かつおさん家のボケボケ介護日記

はじめまして好子です。アラフィフの会社員です。 高齢の義両親・茂造さん(93歳)と綿子さん(91歳)の介護をする夫・かつおさんのサポートをしております。 ここにグチを吐き出しながら明るく頑張っていきたいと思います。

タグ:名前

そして2階へ。
茂造さんは食事を終えていたが、なぜか今日はまだ席についていた。
そして大きな声で独り言を言っていた。

「わしの名前は〇〇茂造!〇〇県〇〇市〇〇町大字〇〇、〇〇番地!昭和7年7月27日生まれ!父親の名は〇〇為五郎!」

凄いじゃん!
全部合ってる!
さすがにこういうことは忘れないのね。
こうやってしょっちゅう口に出して確認してるおかげなのかな?
けど個人情報駄々もれなんですけど(笑)
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昨日の続き

「気に入ってくれた?これ綿子さん専用の本やから、いつでも好きな時に見てな。ほら、ここに名前貼ってあるやろ」

裏表紙にテプラでしっかり名前を貼っておいたのだ。
すると綿子さんとても驚いた。

綿「えっ?これ私のなん?」

「そやで」

綿「えーーっ!嬉し――!!ホントにかまんの?」

自分の物だと思ってなかったのね。

「綿子さんに買ってきたんやで」

綿「うわ~良かった~。ありがとうなぁ」

とても喜んでくれてこっちも嬉しい。
こんなことならもっと早く買ってきてあげればよかった。

「ところでもう1冊買ってきたんや」

とサザエさんの歳時記を渡した。
この本、かつおさんとハルちゃんにはとても受けが良かった。
これなら綿子さんも喜ぶんじゃないというのが共通意見だった。
綿子さんもパラパラ見ながら「うわ~懐かしいなぁ」とまずまず気に入ったようだった。

が、歌の本には負けるようだ。
帰り際、「本どうする?デイルームに持っていく?それともベッドのとこに置いとこうか?」と尋ねると「こっちだけ持って行くわ」と歌の本だけ握ったのだった。
ま、時間はたっぷりあるからサザエさんもぼちぼち読んでくれるといいなと思う。
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昨日の続き

ちょっとウザい綿子さんと別れた後、2階の茂造さんのところへ向かった。
茂造さんはデイルームに居た。
「茂造さん、こんにちは。部屋に行っておやつ食べよう」と声をかけた。

「おう」

最近はゆうくんを見ても誰か分からない様子だ。
今日も赤いトレーナーを着せていたからか「この子、女の子か?」と言い出した。
以前なら「ゆうき来たんか~」とすぐ名前が出てきたし、ゆうくんだと認識していたのに。
やはり写真を見なくなったから忘れてしまってるのだろう。
アルバムを全滅させてから結構経つが、まだ代わりの物を持って来ていなかった。

  ※アルバムを全滅させた時の話はこちら
  

また同じことをされたらどうしよう、上手く対策できないかなと考えたのだが、いい案が浮かばず延び延びになっていた。
とにかく少しでも写真を持って来ないと。
ゆうくんは茂造さんが唯一名前が分かる身内だったのに。
それは毎日写真を見ていたからだったのね。
早急に手配しよう。
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7月6日 日曜日

この週末は土、日ともかつおさんは営農組合の田植えに駆り出された。
ということでまたもハルちゃんに茂&綿の面会の同行をお願いしたのだった。
が、金曜日の夕方からゆうくんが発熱したため一緒に行けなくなり、わたし一人で行っても間がもたないので日曜日の夕方、かつおさんが田んぼから帰って来るのを待って二人で行くことになった。

いぶきの森に着いたのは午後6時頃だった。
晩御飯はとっくに終わっている。
が、綿子さんはデイルームにいた。
皆とテレビを見ていたようだ。
一緒に部屋に移動した。
相部屋の人はいなかった。

今日は洗濯の終わった着替えと一緒に夏物のパジャマ上下を持って来た。
冬の間は着替えるのが面倒なようで寝るときにズボンしかパジャマに替えなかったのだが、夏は汗もかくし上も必要では?と思い持って来たのだ。
綿子さんもやっぱり着替えたかったそうで喜んでくれた。

