かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:合鍵

昨日の続き

家に戻りかつおさんと顔を見合わせた。

「さっきはビックリしたわ~。「お前はかつおや!」って言われた時、一瞬意味が分からんで、ボケはお前やって意味かと思うたんや。けどよっちゃん見ながら「こっちは好子さんや!」って言うたからそうでないって分かったんや」

「ほんまビックリやったなぁ」

「鍵の置き場知られたらマズイと思うて必死やったんや~」

「もう納屋に置いとかんと、うちの家の中に置いとくようにせないかんな。それにやっぱり合鍵は一つ作っとかなな」

「そやな」

また課題が見つかった。

そして夜、8時過ぎ典さんにうちに来てもらって兄弟会を開いた。
この滞在中のスケジュールの打ち合わせを兼ねた飲み会だ。
茂造さんの面会は施設の方から11日から16日は職員が交代でお盆休みをとるので手薄になるため控えて欲しいと協力要請があった。
なので17日の木曜日にかつおさんと典さんで行くことに決めた。
そして明日13日は、うめちゃん一家が仏壇を参りに来ることになっていた。
そしてわたしの休みは15日までだ。
15日は、わたしの実家に行く予定なので、空いている日は14日だけ。
なので14日に綿子さんを連れてどこかへ4人で出かけようと話し合った。
大方の予定が決まったあとは、近況など、話も弾んで楽しく飲んでいた。

夜10時過ぎ、ピーンポーンとチャイムが鳴った。
えっ?マジ?
玄関には綿子さんが立っていた。

「どしたんやばあさん?」

綿「もう10時やのに典夫が帰って来んから見に来たんや」

そう言いながら上がり込んできた。
まだ10時やん!
綿子さんはしばらくリビングの真ん中で立っていた。

典さんに向かって「もう10時や。寝ないかんが」と何度か言っていた。
要は典さんを迎えに来たのだ。
マジか~

今までも典さんが帰省すると、こうやって夜、我が家で兄弟会を開いたが綿子さんが来ることはなかった。
迎えに来たのは初めてだ。

仕方ない。
とりあえず椅子を勧めて座らせた。

「綿子さんも何か飲む?」

綿「いや、もう帰って寝るからええわ」

なら早く帰れよ!
先に寝たらええやん!
心の中でつぶやく。

そしてまたも典さんに向かって

綿「もう11時がくるが。寝ないかんが」

綿「さっ、帰ろう」

と何度も言っていた。
終いに根負けした典さんは綿子さんと帰って行った。

なんだか典さんへの執着が半端ない。
ちょっと怖いくらいだ。
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8月12日 土曜日

お盆休み二日目。
今日はもともとデイサービスはお休みの日だ。
朝7時過ぎ、典さんに用があったので起きているか見守りカメラを覗いてみた。
二人とももう起きていた。

綿子さんは典さんと二人きりでとってもご機嫌だ。
今までは茂造さんがいたので二人っきりという事は無かった。
典さんを独り占めできて嬉しくてたまらないようだ。
典さんは先に言った通り、せっせと食事の用意をしている。
綿子さんはそのそばをウロウロしている。
いつもとは違いスタスタ歩いている。
気分でこうも違うのかと感心する。
けれど典さんに手料理を振るまおうとは思わないようだ。
やはり料理はしたくないようだ。

今日は親せきのひろこさんが仏壇を参りにやって来ることになっていた。
ひろこさんの対応も典さんが引き受けてくれたので私たちは外出することにしていた。
昨日、飲み物や茶菓子も買ったし、安心して出かけられる。

朝ごはんが終わった頃を見計らって綿子さんちに行った。
仏壇の花を造花から生花に替えた。
そして典さんに伝えておかなくてはならないことがあった。
今日はひろこさんにお米を持って帰ってもらうことになっていたので、その説明をしておかないと。

