かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:マイペース

昨日の続き

一方、茂造さんは喜んですぐにプリンを食べ始め、あっという間に完食したそうだ。
実は今回かつおさんにもう一つ仕事を頼んでいた。
着替えをしまっているタンスの寸法を測ってきてというものだ。

いぶきの森のタンスは引き出しが少なくどうも使い勝手が悪い。
茂造さんはスタッフさんがチョイスしたもの着るだけで特にこだわりが無いようなのでそんなに数が多くないからいいのだが、綿子さんはいろいろおしゃれをしたいようで何枚も服が欲しいようだ。
たまに家に連れて帰ると自分のタンスから服を取り出し、いぶきの森に持って行こうとする。
週に2回入浴する時しか着替えないのだから3枚あれば足りるのだが予備を含めて5枚あれば十分のはずなのだが綿子さん的には満足いかないのだ。
なのでかなりの枚数の服を持って行っている。
それがタンスの中でグチャグチャになってしまう。
それを解消するためにカゴを買ってきて少しでも使い勝手をアップしようと考えたのだ。
それでかつおさんにタンスの内寸を測ってもらったのだ。

かつおさんは茂造さんにプリンを食べさせているうちに急いで測っていたんだけど、あっという間に食べてしまったので困ったそうだ。

「もう無いが~」

急いでどら焼きを渡したそうだ。
そしてまた寸法を測ろうとしていたら

「開かんが~」

「ちょっと待て」

封を開けて茂造さんに手渡した。
気が利かないなぁ。
初めから袋から出して渡せばいいのに。

茂造さんはどら焼きもあっという間に食べてしまったそうだ。
けれど二つもおやつを食べたからか満足したようでベッドに横になったそうだ。
なのでそれからは落ち着いて測ることができたそうだ。
初めからおやつを食べさせ終えてから測ればよかったのに。
ちなみに綿子さんの部屋のタンスと茂造さんの部屋のタンスは微妙に形が違う。
なので綿子さんの部屋のタンスも測ったのだが、さすがに綿子さんの方はおやつを食べさせたり会話をしながらでも落ち着いて測ることができたそうだ。
茂造さんの方でも同じようにしようとしたが、そうはいかなかったという事だ。
そりゃそうでしょ。
ちょっと考えたら分かることじゃないか。

それにしても茂造さんは食欲旺盛。
元気な証拠だ。
そしてマイペース!
まだまだ長生きできそうだ。

しかし今日もまた便汚染の洗濯物が…。
勘弁してー!
ブログアイコン

↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村





日曜には茂造さんの妹の梅ちゃん一家がやって来た。
梅ちゃんはもうすぐ80歳なのだが耳が遠くなって補聴器を入れているが時々上手く聞こえないそうだ。
やはり高齢になるといろいろ不具合が出てくるんだなぁと思う。

そしてこの日も綿子さんが梅ちゃん一家と近況話に花を咲かせていたら茂造さんが起きてきた。
梅ちゃんの隣に座り躊躇なく梅ちゃんに出されていたフルーツを食べ始めた。
ハイパーマイペースだ。
そしてご機嫌でしゃべり始めた。

「山はあってもヤマナシ!」

「逃げてないのにニゲタ!」(近くに『にげた』という地名があります)

みんなの爆笑をさらった。
気をよくした茂造さんは何度も「山はあってもヤマナシ」と繰り返し、終いには自分の住所と名前と生年月日を声高らかに披露した。

「じいさんは迷子になっても帰って来れるのぉ」
ばっちり

和やかな時間が過ごせた。
また来年もこうやってみんなで笑えればいいなぁ。



↓ポチッと押して頂けると嬉しいな(*^ω^*)
にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ
にほんブログ村


月曜日、かつおさんと二人で茂造さんちに向かった。
昨日出来なかった物置の荷物を運び出すためだ。



昨日は汚物の掃除をするだけで気力が尽きてしまったし、
いくら掃除したとはいえ湿った土間を歩きたくなかったからだ。

今日は玄関に入っても悪臭はしなかった。
土間への扉を開ける時は少し勇気がいったが、今日は何事も起きていなかった。
良かったーーーー!!!
これで予定通りリフォーム出来る。

