昨日の続き
茂造さんとの面会も終え、さあ帰ろうと玄関まで戻ったところでゆうくんがベストを着ていないことに気づいた。
あら?いつの間に脱いだんだ?
どこに忘れた来たんだろう?
ゆうくんを連れて探しに行くより、わたしとゆうくんはここに残り、かつおさんが探しに行く方が手っ取り早いだろうという事に。
しばらく待っていると「どこにも無いんや~」と言いながらかつおさんが戻ってきた。
そんな訳ない。
確かに来るときにベストは着ていたんだから。
けれどかつおさんは探し物を見つけるのが絶望的に下手だ。
かつおさんとゆうくんでここで待っててくれれば、わたしが探しに行けるのだが、かつおさんと二人きりだとゆうくんが泣くだろう。
で、結局3人でもう一度探してみることに。
するとかつおさんが「2階に移動するときにはもうベスト着てなかった気がする」と言い出した。
そこで4階へ。
日向ぼっこスペースや綿子さんのベッド周りを探したがどこにも無い。
ここ以外行ってないから4階には無い気がする。
そこで2階へ。
2階は鍵のかかったガラス扉があるので面倒だ。
すると詰め所に居たスタッフさんが「ベスト見つかりました?」と声をかけてくれた。
さっきかつおさんがベストを探していたのを知っていたのだろう。
「いえ、見つからないんです。4階も行ってきたんですけど無くって、もう一度2階を探そうかと思って」と言ったら、「じゃあ見て来てあげます」と二人のスタッフさんが茂造さんの部屋へ向かってくれた。
わたし達はガラス扉の外で待っていた。
暫くすると「ありましたよ~」と!
か「どこに会ったんですか?」
ス「隣のおじいさんの布団の上です」
か「ええっ!」
まさかの場所だった。
そこにあったという事はわたしが茂造さんのベッドの枕元にカゴを設置していた時にゆうくんがベストを脱いで隣のおじいさんのベッドに置いたという事だろう。
わたしがゆうくんから目を離したのはその時だけだ。
隣のおじいさんはかなり介護度が高い人の様で耳も遠いはず。
なんてったって茂造さんと同室になれるくらいなんだから。
あの時は寝ていたよね。
ゆうくんがベストを置いたくらいでは起きなかったのだろう。
この部屋は二人部屋で手前が茂造さん、奥がおじいさん。
二人の間には間仕切りのカーテンはあるがほとんど開きっぱなしだ。
なので部屋に入ると必然的に隣のベッドが目に入る。
かつおさん、さっき探しに来た時に目に入らなかったんかい!
それにわたしがカゴを設置している時、ゆうくんのこと見ててって頼んでたよね?
ちゃんと見てなかったってことじゃん。
あいかわらずボケボケじゃん!
それに「2階に移動するときには着てなかった気がする」だって⁉
今度からかつおさんが言う事は信用しないようにします。
とにかくベストが見つかって良かった。
スタッフさんありがとうございます。

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茂造さんとの面会も終え、さあ帰ろうと玄関まで戻ったところでゆうくんがベストを着ていないことに気づいた。
あら?いつの間に脱いだんだ?
どこに忘れた来たんだろう?
ゆうくんを連れて探しに行くより、わたしとゆうくんはここに残り、かつおさんが探しに行く方が手っ取り早いだろうという事に。
しばらく待っていると「どこにも無いんや~」と言いながらかつおさんが戻ってきた。
そんな訳ない。
確かに来るときにベストは着ていたんだから。
けれどかつおさんは探し物を見つけるのが絶望的に下手だ。
かつおさんとゆうくんでここで待っててくれれば、わたしが探しに行けるのだが、かつおさんと二人きりだとゆうくんが泣くだろう。
で、結局3人でもう一度探してみることに。
するとかつおさんが「2階に移動するときにはもうベスト着てなかった気がする」と言い出した。
そこで4階へ。
日向ぼっこスペースや綿子さんのベッド周りを探したがどこにも無い。
ここ以外行ってないから4階には無い気がする。
そこで2階へ。
2階は鍵のかかったガラス扉があるので面倒だ。
すると詰め所に居たスタッフさんが「ベスト見つかりました?」と声をかけてくれた。
さっきかつおさんがベストを探していたのを知っていたのだろう。
「いえ、見つからないんです。4階も行ってきたんですけど無くって、もう一度2階を探そうかと思って」と言ったら、「じゃあ見て来てあげます」と二人のスタッフさんが茂造さんの部屋へ向かってくれた。
わたし達はガラス扉の外で待っていた。
暫くすると「ありましたよ~」と!
か「どこに会ったんですか?」
ス「隣のおじいさんの布団の上です」
か「ええっ!」
まさかの場所だった。
そこにあったという事はわたしが茂造さんのベッドの枕元にカゴを設置していた時にゆうくんがベストを脱いで隣のおじいさんのベッドに置いたという事だろう。
わたしがゆうくんから目を離したのはその時だけだ。
隣のおじいさんはかなり介護度が高い人の様で耳も遠いはず。
なんてったって茂造さんと同室になれるくらいなんだから。
あの時は寝ていたよね。
ゆうくんがベストを置いたくらいでは起きなかったのだろう。
この部屋は二人部屋で手前が茂造さん、奥がおじいさん。
二人の間には間仕切りのカーテンはあるがほとんど開きっぱなしだ。
なので部屋に入ると必然的に隣のベッドが目に入る。
かつおさん、さっき探しに来た時に目に入らなかったんかい!
それにわたしがカゴを設置している時、ゆうくんのこと見ててって頼んでたよね?
ちゃんと見てなかったってことじゃん。
あいかわらずボケボケじゃん!
それに「2階に移動するときには着てなかった気がする」だって⁉
今度からかつおさんが言う事は信用しないようにします。
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