かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:世話ない

ひき続き7日のこと

エレベーターで2階へ降りる。
さあ、今日は大丈夫かな?
前回は睡魔に負けてしまってあまり喜んでもらえなかったが今日はどうだろう?

茂造さんは今日もデイルームのいつもの席に座っていた。
とりあえず声をかけた。

「茂造さん、こんにちは。ひ孫が来たで!」

「えっ⁉ゆうきか!」

今日は反応がいい!
大丈夫のようだ。

「ちゃんと名前覚えとるやん!凄いなぁ」

ス「茂造さんひ孫ちゃん抱くんやって楽しみにしとったやんな」

「いやいや、落としたらいかん」

そんな会話をしていたら向かいの席のおばあさんや周りの席にいた人たちも寄ってきた。
みんなゆうくんを見て口々に可愛いなぁ~と言ってくれる。
数くんが向かいの席のおばあさんの腕にそっとゆうくんを渡した。
スタッフさんが後ろからフォローしてくれている。
おばあさんは満面の笑みでゆうくんを抱いた。
やっぱり赤ちゃんは偉大だ!
時々アルバムも見てくれているらしい

「さあ、じいさん、部屋へ行こう」

またいつものように茂造さんを部屋に誘導した。
そして持参したスイカを渡すと

「おお!スイカか!美味そうや!」

夢中で食べ、あっという間になくなった。
タッパーに溜まっていたスイカの汁もキレイに飲みほした。

「美味かった!」

その後、ゆうくんを抱いたり手を握って振ってみたりしてちょっと触れ合ったら満足して席に戻った。

「今日は生まれたとこには帰れんのやろが」

「そうや」

これであっさり引き下がる。
やっぱり茂造さんの相手は世話ない。


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昨日の続き

茂造さんをベッドに座らせおやつを渡そうとしていたら茂造さんがスッと横に寄った。

「お前も座りな」

気遣ってくれたのだ。
ちょっと感動した。

「じいさん、ほら、これ食べな」

おやつを差し出すと

「おぉ~美味そうやのぉ~」

パクリとかみつき「美味いのぉ~!」と言った。
「これは美味い!」ご機嫌だ。

「もう一ついるか?」

「おぉ、くれ!これはええ!」

とても美味しそうに食べているがよだれがボタボタ落ちている。
急いでタンスからタオルを取り出し渡した。

「おぉ~これはええタオルや!ありがとのぉ」

何でも最高に褒めるじゃん!
こういうところがスタッフさん達にも人気の秘訣なのだろう。
幸せ茂造の一生

おやつを食べ終わり落ち着いたので話題はゆうくんの写真へ。
今日もポケットにミニアルバムが入っていた。
茂造さんはそれを取り出し可愛いのぉと眺めていた。

「じいさんに似とるやろが(笑)」

「おう!わしに似とる!」

相変わらずだ。

そして

「今日はわしが生まれたとこには帰れんのやろ?」

「そうや」

「また今度な。茂造さん、おやつ食べたらのどが渇いたやろ?もうお茶の時間やから席に戻ろうか」

「そやの」

こうしてまたさっきの席まで戻ったのだった。
ちゃんと座布団を持って。
なんてスムーズ。
本当に茂造さんの相手は世話ない。

「そしたらまた来るからな」

「へぇ。ありがとう」

またちょこちょこおやつを持って面会に行こうと思う。
家に帰るのはもうちょっと待ってね茂造さん。


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