かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:介護保険

6月8日 土曜日

今日の午前中、かつおさんはいぶきの森へ出かけて行った。
茂造さんの介護保険の新しい保険証が届いたので事務員さんに見せるためだ。
土曜日の午前中なら事務員さんがいるので見せに行くのはそこしかない。
それと茂造さんにアルバムを届ける&綿子さんにも先日の写真を届けるという用事があった。

受付で事務員さんに保険証を見せ、近くにいたスタッフさんにアルバム&写真をことづけてさっさと帰る予定だったのだが、運悪く綿子さんに気付かれてしまったそうだ。
ちょうど入浴日なので1階のホールにいたのだ。
衝立があるのでお互い見えづらいのだが、見つかってしまったのだった。
そそくさと帰ろうとしているとスタッフさんに呼び止められ「綿子さんが会いたいとおっしゃっています」と伝えられたそうだ。
かつおさんは仕方なく面会したそうだ。
目ざとさは衰えず

綿子さんは開口一番「私、いつ家に戻ったらええかのぉ?」と言ったそうだ。
このところこればっかりだ。
面会するといつもこのセリフが出てくる。
先日家に連れて帰っていた時にも同じことを言っていた。
そのたびにかつおさんが「家に帰ったら一人きりやぞ。一人でやっていけるんか?無理やろが」と言うのだ。
すると綿子さんは「そやのぉ」と言うのだ。
これが毎回のお約束のように繰り返されている。
けれどたまに綿子さんが「お前の世話になるわ」ということがある。
それを聞くとかつおさんは「そんなん無理や!わし出張でおらんからの!」と興奮する。
かつおさんは未だに家に居ても綿子さんの足音が聞こえた気がしてドキッとすることがよくあるそうだ。
とにかくストレスだったのだろう。
綿子さんが家に戻ったらと考えるだけで血圧が上がるようだ。
綿子さんも家に帰るのは無理だと半分は分かっているようで、どうしても連れて帰ってくれとは言わないが、顔を合わすたびに「いつ帰ったらええかのぉ?」と言われると地味にストレスになる。
なので会うのを避けてしまう。
負のループなのだ。
なので今日も会わずにさっさと帰ろうと思っていたのに目ざとく見つけやがってとブツブツぼやいていた。
かつおさんもいちいち真に受けないでサラッと交わしてほしいものだ。


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ひき続き13日のこと

梅ちゃんご夫婦と話に花を咲かせていると、手すりのレンタル業者が回収にやって来た。
実はレンタルしている手すりは返却しなければならないのだ。
介護保険を利用して自己負担1割の利用料で使っていたのだが、これは居宅で介護を必要とする人のためのサービスなので、要介護者が入所したら介護保険が使えないそうだ。
今までは玄関先の段があるところ、勝手口の上り口、リビングのの上り口、綿子さんのベッドの横、それとトイレで計5台を借りていたのだが、月々の使用料は1000円ちょっとだった。
介護保険が使えないと1万円以上するという事だ。
本当に介護保険ってありがたい。

綿子さんが1月に入所した時、ケアマネの川上さんから「お二人とも入所したのでレンタルの手すりは返却しなければいけません。じきにレンタル業者からから連絡が入ると思います」と聞いていた。
しかし待てど暮らせど業者から連絡は無かった。
これらの手すりはわたし達にとっても結構便利だったので、こちらからわざわざ連絡を取ることは無く放置していた。
が、とうとう先日13日の土曜日に回収に行きますと連絡が入ったのだった。

回収にやって来たのはわりと若い男性一人だった。
えっ?一人だけ?
というのもレンタルしていた手すりは据え置き型の物がほとんどで、柱や壁にビスで固定するようなものではなかった。
据え置き型の手すりはそこに全体重がかかっても倒れないようにかなり重い台座が付いていた。
これらを一人で運ぶのか?
業者さんはなるべく分解して運びやすくはしていたが、台座は分解できない。
なかなか大変そうだった。
手伝ってあげたいがこちらも来客中(梅ちゃんご夫婦)なので無理だ。
業者さんは黙々と作業をしていたが結構時間がかかっていた。

11時半を過ぎ、梅ちゃんご夫婦が帰り支度を始めた。
まだ作業は終わってなかったが、来た時にはあった手すりが外されていて、リビングから靴をはいて土間に降りるのにちょっと困った。
IMG_4794
やっぱりここに手すりがあった方がいいよね。
棒が一本、あるのとないのでは大きく違う。
業者さんもあと30分遅く来てくれていたらちょうどよかったんだけどなぁ。

それにしても困ったなぁ。
ここになにか代わりになるものを設置しないと茂&綿が一時帰宅した時に困るよな。
梅ちゃんの様子を見てつくづく実感した。
業者さんに「これ、買い取るとしたら結構するの?」と尋ねてみたら「そうですね~」といった返事で、「いくらです」といった回答ではなかった。
どうも中古品を販売するといったことはしていないようだ。
こんな事ならレンタルせずに住宅改修工事をした方が良かったんじゃないだろうか?
枠は余っていたのに。
けど今更言っても遅い。
いぶきの森の外出許可が出るまでになんとかしなくては。

↓レンタルしていたものたち
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※この手すりが一番重い!