「アニキちょっと納屋まで一緒に来てくれ。どれを持って帰ってもらうか言うとくわ」

納屋にあるお米の冷蔵庫には、うちのお米と麦さんちの分と私の実家の分が入っている。
なのでどれを渡すか伝えておかないといけないのだ。
米の冷蔵庫には鍵がかけてある。
解錠し現物を見せながら「この袋をひろこさんに渡してくれ」とお願いし、鍵を渡した。

すると来なくていいのについてきた綿子さんが
「冷蔵庫に鍵かけよんか?」
と言い出した。

はぁ?何をいまさら。

6月に納屋にツバメがやって来て卵を産んだから扉を閉めないように頼んだのに、隙あらば閉めるのでちょっとしたトラブルが起きたじゃないか。
その時に「納屋の扉を閉めておかないと米を盗られる」って言うから鍵をかけるようにしたんじゃないか。
もう忘れたのか?
結局、冷蔵庫に鍵をかけた方が綿子さんが勝手にお米を触らなくなったので結果オーライだった。
おかげで在庫管理が楽になった。

「ばあさんが米を盗られるがって言うから鍵かけるようにしたんやないか」

綿「鍵はどこ置いとんや?」

ヤバい!
鍵の置き場所を知ったら、また勝手に他人にあげたりしたら困る。
それにこの鍵、スペアが無い。
失くしたら困る。

「ばあさんは鍵の置き場所や知らんでええんや。米がいるときはわしに言うたらええんや」

綿「どこか教えてくれ」

「それは言えん!」

綿「なんでや!」

「ばあさんが触ったら、どこいったか分からんようになるやないか」

綿「そんなこと無いわ!」

「そんなことあるわ。玄関の鍵やって無い無いってよう言うとるやないか。これ、合鍵無いから失くなったら困るんや」

綿「大丈夫や」

「ばあさんは大丈夫やと思とったって大丈夫でないわ!しょっちゅういろんなこと忘れよるやないか」

綿「ボケとらへんわ!」

「いやいや、ボケとるやないか」

綿「お前はかつおや!」

綿子さんはいきなりかつおさんを指さしながらそう言った。
えっ?なに?
そして次に私を指さしながら

綿「こっちは好子さんや!合うとるやろが!ちゃんとわかるんや!」

おいおい!
それが分からんようになったら終わりやん!
そんなレベルの話しとんでないで。
お前は何を言ってるんだ

「なにを言うとんや。そんなん当たり前や」

綿「そしたら何か?あっちの家はボケが二人か?」

「二人?」

綿「じいさんと私と二人ともボケとんか?」

「じいさんや居らんやないか。施設に入っとるやろが」

綿「また戻ってくるやろが」

「いやいや、茂造さんが帰ってくることはないで」

「それに帰って来たら困るやろが。ばあさん面倒みるんか?」

綿「ようみん!」

「ほれみ。じいさんは帰ってこうへんわ」

「会いたかったら面会に行ったら会えるで」

「行くか?」

綿「行かん!」

やれやれ。
これも何回言うたことやら。
十分ボケてますやん。


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7月12日 水曜日

かつおさんがケーキを買ってきた。
かつおさんは気が向いたらこうやってケーキを買ってくることがある。
いつもなら二人分を買ってくるのだが、今日は綿子さんの分も買ったそうだ。
先日、ケーキを買ってあげたらとても喜んでくれたからだろう。
いそいそと届けに行った。
綿子さんはとても喜んだそうだ。

「ところでハムは持って行った?」

「あっ!忘れとった」

茂造さんの弟の秀夫さんちから茂造家宛てにお中元でハムが届いていた。
秀夫さんの奥さんのひろこさんはとても気が利く人なので事前にかつおさんに連絡が入り、うちに届くように手配してくれていた。
それでうちに届いたのだが、綿子さんに届けに行くのを忘れていたのだ。
かつおさんは慌ててハムを持って行った。

