かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:勘違い

帰り際、いつものようにエレベーターの前までついてきた。
そしてその奥の窓際に並べられている鉢植えのところに誘導される。

綿「これの世話は私がしよるんや。他の人は全然やらんのや。私ばっかり水をやったり世話しよんや」

はいはい。
先週も同じこと言うてたで。
綿子さん好きでしよるんやろ。
イヤイヤしよるみたいに言わんでもええやん。
それにここの花の世話ができるんなら部屋の花瓶の花の世話もちゃんとしてよね。

そして2階へ。
今日の茂造さんは先週よりは落ち着いていた。
"先週よりは"だ。
家に帰りたい病が完全に落ち着いたわけではない。

「いつになったら家に帰れるんかのぉ」

しきりにこのセリフが出てくる。
けど、先週のように「一緒に連れて帰ってくれ!」とか「なんでや!」と怒り出すことはなく、ホッとした。
おやつのクリームどら焼きを食べさせるとご機嫌だった。

「ここで居ったらお金くれるからのぉ。家に居ったんではお金くれんからのぉ」

相変わらず勘違いしたままのようだ。
なんて素敵な勘違い!
ありがたい。
このままずっとこの調子でいて欲しいものだ。

そして今日は洗濯物が出ていなかった。
という事は木曜から汚してないという事。
良かった。
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そして2階の茂造さんのもとへ。
茂造さんはゆうくんがいなくても何も言わない。
特に気にならないようだ。
いたらいたで喜ぶんだろうけど。
この方がこちらは気が楽だ。

茂造さんはベッドで横になっていた。
かつおさんが声をかけると「メシか?」と言って起き上がった。

「ちゃう、ちゃう!メシはまだや!けどおやつ持って来たぞ」

「ほな座るわ」

そう言ってベッドに腰かけるように座った。

「はいどうぞ」

茂造さんのおやつはどら焼きとミルクティーだ。
あんまんは綿子さんの面会を終えてからだと冷めてしまうだろうと思ってやめた。

茂造さんは「美味いのぉ~」と言いながら喜んで食べてくれた。
そして「メシ食べたら家に帰れるんや」と言った。
「ほうな」
家に帰れるというのは茂造さんの妄想なので適当に相槌を打っておく。
いちいち訂正しても仕方ない。

けれど今日は何度も何度も「メシ食べたら家に帰れるんや!」と繰り返した。
見かねたのか隣のおじいさん(寝たきりで痰の吸引などが必要な方)のお世話をしていた大井さんが
言った。

大井「茂造さん、家に帰るのは検査してからやで。明日は日曜日でその次の日も祝日で休みやから火曜日やな。それまでは帰れんよ」

きっと火曜日に検査をする予定などないだろう。
とりあえずこの場を収めるための作り話だろうと思う。
茂造さんなら火曜日にはというか明日にはこの会話のことは忘れているだろうから。

茂造さんは「ほうな。分かりました」と素直に受け入れた。
そして

「ここにおったら金になるからのぉ。おらな損や!」

はぁ?
何を言い出したんだ?
お金になるだって?
そんな訳ないやん!
ん?
けどこれはラッキーかも。
ここに居る、いい理由になるじゃないか!

「そやなぁ」

すると大井さんが「ここにおってもお金にはならんよ」と言い出した。
ギャーやめてー!!
急いで違う話を振って誤魔化そうとした。
大井さんもすぐ理解してくれたようだ。

大井「そうや。ここにおったらええがな。家に帰ったらお金にならんからな」

ナイス!大井さん!

「そうや。家におったって1円にもならんからな。ここにおったらお金になるんや!」

そうだ!そうだ!
いいぞ!
そのまま素敵な勘違いのままでしっかりお金儲けしてください!

