かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(92歳)と綿子さん(89歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:区分変更

茂造さんが入所しているいぶきの森では、相変わらず面会は場所や時間が制限されている。
もちろん部屋に行くことは出来ない。
面会は1階のロビーだ。
なので他の入所者さんに会う事はほとんどないし、どんな人がいるのか分からない。
けれど洗濯物を取りに行った時、気になる名前を見つけた。
1ヶ月ほど前のことだ。
茂造さんと同じ2階の入所者さんの汚染物を入れるバケツのリストに「〇〇米子」と書かれていた。
えっ?これ米さん?
米さんはグループホームのさくら苑に入所しているはず。
同姓同名の人がいるのかしら?
気になったが確かめようもない。

先日、茂造さんが一時帰宅する際、いぶきの森へ迎えに行った時、思い切って畑田さんに聞いてみた。
プライバシーの問題とかあって教えてくれないかもと思いながら尋ねたのだが、驚くほどあっさり「そうです。親せきの米子さんですよ」と教えてくれた。
今、米さんは茂造さんと同じ2階に入所しているので、二人は顔を合わせているそうだ。
初め会った時、米さんは茂造さんのことが分かったそうだ。
しかし茂造さんは米さんを見ても誰か分からなかったそうだ。
けれど米子さんは自分の叔母さんであり、姉さんだということは分かっていたそうだ。
目の前の人と米子さんが結びつかないだけらしい。
家に帰って来た時と同じだ。
ところでなんで米さんがこちらに?
と尋ねたところ、米さんは足腰がずい分弱ってしまって、車いすの生活になっているので、さくら苑では対応が難しくなり、こちらに移ることになったと教えてくれた。
へぇ~
そういう事もあるのか。
それなら茂造さんもいぶきの森に当分置いてもらえるかも知れないと思った。

実は今年6月、介護認定の区分変更を申請し、要介護④となって以降、畑田さんから度々「特養は見つかりましたか?」と尋ねられるようになった。
えっ?
特養に移らないといけないの?
しかも特養は自分たちで探さないといけないの?
申請前は「もし要介護③がつけば選択肢が増えるから申請してみましょう」と言われていた。
要介護③どころか④がついて驚いたが、ここに居られなくなった時の保険程度に考えていた。
なのでいいところがあって紹介されたら特養に移ることも考えようと思っていた。
畑田さんの言葉にはかなり戸惑った。
けどわたし達には探すツテも無いし、なりよりここの方がいい。
何と言っても、以前から診てもらっている先生がいるし、近いし、安い。
なので「いいところがあったら教えてください」と、のらりくらり交わしていた。
けどお盆を過ぎたぐらいから何も言われなくなった。
そう言えばその頃から汚染物の洗濯物が激減した。
ほぼ0だった。
それに家に帰りたい病も大分治まったようだし。
要はあまり手がかからなくなってきたという事だろう。
そういう入所者さんには施設側も長くいて欲しいという事なんじゃないだろうか。
そう思うようになっていた。
佐藤病院の系列施設に特養はない。
なので特養に移るとなれば必然的に佐藤病院から完全に離れることになる。
やはりお客さんを手放したくはないだろう。
手がかからないのであれば長く置いてもらえそうだ。
米子さんの件でこの考えは確信に変わって来た。
足腰が弱って車いす生活になった人を受け入れるとは。
自宅に帰れる見込みなんか無いのに。
やっぱり今の状態の茂造さんならここにずっと置いてもらえるのでは?
そうだととてもありがたい。
そうだといいなと願っている。
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7月5日 水曜日

帰宅し、ポストを覗くと介護認定結果通知書が届いていた。
そういえば5月の末、いぶきの森へ『家に帰りたい病』発症中の茂造さんの面会に行った時、マネジャーの畑田さんから「6月に介護保険の区分変更の申請をしようと思います」と聞いたっけ。
施設入所者の場合、調査員が施設に出向き聞き取り調査を行うそうで、家族の者が立ち会う必要はないそうだ。
それもそうだ。
茂造さんの普段の様子なんて全く分からないもの。
立ち会いも無いので区分変更については畑田さんに一任していたため、すっかり忘れていた。

