かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:凄い

そして次に茂造さんのもとへ。

茂造さんはベッドで横になっていた。

「茂造さん、こんにちは」

「来てくれたんな。これは誰な?」

「誰か分かる?」

「ゆうきかの?」

「正解!」

やるやん!茂造さん。
今日は結構しっかりしているようだ。

「じいさん、元気か?」

「あんた誰な?」

「誰か分かる?」

「かつおかの?」

「そうや。正解!」

凄いじゃん!
絶好調だ。
しかし「わし寝るわ~」と言って横になったままだ。

「お寿司持って来たんやけどなぁ」

「えっ?お寿司?ほな起きよか」

げんきんな(笑)
茂造さんはさっさと起き上がりベッドに腰かけた。

「はい、どうぞ。今日はお祭りなんやで」

「こりゃあ美味そうや!!」

人の話を聞いちゃあいない。
茂造さんに一つ身を見せたところでなんのこっちゃ分からないだろう。
なので一つ身の話はしなかった。

茂造さんは勢いよく食べ始めた。

「うわ~お寿司や~!こりゃぁええ!!」

食べながらもにぎやかだ。

「これはエビやないか!凄い!!」

親指の爪ほどの小さいエビに感動している。

「これは刺身や!凄い!!」

いえいえ、それはしめさばです。
刺身はNGですから。
茂造さんは「凄い!」を連発しながらパクパク食べた。
ゴマのように小さなニンジンまで残さずキレイに食べてしまった。

「うわ~美味かった~!良かった~!!」

こんなに喜んでくれると持って来た甲斐がある。
また持ってくるね。

あと気になった事が一つ。
茂造さんの隣のベッドが空になっていた。
転所したのかそれとも亡くなったのか。
今回の人とは一度も喋ったことがないし、いつも寝ている姿を見るばかりだったのだがなんか寂しい。
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8月22日 木曜日

今日もいぶきの森へ行き二人の洗濯物を回収した。
綿子さんはちょうど食事中でこちらに背を向けていたため気付かれなかった。
ラッキー!!
そそくさと部屋へ行き洗濯物を回収したのだった。
そして茂造さんの洗濯物もとっとと回収しエレベーターに乗った。
そうそう、茂造さんの洗濯物はこの間から綿子さん同様、部屋のタンスの上に置かれるようになった。
今までは相部屋の人が茂造さんのタンスの物を勝手に触るからという事で洗濯物は別の場所で保管してくれていて、わたしが取りに行くとスタッフさんが出してくれていたのだが、相方が替わったので他の人と同じようにタンスの上に置くことになったのだ。
この方がいちいちスタッフさんの手を煩わせないし、わたしも楽だ。
しかしなぜかタンスは今も壁を向いている。
これも直してもいいんじゃない?と思うがまだ確認できていない。
今度聞いてみようと思う。

一階に着きエレベーターを降りたところで黒田さんにバッタリ会った。

「こんにちわ~」

黒「あら、お疲れ様です~。いや~綿子さん本当にすごいわ~!!たいていの人は骨折したらそのまま寝たきりになるのに」

「何回骨折してもそのたびに復活するんですよ~。とにかく歩くんや!!って気持ちが強いんでしょうね」

黒「ホントに!」

「でも体は驚異的に復活するんですけど頭の方がねぇ。この1ヶ月で大分進んだような気が…」

黒「やっぱり1カ月近くも寝たからどうしても進んじゃいますよね。あの歳になったら1週間寝たら取り戻すのに1カ月はかかるって言いますから」

「えっ?戻ることってあるんですか?」

黒「多少は良くなることもありますよ」

「へぇ~」

黒「1カ月近く寝ていたから取り戻すには何倍もかかるでしょうね」

「でしょうね」

黒「あのまま寝たきりになった方が良かった?」

「えっ?」

う~ん難しい質問だ。

黒「ホントどっちがいいんでしょうねぇ。うちも同年代の親がいるから考えさせられるわ~」

本当、どっちがいいか結論は出ない。
成り行きにまかせるしかないなと思う。
それを淡々と受け止めるのみかな。
でも施設の人からしたらどっちが楽なんだろう


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そして9月の半ば退院してきた綿子さん。
退院直後から精力的に動き回り、スタスタ歩く綿子さんには驚いた。
きっと足腰が弱っているだろうと心配していたのだがそんな心配は全く無用だった。
カロリー計算された食事をして服薬もきっちりしたのでかえって元気に健康的になって帰って来たようだ。
しかし、限度というものがわかっていない。
動き回っては痛みが出て寝込み、リハビリに通い、また動き回る、そしてまた痛みが出て寝込むという負のループを繰り返した。
そして10月の下旬にみどり整形にリハビリに向かっている途中、自転車ごと水路にボテ込んでまたも入院したのだった。
このブログはここから始まった。
時系列に整理すると

R2年
10月初旬 自転車で転ぶ(この時に腰椎を骨折したと思われる)
11月半ば 腰椎骨折が判明し入院
R3年
2月半ば 退院
4月半ば 自転車で転んで顔面強打。右頬骨陥没骨折
5月初旬 頬骨陥没骨折の整復手術を受けるため1週間入院
6月半ば 新しく買ってきた自転車を試乗していて転倒。骨盤骨折により入院
9月半ば 退院
10月下旬 自転車ごと水路に転落。骨折は無かったが腰を強打し動けなかったので入院。
12月下旬 退院
R4
1月初旬 リハビリ野郎に会いたくて入院
1月末  退院
なんで寝たきりにならない?

文字におこして改めて見るとやっぱり凄い!
これだけケガをしたり入退院を繰り返す人も珍しいのでは?
今はデイサービスに行くようになったし自転車も乗れないように鍵をかけたのであまりケガをしなくなった。
このまま平和?な日々が続きますように。


※綿子さんのケガの遍歴はこちら









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