かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:依存症

昨日の続き

人がせっかくやる気になっていたのに、かつおさんに「業者に頼もうで」と後ろ向きなことを言われ、すっかりやる気をなくしていたのだけど、やるしかなさそうだ。
いまいち気分が乗らないがとりあえず剪定を始めることにした。
今、2時過ぎだから、後、2時間弱は作業できるだろう。
納屋を抜けるといつも軒下にある綿子さんのシルバーカーが無かった。
出かけたみたいだ。
綿子さんはたいてい土曜日と日曜日の午後から1時間くらい散歩に行く。
でもいつもはシルバーカーを使わない。
なので今日は買い物に出かけたんだろうと推測した。
綿子さんちから一番近い店までは1.3㎞くらいある。
コンビニだ。
スーパーなら1.5㎞ある。
どちらに行くにせよ、往復2キロ以上は歩かないといけないのだ。
本当にお元気ですこと。
でも綿子さんが居ない方が作業がはかどるからちょうどいいや。

ブルーシートを広げ、どんどん切っていった。
かつおさんもたいしてセンスが必要ない部分を切っていった。
途中、かつおさんは水曜からの出張の準備をするため会社へ行ってくると抜けたのでわたし一人で作業をしていた。
明日の午前中に工具等を発送しなければならないそうで、今日、準備しないと間に合わないそうだ。
このところ出張多すぎやろ!
勘弁してほしい。

脚立に上り高い木の上の方を切っている時、向こうの方からザッザッ、ザッザッと大きな足音が聞こえてきた。
とても大きな音なのでまさか綿子さんじゃないだろうと思っていたが、その音の主は綿子さんだった。
びっくりした。
そして今4時前だ。
2時間近く、もしかするとそれ以上の時間、出かけていたようだ。
疲れて足を引きずっているから足音が大きいのだろうか?
庭に戻って来た綿子さんはわたしの姿を見つけ気まずそうにした。
金曜日に食料品を届けてもらったのに、買い物をしてきたのがバレたからだろう。
手には厚手の不透明な袋と小脇にバナナを抱えている。
バナナなんて金曜日に届けたばかりじゃないか。

綿「好子さん、切ってくれよんやな。ありがとなぁ」

「綿子さん、買い物に行っとったんな?バナナは一昨日持って行ったやん。あれで足りんのな?」

綿「いや、卵が欲しいてな。ゆで卵をしようと思うて卵を買いに行ったんや。ついでにバナナやリンゴも買うたんや」

「卵がいるんやったら言うてくれたら次、買うてくるのに。綿子さん、料理せんからそういう物は買うてきてないんやで。玉ねぎやってずっと冷蔵庫に入ったままやん。それにあまり食べんようにしよるって言うから果物とかも少なめにしとるのに、そうやって自分で買いに行けるんやったら、もう買うて来んでもええな!」

綿「いや、足りるんやけどあっても困らんと思うて」

「そしたら今度の金曜は買わんでええな!」

ムカついたのでつい口調がきつくなった。
こうやって調子に乗って歩いた後は、必ず腰が痛い!足が痛い!と言ってヨロヨロするくせに。
それに食べ物の管理が難しくなる。
もう自分で好きなものを好きなだけ買って、好き放題食べて、腐らせたらええがな!
わたしは知らんで。
勝手にせえ


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9月15日 金曜日

夕方6時過ぎ、綿子さんがやって来た。

綿「かつおはまだ戻らんのな?」

「まだやな。遅いみたいや。帰って来たら電気を見に行くように言うわ」

綿「そうな。いやそれより薬が無いんや」

「は?薬はカレンダーにして持って行っとるやろ?土曜日まではあるはずやで」

綿「寝る分の薬(眠剤のこと)がもう無いんや」

「それやったら自分の部屋にでも持って行っとるんやろ。ちゃんと1週間分持って行ったんやから、あるはずや。ように探してみて」

綿「いや、探したんや。探しても無いんや」

「そしたら2日分いっぺんに飲んだんやろ。そうやって飲んだらイカンから小袋に入れてカレンダーにしてあるのに、他の日のぶんを飲んだらイカンやん」

綿「まちごうて飲んだんやろか。でももう無いんや。あれが無かったら寝られんのや。寝れんかったらしんどうて、しんどうて」

仕方ない。

「しゃあないな。そしたら、これ」

ストックから一つ渡した。

「ちゃんとその曜日のとこのを飲むんやで。量は決められとるんやからな。ようけ飲んだら体に悪いんやからな」

綿「あ~良かった~。ほな、ありがとう」

聞いてるのか?
眠剤が手に入った途端、さっさと帰って行った。

あんなに眠剤がないと寝れないと言っているが、1週間分のお薬カレンダーを交換するとたいてい1、2回分は飲み忘れていて残っている。
飲まなくても寝れてるじゃん!!
きっと気持ちの問題なんだろう。


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※結構飲み残しがあるんです

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昨日の続き

パンが無いと言う綿子さん

「そんなことないやろ。冷凍庫に食パンがあるはずや」

と言って二人で出て行った。
そして帰って来たかつおさんによると冷凍庫に食パンが2枚あったそうだ。
なので明日の朝のパンはあるし明日は火曜日なので夕方買い物に連れて行くから大丈夫やという事だった。

でも土曜日も日曜日も菓子パン買っとったよな。
あれ全部食べてしまったのか?
茂造さんに食べられてしまったのか?
不思議に思った。

そして火曜日の夕方、会社から戻って着替えていると綿子さんがやって来た。
今回は買い物に行くことを忘れずに覚えていたようだ。

綿子さんを車に乗せ、いつものようにお惣菜が豊富なスーパーに向かった。

綿「良かったわー。好子さんが買い物に連れて行ってくれるきに。ほんま良かったー」

と繰り返している。

「次は土曜日やからな。3日分しっかり買うんやで」

くどいほど繰り返し伝える。

綿「パンはまだ3日分くらいあるからなー」

えっ!?

昨日パンが無いって言うとったやん!
やっぱりあったんやん。
本人は昨日のことはすっかり忘れているようだ。
言ってもムダだな。
深く追求するのも考えるのもやめよう。

スーパーに着き嬉しそうに店内を回る綿子さん。
30分くらいでレジへ。
ぼちぼち買い込んでいる。
が、相変わらずツッコミどころ満載だ。
ひじきの煮物を2パック←なぜ2パック?
トマト2個←土、日にも買っていた(5個以上冷蔵庫に入っているはず)
肉・魚無し
その他諸々...
まっええけど

そして帰りの車内で

「これで土曜日まで大丈夫やな?」

綿「たぶん大丈夫やろ。もし足りんかったら家にあるもん食べるし。わたしは漬け物だけでも大丈夫や」
ダウト

ウソつけ!!
そんな訳ないやん!!


だったら朝一でパン買うて来てくれって言いに来るなよ。


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