早速、封を開けて確認した。
すると『要介護④』になっていた。
区分変更の申請前は②だったので、一気に2ランクアップだ。
マジ⁉
申請前に畑田さんからは
「茂造さんは自分で歩けているので変更になるかどうか分からないのですが、一度出してみます」
と聞いていた。
なのでうまくいけば③、じゃなければ②のままだろうと思っていたのに④になるとは!!
それほど介護度が上がっているということなのだろう。
本当に施設の方々には頭が下がる。

とにかく③以上になったのでこれで特養に移ることも出来る。
わたし達はこのままいぶきの森でずっといて欲しい気もするが、老健は基本、リハビリをして家に戻るための施設なので長期入所はできない。
いぶきの森くらい良い特養が見つかればいいなと思う。
こんなの氷山の一角なんだろなあ


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昨日の続き

茂造さんは家に帰れないという事をなんとか納得してくれた。
しかし「ここに居るわ」と言った1分後にはまた「家に連れて帰ってくれー」と言い出した。
「それは無理やって。家には帰れんのやで」とまた言って聞かす。
けれどなかなか分かったと言ってくれない。
なだめたりすかしたり、いろいろ手を尽くす。
やっと「分かった」と言った。
が、またしばらくすると「家に帰る」と言い出す。
こんなことを3度も4度も繰り返した。
面会時間の10分はとっくに過ぎている。
これには困った。
実は隣の佐藤病院で綿子さんの薬を出してもらうよう頼んでいた。
11時過ぎに取りに行く約束になっていたのに思いっ切り過ぎてしまっている。
今日は午後休診日なので病院の方もヤキモキしているだろう。
なのでわたしだけ中座して佐藤病院へ向かった。
薬は準備してくれていたので支払いをし、5分もかからずにいぶきの森に戻ったのだが、わたしが席を外している間、茂造さんが怒り出して大変だったそうだ。
連れて帰ってくれと言っているのに置いていかれたと思ったようだ。
かつおさんが「わしが居るやん」となだめたが耳に入らない。
わたしが戻ってきて、ようやく落ち着いたそうだ。
しかし、それからまたも「帰る、帰る」が止まらくなった。
興奮して「なんで帰らせてくれんのや!」と怒り出した。

「しっこが出んのに家に帰るのは無理や」

「家に戻ったらしっこはじゃんじゃん出るようになるわ!うんこの袋も自分で替えれるし、なんちゃ問題ない!」

そんな訳ないやん。
けど、茂造さんはそう主張する。

「先生が帰ってええって言うまではいかんのや」

「先生やお前(畑田さん)らが勝手に言うとるだけで、家に帰ったらしっこは出るんや!なんで出んって決めつけるんや!」


本気で家に帰ればしっこも出るし問題ないと思い込んでいる。
帰らせてくれない先生や畑田さんが悪者の様な口ぶりだ。
興奮しているのでもう何を言っても耳に入らない。
お手上げだ。
話を逸らすしかない。

畑「茂造さん、お腹空いたやろ。もうお昼ご飯の時間やから部屋に戻ろう。な」

「家に戻って食べる」

いつもなら食べ物でコロッと釣ることが出来るらしいが、今日はそうはいかないようだ。
そしてどんどん声が大きくなる。

畑「息子さんの言う事は聞かないかんのやろ?」

畑「ごはん食べようで」

この二つを交互に伝え、終いには他のスタッフさんたちにも助けてもらい、ほぼ強引に二階へと連れられて行った。

やれやれ。
なかなかヘビーな時間だった。
こういうことが毎日のようにあるそうだ。
スタッフさんたちには本当に申し訳ない。

畑「茂造さんは地声が大きいのでちょっと怖いんですけど、手を出すことは無いので安心なんです」

精一杯のフォローだろう。
とにかく今回の説得は失敗に終わった。
申し訳ありません。
激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム

