かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:ヤバい

昨日の続き

あとかつおさんが驚いたことは、茂造さんが畑田マネージャーに対してとても偉そうに喋っていた事だそうだ。

会議中、茂造さんが突然立ち上がり、ズボンのお尻の方に手を突っ込み「チンチンが無いが!」と言い出したそうだ。
畑田マネージャーが「チンチンは前やで。おしっこが出んから管が入っとるやろ」と言うと「なんやと!お前はウソばっかり言う!」と大声で怒り出したそうだ。
いやいや、本当の事やん!
かつおさんが「ほら、じいさん、ここや」と助け船を出すと「おっ!あったわ」と言ってスッと落ち着いたそうだ。
けれどまだ「ここのヤツは皆、ウソばっかり言う!」とブツブツ言っていたそうだ。
多分、帰宅願望が強く出ている時にあの手この手ではぐらかし続けたからそう思うようになってしまったのかなと思う。
そこは忘れないのね。
そういう事こそ忘れればいいのに。

しかし本当に介護施設で働く人は大変だなぁと思う。
こんなボケ老人のお世話をしてあげても理不尽に怒鳴られるなんて。
それでも笑顔で接してくれる。
なんて尊い人たちなんだ。
本当にありがとうございます。

で、スタッフさんには偉そうにものを言うのにかつおさんには穏やかだったそうだ。
帰りも「気をつけて帰れよ」と声をかけてくれたそう。
スタッフさんによると、いつもいつも今日のように偉そうに言う訳ではなく、たまにスイッチが入った時にあんな風になるんだそうだ。
たまにだとしても申し訳ない。

それにしてもチンチンの場所が分からないなんてヤバいでしょ!!
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畑田さんと別れ、ちょっとだけ晴れた気持ちになってエレベーターに乗り込んだ。
中には4階のスタッフさんがいてワゴンを運んでいた。
ワゴンには大きなバケツが載っていて中には残飯が入っている。
厨房に運ぶのね。

「お疲れ様です」

と声をかけるとそのスタッフさんが

ス「綿子さん、とてもしっかりしてたそうですね。私も要介護が付くように祈ってます」

と言った。

「あ、ありがとうございます」

ちょっと待って!
このスタッフさん、あまり関わったことがない人だ。
そんな人でも先日の綿子さんのことを知っているとは!
噂になるほど凄かったという事なのでは?
なんだかまた不安が増してきた。
一昨日、かつおさんからヤバいかもと聞いた時は、それでもまあ大丈夫でしょうと高を括っていたが、今日スタッフさん二人からこうも言われると本当にヤバい気がしてきた。
マジで要支援なんて勘弁して!!
神様、お願いします。
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9月30日 火曜日

今日は綿子さんの介護認定のために調査員が聞きとりにやって来る。
いぶきの森で面談するそうだ。
家族は立ち合っても立ち会わなくてもどちらでもいいそうだ。
が、かつおさんは「絶対立ち会います」と有休をとった。

実は先日、草野マネージャーと打ち合わせをした時、「綿子さん、調子がいい時はかなりしっかりしているので要支援になるかも知れません。以前、そういうケースもあったんです」と言われたそうだ。
老健に入所していても要支援になる事があるとは!
そして要支援になったら老健は退所しなければならないそうだ。
そんなの困る!!
心配になったかつおさんは聞きとりに立ち会って要介護がつくようにアピールしなくてはと思ったのだ。

かつおさんは朝からソワソワ、ソワソワしている。

「そうは言うても大丈夫やろ。要介護がついた3年前と比べてもパーキンソンっぽい症状も出とるし、耳も遠くなったし、入所しとっても骨折したくらいやし」

「そうや、それも言うとこう。それと早めに行ってばあさんに釘差しとかないかん。あんまり何でもできるって言うなよって」

「まあ頑張って」


お昼すぎ、かつおさんから電話がかかってきた。
調査員との面談が終わったのだろう。

「はい。どうやった?」

「それがヤバいんや!ばあさんムチャムチャ調子が良くって、何でもできるんや!ヤバいわ!イカンはあれは。」

とても興奮している。
ヤバいを連発している。

「えっ?早めに行って綿子さんに言うて聞かせたんでなかったん?」

「それが行ったらもうすでに調査員が来とって始まっとったんや。急いで中に入ったんやけど、言うて聞かせる間はなくて。それで調査員が「立ってください」って言うたらばあさんすくっと立つんやが!なんも掴まらんとやで!ビックリしたわ!その後も足踏みしたり手を動かしたりとか調査員が言う事全部ちゃんとできてしもうて。いつもと全然違うんやが!」

