そして2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんはデイルームの指定席にいた。
部屋は替わったが、デイルームの席は替わらないようだ。

以前まで茂造さんが使っていた部屋には介護度の高そうな方が2名入っていた。
ベッドの周りに色んな機械が置いてあるし、でかい車イスが置いてあるので分かる。
茂造さんよりこの部屋にふさわしいだろう。
部屋を替わったのも納得だ。

「茂造さん、こんにちは!ええもん持って来たから部屋に行こう」

「えっ?トイレ行くんか?」

「違う、違う部屋に行くんや」

「トイレやの」

「違うってば」

やはりスタッフと間違えてるよね。
デイルームには人が大勢いるのでそこでおやつを出すことは出来ない。
やはり見えないところで渡さないと。
なので部屋に移動しないといけないのだが、今度の部屋は長い廊下のちょうど真ん中あたりなので結構歩かないといけない。
ま、茂造さんにとってはいい事なんじゃないかなと思う。
少しは歩いて運動しないとね。

部屋に着き、柿を渡すと「美味いのぉ~」と喜んで食べた。
そしてまた「家に帰らしてくれるんか?」と言い出した。

「それは先生に聞いてみんと分からんわ」

「帰れんのか?」

「分からんわ」

「ほうか」

今日も帰りたいモードになっているようだが、かつおさんがいないから声を張り上げて「帰るんや!」と言う事はなかった。
よく知らない人が相手で遠慮しているんだろうと思う。
わたしとしてはラッキーだ。
そして「ほなわし寝るわ」と言い出したので「そしたら帰るわ」とそそくさと帰ったのだった。
よしこれで今日の任務は完了だ。
やれやれ。
ブログアイコン


↓ポチッと押して頂けると喜びます\(^^)/
にほんブログ村 介護ブログへ
にほんブログ村