かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ベッド

大井さんに色々聞いて疑問に思っていたことが解決し、なんだかスッキリした。

「それじゃあ茂造さんのとこに行きます」

大「綿子さんのところにも行くの?」

「いえ、大丈夫そうなので行きません」

わざわざ見舞う事もなかろう。

大「その方がいいかも。昨日から泣くばっかりしてるから」

えっ?またウザいモードなの?

大「昨日はベッドに縛り付けられてたからね。あっ、縛られてたって本当に縛ったんじゃないですよ」

「はいはい(笑)分かってます」

昨日までベッドから動くことを禁止され、スタッフが様子を見に行ったり、声をかけたり、ちょっと世話をするだけで泣いていたそうだ。
うわ~、目に浮かぶわ~。
スタッフさんがやめとけって言うくらいだもの相当ウザいのだろう。
そんなときに会うのは勘弁だ。
やっぱ今日はパスで。
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次に2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんは食事も終わってベッドで横になっていた。
直前にトイレに行っていたそうだ。
スタッフさんがそう教えてくれた。

茂造さんに「こんにちは!」と声をかけると

「ええ!もいっぺんトイレ行くんか?」

「違う、違う」

相変わらずわたしのことはスタッフだと思っているようだ。

「桃、持って来たで」

「おっ!ええのぉ~」

すくっと起き上がった。
さすが食べ物に目がない茂造さんだ。
かつおさんが桃の入ったタッパーを渡した。

「はい、じいさん」

「いかんが~。歯がないが~」

「歯やのうても食べれるわ」

茂造さんは総入れ歯なのだが、食事中以外は外してあって、詰め所で保管されているのだ。
もう寝る準備が整っているこの時間に歯がない事は想定内。
だからこそ歯がなくても食べられる柔らかい桃を持って来たのだ。
しかし

「いや歯がある方がええわ。歯くれや。頼むわ~」

仕方ない、詰め所に入れ歯を受け取りに行った。
この時間、スタッフは食事を終えた人をトイレに連れて行き、部屋に運ぶのに大忙し。
日曜なのでいつもより人手も少ないので本当に申し訳ない。
ホントすみません。

茂造さんは入れ歯を入れとても美味しそうに桃を食べた。
そして綿子さん同様、汁もキレイに飲み干した。
茂造さんが食べ終わるとすかさず

「そしたらまたな」

そそくさと帰ったのだった。
かつおさんは今日は田植えで疲れているし、もう7時前。
こちらはまだ晩御飯を食べていない。
お腹が空いてたまらない。
ごめんね、今度来るときはゆっくり来るから今日は許してね。

で、今日は洗濯物の袋が1つあった。
尿汚染。
ま、まだマシだ。
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2月13日 木曜日

今日もかつおさんが洗濯物の回収に行った。
仕事が長引いていぶきの森に着いたのは7時前だったそうだ。

茂造さんはベッドで横になっていたがかつおさんが部屋に入ると

「今からメシか!」

と嬉しそうに起き上がったそうだ。

「違う!違う!」

「ほうか」

あっさりまたベッドに寝転んだそうだ。
ふ~良かった~。

けど晩御飯を食べてまだ1時間くらいなのにメシな訳ないやん!
相変わらず食べる事で頭が一杯なのね。
まあ食欲があるのはいい事だ。
まだまだ元気に長生きしそうだね。
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昨日の続き

「茂造さん、家の中や、家の周りを見たらいろいろ思い出すかもよ」

「おう、それがええが。じいさん散歩に行かんか」

「おう、行こうか」

かつおさんが茂造さんを連れ出してくれた。
ふぅ~。
やっと解放された~。
とにかく茂造さんはひたすら喋っていた。
ずっと質問を投げかけてくる。
その相手をずっとしていたので疲れた。

かつおさんは茂造さんに近くの出水に鯉を見に行こうと誘ったそうだ。
シルバーカーを押しながら歩くように勧め、付き添った。
道中、茂造さんは「あそこは〇〇さんの家かのぉ?」とか「この田んぼは誰のやったかのぉ?」と、またも質問攻めだったそうだ。
そして僅か100mほどを歩いただけで「しんどいが」と言い出したので帰って来た。

