かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:分からない

ようやく落ち着きおやつタイムとなった。
茂造さんのおやつも豆パンだ。
今日は相方が不在だったのでホッとした。
わたしが「良かった~」と言っているとハルちゃんが「どしたん?」と言うので先週、クレクレ言われて困ったことを話した。
すると先々週、ハルちゃんに面会を頼んでいた時にも相方が来て「美味そうやの!わしにもくれ!」を連発したそうだ。
この時は数くんが普段の経験を活かして上手くかわしてくれたそうだ。
さすが!
とにかく今日はいないから安心だ。

茂造さんに豆パンを見せると食べる前から「美味いのぉ!」だって(笑)
で、パクパクあっという間に食べてしまった。
パンを食べ終わると「あれはゆうきか?」と言い出した。

ハ「そやで」

ちゃんと分かってるじゃん。

茂「こんなに大きんなったんかぁ」

いやいや、先々週にも会ったでしょ。
その時と変わってないでしょ。
ま、名前が出てきて、ゆうきと認識出来てるだけでも大したもんだ。
もちろん他の3名に関しては誰だか分かっていない様子。
かつおさんもいないし、まるで知らない人ばかりなのだろう。
名前の確認作業は無かった。
帰り際も「気をつけて帰れよ」とあっさり。
家の者じゃないから連れて帰れとは言わないのだろう。
ちょっと淋しいけど面倒くさくなくて良かった。
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綿子さん、マズイということは感じているようで話題を変えようとする。
でも全く会話は弾まない。
で、終いに

綿「今からじいさんとこも行くんか?」

か「おう、行くわ。いつも行っとるわ。知っとるやろが。そうや、ばあさんも一緒に行くか?」

綿「いや、行かん。私が行ったら4階まで押しかけて来るようになったら困るが」

か「そんな事はないわ。ばあさん見たって誰か分からんし」

綿「そんなことないわ」

か「そんなことあるわ。こないだやって初め誰か分かってなかったやないか。わしの事やって分からんのに」

好「茂造さんが分かるのはゆうきだけやで」

か「おお、そうや。分かるんはゆうきだけやが」

綿「そんなにボケとんか?」

か「そうや」

綿「ホンマか?」

か「ほな行くか?行ってみたら分かるわ」

綿「ええわ」

結局会いたくないだけやろ。
そう言えばいいのに。
何でも茂造さんのせいにせんでええやん!
今日はイチイチむかつく。

それにこの会話何回目やねん。
茂造さんが自分の事を忘れているという事を受け入れたくないから忘れるんだろうか?

綿「はぁ~~~」

大きなため息をついた。
そして

綿「私が先かじいさんが先か分からんけど死んだら後はお前に頼むわの」

か「後ってなんや?何を頼むわなんや?」

綿「いや・・・」

か「ハッキリ言わな何のことか分からんが」

綿「・・・」

後は頼むってほんまに何をやねん。
今やって茂造さんのことも田んぼのことも地域のこともお墓のこともやっとるし。
他に何かあるん?
あかん、今日は何もかもむかつく。

か「ほな、じいさんとこに行くわ」

綿「ほうか」

今日はいつも通りヨロヨロ立てる。
こないだもこうしとけよ!!
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昨日の続き

その後またも綿子さんから茂造さんの話題が出た。

綿「じいさん元気か?この後行くんやろ?」

か「おう、そうや。どうや、ばあさんも一緒に行くか?」

綿「いいや、行かん!私がここにおるんが分かったら押しかけて来るようになるが」

だからそれは無いって!
顔を見ても誰か分からないのに。

好「だったらわたし達と一緒に面会に来たんやって事にしたらええやん。それならここに居るとは分からんやん」

綿「いや、ええわ」

か「どうせ会うても名前も分からんやろのぉ。じいさんはみんなの顔と名前が一致せんのや。わしやっていつも「秀夫」って言われるんや」

好「そうやで。分かるのはゆうきだけやんな」

綿「へえ~ゆうきは分かるんや」

か「そうや。けど他は全然分からんのや。わしはかつおやって教えて「おおかつおか!」って言うても、1分後にはまた「秀夫」って言われるし。それに同じ話ばっかりするんや」

か「わしはかつおやっ言うたら「秀夫はなにしよんや?」「秀夫はどこでおるんや?」「温室は?」つぶしたって言うたら「つぶしたんか!」それで「誰がつぶしたんや?」じいさんやって言うたら「お金にならんからのぉ」この繰り返しや」

好「そうそう。たいてい話すこと決まっとるよな」

綿「へぇ~」

綿子さんはニコニコ笑いながら聞いていた。

好「どう?一緒に行ってみようで」

もう一度誘ってみた。

綿「いや、ええわ」

キッパリ断られてしまった。
やはり会うのは抵抗があるようだ。
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ひき続き9月10日のこと

結局、きりのいいところまでやっていたら昼の1時過ぎまでかかってしまった。
まだ全部終わった訳ではない。
けどもう体力の限界だ。
のこを引いたり、重い土を掘ったり、力ずくでゴミを引っ張り出したりしたのでとても疲れた。
それに全身ドロドロだ。
シャワーを浴び、遅い昼食を食べてやっと一息ついた。

