かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:処分

綿子さんはひとしきりゴゾゴゾしてやっと落ち着いた。
と思ったら、トイレに行ったきりなかなか戻ってこない。
また何か物色しているようだ。
ようやく戻ってきたと思ったら手には靴が。
この靴、トイレ横の勝手口の下駄箱の中に入っていたものだ。
綿子さんがまだこの家で暮らしていた時に履いていた物なんだが、埃をかぶって汚れているし、踵はかなりちびている。
入所してからは施設が勧める『あゆみシューズ』を購入して、それをはいているので、もうこの靴の出番はないだろう。
もう処分してもいいようなものだったけど、何でもかんでも処分するのは躊躇われたので下駄箱に入れたままにしていたのだった。

綿「これ綺麗やからあそこに持って行こうと思うんや」

えっ?どこが綺麗なん?
ムッチャくたびれてますけど?

「いやいや、それより今履いとる靴の方がええやん。あれは足に合わせて買ったやつやで。施設が勧めるものなんやで。あれムッチャ高いんやで。せっかく高い靴買ったんやから、それ履いた方がええがな」

綿「えっ?そんなに高いんな?」

「そうやで。あれ8000円くらいするんやで」

綿「そなにするんな!」

「そうや。だからこんな古い靴履かんと、ええ靴履いたらええがな」

綿「そやな」

なんとか阻止出来たようだ。
やはり高価な値段が決め手だね。
やれやれ。
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昨日の続き

そうそう今日は面会のついでに大量の紙オムツを持って行った。
木曜日に洗濯物の回収に来た時に「いぶきの森に不用品をお持ちください」というチラシを見つけ、大井さんから古いものでも構わないと聞いたので、綿子さんちにあった紙オムツ&パッドを根こそぎ持って行った。

綿子さんは入所する前、とにかくよく転んで骨折し、急きょ入院するという事を繰り返していたので使いかけの物が大量にあったのだ。
退院して持ち帰ったものは綿子さんが片付けるのでどこにあるのか分からず、とりあえず急ぐので新品を買って届けるという事を繰りかえした結果だ。
結局、真っ新のものが2袋、開封しているものが4袋程度、そしてかなり古い多分フネさんの時に使用していたであろうものが3袋ぐらいあった。
あと試供品のような一枚ずつパッケージされたものが10枚ほどあった。
これもたぶんフネさんの時のものだろう。
全部合わせると結構な量だ。

わたしとかつおさんで大掃除をした時に全部集めて押入れのタンスの上に詰め込んでいたのですぐに取り出せた。
取り出して見ると改めてこんなにあったのかと驚いた。
車のトランクがいっぱいになった(笑)
なのでいぶきの森では台車を借りてっそれに載せて運び込んだ。
スタッフさん達もあまりの量に驚いていたが、「たくさんありがとうございます」と皆さんお礼を言ってくれた。
いやいや、こんな使いかけのものを引き取っていただけてこちらこそありがたい。
ゴミで捨てるにもお金がかかるもの。

そしてこのオムツを運び出すとき車いすも見つけた。
やはりまだ捨ててなかった。
見た目は割ときれいなのだがタイヤが劣化している。
IMG_7249 IMG_7252
そりゃフネさんの時のものだもんね。
多分だけど。
こりゃダメかな?
そう思ったのでとりあえず写真を撮っていった。
スタッフさんに写真を見せ「こんな状態ですし、かなり古いものだと思いますが要りますか?」と尋ねてみた。
すると「とりあえず持って来てもらえませんか」との回答だった。
とにかく今、車いすが足りなくて困っているそうだ。
タイヤを交換したら使えそうだし、ダメでも部品取りとかできるので欲しいそうだ。
なるほどそういう手があったか。

家に戻り車いすを積んでもう一度いぶきの森へ持って行った。
またまた、みんなにお礼を言ってもらって恐縮だった。
もう一度言うが、うちには不用品で処分するにも費用が掛かるものだ。
喜んで使ってもらえたらこんなにいいことは無い。
茂造家もますます片付いたし、ホント良かった。
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昨日の続き

茂造家の玄関を開けみんなを招き入れた。
まだ出したままの雛人形はあるし、先日仏間の掃除をして引っ張り出した線香や古い仏具が乱雑に並んだままだ。
参ったなぁ。

「すいません、この間、そこの仏壇の横を掃除してたんですけど、どうやって処分したらいいのか分からない物がたくさん出てきまして、そこに置いたままになってるんです」

花「気にしないでね。連絡せずに来ちゃったからごめんなさいね。それよりずい分キレイになってますね」

花さんがこの家に来たのはフネさんの葬式以来だろう。
かつおさんとわたしが大掃除をする前の状態しか知らなかったはずだ。
その頃と比べればずい分スッキリしているはずだ。
そこは胸を張って言える。

