かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:リハビリ野郎

この度、茂造さんちにインターネットを引きました。
茂&綿はパソコンもスマホも持っていないのでネットは必要ないんだけれど色々考えネットを引くことにしました。

インターネットを引く一番の理由は見守りカメラを設置したいという事。
昼間、怪しい訪問販売が来たり、訳の分からない営業の電話がかかってきても見守りカメラがあれば事情というか状況が分かるから。そうでないと何かおかしいぞと思って茂造さんや綿子さんに聞いてもさっぱり事情が分からない。とにかく昔から説明が下手だし、今は痴呆もあって言う事がコロコロ変わって状況を把握できなくて困るのだ。
一番最初に見守りカメラが欲しいと思ったのはリハビリ野郎が米を取りにやってきた時だ。

その時のお話はこちら↓




いったい電話でどんなやり取りをしているのやら。
納屋で二人きりで何をしているのやら。
米だけでなく現金も渡してるんじゃないのか?
本当にもどかしい思いをした。
その場限りの存在

その後も瓦の葺き替えをすると言い出したり、
フネさんの着物を買い取り業者に売ると言い出したりと何かとセールスの電話に丸め込まれやすい。
どちらも寸前で異変に気付いて阻止出来たからよかったものの気付かなかったらヤバかった。
世の中にはホント悪い人が大勢いるのね。
高齢者を巧みに騙して商売するじゃない!!
インターネットが開通したので早く見守りカメラを設置しなくては!


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かつおさんの話には続きがあった。
それによると

デイサービスの見学から戻ると、綿子さんがみどり整形に連れて行けと言い出したそうだ。

「何しに行くんや?」

綿「薬もらうんや」

「薬やったらまだたくさんあるし、その薬は佐藤病院でもらわな」

佐藤病院が元々の主治医で、いつもはそこで高血圧や糖尿病等の薬を出してもらっていた。

綿子さんは仕方なく本当の目的を言った。

綿「リハビリの先生に米渡すんや」

「そんなん渡さんでええ!
  渡す方もおかしいし、もらう方もおかしいわ」

綿「行くんじゃ!」

「行かんでええ!」

すると綿子さんが豹変した。

綿「行く言うたら行くんじゃーー!!」

長生きの代償

まるで小さい子供がおもちゃを買ってくれと駄々をこねる様に両手を振り回しながら叫んだそうだ。
かつおさんは「あかん、これ普通の人でないわ」と絶望したそうだ。
手がつけられないので仕方なくみどり整形に向かった。

病院に着き、取りあえず米は車内に置いたままリハビリ野郎のいるリハビリ室へ行ったそうだ。
綿子さんはリハビリ野郎の顔を見るなり

綿「入院中はほんまに世話になったなぁ。ありがとなぁ~~」

と涙を流したそうだ。
かつおさんはドン引きである。
これが本当に自分の母親なのか?
かなりショックを受けたらしい。
小さな世界

で、結局、米を持ってきたと伝えたが、病院内では受け取りづらいのか、夕方、仕事帰りに家まで取りに行くからということになったそうだ。
そして夕方、きっちり取りに来た。

やっぱりありえねぇ!!!
この2人!!


それにしても老いとは本当に恐ろしい。
綿子さんの名誉のためにも言うが、こんな人では無かった。
優しくて、忍耐強くて、分別のある、周りに気配りのできる人だった。

今は自分のやりたいことに正直で、それが良いことか悪いことかの判断ができない。
特にかつおさんの気持ちを思いやることができない。
老いとは残酷だ...


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前回までのお話はこちら


綿子さんが食パンを冷凍庫に入れている時、電話が鳴った。
綿子さんちの冷凍庫はいつから入っていたのか分からない冷凍焼けした食材が大量に入っていて、いつもパンパンだ。そこに食パンを2袋入れようと格闘していたので手が離せない。

綿「かつお、電話に出てくれ」

「はい、もしもし、茂造家です」

相手「ーーーーーー」

「ばあさん、Bさんからやで」

綿「Bさん??」

誰か分からないといった顔をしているがわたしはすぐピンときた。
みどり整形のリハビリ野郎だ!!