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昨日の続き

梅ちゃんが御手洗いから戻って来た。
「ここの家は手すりがいっぱいあってええわあ」と言った。

茂造家には手すりをかなり設置している。
部屋の入り口に段差がある所やトイレやお風呂、それから勝手口の上り口にもある。
介護保険の住宅改修を利用して設置したものと、レンタルで借りているものとがある。
(レンタルについてはちょうど明日の記事で書こううと思っているのでそちらをご覧ください)
介護保険を使って手すりを設置したり、段差解消工事をすると20万円まで補助が受けられる。
1割は自己負担となる。
手すりを設置する程度なら20万あればかなり設置できる。
二人合わせれば40万の枠があるから色々出来る。
なのでここぞとばかりに梅ちゃんとおじさんにおすすめした。
「手すりがあったら便利やし安心やで」
「介護保険を使ったら20万円分の工事が自己負担1割やから2万円で出来るんやで」
「要介護でなくて要支援でも住宅改修は使えるんやで」
「そのためにはまずは介護認定を受けてケアマネに相談するのがええで」
かつおさんと二人でむっちゃプッシュした。

やはり介護認定を受けることにハードルがある。
たいていの人は「まだそこまでではないし」と言って認定を受けようとしない。
けれど急に介護が必要になった時、急ぐ間に合わない。
以前実家の父も急に背中が痛いと言い出し、整形外科を受診したら骨折が見つかったことがあった。
特にぶつけた覚えもなく、なぜ折れたのかは不明だったのだが、とにかく歩くのもままならず、しばらく自宅のベッドでほとんど寝たままの生活をしていた。
寝室からトイレまでが遠いので急きょポータブルトイレを買ったのだった。
これも介護認定を受けていたら安く買えていたし、レンタルする方法だってあったのに。
やはりある程度の年齢になったら、または足腰に不安が出てきたら、とりあえず介護認定を受けておくといいと思う。
「介護保険を使ったら安く手すりがつけられるから」というのは介護認定を受けさせる絶好の理由だ。
そしてケアマネジャーとつながっておくと色々なサポートが入りやすくなるだろう。
今はおじさんがしっかりしているからいいが、一人で介護は大変だし、サポートを受けられる状況を作っておくほうがいいだろう。
是非とも介護認定を受けて欲しいものだ。
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3月11日土曜日

今日はかつおさんは仕事に行った。
このところかなり休みを取ったのでみんなに迷惑をかけている。
今、仕事も忙しい時期らしい。
なので少しでもカバーしようと休日出勤したのだ。
茂造さんが入所したのでやっと仕事にも打ち込めるのだ。

仕事に行ったかつおさんに代わり、わたしが病院等を回った。
まずさくら苑に綿子さんの先月の利用料を支払いに行った。
その後、いぶきの森へ綿子さんの先月のショートステイの利用料の支払い&茂造さんのストーマ袋を届けに行った。
そしてみどり整形に綿子さんの着替えを届け、洗濯物を回収してきた。
なにげに忙しい。

そしていつものように実家へ行き、両親を連れて買い物に行った。
父も母も普段は家の中で歩く程度でほとんど運動をしない。
母はまだ家事をしたり、庭の花の手入れをするので多少は動くが、父はほとんど座ったままだ。
週に1回だが、買い物に連れて行って歩かせているのだ。

そして両親にも茂造さんが入所したことを伝えた。
ここ最近の状況も伝えていたので、入所の申し込みをしたことは知っていた。
が、あまりの早さに驚いていた。
母が「でもちょっと可哀そうやなぁ」と言った。
「まあな。でも家でみるんやったら仕事を辞めな無理や」
母「昔はみんなそうしよったんやけどなぁ」
「昔は介護保険も無かったしな」

わたしの実家では昔、父の母、わたしの祖母が寝たきりになり、父と母がずっと世話をしていた。
デイサービスなども無い時代で、週に1回、父と母が祖母を担いで風呂に入れていた。
オムツをしていたので母は近所でパートの仕事をし、昼は家に戻り、オムツを替えたり昼ご飯を食べさせたりしていた。
最後にはボケて這いながら徘徊したため、仕事はやめなければならなくなった。
そうやって介護をしていた。
その頃はそれが当たり前だった。
やはり介護のしんどさも分かっているが、一抹の寂しさも感じるのだろう。
これくらいしてもらわなきゃ

「でも、今は仕事をやめんでもええように介護保険があるし、そういう施設やサービスがあるんやん」

母「かつおくんもよく頑張ったなぁ」

「お父さんもずっと家に居りたかったら、しっかり頭と足を鍛えときなよ。ボケてシッコの始末が出来んようになったり、動けんようになったら施設に入らないかんようになるんやで」

父「頑張るわ」

ほんと、わたしが定年になるまでは頑張ってくださいよ。


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今回の受診では、先生のお礼状にも書いてあったが血液検査や長谷川式テストを行ったそうだ。
長谷川式テストというのは認知症をスクリーニングするための簡易的な認知機能検査なのだそうだ。

看護師さんから「準備をしますので少しお待ちくださいね」と告げられ廊下で待っていると綿子さんが
「今日は8日かのぉ?」
と言ったそうだ。
テストでこういう質問をされるという事は分かっているようだ。

「そうや、今日は8日や。そんなんは分かるんやのぉ」

と言いながらふと前を見ると大きな日めくりカレンダーが壁に掛かっていたそうだ。

「おかん、これ見て言うたんか?」

綿「そうや」

なんでこんなところにカレンダー掛けとるんや。
今、ここで覚えてしもたやん。
とかつおさんは思ったそうだ。

そして数分後、部屋に呼ばれテストが始まった。

看「今日は何日ですか?」

綿「え~と、7日かなぁ」

後ろで見守っていたかつおさんは思わず小さなガッツポーズをしたそうだ。
そして

「さっき8日って言うとったやん」

わざと突っ込んだそうだ。
あほだ

「廊下のカレンダー見て今日は8日やのぉって確認してたんです」

看護師さんにしっかりと伝えたそうだ。

看「緊張してるんですかねぇ」

看護師さんもそう言うしかないよね。

主治医の意見書の方はなんとか上手くいきそうだ。
次は調査員の聞き取り調査だ。
これもなんとか上手くいきますように。



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