「そうなんです。大分いろんな物を処分したんです。押入れの中は布団で埋まってたんですけど、古いし汚れも酷くて、それにもう使う事もないだろうから捨てたんですよ。軽トラで処分場へ運んだんですけど、何往復もしていたら処分場の人に「旅館でもしよったんな?」って尋ねられました(笑)」

 ※大掃除をした時の話はこちら
 
 
 
 
 
 
 

花「そうそう、以前は大勢がここに泊まってたからね。布団もたくさんあったでしょう」

娘①「わたしも子供の頃にここに泊まったよね。うわ~懐かしい~」

娘②「そうそう、全然変わってないよね。覚えてるわ」

娘③「この部屋だったよね」

みんな子どもの頃にここへ来て泊まった記憶が残っているようだ。
きっといい思い出なのだろう。

そして皆が交代で仏壇を参っている間にかつおさんに電話をかけた。

「もしもし」

「今、花さんと娘さんたちが来とんや。急いで帰ってきて」

「ええっ!!!いや、何も聞いて無いで?」

「アポなしで来たって言うとるわ」

「分かった。急いで帰るわ!」

しばらく仏壇のある座敷でおしゃべりしながらかつおさんの帰りを待った。
ちょうどいい機会だと思い花さんに尋ねてみた。

「おばさん、この間そこの仏壇の横を片付けてたら古い仏具が出てきたんですよ。もしかしてこの仏壇て一度買い替えてるんですかね?」

花「そうそう。お父さんが亡くなってその後お兄さんとお姉さんが新しくしてくれたのよ。以前はもっと小さくてかなり古かったから」

「やっぱりそうだったんですね」

花「たしかお姉さんの弟さんが紹介してくれたたところで買ったって言ってましたよ」

さすがこの家の娘だ。
よく知っている。

そんな話をしていたらかつおさんが帰って来た。
かなり飛ばしたようだ。
しばらくみんなで談笑し花さん達は帰って行った。

花さん達は今日こちらに着いたそうだ。
隣の町でホテルを取っているそうだ。
何時までこちらに滞在するのかは聞かなかった。
聞いてもどうしようも無いからだ。
実は明日から1泊2日で旅行に行くことになっていた。
そうじゃなければ一緒にいぶきの森へ面会に行くことだって提案できたのだが、タイミングが悪かった。
せっかく遠いところから来てくれたのに申し訳ない。
花さん出来れば次回からは連絡してから来てください。
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昨日の続き

綿子さんたちの実家ですっかり話し込んでしまった。
さあ、早く弟宅に向かわなくてはと思っていたらみぃちゃんが出てきたそうだ。
みぃちゃんはかつおさんの従妹だ。
しかも今、置かれている状況がかなり似ている。
お互い親と敷地内同居をしていて、両親とも痴呆症だ。
(寿々さんはそうと決まったわけではないが)
みぃちゃんもきっと苦労が絶えないんだろうと思う。

みぃちゃんともっともっと話をしたいが最初の目的の弟のお参りの約束の時間をとっくに過ぎてしまっていたのでそこそこで切り上げ出発したそうだ。

そして弟宅に向かう車内で情報通の麦さんに聞いた話によるとあきらさんちも納屋の断捨離をして8tトラックに10杯以上のゴミを処分したそうだ。
やはり農家の本家にはゴミが山積みになっているのね。
というか綿子さん兄弟はみんな貧乏性で物が捨てられない人が多いようだ。
それにしても本当にうちと状況が似ているじゃないか。


そしてもう一つ、かつおさんは麦さんから重大な話を聞いた。
なんと光三さんが施設に入所するのだそうだ。
しかも自分から入所を決めたそうだ。

「本当に義兄さんはしっかりしとるわ。人生設計をちゃんと考えとるんや」

かつおさんにとって光三さんは父の様な大事な存在だ。
父の茂造さんより頼りにして慕っていたと言っても過言ではない。
光三さんもかつおさんの事をとても可愛がってくれていた。

かつおさんは光三さんが近く入所すると聞いてかなりショックを受けていた。
血族とは思えぬ有能さ


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