かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:危ない

モーニングを食べながらの話題は綿子さんだ。

「よう転ぶなぁ」

「ホンマになぁ」

「あれは病気や。他人の言う事聞かん!」

「ホント懲りんよなぁ」

朝からなんて話題何だろう…。

モーニングを食べ終えるといぶきの森へ向かった。

まずは4階へ。
いつもの日向ぼっこスペースで面会を。

綿「翔ちゃんきてくれたんか~」

とても嬉しそうだ。
今月あたまに続いてまたも2日連続の訪問だが、綿子さんは気付いてない様子。
今日も来てくれたんかとは言わない。
やはり前日の事は覚えていないのだろう。

「ばあさん転んだんやって。痛いとこは無いんか?」

綿「えっ」

綿子さんは一瞬固まった。
転んだことを覚えてないのか?
それとも翔ちゃんがなぜ知っているのか?と思ったのか?

「今朝、勝手に動いてベッドの横で転んだんやろが。どこも痛いとこは無いんか?」

綿「あぁ、痛いとこは無い」

そんな話をしていたらスタッフさんが来て、綿子さんが転んだ時の状況を話してくれ謝罪をされた。
謝罪をされるとこっちの方が申し訳なくなる。
どうせ綿子さんが言う事を聞かないから起こった事だと思うから。

スタッフさんが目を離した隙の事だから転ぶところを見た人はいないそうだ。
どこに行ったのかと探していたらベッドの横でへたり込んで唸っていたそうだ。
綿子さんによると「マスクを忘れたことに気づいて取りに行っていた」そうだ。
タンスの引き出しに入ったマスクをとるために立ち上がって転んだという事のようだ。

スタッフさんによると綿子さんは車いすにも慣れ、結構自由にウロウロしているそうだ。
廊下の端まで結構なスピードで進んで行くそうだ。
なるほど大分回復したのね。
で、リハビリもしているので立つことは基本出来るそうだ。
が、ふらつきがあったり、車いすをロックするのを忘れることがあるので危険なんだそうだ。
なので動くときはスタッフに声をかけるように言っているが聞いてくれないので今日のような事が起きてしまうそうだ。
今朝トイレに連れて行ったスタッフさんは綿子さんに手を合わせて拝むようにして「お願いだから勝手に動かないでくださいね。わたし達の言う事を聞いてくださいね。こうやって転んだら自分も痛いし、家族にも心配かけるやろ。もし骨折でもしたらまた皆に迷惑かけてしまう事になるからな。頼むから勝手に動ないでね。」と言っていた。
綿子さんは気まずそうに「はい」と答えていた。
ちゃんと分かってる?
ホント勝手な行動は控えてくださいよ。
と言ってもすぐ忘れてしまうんだろうな…。

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ようやく二人が施設に戻る時間になった。
やっとやー!

かつおさんは茂造さんの手を引いて車へ向かった。
わたしも綿子さんを車まで連れて行こうとしたのだが、綿子さんは履いてきた靴を指さして「これ傷んどるんや」と言い出した。
実はこの靴、月1の洗濯時、かつおさんがズック洗いのブラシでこすって甲の部分が毛羽立ってしまっていた。
布製の靴をたわしのようなブラシでこすったら、こうなる事は予想できると思うのだが、なにせ嫌々やってるもんだから思考がストップしていたのだろう。
かつおさんはヤバいと思って毛羽立っているところをハサミで摘んで目立たなくしたんだけど、綿子さんはこれが気になってしょうがないようだ。
息子のチョンボなんだし、歩くのには全く支障がないんだから我慢しろよ。
買い替えるったって高いんだから。
もうちょっとくたびれるまではそれを履いてくださいな。
そう思うがこの毛羽立ちが嫌で仕方ないのね。
だからさっきもあんなボロの靴を引っ張り出してきてたのか。
ま、でもさっきの靴よりこっちの方が断然マシだと思うんだけどな。

けれど綿子さんはずっと「この靴みっともないが」などとよもよも言い続けた。
仕方ない。
奥の部屋にしまってあった米さんのお古の靴を取ってきた。
これもかっちゃんが米さんが亡くなった後で持って来てくれたものだ。
綿子さんと同じあゆみシューズで、ほとんど使ってなかったようで新品のようにきれいな物だった。
米さんは骨折後、歩けなくなって車いすに乗っていたから、靴は一応履くだけで歩くこともないのでキレイなままだったのだろうと思う。
が、この靴、綿子さんのより1㎝大きかった。
1㎝大きいと歩きづらいだろうし、危ないかもと思って使わずにしまっていたのだが、こうなったら仕方ない。
綿子さんは嬉しそうに米さんの靴を履いた。
甲にマジックテープのベルトがあるので

「この靴、こっちのより1㎝大きいからな。しっかりベルト締めて履きなよ」

綿「分かった」

綿子さんはとても嬉しそうだ。
けどちゃんと締めて履いてくれるだろうか?
ま、転んだら自業自得と言う事でお願いします。
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8月15日 木曜日