しばらくしてブツブツ言いながら戻ってきた。

「あのババア、ほんまに欲なヤツや!」

「どしたん?」

「箱を開けたらハムが3個入っとったんやけどな、一番美味いハム取って、残りをわしにやるって言うんや」

「二つもくれたんやからええやん」

「美味くないのばっかりな。あのババア美味いやつ知っとるんや。替えてくれって言うたら嫌やって言うんやで。ふつう子供にええぶんやるやろ」

どっちもどっちだ。
いい年をした大人が恥ずかしい。

「まあまあ。ところで秀夫さんちの電話番号は渡してきた?」

「えっ?」

「どうせお礼の電話するのに、また番号が分からんで困っとるんと違う?」

急いで見守りカメラを見ると、案の定、ノートを出してきてパラパラめくっている綿子さんの姿があった。

「早よ行ってきな」

「くそーー!手がかかるババアや」

「かつおさんが気が利かなさ過ぎるんやん。電話番号探すのは予想できるやろ。なんでハムを持って行くときに一緒に電話番号書いて持って行かんのな」

こないだの花さんの時に学習したんじゃ無いのか?
いちいち言わないと分からないのか?
ちょっとは自分で考えろよ!

かつおさんはしょうがなく、またまた綿子さんちに行き、電話番号を書いて渡した。
やはり綿子さんは電話番号が分からなくて困っていたそうだ。
「助かったわ」と言っていたそうだ。

そして「お前どうやって入ってきたんや?」と言った。
お置き鍵をやめて約2週間。
やっと気が付いたようだ。

「前に合鍵作っとったんや」

綿「ほうか」

合鍵で入ることは問題ないようだ。
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26日、木曜日の続き。
夕方、茂造さんは風車の丘のスタッフさんに送ってもらってお試しショートステイから帰ってきた。
綿子さんはまだデイサービスから戻っていなかったようで、スタッフさんからかつおさんに電話がかかってきた。
ス「茂造さんを送ってきたのですが誰もいらっしゃらないようなんです。一人になりますが大丈夫でしょうか?」
「大丈夫です。自分で家に入れますので。そのうち母も戻りますのでご心配なさらず帰ってください」
丁寧に連絡をくれたそうだ。
そしてその時、特に茂造さんに困ったとかは言ってなかったのでたぶん上手くいったのだろうと思ったそうだ。
それにしても何も説明されず、いきなりいつもと違う施設に連れて行かれ、そこで1泊した茂造さんは怒っていないだろうか?
かつおさんに「茂造さんの様子を見に行かんの?」と促したが腰を上げない。
「あんまりこっちから色々聞いて、もう行きとうないって言い出したら困るから放っとこうで」
それもそうか。
明日はもみじ荘へデイサービスに行くので、明日の朝、様子を見に行ってそれとなくショートステイの事を聞くことにした。
という事で今日は一度も茂&綿家に行かずに済んだ。
かつおさんも綿子さんの顔を見ずにすんで気分が良さそうだった。

が、しかし夜8時頃恐怖のチャイムが鳴った。
綿子さんだ。

綿「玄関の鍵が無いんや。お前知らんか?」

「知るわけないやん」

綿「じいさんにも聞いたけど知らんって言うんや」

「そんなんわしに聞いたって知らんわ。どっか落としとんやろ」

綿「困ったが・・・」

「ように探してみ。無かったってスペアが有るから大丈夫や。それよりそんなこといちいち言いに来るな。電話せえよ」

まだ何か言いかけている綿子さんにかぶせるようにまくしたてる。
綿子さんはいつものセリフ「あ~怒られに来たみたいや~」と言って帰って行った。
一日くら顔見せないでくれよ

きっといつもの鍵置き場の辺りに落としているか、久しぶりに鍵を開けた茂造さんが元に戻し忘れてポケットにでも入れているのだろう。
もし見つからなくてもスペアキーがある。
これは先日、かつおさんがホームセンターで作ったものだ。
玄関の鍵が1本しかないことに気づき、もしものために作っておくことにしたのだ。
作っておいて良かった。
でもまずは探してみないと。
持ち出すことはないので絶対にどこかにあるはずだ。
けどもう外は暗いし、寒い。
探すのは明日の朝にしよう。

それにしてもいちいちうちに来るのは本当にやめてほしい。


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