さあ帰ろう。
茂造さんも喋り通しで疲れただろう。
4階まで綿子さんを送って行く。
エレベーターを降りたところでもうひと仕事だ。
ポケットに隠し持っている栗饅頭を回収しなくては。
茂造さんが喋り倒している間にそっと食べかけの饅頭をポケットに忍ばせたのを見逃さなかった。
最後の1個を半分こして袋ごと渡したのがあだとなったのだ。
勘弁してよね。
好「綿子さん、ポケットの中の饅頭食べてよ。食べんのやったら持って帰るから」
綿「いや~」
驚いた顔をしたが急いで素知らぬ顔をし、なんとか誤魔化そうとする。
好「ポケット入っとるやろ」
綿「楽しみに取っときたいんや」
ハ「だからそれはイカンのやって」
綿「そんなん言わんでええが」
いつになく強情だ。
けれど見逃して帰る訳にはいかない。
あんなにポロポロ崩れる饅頭をこっそり見つからないように食べられる訳がない。
食べた後はベッドの上も下もあんこの欠片だらけになるだろう。
それにここでOKすると今後にもかかわってくるし。
こちらも頑として譲らずにいたので押し問答が続いた。
好「ほら、さっさと食べてよ」
綿「いや~」
好「そんなことするんやったら今度からおやつ持って来れんで」
こんなことまで言いたくないのだが。
すると近くにいたスタッフさんが「どうしたんですか?」と寄ってきた。
好「ポケットに饅頭を入れてるので食べるように言ってるんですが食べてくれなくって」
ス「あら綿子さん、それはダメよ。置いとくことは禁止なの。ルールだからね」
綿子さんはムッチャ不服そうな顔をして黙り込む。
好「食べんのやったら持って帰るで」
綿子さんはようやくポケットから饅頭を取り出し渋々食べたのだった。
今日の栗饅頭はよっぽど美味しかったんだろう。
けどこんなことして後味がムッチャ悪くなったじゃないか。
茂造さんを見習って美味しいものは美味しくいただく。
食べられるときに食べる。
そうしてください。
お願いだ。
はぁ~疲れた。

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茂造さんも喋り通しで疲れただろう。
4階まで綿子さんを送って行く。
エレベーターを降りたところでもうひと仕事だ。
ポケットに隠し持っている栗饅頭を回収しなくては。
茂造さんが喋り倒している間にそっと食べかけの饅頭をポケットに忍ばせたのを見逃さなかった。
最後の1個を半分こして袋ごと渡したのがあだとなったのだ。
勘弁してよね。
好「綿子さん、ポケットの中の饅頭食べてよ。食べんのやったら持って帰るから」
綿「いや~」
驚いた顔をしたが急いで素知らぬ顔をし、なんとか誤魔化そうとする。
好「ポケット入っとるやろ」
綿「楽しみに取っときたいんや」
ハ「だからそれはイカンのやって」
綿「そんなん言わんでええが」
いつになく強情だ。
けれど見逃して帰る訳にはいかない。
あんなにポロポロ崩れる饅頭をこっそり見つからないように食べられる訳がない。
食べた後はベッドの上も下もあんこの欠片だらけになるだろう。
それにここでOKすると今後にもかかわってくるし。
こちらも頑として譲らずにいたので押し問答が続いた。
好「ほら、さっさと食べてよ」
綿「いや~」
好「そんなことするんやったら今度からおやつ持って来れんで」
こんなことまで言いたくないのだが。
すると近くにいたスタッフさんが「どうしたんですか?」と寄ってきた。
好「ポケットに饅頭を入れてるので食べるように言ってるんですが食べてくれなくって」
ス「あら綿子さん、それはダメよ。置いとくことは禁止なの。ルールだからね」
綿子さんはムッチャ不服そうな顔をして黙り込む。
好「食べんのやったら持って帰るで」
綿子さんはようやくポケットから饅頭を取り出し渋々食べたのだった。
今日の栗饅頭はよっぽど美味しかったんだろう。
けどこんなことして後味がムッチャ悪くなったじゃないか。
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食べられるときに食べる。
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