茂造さんが二階に戻った後、畑田さんから今後のことについて話があった。

「とりあえず6月に区分変更の申請をしようと思います。そして受け入れてくれる特養を探していこうと思っています」
との事だった。
わたし達としては親身になってくれる畑田さんのいるこの施設にずっといさせて欲しいが、ここは老健なのでそうもいかないのだろう。
今後のことは畑田さんにお任せするしかない。
よろしくお願いします。

そして、一度二階の茂造さんの所へ行って戻ってきた畑田さんから
「今、やっと落ち着いて、お昼ご飯を食べています。食べながら「これを食べたら帰らせてくださいねっ!」と言ってるそうです」と聞いた。
食べ終わったらまた怒鳴り始めるんじゃ?
いい加減、この状況を理解して受け入れて欲しい。
頼むからスタッフさんたちの手を煩わせないで欲しい。
スタッフの皆さん、本当に申し訳ありません、いつもありがとうございます。


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土曜日、かつおさんは綿子さんを佐藤病院に連れて行った。
介護認定の更新のための主治医の意見書を書いてもらうためだ。
二か月に一度の受診だけでは先生も綿子さんの事がよくわからないだろう。
けれど介護認定の区分を決定するにあたって主治医の意見書もかなり重要だろうと思う。

前回、昨年の10月に区分変更の申請をした時のこと。
調査員の聞き取りの時、本人は元気いっぱい足踏みして見せるし、看護師は「この人は何でもできます」と横から余計なことを言うしで、絶対区分変更はされないだろうと思っていた。
しかしその後、要介護①に変更になった書類が届きとても驚いたのだった。
なのでこれはみどり先生が主治医の意見書に綿子さんの状況をしっかり書いてくださったおかげだと推測している。
主治医の意見書はかなりのウエイトを占めるのだと思う。

しかし前回の意見書を書いたのは入院中お世話になっていたみどり整形の先生だ。
今回は以前からお世話になっている佐藤先生に書いてもらわなければならない。
佐藤先生は綿子さんがよくケガをして入院していたことは多分知っていると思うが詳しい状況は知らないだろう。
普段のボケっぷりも知る訳がない。
そこで先日作成したメモのコピーを渡すことにした。
すんげえいい人

メモと言うより手紙に
「母の状況です。主治医の意見書を書くときに参考にしていただけたらと思います。よろしくお願いします。 かつお 携帯電話番号 」
と書いた付箋を貼ったものをかつおさんに託したのだった。

とにかくできる手は打っておかなくては。


※前回区分変更の申請をした時のいきさつはこちら





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今日はみどり整形に綿子さんの介護保険の区分変更のために調査員が来る。


区分変更申請までのお話はこちら



それに立ち会うために仕事を休んだかつおさん。
なんとなくウキウキしている。
そりゃこれでケアマネMとおさらばできるのだから気分も上がるよね。

「じゃ頑張ってね!」←何を頑張るんだ?

とわたしは仕事に出かけた。


夕方、帰宅して早々にかつおさんに

「どーやった?」

と尋ねた。

「どーもこーもあらへん!
  あそこのボロ看護師!なんやねん!!」


なんだか無茶苦茶怒っている。

かつおさんの話によると
調査員の方が綿子さんの様子の聞き取りをしている時に
「あれも出来るしこれも出来る」と横からいらんでええことばっかり言ってきたそうな。

「ハァ!?」

「ばあさんはばあさんでムッチャ元気そうにして見せるし!!」

「ちょっと待ってよ。
  向こう(病院)から区分変更すすめてきたんちゃうの?」

「そうや。Dr.から言うて来たんやで。」

「やったらなんでそんな事言うん?」

「今日はいつもの担当の看護師さんでなくて別の人やったんや。」

「なんじゃそれ?」

「今日のヤツは区分変更ができんようなことばっかり言うんや。
  妨害されたわ!」

「いつもの看護師さんやったら親身になってくれるし、そんな事言わんかったやろな。」

「これで区分変更できんかったらホンマどうしてくれるんや!!」
介護見直し

みどり整形はやっぱり使えねぇ!!!

イヤイヤとても親切で頼りになる方もいらっしゃるよ。
けどそれを打ち消すくらいのボロスタッフが何名かいる。

最悪や...。



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