ところで今日持って来たパジャマは米さんのおさがりだ。
「まだきれいなので良かったら着てもらえる?」とかっちゃんが届けてくれたものだ。
せっかくなのでそれを持って来たのだ。

「これ、米さんのなんや。まだキレイやからってかっちゃんが持って来てくれたんや」

と一通り説明した。
がっつり名前が書いてあるので内緒には出来ない。

「イヤなら違うのを持って来るで」

と言うと

綿「これでええ」

良かった~。
米さんのだと言ったらどういう反応をするか読めなかったので心配していたのだ。
けど喜んでいるのか、渋々なのかイマイチ分からなかった。
でもとりあえず着るそうなのでまあいいか。
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昨日の続き

茂造さんが家に戻って来た。
3月に入所して以来なので7か月ぶりだ。
かつおさんが「まずは仏壇に参るか?」と声をかけると「お前、ええこと言う」と褒められたそうだ。
座敷の仏壇の前に連れて行き、お参りさせた後、台所に連れてきた。
いつもの席に座るとちょっとしっくり来た感じがする。
 
「茂造さん、おかえり。お腹空いとる?ご飯にしようか?」

「おう、腹減ったが」

「そしたら用意するからちょっと待ってな」

お昼は茂造さんの大好きなうどんを用意していた。
あと、朝、両親と行ったスーパーでお刺身と巻きずしを買ってきた。
施設だとなかなか食べることはないだろうと思って。
お刺身は前もって一人分ずつお皿に盛っておいた。
コロナ感染予防&ケンカにならないようにだ。

茂造さんはこれらをとても嬉しそうに食べた。
「美味いのぉ!」
どんどん箸が進む。
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そんなに食べて大丈夫?と心配になるほど食べた。
うどん3分の2玉(前もって減らしておいた)とお刺身5切れ、巻きずし3切れを完食し、デザートのみかんも2個ペロッと食べてしまった。
食べながらも喋ってはいたが、食べ終わるとまたおしゃべりが止まらない。

「あそこに居るのは秀夫か?」

「違うで、かつおさんやで」

「ほうか。かつおはわしの弟かのぉ?」

「息子やで」

「そうか。息子か。息子はもう一人居ったがのぉ」

「そうや、よう覚えとるやん」

綿「名前は何って言うか分かるんな?」

「典夫や」

「おお~凄いやん!」

「典夫はどこに居るんかのぉ?」

「横浜や」

「秀夫はどこに居るんや?」

「秀夫さんは隣町や」

「そこで立てっとるんは誰かのぉ」

「かつおや」

「かつおか。あんたは誰な?」

「好子や。かつおの嫁や」

「わしに娘は居らんかったんかのぉ」

「居らんで。義理の娘はわたしやで」

「ほうか。ところであれは秀夫か?」

「違うで。かつおやで」

「ほうか」

こんな会話が延々と続いた。(ここに書いてあるのはほんの一部です)
茂造さんはわたしの方を向いて話してくるので、ずーーっとわたしが相手をしていた。
そして何度も人の名前や住んでいる場所を聞くので答えるのだがすぐ忘れてしまう。
目の前のかつおさんの名前もすぐ忘れてしまう。
終いに「わしの頭がバカになってしもうて、すぐ忘れるんや!」と言っていた。
自覚あるんだと少し驚いた。

あと食卓テーブルを見て「これ前から白かったかのぉ?違う色やったと思うんやけどのぉ」と言っていた。
茂造さんが施設に入所した後で白いリメイクシートを貼ったので色が違ったのだが、それは分かるようだ。
「この冷蔵庫やテレビは見覚えがあるのぉ」
色々覚えていることもあるんだなぁ、まるっきり分からくなったのではないようだ。
これなら時々施設から連れ出して家に戻ったり、親せきに会わせてあげるのもいいかもしれない。
色々面倒だが連れて帰ったかいがあったかも。
ちょっと報われた気がした。

続く


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