「マジ⁉いつも立てる時、ヨロヨロしとるやん」

「そやろ!わしもビックリしたわ!で、ヤバいと思うたから「いつもはこんなこと無いのに。こんなばあさん初めて見たわ」ってフォローしたんや。「人間ってすごいですねぇ」って。それから「今日は何曜日ですか?」って質問にも「火曜日です」ってスラスラ答えるし。ほんまヤバいわ。草野マネージャーと4階のスタッフの人も居ったんやけど、いつもと全然違うって援護はしてくれたんやけど、ヤバいわ。」

綿子さん絶好調だったのね。
っていうか知らない人の前だから張り切ったのだろう。
これってあるあるだよね。
けどこういうこと綿子さんだって経験しているのに。
以前フネさんが介護認定を受ける時、調査員の前ではやたらシャキッとして普段と違う様子を見せていて怒っていたじゃん。
今、自分があの時のフネさんと同じことをしている事に気が付かないとは。
やはり痴呆なのねと感じる。

「ヤバいわ!ヤバいわ!どうしよう要支援になったら」

要支援になったらいぶきの森を退所して家で過ごすことになる。
できるだけデイサービスに通うようにしても要支援では何日もは通えないだろう。
せいぜい2日がいいとこだろう。
あとは野放し。
考えただけで恐ろしい。

かつおさんの話を聞いてわたしも不安になってきた。
絶好調すぎる。
マジでヤバいのでは?
痴呆老人が火事場の馬鹿力を見せているということを見抜ける調査員だったことを祈ろう。
結果は半月から1か月後くらいに届くそうだ。
それまで落ち着かない。
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そして2階へ。
デイルームに茂造さんの姿はなかった。
部屋に入ると茂造さんは寝ていた。
先週来た時も寝てたっけ。
このところよく昼間に寝てるのね。
という事は夜、寝れてないのかもしれない。
スタッフさんにご迷惑をかけてるんじゃ…。
ちょっと心配。

それより起こそうかしら?
どうしよう。
以前の「家に帰りたい病」が酷かった時のことがトラウマになっているから迷う。
やっと寝たところだったら起こさない方がいいだろうし。

ちょうどそこへ隣の人の処置を行うためにスタッフさんがやってきたので聞いてみた。

「ぐっすり寝てるようなんですが起こしても大丈夫でしょうか?」

ス「今は落ち着いてるから起こしても大丈夫ですよ。この間、私が夜勤の時は夜中に「家に帰るんや!」って興奮して酷かったんですけどね。でも今は大丈夫」

スタッフさんも心得ている。
説明しなくても『大丈夫?』の意味をちゃんと理解している。
さすがだ。

スタッフさんは茂造さんを起こしてくれた。

ス「茂造さん、お家の方が来てくれとるよ。ひ孫ちゃんも来とるよ」

茂造さんは薄目を開けて「ん」と言っただけで、また目を瞑ってしまった。
あらら。
よっぽど眠いのね。
ハルちゃんとわたしが交互に声をかけたが一向に起きない。

「しょうがない、今日は帰ろうか」

「そうしよう、そうしよう」

かつおさんは明らかに嬉しそうだ。

寝ている茂造さんに向かってハルちゃんが「ほなまたね」と声をかけた。
すると「ん」と言いながら片手をあげたではないか!
えっ?起きてる?

「どうする?せっかくやからジュースだけでも飲ませてあげる?」

「いや、もうええが」

かつおさんは早く帰りたくてしょうがないようだ。

「そうな?でもせっかく来たのに」

けど茂造さんはまたも目を瞑っていて起きようとしない。
残念だけど帰ろっか。


帰りの車内で

「お父さん、じいちゃんが手をあげた時ヤバイって思ったやろ(笑)」

「当たり前や!」

おいおい。
週に1回なんだから。
それに面会に行ってもほとんど相手しないくせに。
今日だって綿子さんの面会中は廊下の長椅子に座ってスマホいじってたやん。
あんたの親やで!
もうちょっとちゃんとしろ!

で、今日は尿汚染。
便汚染でないだけましか。
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昨日の続き

そして話題は綿子さんのボケっぷりに移っていった。
かつおさんが「何回ケガをしても養生や用心が出来んのや。去年はデイサービスに行くようになってちょっとマシになったけど、一昨年は年間300日くらい入院しとったんや」と言うとかっちゃんもゆきちゃんも驚いていた。

「普通の人やったらまた転んだらイカンと思うてやめとくやろ。けどばあさんはそれが出来んのや。思いついたらやらな気が済まんのや。それでケガしてはわしに病院に連れて行けとか言うやろ。ほんま、ばあさんのせいで何日会社休んだことやら。こないだやって買わなイカン物やないのにビッグまで歩いて行ってこけて、それで歩けんようになったんや。それで何かに掴まらんと歩けんくせに畑へ行くんや。ビックリやろ!もう限界や。」

