日ぐらいに来てくれるんでないんかと思っとったんや~。来てくれて良かったわ~」
ほんまかいな?
ま、喜んでくれてなにより。
ここでもゆうくんはえびせんの袋を片手にウロウロ。
茂造さんはそれを見て
茂「すごいのぉ~!もうこんなに歩けるようになったんか~。大きんなったのぉ~」
と、ご機嫌だ。
けれどしばらくするとまた「ご飯食べたら家に帰れるんや」と言い出した。
そんな訳ない。
また勝手に思い込んでいるようだ。
好「へぇ~そうなんや~」
茂「ご飯食べたら帰れるんや。もしイカンかったらわし歩いてでも帰るんや」
好「へぇ~すごいなぁ」
下手に反論せず適当に返す。
ゆうくんがえびせんに飽きたようで食べなくなった。
好「コレ食べる?」
茂「おう!食べる!」
残り少ないが袋ごと渡した。
茂造さんは嬉しそうに食べ始めたのだが
茂「いかんが~歯がないが」
あっ!しまった!
すっかり忘れていた。
慌てて詰め所に入れ歯を貰いに行った。
茂「お~美味い!」
茂造さんがえびせんを食べ始めるとゆうくんが寄っていく。
茂「おっ?まだいるんか?ほな返すわ」
えらい!
大人じゃん!
ゆうくんは1個食べると満足げ。
結局残りは全部茂造さんが食べたのだった。
茂「美味かったー!」
それはなにより。
好「ほな、そろそろ帰るわ」
茂「わしも一緒に行くわ」
ドキッ!
行くってどこまで?
まさか家じゃないよね?
好「そこの椅子のとこまで一緒に行こうか」
茂「いや、家に帰ってもええか聞くわ」
ギャー!やっぱり家に帰る気じゃん!
茂造さんはデイルームにいたスタッフさんに向かって
茂「わし家に帰ろうと思うんや」
ス「あら、今日はお泊りですよ」
と答えた。
すると茂造さんは
茂「へぇそうな。分かりました」
と指定席に座ったのだった。
えっ?マジ?
こんなにすんなりと引き下がるなんてビックリだ。
けど良かったー。
ということで茂&綿の面会は無事終了!
ホント疲れたー。
ゆうくんもご苦労さま。
助かったよ~。

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茂造さんはデイルームの自分の席に座り、向かいのおばあさんに何やら話しかけていた。
そういえばこの間もこのおばあさんに話しかけてたよね。
ボケたもの同士気が合うのかしら。
好「茂造さん、こんにちは」
茂「あんた誰な?」
好「ゆうきやで」
茂「あんたは誰な?」
てっきり抱いているゆうくんのことを聞いているのかと思ったら違っていた。
わたしのことを尋ねていたようだ。
けど、誰でもええやん。
言うても分からんやろ。
なのでスルーして「さあ部屋に行こう」と言うと
素直についてきた。
ベッドに腰かけさせ「はいどうぞ」とプリンを渡すと「おお~これはええ!」と喜んで食べ始めた。
好「これやったら歯がなくても食べられるやろ?」
茂「・・・・・・」
ムシだ。
食べるのに夢中だから無理もないよね。
そして食べ終わると
茂「あ~美味かった~。ええもん持って来てくれてありがとうございます」
好「いいえ、どういたしまして」
茂「いやな、今日ぐらいに来てくれるんでないんかと思っとったんや~。来てくれて良かったわ~」
ほんまかいな?
ま、喜んでくれてなにより。
ここでもゆうくんはえびせんの袋を片手にウロウロ。
茂造さんはそれを見て
茂「すごいのぉ~!もうこんなに歩けるようになったんか~。大きんなったのぉ~」
と、ご機嫌だ。
けれどしばらくするとまた「ご飯食べたら家に帰れるんや」と言い出した。
そんな訳ない。
また勝手に思い込んでいるようだ。
好「へぇ~そうなんや~」
茂「ご飯食べたら帰れるんや。もしイカンかったらわし歩いてでも帰るんや」
好「へぇ~すごいなぁ」
下手に反論せず適当に返す。
ゆうくんがえびせんに飽きたようで食べなくなった。
好「コレ食べる?」
茂「おう!食べる!」
残り少ないが袋ごと渡した。
茂造さんは嬉しそうに食べ始めたのだが
茂「いかんが~歯がないが」
あっ!しまった!
すっかり忘れていた。
慌てて詰め所に入れ歯を貰いに行った。
茂「お~美味い!」
茂造さんがえびせんを食べ始めるとゆうくんが寄っていく。
茂「おっ?まだいるんか?ほな返すわ」
えらい!
大人じゃん!
ゆうくんは1個食べると満足げ。
結局残りは全部茂造さんが食べたのだった。
茂「美味かったー!」
それはなにより。
好「ほな、そろそろ帰るわ」
茂「わしも一緒に行くわ」
ドキッ!
行くってどこまで?
まさか家じゃないよね?
好「そこの椅子のとこまで一緒に行こうか」
茂「いや、家に帰ってもええか聞くわ」
ギャー!やっぱり家に帰る気じゃん!
茂造さんはデイルームにいたスタッフさんに向かって
茂「わし家に帰ろうと思うんや」
ス「あら、今日はお泊りですよ」
と答えた。
すると茂造さんは
茂「へぇそうな。分かりました」
と指定席に座ったのだった。
えっ?マジ?
こんなにすんなりと引き下がるなんてビックリだ。
けど良かったー。
ということで茂&綿の面会は無事終了!
ホント疲れたー。
ゆうくんもご苦労さま。
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