かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:仏壇のお参り

8月13日 水曜日

今日からわたしもかつおさんもお盆休みだ。
休みと言ってもゆっくりはできない。
明日、14日には久々に茂造さんと綿子さんを家に連れて帰る予定なのだ。

で、今日は梅ちゃん一家が仏壇のお参りにやってきた。
昨日、電話で「明日、伺いたいんや」と連絡があった。
「明後日なら二人が戻ってくるで」と伝えたが、「明後日は用があるので、明日伺わせてもらうわ」との事だった。

今日はハルちゃんとゆうくんも遊びに来て賑やかになった。
梅ちゃんは耳が遠くなったせいかやはり老化が目立つ。
けど旦那さんの松男さんは88歳だがとてもお元気で頭もしっかりしていた。
ゆうくんの誕生日を覚えているのでびっくりした。
梅ちゃんが「大きんなったなぁ。もう何歳な?」とゆうくんを見ながら言ったので
ハルちゃんが「1才3カ月や」と答えた。
すると松男さんが「4月24日が誕生日や」と言うではないか!
ホントビックリだ。
甥っ子(かつおさん)の孫の誕生日まで覚えているなんて。
なんという記憶力なんだ。
ほんと高齢者は年齢でくくってはいけない。
衰えは人によるなと実感したのだった。
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そうこうしていると庭に車が入って来る音が聞こえた。
茂造さんが到着したようだ。
わたしは急いで車まで迎えに行った。
その時の綿子さんの様子についてあとでハルちゃんから聞いたのだが、わたしが「あっ、茂造さんが帰って来たようや」と部屋を出た途端、スクっと立ち、サーっと台所へ行ってしまったそうだ。
やれやれ。

一方、茂造さんは車から降り、玄関へ向かいながら
「これは覚えとる!この扉も覚えとる!」
なんだがテストをしているようだ。
転ぶといけないので腕を取って寄り添っているのだが、本当にとても痩せていてガリガリだ。
けれど声は大きく張りがあって元気そのもの。
ずーーーーっと喋っている。
とりあえず綿子さんと同様、手すりを付けたリビングの上り口から部屋に上がってもらい、ソファに座って一休みだ。
これだけ歩くだけでも大変そうだ。
しかしすぐに「お~この部屋は覚えとる!」
そしてまた周りの人を見て「あんた誰かな?」と点呼を繰り返す。

「かつおや」

「ほうか、かつおか。あんたは誰な?」

「かつおの嫁や」

「名は何いうんな?」

「好子や」

「好子さんな。あ~思い出した。好子さんな。あんた誰かな?」

「かつおや」

無限ループだ。

そして「ちょっと仏壇参るわ」と言い出した。
色々忘れても仏壇をお参りすることは忘れない。
やっぱり信心深いんだなぁと感心する。
こういった姿を見ると以前茂造さんが独り言でつぶやいていた言葉を思い出す。
※その時の言葉は下のリンク参照

それにまだ元気で自転車に乗っていた頃はほぼ毎日お寺にお参りに行っていたっけ。
茂造さんにとって先祖や神仏を大事にするという事はとても重要な事なのだろう。

仏壇を参った後、またリビングに戻りソファーに腰かけ一息ついた。
そしてまた「あんた誰な?」と点呼が始まった。
すると賑やかなリビングが気になったのか綿子さんが寄ってきた。
茂造さんが綿子さんを指さして「これは誰な?」と言った。

「綿子さんやで」

「綿子?」

「茂造さんの奥さんやん」

「おお!綿子か!わしの嫁や」

「思い出した?」

「おお、そうや綿子や」

綿子さんは驚いたような複雑そうな顔をしていた。
そしてまた茂造さんはかつおさんに向かって

「お前は秀夫やろ?」

「違うわ!かつおや!」

「ほうか。これは誰な?」

「好子やで」

「これは誰な?」

「綿子さんやがな」

「おお、そうやった」

綿子さんはますます複雑そうな顔になっていった。

よく考えると茂造さんが昨年3月にいぶきの森に入所して以来、綿子さんは面会にもいかず、ほとんど茂造さんには会ってなかった。
その前の2月に綿子さんが入院してしまってからほぼ会っていない。
昨年10月末と12月の初めに茂造さんを家に連れて帰って来た時に会った2回だけだ。
その時はまだ綿子さんのことをかろうじて覚えていたと思う。
その時だって綿子さんは茂造さんをなるべく避けるようにしていたので忘れられても仕方ないよなって思う。
綿子さんも茂造さんの現状を把握できてなかったのだろう。

茂造さんが居ないところで
「じいさん、あんな風になっとったんやのぉ…」とつぶやいていた。
自分の事を忘れてしまっていることに結構ショックを受けているように見えた。

「そうや、だからいぶきの森の中で会うてもばあさんのことや分からへんと思うぞ。4階まで押しかけてや来んわ!」

綿「・・・・」

ショックを受けている綿子さんに追い打ちをかけるかつおさんだった。
それはそれ、これはこれ


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4月13日 土曜日

今日は梅ちゃんご夫婦が仏壇をお参りしたいとやって来た。
お彼岸に来られるかな?と思っていたんだけど、来ることは無く連絡もなかったので、茂&綿が入所して家が留守だと分かっているので遠慮してくれたのかなと思っていたのだが違ったようだ。
実は正月早々、自動車事故に巻き込まれ、車が修理中だったため来れなかったんだそうだ。

梅ちゃんは免許を持っていないので車の運転をするのは旦那さんなのだが、そのおじさんも80代後半とかなり高齢だ。
けれど免許を返納すると生活に困るので昨年も免許を更新したそうだ。
一応、高齢者が免許の更新をするには高齢者講習を受けたり、認知機能検査を受け合格ししないといけないそうだがちゃんとクリアしたそうだ。
今回の事故というのも目の前で右折車と直進車が事故を起こし、はずみで事故車が自分の車に飛んできて当たったというものだった。
おじさんの過失は0(ゼロ)だ。
おじさんの車はかなり古く、部品の手配に時間がかかり、なかなか修理が終わらなかったそうだ。
その間、代車を貸してくれてはいたが、慣れない車で遠方に出かけるのは怖いから、お彼岸には来られなかったんだそうだ。
こうやって無茶はせず、自分でちゃんと判断ができているようなのでまあ安心な気もするが、何と言っても80代後半、そろそろ限界では?
色々話をしていると、先日、一旦停止の標識を見落として反則切符を切られたんだそうだ。
長年、無事故無違反の優良運転手だったのに、とても久しぶりに反則金を払ったと言っていた。
普段通らない道でうっかり標識を見落としてしまったそうだ。
運悪く後ろにパトカーがいて、即行で捕まってしまったそうだ。
いくら認知に問題が無くてもやはり状況判断とか反射神経とかは衰えてきているのだろう。
やはりそろそろ免許を返納した方がいいのでは?と思う。
しかし梅ちゃんちの近くにはスーパーもないしコンビニもないし路線バスも走ってないそうだ。
なので車に乗れなくなるとたちまち買い物に困る。
高齢者にとって買い物は生活に必要なだけでなく楽しみでもあるようで、なかなか諦められないのだろう。
本当に難しい問題だ。
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