かつおさんは今日からまた出張だ。
夕方発つつもりだったが、疲れたのでもう出発したいと言い出した。
早くホテルについて休みたいらしい。
仕方ない。
いってらっしゃいと送り出した。

そして4時前、ウトウトしていたらまたも綿子さんがやって来た。
今日も昼寝は妨害された。

綿「かつお居るんな?」

好「出張に行ったで」

綿「ええっ!また出張な!」

好「そやで。帰って来るのは金曜日やな」

綿「そうな。困ったなぁ。いや、今、米を炊いとったんやけど、炊飯器が動かんのや。好子さん見てくれんやろか?」

好「炊飯器?」

マジか!
行くしかないパターンやん!

好「見に行くわ」

仕方なく綿子さんちに向かった。

台所に入り、炊飯器を見た。
炊飯ボタンが光っていてなんだか動いているようだ。
けど表示部分に『20』と数字が出ている。
綿子さんちの炊飯器は我が家のと同じものなのである程度分かるのだが、たしか炊飯中は炊き上がりまでの残り時間が出ていたはず。
『20』って何?
それに綿子さんは動いてないって言うとったよな。

好「これ動いとるみたいやけど、なんか表示がおかしいな」

綿「動いとる?ここら辺触ってもあんまり熱くないんや。おかしいやろ」

と言いながら炊飯器の蓋を両手で触っていた。
やっぱりよく分からない。

好「ちょっと蓋開けてみてもええ?」

綿「ええで」

蓋を開けようとしたが開かなかった。

綿「ほらな。蓋も開かんのや。壊れたんやろか?」

とりあえず取り消しボタンを押してみた。
炊飯ボタンが消えた。
そして蓋も開いた。
中には炊き上がる少し前っぽいご飯があった。
つまんで食べてみると少し硬いが芯もほぼない感じだった。
が少しべちゃべちゃしていた。
どうもちゃんと炊けていたのに動いてないと勘違いしただけのことのようだ。
そしてもうすぐ炊き上がるところだったのだと思う。

好「ちゃんと炊けとったみたいやで。このまま保温しといたらもうちょっと柔らかくなるかも知れんな。まあ食べれんことはなさそうや。食べにくかったらお茶づけにしたらええがな」

綿「えーっ!動いとったんな。なんでやろか?私ご飯炊くのも分からんようになってしもうたんやろか?ほんま、なんも出来んようになってきよる」

なんだかものすごーーく落ち込んでいた。

好「まあ、しゃあない、しゃあない。こういう事もあるわ」

適当に慰めて早々に帰って来たのだった。
ごめん。
今日は余裕がありません。
IMG_3976
※イラスト担当のハルちゃんが多忙のため、イラストが間に合いません。代わりに我が家のニャンコの写真をどうぞ。


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引き続き2月22日のこと

茂造さんちから戻り、遅い夕飯を食べた。
もう8時を回っている。
かつおさんには、なかなかハードな一日だっただろう。
しかしアドレナリンが出ているのか元気一杯、ご飯を食べながら今日あったことを次々と話してくれた。

か「みどり整形に行ったら、みんなが「久しぶりやなぁ」って言うんや。そら、あんなに入院しとったんやから覚えとるんやろな。1年、空いたんやけどな。
先ず、受付でも言われたし、様子を聞きに来た看護師さんにも言われたし、診察室で先生にも言われたわ。
それで入院することになったら、「もう慣れとるから分かっとるとは思うけど」って言いながら説明してくれたんや。
やっぱりみどり整形に連れて行って良かったわ」
そらあもう

好「ところでもう一度聞くけど、肋骨が折れただけでなんで歩けんの?オムツまでいるって言うとったけど肋骨が折れただけでそうなるん?」

か「そやろ。わしもそう思うんや。けどよう分からんのや。レントゲン撮っても明らかに折れとるところは写ってなかったんや。でも先生が言うには、見えんようなところで折れとるんやって。こんな年になったらようある事なんやって言うとったわ」

好「へぇ~」

か「ほんま、朝からベッドから起きれんって言うし、車に乗せるのに苦労したんや」

えっ⁉

今朝、多少は心配だったので見守りカメラを見たのだが、その時は台所の椅子に座ってパンをかじっていたではないか。
その後、歩いて部屋に移動してたじゃないか。
本当によく分からない。

けれどオムツは大嫌いなはずだ。
ひょっとすると1週間後には、退院するんだと言い出すかもしれない。
せっかく入院したんだからせめて1カ月は病院にいてほしい。

かつおさんはなんだか嬉しそうだ。

好「なんか喜んでない?」

か「当たり前や!しばらくはじいさんの世話だけで済むんやで」

しばらくはゆっくりできそうだ。
一人になった茂造さんが心配だが、一人ならかえってしっかりするかもしれない。
とりあえずしばらくはよく注意して見守ろう。


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