今日もかつおさんとハルちゃんとゆうくんと一緒に茂&綿の面会へ行った。
今日も色々忙しくて訪問したのは夕方だった。

まずは4階の綿子さんのもとへ。
綿子さんは今日もデイルームにいた。
が、なんと車イスではなく椅子に座っていた。
そして移動には歩行器を使うようになっていた。
12日の月曜日に以前より少し小さい車イスに変更したばかりだったのにもう車イスを使わなくなるとは!
なんという回復力!!!
綿子さんが使っている歩行器は下に車輪がついているタイプのものだった。
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その歩行器にもたれかかるようにして歩いていた。
スーパーで買い物中、カートにもたれて歩いてた時に似た感じだ。
あの時のようにスタスタと歩く。
スタッフさんが慌てて「もっとゆっくり歩いてよ!そんなスピードで歩いたらダメよ!」と歩行器を掴んだ。

ス「今は歩くときは必ずスタッフが付き添うようにしているんです。いつも歩くのが速くって。まだあのスピードでは危ないですから。ゆっくり、ゆっくりって声をかけてるんです」

さすが綿子さんだ。
ベビーカーを押すハルちゃんがゆっくり、ゆっくり進んだ。
それにつられて綿子さんもゆっくり歩く。
目線の先はずっとゆうくんだ(笑)
ゆうくんの顔を見せるのが何よりのプレゼントだ。

部屋ではベッドに腰かけてゆうくんを抱いた。
またいつものセリフが出てくる。

綿「かつお、8月の年金出たやろが。それでこの子に何か買うてやって」

しばらくゆうくんと触れあった後、次は典さんだ。
LINEでビデオ通話をする。
お盆くらいハッピーなことがあってもいいじゃない。
綿子さんは久しぶりに典さんと話せて喜んだ。
実は典さん、今回のお盆休みに帰省してくる予定だったんだけど体調を崩して来れなくなってしまった。(もう回復したそうだ)
昨年9月に一緒に旅行してから後、会えていない。
お正月はインフルエンザが流行って外出&面会禁止だったし、5月のゴールデンウイークは綿子さんが入所してまだ落ち着いてなかったためパスしてもらった。
ようやく会えると思っていたので残念だ。
なのでせめてビデオ通話でもと考えた。
想像したとおり綿子さんは泣いて喜んだ。
今日は何度顔を手で覆ったことか(笑)
ま、お盆だしハッピーが溢れてもいいんじゃない。
喜んでくれてなにより。


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ひき続き28日のこと

そうそう、ケアマネの川上さんが綿子さんの様子を見に来た時のこと。
綿子さんの歩く姿をチェックしたり、今後どうするかを台所で話していた。
すると川上さんが「この椅子は危ないんと違うかな?」と言い出した。
綿子さんのお気に入りのデスクチェアーのことだ。

以前、綿子さんちの台所の椅子は、ほとんど貰い物や拾い物ばかりだった。
どれも壊れかけていて、ガムテープで補修したり、ナイロン紐で縛ったりして使っていた。
我が家では子供がある程度大きくなった時に椅子を買い替えたのだが、以前の椅子は座面が布張りでそこが食べ汚しで汚かったのとクッションがへたっていたのと、かなり重い椅子だったので買い替えた。
その重い椅子は納屋に置いていた。
ちょっと腰かけるには十分使えるからだ。
すると綿子さんは早速それを自分ちの台所に運び込んで使い始めた。
そんな感じで綿子家の台所の椅子はバラバラなのだ。

昔はそれでも良かったが、高齢になると重い椅子を動かすのも大変そうだったので、椅子をプレゼントした。
初めは普通のダイニング用の椅子を買おうと思ったが、デスクチェアーの方が下にキャスターがついているし、ひじ掛けもあるのでいいんじゃないかと思い、これをプレゼントしたのだった。
綿子さんは台所でテレビを見る時間も長いのでこの椅子なら、もたれた時も少しリクライニングするので楽そうだ。
実際、とても気に入ってくれて、二人とも喜んで使っていた。
もちろんキャスターが転がり過ぎないように、タコ糸を絡ませ、あまり転がり過ぎないようにしていた。
そこは気をつけていたつもりだ。
毎日、そのデスクチェアーに座り、もうひとつの椅子に足をのばしてテレビを見るのが綿子スタイルだ。

なのに「危ないんじゃ?」と言われてしまった。
そんなこと無いですよ、そこは気をつけてますと言う暇もなく、綿子さんが
「私もそう思うてな、今はこの椅子使ってないんや。こっちに座って食べよるんや」と言った。
ハァ⁈
嘘ばっかり!
よくもまぁ、そんなウソがスラスラ口から出てくるもんだ。
そっちの椅子に座っとるとこなんか見たことないで!
かつおさんは綿子さんがあまりにも流ちょうにウソをつくのに驚き、つっ込めなかったかったそうだ。
やはり普段からしょっちゅうウソをついているからだろう。
確信した。
病的な嘘つき

しかし、夕方、見守りカメラを見てまたまた驚かされた。
なんといつもは座らないのに、今日川上さんにこっちに座っとるんやと言った椅子に座ってご飯を食べていた。
嘘を誠にしたのだ。
面白い人だ。


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