かっ・ゆ「かつおも大変やったんやなぁ」

「米さんはそんなこと無かったんやろ?」

かっ「お母さんもじっと出来ん人やったから、しょっちゅう、うちに自転車で来よったんや。(かっちゃんちは米さんちから自転車で5分くらい)それで帰りに逆の方向いて行こうとするから慌ててそっちと違うでって言うたら、ちょっと遠回りして帰ろうと思うたんやってさらっと口から出まかせを言うんや」

「そうや!うちのばあさんもそれなんや!すぐ話し合わしてさら~っとウソを言うんや。だからあんまり長いこと一緒に居らん人はボケとるって気が付かんのや!」

ゆ「あれはウソと違うんや。ホンマに本人はそう思うとるんや」

「えっ?そうなん?」

ゆ「そうやで。だから全然悪気はないんや。その分困るけどな」

「はぁ~」

かっ「それでそのうち買い物に行ったら帰り道が分からんようになってな。ビッグに行って、帰りに逆方向に行ってしもたらしいんや。そしたら海に出たんやと。それでこりゃ違うわ、反対向いて走ったら帰られるやろうと思うて自転車こいどったら戻れたんやって言うてな。ゾッとしたんや」

本当に恐ろしい。
そのまま迷子になったら近所の人が総出で探し回ることになっていただろう。
それにその事を得意そうに話している時点でかなりヤバいじゃないか。
そんなことがあり光三さんがこのままだと近所に迷惑をかけるからと入所させることを決めたそうだ。

「やっぱり動けるボケが一番厄介やんな!」

かっ・ゆ「そうやがな。帰り道が分からんようになったら困るんやから家で居りなよって言うてもじっとしとけんでな」

「ほんま一緒や!ばあさんはまだ家が分からんことはないけど、じっとせえって言うても言う事聞かんし、パジャマでウロウロして恥ずかしいんや」

「いろんなことが面倒くさいんやろな。炊事や掃除は面倒くさい。着替えるのも面倒くさい。けど畑に行くのは好きなんや」

「パジャマで畑に行くんやで。それでドロドロのままベッドで寝るんや」

かっ「そういえば前にここに来たとき、上は普通の服やったけど下はパジャマやったわ」

「そやろ。そんなんも恥ずかしいと思わんようになるんやなぁ」

どんどん綿子さんの悪口が出てくる。

「じいさんが入所して居らんようになって、もっと酷くなってきたわ。家で居ったら好きなもんを好きなだけ食べてぶくぶく太って」

ゆ「ええっ!あの年で!すごいなあ」

「食欲は旺盛なんや。一時は毎晩ビールも飲んどったし。太り過ぎを指摘されてしばらくは止めとったけど、まただんだん復活してきとったし」

かっ「綿ちゃんビール飲むん?」

「飲める口なんや。じいさんが居った時はそこまで飲んでなかったんやけどな。居らんようになったら我慢することもないんやろ」

かっ「お母さんも食欲は落ちんのや。よう食べるんで」

「数くんが言うとったけど胃腸が丈夫な人は長生きするんやって」

「こりゃあ二人ともまだまだ死にそうにないな」

かっ・ゆ「そうや、まだまだ生きるで~」

「うわ~こわ~」

「ところで光三さんはどうなん?」

「一時はしょっちゅう電話がかかって来とったけど、ぱったりかかってこんようになったんやけど?」

かっ「そやろ~。しょっちゅう電話かけて来とったやろ~。でもやっと慣れて落ち着いたみたいで、かけてこんようになったんや。ほんま一時は電話恐怖症になったわ~。時間とか関係なくかけてきて、夜中の3時とかに電話が鳴ったりして困っとったんや。電話の音がしたら動悸がするようになっとったんや」

「うわ~分かるわ~。ばあさんは電話かけんと直接うちに来るんや。大した用でもないのに。ザッザッって足音が聞こえてきただけで心臓がキューってなっとったんや」

かっ「そうや。私もや!」

ゆ「今は落ち着いて元気にやっとるわ」

「それは良かった」

「おじさんはナンボになるんかな?」

ゆ「96や」

「うわ~すごいなぁ」

「じいさんもそこまで生きそうやなぁ。こわ~」

ゆ「かつおもまだまだ親の世話から逃れられんな」

「お互いな」

とにかく茂造さんの家系も綿子さんの家系もかなり丈夫な遺伝子を持っているようだ。
光三さん以外みんなボケてはいるが胃腸が丈夫で食欲は全然落ちていない。
まだまだ長生きしそうだ。
嬉しいような、恐ろしいような。
それにしてもこの3人(かつおさん、かっちゃん、ゆきちゃん)は、そのハイブリッドなのでもっと最強では?
末恐ろしい…。

続く
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