かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:写真

暫くすると茂造さんはスタッフさんにキレイに整えてもらい部屋に戻って来た。

「お~来てくれたんか」

久しぶりのハルちゃんやゆうくんを見てもいつもと変わらない反応だ。
時間の感覚もよく分からくなっているのかな?
けどゆうくんの名前だけはちゃんと覚えていた。
ハルちゃんやかつおさんの名前は分からないんだけどね。

茂造さんにも新しいゆうくんの写真を見せた。
アルバムに追加しようと思いベッドの手すりに取り付けたウォールポケットを見るとアルバムが無かった。
ひょっとしてと思い茂造さんのズボンのポケットを見るとアルバムが。
ちゃんと見てくれているようだ。
先日「ここに写真があるから見てな!」とウォールポケットからアルバムを出して見せた効果があったという事だ。
やっと覚えてくれたようだ。
けどやっぱりポケットがパンパンだ(笑)
だからウォールポケットを用意したんだけどなぁ。

「じいちゃん新しい写真持って来たで!」

「おお~」

1枚1枚じっくり見ている。
そして

「これどこや?畑か?」

「これは公園や」

「これはわしの家か?」

「そうや」

「お~やっぱり。見覚えがある!」

どうも場所が気になるようだ。
そしてまたも「温室は?」が始まりいつものループに突入していくのだった。
もうええって!!

一通り見たら「ん、ありがとう」と写真を返してきた。

「いやいや、これはじいちゃんのやで。アルバムに入れとくわな」

「ほんまか!ありがとうございます」

これでアルバムは5冊目に入った。
お願いだから見る分だけを取り出すようにして、あとはウォールポケットにしまっておいてください。
そうじゃないと5冊もポケットに突っ込んだらポケットに穴が開きそうだ。

その後おやつのカステラをこれまたとっても美味しそうに食べ、ゆうくんを見て喜び、楽しくひと時を過ごした。
そして今日は割とあっさり別れることができた。
いつもこうだといいのにな。
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綿子さんの相手はハルちゃんたちに任せて、わたしは今のうちにと4階へ着替えを片付けに行った。
ついでにアルバムを取ってきた。
今日持ってきた写真を追加するためだ。

1階に戻ると一通り説明が終わっていた。
が、綿子さんはまだ熱心に写真を見ていた。

「写真はいつでも見れるんやから、せっかく本物のゆうくんが来とるんやから写真見んとゆうくん見なよ」

綿「そやなぁ」

綿子さんから写真の束を受け取り、アルバムに追加していった。
かなりの量だ。
ちなみに茂造さんに渡しているアルバムは写真1枚分の大きさのもので何とかズボンのポケットに入るサイズ、綿子さんはポケット入れるわけではないし、基本部屋で見るのでもう少し大きく1ページに2枚入るサイズのもので厚さも結構あるものなのでかなりの写真が入る。
けれど今回の写真を追加したらパンパンになってしまった。
次は2冊目のアルバムを用意しないとね。

写真を入れ終わり「はい、どうぞ」と綿子さんに渡した。
綿子さんはびっくりしたような顔をしている。

綿「これ、くれるん?かまんの?」

さっきまでの会話は何だったんだ?
はじめっから「これどうぞ」って言うてあるやん。
茂造さんのもちゃんと用意しとるって言うたやん。
それでも自分にくれたとは思ってなかったのか?

「そやで。これは綿子さんにってハルちゃんが持って来てくれたんやで」

綿「うわ~~!嬉しいわ~~!ありがとなぁ」

やっと理解したのね。
ま、喜んでくれてなにより。
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4月5日 土曜日

今日は久しぶりにハルちゃんとゆうくんも一緒に4人で茂&綿の面会に行った。
ハルちゃんは一体いつぶりだろう?
本当に久しぶりだ。
ゆうくんも体調を崩したりしていたので1か月ぶりだ。

まずは1階ロビーで綿子さんと面会だ。
スタッフさんに綿子さんを呼んでもらう。
ハルちゃんやゆうくんも来ているのに気づくととても喜んだ。
やはりかつおさんとわたしだけが行くより断然嬉しそうだ。

