かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:リハビリ

昨日の続き

かつおさんはスタッフさんから面白い話を聞いたそうだ。

このところちょくちょく綿子さんと茂造さんのニアミスが起きているそうだ。
リハビリ室の手前で何度か遭遇したそうだ。

綿子さんは大腿骨を骨折して再入所してから、リハビリが日課になっていているようだ。
以前よりリハビリ室に通う頻度が増えたのだから遭遇することも増えるだろう。
綿子さんが茂造さんに会うのを嫌がっていることはスタッフ皆さんご存じだ。
なので気をつけてくれているのだが、それでも遭遇することが起きてしまう。
仕方ないよね。

しかしスタッフさんの話によると二人が会ったところで茂造さんは全く綿子さんだとは気付かずスルーだったそうだ。
何度かニアミスしたが、毎回スルーなんだそうだ。

やっぱりね。
茂造さんは綿子さんに会ってもきっと分からないだろうと思っていたよ。
きっと茂造さんの中で綿子さんはもっと若い頃のままで、今みたいにおばあちゃんの綿子さんじゃないのだろう。
なのでもうスタッフさん達に二人がニアミスしないように努力してもらわなくてもいいんじゃないかなと思う。
いちいち茂造さんがいないかチェックするのも面倒じゃないか。

「ところで綿子さんの方はどうなん?」

「どうなんやろ?聞くの忘れたわ。今度聞いてみるわ」

綿子さんの反応が気になるよね。
茂造さんに気づいているのか?
気付いていたとして、茂造さんが自分の事に全く気付いてない様子にどう思っているんだろうか。
良かった~とホッとしているのか、それとも軽くショックを受けてたりして。

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大井さんと別れ綿子さんのいる4階へ。
いつもの日向ぼっこスペースで面会だ。
ゆうくんも一緒なので嬉しそうだ。
そしてまたもわたしに本のお礼を言った。
よっぽど嬉しかったのね。

おやつを食べながら歓談していたら

綿「かつお、一度家に戻りたいんや」

「それはムリや」

綿「一晩くらい家で寝たいのぉ」

そんな事無理だ。
以前の綿子さんならまだなんとかなっただろうけど、今の現状では無理だ。
それこそ以前同じこと言った時に、望みをかなえてあげようと正月にかつおさんと典さんで一泊させる計画を立てて動いていたのに、転んで骨折してパアにしてしまったのは綿子さんじゃないか。
今の車いす&オムツの状態で一泊なんてできる訳がない。
あの段差だらけの家に連れて帰ることも不可能だと思っている。
まずは歩けるようにならないと。

「歩けるようにならんと無理や。どうやって動くんや」

「はよ歩けるようにリハビリ頑張って。歩けるようになったら帰れるからな」

これだけ言っても綿子さんはまだブツブツ言っていたが諦めてもらうしかない。
出来ることと出来ないことがありますから。
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2月10日 火曜日

今日は綿子さんのサービス担当者会議が行われた。
もちろん参加するのはかつおさんだ。
以前の会議からまだ数か月しか経ってないが綿子さんの状況がかなり変わったし、一度退所して再び入所したため改めて会議を行う必要があるようだ。
本当は1月19日に行われる予定だったが草野マネージャーが急な体調不良で早退したため延期になっていた。
今日は仕切り直しだった。

で、今回の会議でかつおさんが感じたことは、施設側は綿子さんにこのまま車いすで生活を送ってほしいようだということ。
歩行器を使って歩けるようにリハビリしても、きっとまた転ぶから、車いすのままの方がいいだろうと考えているようだったそうだ。