その後、そろそろ帰ろうとわたし達が立ち上がると茂造さんが御礼を言ってくれた。

「今日は美味しいまんじゅう食べさせてもろたし、美味しいコーヒーも飲んだし、ありがとなぁ」

どれもビミョーに違ってるんですけど(笑)
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月曜日の夕方、綿子さんがやってきた。

綿「かつお、今日デイに行っとって聞いたんやけど、わたし『に』になっとんやのぉ」

と神妙な顔で言った。
ゲッ!また来た!と仏頂面で玄関を開けたかつおさんは驚いた。
ばあさんもやっとわしのしんどさを分かってくれたんか!
ほんまにお荷物やで。

「おう、そうや。今頃気が付いたんか?」

綿「今日、聞いてかつおに言うとかなと思うて来たんや」

???
なんか話がかみ合ってないような?

綿「知っとったんか。それやったらええ」

綿子さんが言う『に』とは、介護認定の結果の要介護『②』の事だったのだ。

『荷』ではなくて『②』
迷惑かけてるなんて思ってもない

かつおさんはがっかり。
でも自分でも勘違いに可笑しくなってしまったようで

「なんや、喜んで損したわ」

と言いながら笑っていた。

「またブログのネタができたのぉ」

本当に色々ネタを提供していただいて恐縮です。


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今日もかつおさんは茂造さんに薬を塗りにいった。
帰ってきたかつおさんが

「じいさん、ヤバいわ。またボケが進んだみたいや」

深刻そうな顔をして言った。

好「どしたん?」

「さっき薬塗っとったら「ションベンが出るー」って言いだしたんや。また漏らしたらいかんから「直ぐトイレ行け」って言うたんや。そしたらじいさん何て言うたと思う」

「えっ?何って言うたん?」

「「トイレはどこですか?」って言うたんや。毎日、何回もトイレ行っとるのに「トイレはどこですか?」やって」

それはビックリだ。トイレの場所が分からなくなるとは。
それに敬語?
まじで言ってる?

「今まで普通に行けよったのに急にそんなこと言うからビックリしたわ」

今まで普通に出来ていたことがある日突然、急に出来なくなるものなのか?
恐ろしい。
でもひょっとすると薬を塗っている最中だったから病院と勘違いしたのでは?
どうかそうでありますように。


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昨日の続き

とりあえず買い物を引き受け仕事に向かった。
するとなんだか車の調子が悪い。
インパネに見慣れないマークが点灯している。
急いで車を停めて説明書を読むとエンジンの警告灯だった。
ということで、その日は仕事の帰りにディーラーに寄ることになったので買い物はかつおさんに託した。

電話で朝の綿子さんとのやり取りと私の車の不調とディーラーに寄ることを伝え、代わりに買い物に行って綿子さんちに届けてねと頼んだ。

そして夜、かつおさんに何を買って届けたのかを尋ねた。
するとかつおさんは
食パンと菓子パン、王林とバナナ、それから里芋、ほうれん草、トマト、きゅうりなど野菜類、鮭の塩焼きと冷凍の魚、油揚げ、卵、それから金時豆の甘煮とかお惣菜、全部で8000円ぐらい購入したそうだ。
むっちゃ大量やん!!
けど、それ説明した趣旨と違うやん。
綿子さんの意向は1000円程度のおかずやで。

かつおさんは私からの電話で綿子さんから買い物を頼まれたと聞いて
綿子さんがすっかり反省したんだと勘違いしてしまったのだ。
なので7000円で1週間もつように大量の食材を買って来たのだった。
ちゃうやん。
毎日おかずを買って来てっていう事やん。
手を加えないかんもんを大量に持って行ったっていかんやん。

「それでか。一応ありがとうとは言うとったけどあんまり嬉しそうでなかったんや」

綿子さんにしたらわたしに頼んだのにかつおさんが持ってくるし、お惣菜はちょっとしかなくて頼んでないもんが一杯やしで複雑な顔になったのだろう。
もくろみはずれ綿子

かつおさんは綿子さんの本来の意向を理解するとまた怒りだした。

「毎日、毎日お惣菜買うて帰れやとかムチャやん!アホちゃうんか!!」

「それによっぽどわしに謝りとうないんやな、あのババア!」

はぁ~
和解はいつになるんだろう。
本来なら明日は買い物デーやったのに....

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