かつおさんと物置から荷物を運び出し廊下や納屋に運んだ。
そうしている間にも茂造さんはマイペースで食べて、寝てを繰り返している。
時折り

「綿子はいつ帰って来るんや?」

と言う。
かつおさんが

「当分先や」

と言うと

「ほうか」

と寂しそうだ。

なんとかいつものペースに戻って来たようだ。
綿子さんが家にいると茂造さんは食べる事と寝る事以外、何もしなくなる。
綿子さんがいないと
朝、新聞を取りに行ったり
納屋に宅配弁当を取りに行ったり
たまにコンビニに買い物に行ったり
とか、少しは動くようになる。
やっぱり少しは体を動かして、頭を使わないとボケが進むのだろう。
もう二度と昨日の様な行動は起こしませんように。
茂造おひとり生活

↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


すっかり遅くなってしまったがお正月のトタバタについて書きたいと思います。

お正月はなんとか家で迎えることができた綿子さん。
お正月ぐらいは穏やかに過ごしたかったが、茂造&綿子のボケボケコンビではそれは夢のまた夢、はなから無理な話だ。

年末、多少コロナが落ち着いていたこともあり、典さんが久しぶりに帰省してきた。
約2年半ぶりの帰省だ。
実はかつおさんが「二人とも大分、痴呆が進んできてるし、今後の事もあるので一度帰ってこられないか?」と連絡していたのだ。

典さんはかつおさんと10歳年の離れたお兄さんで、高校を卒業して以来ずっと関東で暮らしている。
典さんはかつおさんと性格が正反対でおっとり穏やかな人だ。
超マイペースなのでちょっと困る。
帰省するときも直前に連絡が来る。
〇日に帰るというメールのみ。
何時になるのかはわからないし、いつまで滞在するのかもわからない。
しかもメールの返信は遅いか、来ないかだ。
電話をかけてもたいてい出ないし折り返しもない。

今回、31日に帰ってくるという事だけがわかっていた。
なので綿子さんたちには伝えていなかった。
早くに来てくれるといいが、夕方ならそれまでずっとそわそわ落ち着かないに決まっているからだ。

典さんは31日のお昼ちょっと前に帰ってきた。
わたしとかつおさんは綿子さんちの掃除や正月準備をするため綿子さんちの台所にいた。

「ただいまー。いや~色々変わっとるからびっくりしたわ~」

と言いながら台所へ入ってきた。

「そやろー」

「上手いことしたなぁ」

「大変やったんやでー」

などと話していたら綿子さんがやってきた。
典さんの顔を見て

綿「どちらさんかな?」

と言っている。

「典さんやないか」

綿「ええっ!典夫か!」

嬉しさのあまり涙を流す。
そこへ茂造さんもやってきた。

「おお~典夫か!」

茂造さんも嬉しそうだ。
しかし、すぐ

「なんか食べるもんないか?腹減ったが」

久しぶりの息子との再会より食欲が勝るらしい。
やっぱ茂造さんや!
対極

典さん、今回2年半ぶりの実家帰省だった。
典さんの奥さんも同郷の方なので子供たちが小さい頃は盆正月には帰省してきていたが、だんだん帰ってこなくなり、たまに典さんがこちらの方に出張がある時に寄っていくくらいだった。
前回も出張のついでで寄ったんだけど、それ以降コロナの影響で出張が無くなったし帰省は自粛しないとという事で2年半も開いてしまったのだ。
2年前の夏といえばこの一連の入院騒動より前なので、その時と比べるとあまりにも多くの事が変化していた。
まず、茂&綿のボケの進行。それからリビングの段差解消リフォーム。
そして家中片付いていること。(←これに関してはまた今度書こうと思っています)
とにかくかなり驚いていた。

アラフィフのわたしたちにとって2年半というと、どうってことないが、老人の2年半はあっという間だ。
典さんももう少しマメに帰省するなり、連絡を取るなりしてくださいね。
そして少しは介護を手伝ってください。←切実


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村


↑このページのトップヘ