「それって今後ずーっと車いすってこと?」

「う~ん、多分そうやと思う。また転んだら大変やからそう思っとるみたいや」

「当面はじゃなくて?」

「多分ずっとやと思う。はっきりは分からんけど」

ま、施設の方としたら積極的に歩く方向にもっていきたくないのだろう。
気持ちは分かる。
車いすなら安心だものね。

「で、本人はなんて?」

「ばあさんも車いすでええみたいや。まだ痛いんやろう。あまり歩きたいって気がないようや」

「そうなんや。けど車いすのままやったら家に連れて帰るのは無理やん。帰れんでもええんやろか?」

「そうやろ。施設の人はみんなで担いだらええみたいに言うとったわ」

「はあ?そうやって家に上がっても車いすで移動も出来んし、歩けんのやったらトイレも行けんやん」

「そやろ。うちの家見たことがないから、あんな事言うとんやと思うわ」

「そしたら外出しても家に連れて帰るんでなくて、車いすで入れる店でお昼食べるくらいやな」

「そやな」

それで済むならその方が楽でいい。
ずっと見張ってなくて済むもの。
けど、家に帰れなくて本当にいいのかな?
ま、もう少し元気になって、痛みが引いてきたらリハビリを頑張って歩くようになるかもしれないし。
とりあえずは施設の意向に沿っておこう。
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1月18日  日曜日

今日はハルちゃんゆうくんも一緒に4人で茂&綿の面会に行った。
まずは4階、綿子さんの所へ。
綿子さんはデイルームにいた。
そこでエレベーターホール横の日向ぼっこスペースへ移動することに。
以前は部屋で面会することが多かったが、今は4人部屋なのでなかなか部屋では話がしにくい。
なのでこのところもっぱらここで面会している。

綿子さんはハルちゃんとゆうくんが来てくれたのでとても嬉しそうだ。
おやつを食べながら雑談をしていたのだが、いまいち元気がない。
退院直後よりはしっかりしてきたが、なんとなく活気が無いように感じる。

そこへ看護師の大井さんが通りかかり、綿子さんに「あら、大勢来てくれとるやないの、良かったなぁ。元気出しなよ」と声をかけてくれた。
やはり普段から元気がないようだ。

「ばあちゃん歩く練習しよるん?」

綿「もうな、この歳やからなぁ」

なんだか諦めてる?
このまま車いすでもいいやって思ってる気がする。
以前の綿子さんなら進んでリハビリしていただろうに。
やはり痛いから億劫なのだろうか?

「早よ歩けるようになってゆうくんと手をつないで散歩に行こうで」

綿「そやなぁ」

目標を持ってリハビリを頑張ってもらいたい。
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昨日の続き

やっとタンスが整った頃、みんなが戻ってきた。
綿子さん、なんだか表情が明るくなった気がした。
ゆうくんのおかげかな?

それにしても今日は朝から車に乗って移動したし、先生の診察を受けたり、リハビリ室で何やらしたし大勢の人に会ったしで疲れてるのでは?
けれどもうお昼ご飯の時間だ。
今日は4階の入居者の入浴日なので、みな1階のホールに降りていた。
綿子さんもそこに移動することに。
一緒に1階まで降りて別れた。
別れ際には「ありがとのぉ~」と言っていたので少しホッとした。

家に戻る車内でハルちゃんとかつおさんが綿子さんのリハビリ室での様子を話してくれた。
2階のリハビリ室に行くと綿子さんはちょうど認知症のテスト中だったそうだ。
なのでしばらく声をかけずにそっと見ていたそうだ。
どうも長谷川式のテストだったようだ。
綿子さんはかなり苦戦していたそうだ。
かつおさんは以前も同じテストを受ける綿子さんを見たことがあるが、その時に比べ、格段に答えられなくなっていたそうだ。
やっぱりか。
ハルちゃんから見ても綿子さんの顔つきは覇気がなく、うつろな感じがしたそうだ。
ようやくテストが終わったので近寄って「ばあちゃん、退院おめでとう!」と声をかけたそうだ。
そしてゆうくんを見た途端、パッと顔つきが変わったそうだ。
いきなりしゃんとして以前のような顔になったそうだ。
やはりゆうくんが特効薬なのね。
ゆうくんと手をつないで散歩することを目標にリハビリを頑張ってほしい。

テストの後は平行バーを使ってどの程度歩けるかなどを確認していたそうだ。
それを見てかつおさんはやはり一人で歩けるようになるにはまだまだ時間がかかりそうだと思ったそうだ。
時間がかかってもまた歩けるようになるまで頑張ってほしいものだ。
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