いったい何?
退院直後やで!?


自宅に帰っている場合ではない。
二人の電話のやり取りを見届けなくては!


綿「あーBさんな。世話になったなぁ。
また米を渡したいんやけど、今ついとるのが(精米しているのが)ないきん、近いうちについてくるわ。それから取りに来てくれるんな。
用意できたら電話するわ。よかったら連絡先教えてくれんやろか?」

げっ!また米か!

綿子さんはメモとペンを探している。

綿「あー、あったあった。
ほんだら言うてくれるかな。
ゼロ、キュー、ゼロ
えーなに?シチいやシーいや違う?よー分からんわー
ちょっとかつお代わりに聞いて」

いきなり受話器を差し出されたかつおさん。
仕方なく電話に出た。

「もしもし、ニー、キュー、ーーーーーーはい、はい」
馬糞との電話

番号を書き留めた。

綿「もしもし、そしたら米ついてきたらこの番号にかけるわな。ほな」

電話が切れた。

「それ、どないするん。米つきに行くいうて誰が行くんや。
それになんで米渡すんや」

綿「いやのぉ入院中によーしてくれたきに」

「それは仕事やが。それになんで電話かけてくるんや」

綿「それはわたしがかけてくれって言うたからや」

「おかしいと思うわ」

綿「えーやないか。もう毎日、毎日・・・・」

「それで誰が米つきに行くんや?」

綿「じいさんと一緒に明日にでもどこかに行こうと思う」

「ハァ!行けるわけないやろ。それにおかしいわそんなん貰いに来るんやか」

綿「貰いに来るんはわたしが言うたからや」

「いや、それは向こうは断らないかんのや」

綿「いや、はじめは断られたんや」

「それが普通!」

綿「だけど、そなん言わんと世話になったんやきん言うて取りに来るように頼んだんや」

「世話は仕事や!」

綿「仕事は知っとるわ。ほんだけどもう取りに来てくれって言うとんやからかまんやないか」

「そんないらんでええこと言うたら向こうも困ると思うで」

綿「もう、ほんまに!ほっといてくれ」

「そんなんおかしいわ。みんなおかしい言いよるわ」

綿「誰が?」

「そういう仕事しよる人に聞いたって、誰に聞いたっておかしい言うとるわ」

もの凄い押し問答が延々続いたが綿子さんは意見を曲げなかった。

またあのリハビリ野郎がやって来るのか。
気が重いなぁ......。


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前回までのお話しはこちら



とにかく驚いた。
まさか米をやると言われて本当に家まで取りに来るなんて。
驚愕の出来事だった。

それから半月後
またあのリハビリ野郎が現れた。

何事??

また二人で納屋で密会している。

イヤイヤイヤイヤ!何?何?

かつおさんがたまらず声をかけに行った。

「先生、どないされたんですか?」

リハビリ野郎は悪びれもせずに来た理由を説明したそうな。

それによると
ちっとも安静にせずに動き回っていた綿子さんは痛みが増し今週初めに病院に行っていたそうだ。
そして今日のリハビリの予約を入れていたそうだ。
しかし病院に来なかった(綿子さんはすっかり忘れていた)ので家に様子を見に来たんだそうだ。

はあ?

そんな理由で家にまで来る?

しかも勤務時間外やで。
それに独居老人でないことはわかっとるやろ。

どう考えても親切心だけとは思えへん。

ありえんわーーー。

結局その日は畑でとれた取り遅れのカボチャを持って帰って行った。

綿子さんに勧められた時、全く遠慮しないでありがとうと受け取っていた。

もらい慣れてんのか?
くそまずカボチャ


けど後日、かつおさんが綿子さんに頼まれてスーパーに連れて行っていた時、綿子さんがカボチャを買っていたそうだ。

「カボチャいっぱい納屋にあるやん。」

綿「あれ全然美味しない。」

リハビリ野郎、ゴミをもらって帰ったという事だ。

ウッシッシ



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