「ちょっと昼寝したら?」

「そうやのぉ。わし寝るわ」

よしよし。
ベッドまで連れて行った。

茂造さんのベッドは以前はリビングにあったが、入所直前は台所に移していた。
そして入所してからは一番奥の部屋に移動させていた。
この部屋は綿子さんの元寝室、ずっと以前は茂造さんと綿子さん二人が並んで寝ていた部屋だ。
茂造さんのベッドはセミダブルと大きいので移動させるには一度ばらさないといけない。
めっちゃ手間だ。
それに茂造さんはもうトイレに行かなくていいのでトイレから遠くても問題ない。
なのでベッドは動かさず、この部屋で寝てもらう事にしたのだ。

この部屋に連れてくると、ベッドには見覚えがあったようだが、部屋が違うので少し混乱しているようだった。
申し訳ないが我慢してください。
茂造さんをベッドに寝かせると「寒い」と言い出した。
寒がりの茂造さんのために冬用の羽毛布団を用意していたのだが、これでは足りないようだ。
急いで毛布を出して掛けてあげた。
しかし「まだ寒いが。あれつけてくれ」とエアコンをつけろと言い出した。
そんなに寒い?とは思ったが、とりあえずエアコンをつけた。
10秒後、「もうええ。温んなったわ。消してくれ」
なんやねん。
エアコンを止めた。
「これでええんな。そしたらちょっと寝なな」と部屋を出た。
やれやれ。やっと落ち着いた。

リビングへ行き小さい音量でテレビをつけ、ホッとしていると、奥の部屋から呪文の様な声が聞こえてきた。
茂造さんが独り言を言っているのだ。
とりとめもなくひたすら何か言っている。
耳を澄ませてよく聞いてみた。

「寝よったら思い出してきた」
「昼は食べたんかのぉ」
「胃が重い」
「おお~温んなってきた」
「うどん食べたんかのぉ」
「ほんで寝よんか」
「ここは中の間やろか」
「それ知らんが」
「思い出さんが」
「横浜に居るんか」
「横浜いうたら大阪かのぉ」
「大阪でのぉて神戸か」
「綿子らは田んぼに行ったんかのぉ」
「おかしいのぉ」
「これ寝て起きんかったら分からんのやろ」
「向こうは北かのぉ」
「中の間で寝よんか分からん」
「腹が痛いんと違うか」
「食事したからや」
「うどん食べたからや」
「奥で寝よんや、やっぱり」
「窓開けたら道やろ」

延々としゃべり続けていた。
なんだか必死で思い出そうとしているようにも見える。
茂造さんなりに色々考えているようだ。
そしてしばらく喋り続けていたが突然静かになった。
そっと見に行くと寝ていた。
IMG_4359
ふぅ~。
やっと一息つけるわ。

続く

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前回までのお話がこちら



土間うちも介護保険の申請をすることになったので許可が下りるまで工事はストップしている。

が、壁に開けた入り口にドアを取り付けるために建具屋さんが来た。

出入口上部のリビングの外側の壁にレールを付けて吊り下げ式の扉を付ける算段だった。

が、壁が少し傾いていることが判明。
吊り下げ式にできないことになった。

そこで敷居にレールを付けて扉を取り付けることになった。
なかなかスムーズにいかないもんだね。
古い家だから色々あるよね。

ところで茂造さんは工事の期間、この部屋で寝られない(ドアがないので寒い&ほこりが舞っている)ので隣の部屋で寝ている。
その部屋は10年ほど前に亡くなったフネさんが使っていた部屋だ。
フネさんはわたしの義祖母、つまり茂造さんのお母さんだ。

この部屋にはフネさんが使っていたセミダブルのベッドがあったのでそこに茂造さんの布団を敷いて、「しばらくここで寝てね」と言って聞かせた。

茂造さんには以前からベッドを勧めていたのだが
「ベッドはすかん」と言って床で寝ていたので
「少しの間やからベッドで辛抱してね」と頼んだんだけど
すっかりベッドが気に入ったよう。

「これええわ」

と喜んでベッドで寝るようになった。
ベッドで寝てくれる方がこちらも掃除がしやすくていい。
ベッド

ラッキー!

もちろんテレビは移動して元フネさんの部屋に設置している。
なんたってテレビっ子だから(笑)



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