綿「うわ~来てくれたんか~。ありがとなぁ~。また大きんなったなぁ」

ゆうくんを見てとびっきりの笑顔になる。

今日はなかなか来れなかったお詫びにとハルちゃんがゆうくんの写真をたくさん持って来ていた。

「はい、ばあちゃんこれどうぞ」

前回、写真を持って来てからずい分間があいていたので、結構懐かしい写真もあった。
まだお座りもおぼつかなくて転がっていたころの写真を見ると懐かしい。
ほんの数か月前なんだけど。

ハルちゃんが「これは〇〇に行った時の写真で、こっちは✕✕に行った時のや」と説明してあげていた。
綿子さんはとても嬉しそうだ。

綿「これじいさんに見せたら返してくれんようになるやろなぁ」

「いやいや、じいちゃんのはちゃんと用意してあるから大丈夫やで」

綿「えっ?そうなん」

そんなに驚く事か?
一応、二人分け隔てなくと心掛けているんだから。
綿子さんはまだニコイチの感覚なのかな?
けどそれはムリやん!
だって綿子さんが拒否ってるんだから。

それにしても最近よく綿子さんの口から茂造さんの名前が出てくる。
長い間会ってないから気になるようになったのかな?
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その後、綿子さんと別れ2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんは寝ていた。
どうしようか迷ったがせっかくおやつを持って来たことだしと起こすことにした。
そしてかつおさんとハルちゃんに茂造さんの相手を任せ、その間に4階の綿子さんの部屋へ着替えを片付けに行った。
ついでにエリクシールの写真を撮っておこう。
同じ化粧水でもさっぱりタイプとかしっとりタイプとかあったはず。
写真に撮っておけば間違わずに同じものを買って来れる。
ボトルを取り出して確認したらどれも3分の1程度残っていた。
まだあるやん!
これだったら急いで買いに行かなくて良さそうだ。

それから引き出しの中や棚を確認しゴミを回収した。
使用後のマスク等がけっこう入っているのだ。
あと、大判のバスタオルも持って帰ることにした。
このタオル入所してから一度も洗ったことがない。
綿子さんに「これ一度洗濯してくるわ」と言うと「いや汚れてないからええわ」と断られ続けていた。
こっそり持って帰って洗ってしまおう。
案外気付かないかもだし。

用事を済ませ2階へ降り茂造さんの部屋に入るとなんだか不穏な空気だった。
茂造さんがまた「家に帰る!」とごねていた。
うわ~、やっぱり寝た子を起こすんじゃなかったー。
失敗したなぁ。
かつおさんとハルちゃんが必死でなだめたり、言い聞かせようとしていたがまるで効果なし。
二人の声は全然茂造さんに届かない。
結局茂造さんが落ち着くことは無く、逃げるように帰ったのだった。
スタッフさんごめんなさい。
後をよろしくお願いします。
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昨日の続き

そして次はいよいよ本日のメインイベント着物の番だ。

「綿子さん、ええもん持って来たで。見て!」

ジャーン!!

一つ身を広げて見せた。

「昨日、これをゆうくんに着せてお宮参りに行ってきたんや」

「氏子につけてきたわ」

「この着物見覚えない?」

綿子さんははて?と首を傾げた。

「これ多分典さんの着物やで」

綿「えっ?」

「昔、翔ちゃんがお宮参りに行く時に綿子さんがかつおのやって出してくれたものや。けど多分かつおさんのでなくて典さんのやろ」

綿「そやったんかな?」

「綿子さんの部屋の着物が入っとるタンスの中にあったんや。クリーニングしたらキレイになったわ」

綿「へえ~~。そうやったんかな~」

すっかり忘れているようだ。
典さんの着物と知ってもっと感激してくれるかと思ってたんだけど残念。
ま、いいか。

ハルちゃんが昨日撮ったお宮参りの写真を見せた。
写真と言ってもまだプリントしていないのでスマホの画面だ。

綿「うわ~。これまた貰える?」

「今度、焼いてくるわ。今日は間に合わんかったんや」

綿「嬉し~~~」

「綿子さんもゆうくん抱いてこの着物羽織って写真撮ろうで」

綿「ええ~~!!」

ベンチに座る綿子さんにゆうくんを抱いてもらい一つ身を羽織らせた。
綿子さんはとても幸せそうに笑った。
なかなかいい写真が撮れた。
歴史を感じる一枚だ。
とにかく綿子さんがとっても喜んでくれたのでなによりだ。
歴史感じるなあ

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